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国民が知らないうちに日本は核を防衛目的に使用できることになっていた

7月4日のたね蒔きジャーナルは、「原子力規制委員会の人選」と「4号機使用済み燃料プールの冷温停止事故」について。
10分あまりの短い番組です。

小出助教によって重大なことが語られています。

20120704 たね蒔きジャーナル 京大原子炉実験所助教 小出裕章

内容は、原子力の独立評価・規制機関という建前で、新しく発足する「原子力規制委員会」のメンバー選定基準についてです。

細野豪志は、ダウ・ジョーンズのインタビューに応じて、このように答えました。
原子力規制委員会で重要なのは、原子力発電を推進する関係業界からの独立性と、危機管理ができる能力。
人選はきわめて難しいが、大事な役割なのでしっかり選びたい
」。

有言不実行どころか、言ったそばからコロコロ前言を翻す、この男の言うことなど誰も信用していない。
にもかかわらず、細野の芝居じみた“厳粛な”物言いは、相変わらず健全です。

細野が発表した(実は官僚が作成した)委員会の人選要件は、

「委員に就任した時点から遡って3年以内に、原発のオペレーター製造業者の役員・従業員であったり、これらの事業者から年50万円程度以上の報酬を受けていた場合は不適格となる」。

福島第一原発の失敗したオペレーターや、東芝、日立の社員でも、原子力規制委員会の委員になる可能性があるのです。

細野は、「原発事業に直接関与していない、地震学者や放射線研究者といった専門家も招きたい」と言っているのですが、 やはり、この男、政治家としては問題外の外です。

地震学者と原発の耐震性や安全性とは直接の関係がありません。地震学者は、どちらかというと地震の予知が専門であって、肝心の地質構造には詳しくないのです。

また、原発の耐震強度については、いわゆる構造屋といわれる人々がいて、この専門家と地質学者、あるいは地形学者がコンビを組んで初めて原発の耐震設計が生きてくるのです。

原発の安全性や健全性を言うなら、むしろ原子炉の地盤や地下構造が問題なのであって、地震学者ではなく地質学者や変動地形学者でなければ分かるはずがないからです。

また、「放射線研究者もメンバーに入れる予定」と細野の坊やは官僚に入れ知恵されたとおりに言っているのですが、内部被曝を一切考慮しないICRPのリスクモデルを採用している放射線研究者ほど危険なことはないのです。

明らかに内部被曝が原因で死亡した場合でも、「放射線との因果関係は認められない」と、原発作業員が心筋梗塞で亡くなるたびに繰り返していた枝野を思い出してください。

これが、これから毎日、毎日、報道のニュースで言われることになるのです。

細野は除染のやり方を教えて欲しいと、IAEAの天野事務局長に“教えを請うた”のですが、以来、IAEAに使われるまま。
自分では、その妥当性について考えたこともないようです。

IAEAとICRPは、原子力推進機関の両輪ですから、当然、日本の原子力規制機関にもIAEAの息のかかった人間を送り込みたいでしょう。

細野の坊やを完全に掌握したIAEAは、原子力規制委員会の発足を控えて、まるで3.11前からシナリオがあったかのようにエージェントを日本に送り込んできました。

それが、レティ・キース・チェム氏。
IAEAと日本原子力研究開発機構、放射線医学総合研究所、広島大学、長崎大学をつなぐ窓口となっていた人物で、このほど、山下俊一が副学長を努める福島県立医科大学の客員教授に就任した人間です。

客員教授などは表の顔で、福島県立医科大学では、山下俊一のアドバイザー的な役割を果たすことは誰の目にも明らか。
これは、形を変えたABCCに他なりません。

まったく危惧していたことが、そのまま起こっているのです。
あれだけはっきりした兆候が出ていたのに、この民主党の野田政権は、福島の人々を実験台として、とうとう差し出そうとしているのです。

狙いは、ガン創薬の膨大な利益に、いち早くツバをつけておこうということか。ハゲタカが群を成して福島にやってきたのです。

そして、細野はわけも分からず、せっせと彼らにご奉仕しているのです。完全に思考できない状態。これほど馬鹿な男は見たことがない。

本当は、放射能瓦礫をほぼ処理できる目処が立っているにも関わらず、わざわざ全国に拡散するのは、全国民を低線量被曝の実験台にしようという以外に目的があるとは考えられないのです。

瓦礫の中間貯蔵施設を、いつまでも造らないのはそういう目論見があると考えるのが普通なのですが、次の選挙に生き残ることしかないこの男の頭には国民の被曝など眼中にないのです。

このレティ・キース・チェム氏の客員教授就任も、利益相反ではないかと批判があるのですが、とにかく細野は国際原子力マフィアに言われたままやるのみ。そんなことカンケーねぇ、です。

一方、原子力規制委員会の輪郭がととのうにつれて、原子力の憲法である「原子力基本法」の基本方針が、自民党の要請によって、まるで国民の目を盗むように、こっそり変えられていたのです。

国民には何も知らされないまま。

変更された法案の中身は、衆院を通過するまで国会のホームページに掲載されておらず、国民の目に触れない形で、ほとんど議論もなく重大な変更が行われたのです。

消費増税法案を通過させてやる、というニンジンを眼の前にぶら下げられて、次々と国民との約束を反故にして
、自民党のいいなりになる野田政権。

その自民党は、野田政権の後ろに影のように寄り添い、ステルス内閣のように動いてきました。
自民党のシャドウ・キャビネットは実在したのです。そして、野田の後ろで操っているのです。

自民党が欲しいもの、それは「核武装」というオプションです。そして手放したくないものは原発利権。
自民党の核(原発ではない)への執着は官僚に支えられて、今まで一度たりとも、息絶えることはなかったのです。

自民党が、野田政権をパシリのように使って変更させた原子力基本法の重要ポイントは、
原子力は安全保障に資する」ものとして、明確に位置づけられたことです。

つまり、「核のオプション」を、これからも日本は持つつもりであることを世界に表明したことになります。
これは、防衛目的に限定するなら、「核」を利用できる、ということです。

そして、同時に宇宙航空研究開発機構もこっそり改正してしまいました。
宇宙開発を今までは「平和目的」と限定している規定を削除し、「防衛利用も可能である」と書き換えられたのです。

まさに、宇宙開発の衣を身にまとった“スターウォーズ時代”の幕開けです。

国は、核を含む原子力行政の根幹となる最上位概念に、「原子力(核)を防衛目的に使うことができるし、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が打ち上げるロケットも、防衛利用できる、と明記したのです。
国民の誰にも知らせないで。

日本は、「核」とロケットを防衛目的になら使用できると法律で定めたのです。つまりは核弾頭を搭載したミサイルのことです。

これはSFではありません、現実なのです。

以上を踏まえて、ここで再び、たね蒔きジャーナルをお聴きください。
03:30から。

----------------------------------------------------------

小出助教:

要するに、日本という国が、原子力を進めるということを決めたわけ、ですね。

それで…先日原子力委員会…えーと設置法でしたかね、なんかも書き換えられましたけれども。

その中には新たに我が国の安全保障などという言葉をいきなり滑りこませたりしてきたわけですね。

で、そうやりながら 原子力を進める、ということを日本の国が謳っているわけですから、それに沿うような人をただ選べばいいというだけのことであって、人材など山ほどいるのです。

水野:

つまり、原子力開発を、まあ原発を、続けていくという中の、お仲間から、選ぶっちゅう話に変わりはないってことですね。

小出助教:

そうです。

水野:

つまり小出先生に声はかからないであろうってことですかぁ。

小出助教:

もちろんかかりません。

水野:

もちろんかからないんですか。

小出助教:

はい。

水野:

はぁ、もし小出先生が引き受けるとしたら、どうしはりますの?

小出助教:

先ほどの、我が国の安全保障のためとかですね、そういう文言を削除していただけなければ私は嫌ですし。

何よりも原子力基本法の、原子力を推進すると書いてあるわけですね、基本法に。
私はですから、まずそれをなくしてもらわないと、私はやりません。

水野:
もう大元のところで、小出さんは引き受けることができないとおっしゃるわけですねぇ。

小出助教:
ようするに国がやると決めてる以上は、誰がなっても同じなのです。結局は引きずられることになります。

水野:
はあ…いや、私は素人で想像ですけどね。

これ今回、あの、50万円という年間の一定の額が示されてますが。
これハッキリしたお金じゃない形でいろいろ便宜を図るというような、ことも原子力ムラにはあるんじゃないかと思うんですよ。

小出助教:
もちろんそれもあるでしょうし。
これまで…たまたま50万円を貰わなかったという人だって山ほどいるのですね。
ですから、そういう人をただただ指名すればいいわけですから、人選が難しいということは無いと思います。

水野:
近藤さんいかがですか。

近藤:
これ…は、先生、あの…人選が、まあ、なんとでも選びようがあるっちゅうことになりますとね。
んー、その段階で、あの…やっぱり、クレームを付けるっていう作業は、マスコミの側に委ねられてきますよね。

小出助教:
そうですね、マスコミの方にしっかりして欲しいと私は願います。

近藤:
ですよね。

でそうすると、んー、何をしなきゃいけないんですかね(自嘲)。その、やっぱり経歴的なことですか。
そりゃ経歴は明らかになりますよね、すぐに。

小出助教:
えー、ただ、これまでどれだけ、原子力推進に加担してきたとか、そういうことはもちろんマスコミの人に調べていただきたいと思いますが、ただ私は今聞いていただいたように、どんな人がなったとしても、国がやるという基本方針を決めている以上は、結局はそれに引きずられるだけだと思います。

近藤:
ということだよね。

小出助教:
はい。

近藤:
だから、それを認め…『はい』って引き受けた人っちゅうのはそれを認めてるっちゅうことが前提になるよね。

小出助教:
もちろんです。
それを認めない限りは委員になれないはずですし。

みんな、ですからそれを認めた上で委員になってしまうのであれば、結局はやはり原子力を推進することに加担することになります。

近藤:
そうだよなあ。そこんところだから、中立もクソもないよねぇ。

小出助教:
はい。と思います。

近藤:
んー。

水野:
うん…。

近藤:
なるほど…。

----------------------------------------------------------

ここから再び管理人:

この国が破滅することがあるとすれば、それはマスコミの無能によるものであることは間違いない

非常に酷な結論です。

「脱原発」、「原発ゼロ」をいくら叫んでも、原子力基本法に「原子力を推進する」と書かれてある以上、原発はなくならないのです。

たね蒔きジャーナルの近藤勝重さんも気がついたようです。

原子力基本法という最上位概念に、そのように明記されてしまったからには脱原発デモも虚しい響きです。

野田が7月29日の夜、大飯原発3、4号機の再稼働に抗議する最大規模の脱原発デモの人々の声を聞いて、「大きな音だねえ」と言ったのは、そういう意味です。

「いまさら、この群集は何をやってるんだろ。原発推進は自民党の発案で、三党合意でコッソリ決めてしまったというのに」。

だから、細野が原子力規制委員会の委員選定基準について記者会見で、「利益相反防止の考え方の中では、もっとも厳しいものとなります」と言っていますが、これは国民を完全に欺く詐欺罪に匹敵する詭弁です。

新設の原子力規制委員会 人選基準が明らかに(12/07/03)


委員の選定に際しては、原子力基本法(原発を推進し、核を防衛目的なら使おうと考えている人)を遵守する有識者であることが、最低限の条件になるので、誰が選ばれても、その人間の本質は原発推進派なのです。

この原子力規制委員会は、原子力基本法の枠組みの中でしか機能しないようにされたのです。

当然、武田邦彦のような隠れ原発派が、この委員会の委員にでもなれば、彼特有の無責任で間違った言説によって国民のガス抜きをしながら、原発推進に誘導していくでしょう。

近藤さんが、自民、公明、民主の三党で密室で決められたこの独裁的なやり方に対して、クレームをどうつけるかはマスコミに手に委ねられた、と言っています。

「何をしなきゃいけないんですかね」と逆にマスコミがやるべきことを小出裕章助教に訊ねています。

病み上がりの近藤さんには悪いのですが、これが日本のマスコミのレベルなのです。

野田政権というのは、すべて詐欺師の集まりなのです。彼らは次々と法律を破っていくアナーキスト集団なのです。
野田政権は無政府主義者の集団です。そろそろ気がついてください。

排除の対象以外の何者でもないのです。

で、素人の私が代わって近藤さんの問いかけに答えるとすれば、

「原子力規制委員会設置法の付則で原子力基本法を変更したやり方は非合法である。

ホームページにも掲載せず、完全に国民から隠すようにして行われた基本法の変更は無効である。手続きを始めから国民の審判にかけながらやり直すべきである」
と一斉に書くべきです。

それをしないのであれば、日本のマスコミは機能不全に陥っているどころか、国民にとっては国賊であるということになります。法律違反を是認していることになるからです。

ひとつ言えることは、国民のほうも、一人一人が論客としてレベルアップを図っていかなければ、この運動は野田が言うように「大きな音」で終るのです。

野田にとっては、「この音」は有象無象の音に聞こえるはずです。国民の無知は、どこまでいっても何も生まないのです。

ところで、この大規模抗議運動に「紫陽花革命」という名前が付けられました。
この名前を付けた人が、実はこの脱原発運動を骨抜きにしようとしている人です。

「脱原発」、「原発廃絶」。
「紫陽花革命」などと、分かったような分らないような代名詞が使われることによって、「脱原発」、「原発廃絶」の声と文字が新聞・雑誌の活字や、テレビ報道で露出される機会が少なくなるからです。

気づいてください。罠です。

こんな「紫陽花革命」などという言葉を使わないでください。
悪魔は細部に宿るのです。

なぜ、これほどまでのファシズム政権ができてしまったのか。なぜ、野田内閣のこんなゴロツキ政治家たちが閣僚の椅子に座っていられるのか。

なぜ小沢一郎という民主党の元党首が追い出されて、政権中枢にパラサイトしている自民党以上に自民党らしい犯罪的な議員たちがのさばっていられるのか。

答はこの本に書かれています。





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