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2011年8月にドイツで開かれたビデオアート・フェスティバルに出されたスペインのアート集団 Luzinterruptus制作による“Radioactive Control”という作品。

ダブルバインドとは、法律で裁けない現代の呪術である

放射能被曝から自分と自分の家族を守るためには、いわゆる原発の専門家たちのダブルバインドから脱出しなければなりません。

逆に言えば、ダブルバインドに嵌められてしまうと無用な被曝をさせられる、ということです。

ダブルバインドについては、この記事の伏線として『ダブルバインドに翻弄され続ける安倍政権』に事例を挙げておきました。

個人、家族間、組織の間でもダブルバインドは存在します。

カルトは、このダブルバインドを使って信者の精神状態を拘束し、身動きができないようにしてしまうのです。そうなると、もうただの「お布施マシーン」になってしまいます。

企業の場合であれば、リストラしたい部下をターゲットにして、同時に達成できない指令を与え続けることによって、ダブルバインドに嵌めることかできます。

同時に達成することができない指令なのですから、その部下はやがて「仕事ができない社員」と周囲からみなされるようになります。

さらに、次から次へとダブルバインドに嵌めていけば、「アイツには仕事を任せられない」ということになって、地下室の「ショムニ」送りになってしまいます。

「仕事ができない」のは、むしろ部下の資質を見抜けない上司のほうなのですが、売り上げ第一主義の企業競争社会では、はじきとばされてしまうのです。

最近では、ダブルバインドが企業内の陰湿なパワハラに利用されているのです。

本文に進む前に、ダブルバインドについて、要点だけまとめておきます。

精神状態が拘束されて身動きが取れなくなること

社会学者・文化人類学者のグレゴリー・ベイトソン(Gregory Bateson, 1904-1980)は、不快な緊張感や不安感を生起させるコミュニケーション・パターンについて『ダブル・バインド理論(double bind theory)』を提唱した。

ダブル・バインドは『二重拘束』と翻訳されるように、二つの異なる内容のメッセージを受け取ることで精神状態が拘束されて身動きが取れなくなることを意味する。

ダブル・バインド状態(二重拘束状態)は、階層(レベル)の異なる二つ以上の矛盾したメッセージを受け取ることで発生するが、ダブル・バ インドが発生すると苦痛な混乱や緊張を感じて自由な意志決定が不可能になってしまう。

以上、『グレゴリー・ベイトソンのダブル・バインド理論(double bind theory)と芸術のユーモアより抜粋。

「あなたのためだから」

「お前のために言ってるんだ。黙って聞け!」
という問答無用の強制-がそれである。

ダブルバインドから逃れる方法は一つしかない。
それは支配者から逃げることだ。
が、支配者は逃げられないように手を打つ。

以上、『パワハラにおけるダブルバインド(二重拘束)の構造』より抜粋。

無意識に子供追い詰めている母親

「グスグスしてないで、早くご飯を食べちゃいなさい」。
「食べ物をこぼさないでね、後片付けが大変だから」。

つい家事に忙しいと、母親はこのように言います。

子供は(たとえば幼稚園児)、急いで食べるとご飯をこぼすし、ご飯をこぼさないように食べると早く食べることができない。

子供はどちらも選べなくなって、泣くことによって「母ちゃんの言ってることはおかしいぞ」と訴える。

ここで母親は、矛盾した二つ以上の指令を取り消さないと、子供の精神に悪い影響を残す。

以上、『ダブルバインドに翻弄され続ける安倍政権』より抜粋。

ここで見落としてはならないのが、「ダブルバインドは、異なった階層の矛盾した二つ以上の指令(メッセージ)」でなければ成立しない、ということです。

事例として挙げた母親と幼い子供との関係ですが、支配者の母親が子供に、「ご飯を早く食べてね」と言いながら、同時に「ご飯をゆっくり食べてね」という指令を出した場合、子供はすぐに矛盾に気がつくので、「いったい、どっちなのさ」と母親に切り返すことができます。

これは「ご飯を食べるスピード」という同じ階層で、反対の指令を出しているので、支配者である母親も、自分の間違いにすぐ気がついて訂正します。

この場合は問題ありません。

問題となるのは、本来、それぞれ別の土俵で論じるべき事柄について、同時に指令を出すという場合です。

そもそも土俵が違うのに、そうした指令を出すのは支配者の側に決定的な問題があるのですが、指令を受ける側が未熟であると、それに気づくことなく真面目に受け取ってしまうのです。

そうして精神の混乱が始まり、最終的には「うつ」、「精神分裂」を引き起こすのです。

放射能被曝について、そうした事態が起こることを恐れています。

ダブルバインドを仕掛ける側に悪意があっても、それを証明するのは困難なので、法律で裁くことができません。
ダブルバインドは、現代の呪いです。

親が内部被曝していけば、子供を守れない

京都大学原子炉実験所の小出裕章助教は、各地の講演会で、「福島の子供を守り、福島の農業を守らなければならない」という指令と、「大人は汚染した食べ物を進んで食べなければならない」という指令を同時に出しています。

これは典型的なダブルバインドです。

小出氏は、福島第一原発の事故発生直後から、「子どもたちを少しでも被ばくから守ることが私たち大人の責任だと思います」と、各地の講演会や書籍、ラジオなどで繰り返し言ってきました。

ところが、最近は、どうも初期の頃とは違って、「(避難ができないのであれば)放射能と共生するしかない」という主張に変わってきています。

福島エートスの連中や霞ヶ関と永田町の原子力ムラに属する官僚と政治家たちは、大いに喜んでいることでしょう。

どんな主張をしようとも、責任を負う覚悟があるのであれば個人の自由なのですが、原子力ムラの人々の場合は、将来、何が起こっても、俺たちは絶対に責任を取らないぞ、と覚悟を決めながら、「放射能被害はなかった。内部被曝は心配ない」などと言い続け、風評被害の発信源になっています。

それは、原発を再稼動させ、新規原発を建設するためです。

こうした原子力ムラの原発推進派の主張は、誰でもデタラメだと分かるので、それに対して批判する自由も私たちにはあるのです。

しかし、小出氏の場合は少し違います。

彼の主張は、本来であれば、原発災害について相対する意見を持つ別の二人の人間が議論を戦わすべく内容です。

小出裕章という一人の人間が、対極にある意見を同時に言い、「そうすべきだ、そうするしかないのだ」という「指令」を出しています。

最初から、小出氏の言うことにこそ矛盾があるのに、彼を信じ込んでいる人々は、小出氏の主張にこそ「原発災害と向き合う上で、成熟した大人として取るべき態度だろう」と、勝手に思い込んでしまうのです。

放射性物質と共生する方法について

この動画を観て矛盾を感じない人は少ないでしょう。
矛盾を何も感じない人は、自分の命どころか、自分の子供の命も、家族の命も守ることはできないかもしれません。

放射能はどんなに微量でも人体に有害だ」。
「子供は被曝から守らなければならない」。
「福島の農業を守るために、大人が進んで汚染された食品を食べるべきだ」。

「国家が破産しても、子供は避難させなければならない」。
「放射能ガレキは燃やしてはいけない」。

最初はこのように言っていたのですが、最近は、
「福島の子供を救うためには瓦礫を受け入れるしかないのです」 に変わってしまいました。

もう矛盾だらけで、議論しようにも議論ができないほどです。

食べれば、汗や尿、大便といった排泄物が出ます。
その排泄物の中には放射性物質が含まれているはずですから、トイレから下水に移動して、下水処理場で処理された後、川へ、そして海に流れ込みます。

その放射性物資は、塩水と反応を起こして川底や海底に沈殿します。
そこに棲息しているゴカイや藻を魚が食べます。
そして生物濃縮が起こって、結局、その魚は私たちの食卓に上がるのです。

すでに、「小出氏の言うことを信じて、大人は進んで汚染食品を食べ、放射能ガレキを燃やしたら、お子さんを守ることはできませんよ」と、2011年6月の『原発学者のメルトダウン』の中で警告しています。

まったく心配していたとおりのことが起こっているのです。

「子供を守るのは誰か?」。
親です。

その親が毎日、汚染食品を食べてガンなどの病気を発症すれば、子供を守れなくなります。

また、彼は常々「日本が破綻しても福島の人たちは救うべきだ」と言っています。
国家が破綻すれば、福島の人たちどころか、他の被爆地の人たちでさえ避難してもらうことは絶望的となります。巨大地震が起こっても、救助活動さえままならないでしょう。

私が、2011年初期の段階から小出氏の「ダブルバインド」を問題視しているのは、その子供が大きくなって自分で物事を深く考えることができるようになったとき、自分の父親や母親が進んで汚染食品を食べたことについて、感謝しないだろう、ということです。

むしろ逆で、「本気で俺を、私を放射能から守ろうとしていたのであれば、なぜ、汚染度の高い食品をわざわざ食べたのか。ガレキ焼却に反対して、危険な食品を食べることを拒絶して、国に抗議すべきだったのではないか」と、息子に、娘に言われるでしょう。

自分の親が、不正に対してそんな情けない態度であったと知れば、子供は失望するでしょう。

小出氏の主張の「大人は汚染食品を進んで食べるべき」、「ガレキは焼却するしかない」というのは、人間の尊厳を捨てろ、と言っていることと同じなのです。

ダブルバインドは、マインド・コントロールの一つの手口として使われるのですが、「マインド・コントロールと人間の尊厳」について、この記事ではこのように書いています。

…しかし、マインド・コントロールから脱出することは、肉親や伴侶、友人たちの本物の愛情、そして本人の心の中の核に「人としての誇り」がわずかでも残っていれば可能です。

だから、マインド・コントロールにかけようとする側は、人と人との間の愛を奪い、人としての尊厳を本人に気づかれないように取り上げてしまえばいいのです。


「放射能はごく微量でも危険だ。
だから子供は避難させるべきだ。
そして、大人は、今まで原発に無関心であった責任をとって汚染食品を食べるべきだ」。

こうしたダブルバインドに嵌められていることに、いつまでも気がつかずに、そこから脱出できないとなると、やがては、子と親の間の関係はゆがめられ、親は人間としての尊厳さえ失ってしまうのです。

小出氏がやろうとしているのは、自分が反原発運動をやっているときに、世間の人々は無関心だった。
その報いを受けるべきだ、ということです。

しかし、彼は3.11前は、論文もほとんど書いていないし、反原発活動家と言えるほどの活動もやっていません。

2011年3月、原発が水素爆発を起こした後、ラジオにほぼ毎日電話で出演して、私たちに原発や放射能について、多くの情報を与えてくれました。

そのたびに、「私は原発事故を防げなかった。私の敗北だ」と言っていました。
その反面、「私が生きているうちに、まさか原発事故が起きるとは思わなかった」とも言っているのです。

「自分の存命中に、日本で原発事故など起こらないと思っていた」のだから、「事故を防げなかった私の敗北だ」などと、悲壮感を漂わせながら良心の呵責に苛まれることはないのです。

主張とは逆に「福島の農業を守らない」小出氏

福島県以外の人々も、大量被曝しています。
現実に、放射能由来としか考えられない内部被曝の症状が出ている人々が関東でも大勢出てきました。

私のところにも、福島県の方々をはじめ、そうした人たちからもメールをいただいています。

そんな中でも「福島の農業を守るべき」と言う小出氏。

しかし、これは、いったいどういう意味なのでしょうか。

小出裕章助教がホワイトフードの相談役に」。

ホワイトフードとは、子どもを放射能から守る全国ネットワークの森啓太郎氏が経営する北海道のネット通販です。

森啓太郎氏は、2011年9月13日、「責任ある大人が汚染食品を食べるべきか」というテーマで、小出氏と公開の対論を行った青年です。

対論では、森啓太郎氏が小出氏の「食べるしか選択肢はない」と、人々を追い込むような主張に真っ向から反対していたので、後々、これは議論に発展するだろうということから、『汚染食物は大人が責任を取って食べろ」という論理破綻』というタイトルでエントリーを上げておいたのです。

確か、小出裕章氏は、「それでも、大人は原発事故の責任を取って、汚染食品を食べるしかない」と主張してきたのでは?
そして、それは今でも講演会で言っていることなのでは?

「子供を救うことと、福島の農業を存続させること」。
そして、「福島の農業を存続させることと、大人が汚染された食品を食べること」。

これらの間には、まったく関係がないことは誰でも分かるでしょう。小出氏の言うことはデタラメです。

少なくとも、小出氏が、「福島の農業を救うべきだ」と本気で考えているのであれば、「福島を救うために、大人は汚染された食品を食べるべきだ」と、全国で触れ回ることは逆効果なのでは?

つまり、それは「京大の先生が、福島の食品は今でも汚染されている、と言っているよ」ということになるからです。

「福島の農業を救いたい」のであれば、なぜ福島の農家の相談役にならなかったのでしょう。

北海道のホワイトフードの森啓太郎氏は、小出氏との対論で、「大人であろうと、オジイチャンであろうと、汚染された食品を食べさせるのは断固反対だ」と、小出氏と対立していた農家の青年です。

彼は自分が主張していた通り、それを実践しているのです。

小出氏が北海道産の食品の広告塔になることは、彼の主張とまったく逆です。
それは、「福島産より北海道のより汚染度の低い食材を食べるべきだ」と言っていることと同じだからです。

3.11直後に出版された小出氏の著書、原発のウソ (扶桑社新書)は空前のベストセラーになりました。

ラジオのパーソナリティに、「嬉しいですか」と訊かれたとき、「原発事故が起こったから売れたのであって、事故が起こらなければ売れなかっただろう。そういう意味では嬉しくない」と語っていました。

その後、小出氏は、名義貸しによって、編集者が企画・編集した本を数十冊、出版しています。
だから、新刊が出るたびに、小出氏は「嬉しくない」のでしょう。

3.11直後は、すべての情報の出口が閉ざされていました。
敏感な何人かのブロガーからしか、福島第一原発の情報を取るしかなかったのです。

その際、小出氏の情報はブロガーたちを支えてくれたのです。
彼の功績は比較しようがないほど大きなものでした。

しかし、事故から2年。
小出氏が、今でも「汚染食品を食べるべきだ」という理由はいったいどこにあるのでしょう。

「大人は汚染された食品を食べるべきだ」という主張は、なにより原子力ムラを利するだけだろうし、それを真に受けて、一生懸命、放射能に汚染された食品を食べた人の中で、数年後、ガンや白血病、心筋梗塞などの障害が出た場合、小出氏の評価は180度変わるかもしれません。

「プルトニウムは飲んでも安全だ」と言った学者は確かにいましたが、私が本当に知りたいのは、「放射能汚染された食品を大人の責任として食べるべきだ」と主張している人間など、世界のどの原発推進派の学者の中でもただの一人もいないのに、そうした論理破綻している主張を今でも続けているのは、いったいどんな理由があるのだろうか、ということです。







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