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写真:LIBERALS UNITE

マグロの放射能検査をして分かったことは、「カリフォルニアの海の放射能汚染は1年以上前から始まっていた」ということ。

カリフォルニア沖で捕れた放射能のクロマグロ
Radioactive Bluefin Tuna Caught Off California Coast
(リベラルユナイト 2013年8月24日)

カリフォルニア沖で捕れたクロマグロ(本マグロ)を検査したところ、そのすべてが福島第一原発由来の放射能に汚染されていることが分かったということです。

それもすべて…。

1年以上前の2012年5月、ウォール・ストリート・ジャーナルは、スタンフォード大学の研究について報じています。

スタンフォード大学の海洋生態学者、ダニエル・マディガン(研究チームを率いている)は、
「マグロが放射能を包み込んで、世界最大の海洋を渡って放射能を持ってきた」と述べています。

「当然、それには驚いたのですが、さらに計測してみたところ、全部のマグロから放射能が検出されたので二度、びっくり仰天です」とマディガン。(ウォールストリートジャーナル 2012年5月29日)

海洋生物学者、ニコラス・フィッシャー(その研究会チームの一員)は、
「マグロを検査したところ、そのすべてにセシウム134およびセシウム137が、比較可能なレベルまで集中していることが分かったのです」と、ニューヨーク州のストーニー・ブルック大学で話しています。

※以上は、『海の破局-太平洋の魚の放射能汚染が止まらない』で既報。

つまり、カリフォルニアの海の放射能汚染は1年以上前からあった、ということなのです。

検査された魚は、2011年3月11日、福島第一原発で起きた核燃料のメルトスルーで海洋に廃棄された核廃棄物(放射性物質)にわずかにさらされた模様。

それ以来、海に落ちた放射能汚染物質の流れは、変わらず続いています。
この放射能の集中する場所で、魚は生涯を放射能汚染物質の中を泳いで過ごすのです。

放射性セシウムは海底にまでは落ちていかないので、魚はセシウムの中を泳ぎ回り、エラから放射能を取り込んだり、すでに放射能を取り込んだ有機体(藻や小魚、ゴカイの一種など)を餌として食べることで体内に取り込んでしまうのです。

これは自然界にもともと存在している放射能でも起こることですが、2012年に検査したマグロから検出されたセシウムの濃度は、通常の値より3%も高いレベルだったのです。

この年の測定結果は、結局、用いられることはありませんでした。少なくとも、私が見た限りでは。
そこで、セシウムを取り込んでいる魚を探すことにしたのです。以下は、私が見つけたものです。

人体が放射性セシウムと接触した場合(通常では、ほとんどありえない)、セシウム粒子から放射される放射能によって細胞を傷つけられます。
このことによって、吐き気、嘔吐、下痢や出血のような症状が起こることがあります。
(放射線の程度によりますが)長時間、接触が続くと意識を失い、最後には死に至ります。

その程度は、個々人の抵抗力や、接触した期間、集中の度合いにもよります。

セシウム134の半減期は2.0652年、セシウム137の半減期は、30.17年です。

福島原発災害では、人間が放射能を制御できるかどうかの戦いが続けられています。

日本から出てくる唯一の朗報は、後になって、実はこのことは間違いであったと報告されることですが、この間、東京電力が何をしたかというと、無駄な調査ばかりやり続け、誤報を流し続け、なんとか人々を安心させようとしてきただけです。

この事故は、スリーマイル島原発事故や、チェルノブイリ原発事故と比較すると、それらを凌駕しています。

スリーマイルやチェルノブイリではメルトダウンが起きました。
(福島第一原発で起きた)メルトスルーは、さらにいっそう深刻な問題を投げかけ、現代のテクノロジーでは、成す術がないのです。

事故から2年半が経った今でも、放射性物質は海洋に流れ続けており、これは当分の間、続くでしょう。

米国食品医薬品局(FDA)は、検査サンプルの魚から検出された放射能のレベルは、消費する分には安全基準値以内にあるとして、私たちの食品は安全であると保証しています。

しかし、これが真実であるかどうかは疑わなければなりません。
もし、真実でなくとも、これはこのまま真実とされたままなのでしょうか。

この先例のない出来事に直面して、東電から出てくる発表のように、なんとか大衆の反発を抑えようとしてみたところで、まったく解決にもならないし、終わりも見えないのです。



(管理人)

その魚は、いったいどこから来たのですか

1年以上前に、カリフォルニア沖で捕れたマグロから、標準ではありえないレベルの放射性物質が検出されていたことは海外のメディアで大いに話題となっています。

米国のFDA(日本の厚生労働省に当たる省庁)も、日本と同じようにひたすら事実の隠ぺいに走っていると米国民は見ているのです。

さらに、福島第一原発事故は、チェルノブイリ事故より規模の大きな核災害である、という認識も共通しています。

もっと悪いことは、その終わりがまったく見えないことです。

おそらく、100年後に地球上で確認されているウランの埋蔵量が完全に枯渇し、人間の安全を無視して、ひたすら利益を追求してきた原子力ムラが解体された後になって、この事故がチェルノブイリ事故の数倍、いやもっと大規模な災害であったと、世界中の歴史の教科書に記されるようになるでしょう。
まだ、世界が今のように続いていればの話ですが。

故・吉田昌郎元福島第一原発所長は、原子力ムラにつぶされない意志を持った一部のメディア関係者には、「隠すことはありません。福島の災害はチェルノブイリの10倍です」と証言していたのですが、それが表に出ることはありませんでした。

病気療養中にも、尾行され、身辺を監視されていたという内部からの情報が出ています。(既報)
この企業は、まったくすさまじい腐敗ぶりです。

その10倍のうち、2年半経った今、私たちは何倍分体験したのでしょうか。
私たちは、この事故のほんの入り口に立っているだけ、ということは間違いのないことです。

さて、この記事には、ひとつだけ間違いがあります。
それは、この記者が「放射性セシウムは海底にまでは落ちていかない」と書いていることです。

東京大学の調査チームによれば、福島第一原発沖で「海のホットスポット」がいつくつかできているのが発見されたということですから、想像通りのことが海で進行しているのです。
世界各国の海洋研究所、実績ある大学の研究チームは、「海のポケット」という言い方をしているだけで、同じものです。

太平洋でも、海流によって、いわゆる「吹き溜まり」ができるのは、地上で、強風が吹いている場所でも、必ず埃の吹き溜まりができるのと同じことです。海水も大気も、同じ流体です。

ただし、海の深い場所まで、どのように落ちていくかは、誰にも分らないはずです。

川の場合は、放射性物質が上流から下って来る間に細かい土と結合して塊になります。
それが河口で海の塩水と触れると凝集という作用が起こり、重くなって河口付近の海底に放射性物質が集められます。
ここで沈殿しない細かい粒子は、さらに遠くの海に出て行って、ある程度広がっていきます。

東京湾の場合は、海への出口が狭いので、ほぼ湾内に沈んでしまうということになります。つまり、湾内で高濃度の汚染が始まることになるのです。それは始まっています。

このことは、各大学の実地調査によって確かめられていることですが、国土交通省は、河川の放射能測定はやらない、と当初から言明しています。とんでもない値が出てしまうからです。
東京湾のホットスポットは福島第1原発沖を超えた

1年以上前に、すでにカリフォルニアの海が放射性物質に汚染されていたということは、日本の河川や福島第一原発から、国民に知らせず、秘密裏に海洋に放出され続けてきた汚染水のせいではありません。
大気中に放出された放射性物質が、太平洋上空を西から東に吹いている偏西風に乗って、アメリカ西海岸にたどりついたとき降下したものと考えないわけにはいきません。

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イラスト:JASTMACより

ただ、それ以後になると、太平洋上で降下した放射性物質だけでなく、福島第一原発構内から今日も垂れ流しにされている高濃度の放射能汚染水が海流によって北米大陸に押し寄せ、そこで一部が海中深く落ちていくのです。

「海のホットスポット」をイメージするときには、縦方向(深度)、横方向(広がり)の二つを考えなければなりません。
その海域で一生を過ごす魚や海藻は、さらに高濃度の汚染にさらされる、ということです。

また、回遊魚だから、セシウムを取り込む量が少ないだろうと、とはすでに考えられない段階に入っていて、ホットスポットの横方向の広がりによっては、回遊魚でさえも、そこで生涯を送る魚も出てくるはずですから。
そこで、生物濃縮がものすごい速さで起こっているはずです。

セシウム、ストロンチウムなどの核種は、このような動きをするものであるとイメージできるのですが、問題はトリチウムです。
東電の発表によれば(それが正しいものであれば)、トリチウムは結構な量が毎日、放出されています。

トリチウムは、もともと水ですから、原発構内で汚染水処理プラントを通して放射性物質を除去しようとしてもできないのです。
水から特定の水だけを取り除くことができないように。

ですので、トリチウムは、ほとんどが海洋に放出されていくはずです。
トリチウムは、完全に発癌物質です。もっとも危険な放射性物質として認識されています。

これは、魚の放射能検査をやらない限り、まったく知ることができないのです。

国が、誰かが、福島の漁業を救うために「大人は、どんどん食べるべきだ」と言っても、それは「闇鍋」と同じことです。
特に福島沖(遠く離れた海域で捕れたとしても)の魚の鍋なら、「度胸鍋」と命名すべきです。あるいは、「ロシアンルーレット鍋」。

それでも、漁業関係者とマスコミは、「風評被害のせいだ」と言い続ける民度の低さ。
カリフォルニアの主婦に同じことを言ってみたらどうか。

イメージしましょう。

なぜ、太平洋の魚が汚染されているのに、魚の需給バランスが崩れないのか。
なぜ、魚の缶詰の値段が、3.11以降も同じなのか。札束を大量に印刷して円安になったはずなのに。

そして、深海魚をネタとして使っている回転寿司は大丈夫なのか、なぜ回転寿司ではマグロの値段がさして上がっていないのか。

その魚は、いったいどこから来たのか…。

【セシウムマグロを報じているその他のメディア】
Radioactive Bluefin Tuna Caught Off California Coast. (Damn! I'm gonna miss Sushi)
Radioactive Bluefin Tuna Caught Off California Coast
Bluefin Tuna Caught Near California Still Radioactive Years After Fukushima
(↑ハフィントン・ポストは今年の2月の時点で、すでに報じています)






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