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(画像のソース)

「チェルノブイリ原発事故がシャラポアという美貌の天才テニスプレーヤーを生んだ」という伝説は、脆くも崩れ去ろうとしている。

メルドニウムは血糖コントロールの第一選択肢ではない、という矛盾

シャラポア選手のドーピング問題で、がぜん注目を浴びるようになったのは、メルドニウムという抗虚血薬です。

メルドニウムは、去年の9月、ドーピング対象の禁止薬物に指定され、今年の1月1日から発効していますが、シャラポアは、「メールは受け取ったが、中身を呼んでいなかったので、そのことを知らなかった」と言っています。

当然、ロシアのメディアは、彼女の弁護士のコメントを紹介しながら彼女を擁護しています。もちろん、彼女の友人のテニスプレーヤーたちも同様です。

彼女の美貌と、勝ち気で少しタカビーであるものの、そのケレン味のない人柄は多くの日本人ファンを惹きつけてきました。これからも、それは変わらないことなのでしょうか。

彼女は、1986年4月26日のチェルノブイリ原発事故のとき、シャラポアは母親の胎内に宿ってまだ4ヵ月でした。

チェルノブイリの原子炉が爆発した時、母親は事故現場から130kmしか離れていない町に住んでいました。

シャラポアは母親とともに3日間、強い放射線に外部被曝し、おそらく母親は大量の放射性ヨウ素とセシウム、そしてストロンチウムを吸い込んだでしょう。

その後、父親は胎内のシャラポアの身を案じて、チェルノブイリから3000㎞ほど離れた西シベリアにあるニャガンへ移住しました。

そこでの貧しい生活は、かえって彼女をたくましく成長させ、移住先のアメリカで一気に才能が開花したというわけです。

幾多の逆境を乗り越えたテニスの天才少女は、コートの華で終わることなく、人気ファッション・モデルとして舞台の上でもスポットライトを浴びるようになりました。
オリジナルのファッション・ブランドを成功させたり、慈善事業に多額の寄付をしたりして、常にセンターに君臨してきたのです。

マスコミは、「なぜ、彼女が進んで記者会見を設け、自らメルドニウムを常用していることを世間に告白したのか」、その真意をはかりかねています。

彼女のファンは、「チェルノブイリ事故で内部被曝したので、今になってから糖尿病を発症したのだ。彼女は、それを隠していたに過ぎない」と好意的に考えようとしています。

彼女の家系は、糖尿病家系だと言われています。
それが事実であるなら、糖尿病の遺伝的素因を受け継いで生まれてきた、というわけです。

いずれにしても、彼女に対する処分がどのようになるのかは、このメルドニウムが、シャラポアの言うとおり、血糖値を下げるための治療薬として適切かどうか、という一点に尽きるのです。

英語圏メディアは、さすがにちゃんと書いています。特にフォーブスの記事は論理的にしっかりしています。

メルドニウムは、どのように作用するのか(フォーブス 3月8日)
シャラポアは、糖尿病前症(境界型糖尿病)の治療のため、2006年からメルドニウムを飲んでいたと告白しました。

彼女の前のコーチであるニック・ボロテリ(Nick Bollettieri)は、「他意があったわけではなく、本当に彼女は、メルドニウムがドーピングの禁止薬物リストに追加されたことを知らなかった」と信じています。

確かに、メルドニウムは、動物実験でも、人体実験でも血糖値の改善に効果があることが確かめられています。
この点では、糖尿病前症の治療のため、というシャラポワの説明は、表面的には意味をなしています。

しかし、このロシアの製薬メルドニウムは、虚血性心疾患の症状を持っている患者の運動耐性を向上させる働きがあることがラベルに表示されている、ロシアでは認可されている薬なのです。

メルドニウムは、米国やヨーロッパでは使用が許可されていないものの、消耗性の狭心症の発作を減らすために、ロシアと近隣諸国の冠状動脈性心臓病患を持っている患者の間では広く使われています。

米国や、その他の多くの国で、糖尿病の進行を心配する臨床医が、まずはメトホルミンを患者に処方しているように、糖尿病前症の患者の治療に、ロシアで開発されたメルドニウムを処方するのは糖尿病治療の第一選択肢ではないのです。

それとは反対に、(シャラポアの場合、体質的にメルドニウムでなければならない、というような)特定の指示がない場合、シャラポアが、メルドニウムよりはむしろ、メトホルミンが糖尿病治療には適切であるということに気が付いていたであろうことは確かなことです。

彼女は、アスリートではなかったようです。

簡単に説明すると、シャラポアが糖尿病の遺伝的家系の生まれであるなら、子供のときにⅠ型糖尿病を発症しているはずで、彼女のように20歳過ぎてから糖尿病前症(境界型糖尿病)になることは、まず考えられないのです。

ですから、彼女が言うとおり、糖尿病であるなら、それはⅠ型ではなく、成人病の典型であるⅡ型糖尿病ということになります。

アーネスト・スターングラス博士の研究成果や、ロシア科学アカデミー会員のヤブロフ博士と、白ロシア放射線安全研究所の2名のネステレンコ博士のチェルノブイリ報告から明らかなように、内部被曝による糖尿病Ⅰ型、Ⅱ型の発症は放射能と因果関係があります。

また、福島でも糖尿病が有意の差で増えています。

シャラポアが、程度の差は別にして被曝したことは事実ですから、成人になってからⅡ型糖尿病を発症したために、血糖値をコントロールするための薬剤を常用せざるを得なくなったという理屈も一部には通用するかも知れません・・・。が、それでも苦しい言い訳には違いはありません

(参考:メルマガ第133号パート1、パート2「糖尿病の激増とストロンチウム90による内部被曝との関係」)

Ⅱ型糖尿病は、去年亡くなった北の湖理事長や、プロレスラーで国会議員のアントニオ猪木のような、アスリートでも暴飲暴食を繰り返しているとなってしてしまう病気です。

しかし、シャラポアのような身長が188cmもありながら、体重が58kgしかないスリムなアスリートは、後天的には、ほぼ糖尿病にならないのです。


百歩譲って、彼女の言うとおり、「糖尿の血糖値をコントロールするため」という目的で薬を使用するのであれば、まずはメトホルミンを服用するはずなのです。

メトホルミンは、現在はメトグルコという後継の新薬(成分は、メトホルミンとまったく同じ)が出たので、ジェネリック薬として、さらに安価になって世界中で使用されています。

メトホルミン(新薬はメトグルコ)は、血糖値を下げてサラサラの血流にすることで、血管の内壁にキズを着けたり血管に血栓や動脈瘤をつくらないようにする薬です。つまり、合併症を防ぐ効果があるのです。

シャラポアが長年、服用し続けてきたメルドニウムは、むしろ糖尿病が悪化した後の血管のダメージに対処するための薬です。
確かに、血糖値を下げる効果もあるようですが、それは作用としては副次的なものなのです。

シャラポアの言っていることは、医学的には「すべて間違いとは言えないものの、治療としては首をかしげざるをえない」ということなります。

もし、シャラポアが悪知恵に長けた女性であるなら、そうした錯誤を理由に、免責をアピールするでしょう。

反対に、もし多くの日本人が考えているように、シャラポアが無実であるなら、メトホルミンとメルドニウムの効果と投薬目的の違いを認識していながら、あえて虚血性心疾患の症状を和らげ、患者の運動耐性を向上させる働きがあるメルドニウム(副次的には糖尿病にも効く)を使っていた理由も、「糖尿病前症であることを知られたくなかったから」という理由で世間は納得するのです。

糖尿病のアスリートには、ナイキやタグ・ホイヤーといったスポンサーはつかないでしょう。かといって、健康ドリンクやプロテインなどのメーカーも敬遠するでしょう。

Ⅱ型糖尿病であることを隠すことは、テニスプレーヤーとしての彼女の年収を何倍、何十倍にも増やすことになるのです。

彼女の年収は、約20億円と言われています。そのほとんどがスポンサー契約料です。

彼女は、うまく立ち回れるでしょうか。
もし、失敗すれば、120億円以上の違約金や賠償金が発生すると言われています。

不幸にも、シャラポアが「クロ」と判定された場合、「野球賭博事件から暴力団の組織的関与が明らかとなった読売巨人軍のアスリートから比べれば、ドーピングなんて大したことないじゃん」と彼女のファンは言いたくなるでしょう。

しかし、残念ながら、どうも・・・




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