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「護憲派だ」「改憲派だ」「立憲主義だ」と言うが、どうも「この国の人々」は、政治家も国民も日本国憲法の意味を知らずに言っているようだ。

報道番組は、そもそもすべてが偏向なのである

4月3日(日)夕方から放送された放送大学「現代の国際政治('13) 第1回「テレビと国際政治~もうだまされないために~」では、テレビの洗脳について、歯に衣着せぬ講義をやっていた。

講師は、高橋和夫氏である。

「その番組が、誰がどんな意図をもってつくられたのか」慎重に吟味する必要がある、と視聴者に訴えかけていた。
テレビの報道はもちろん、ウェブのニュースサイトしかり、youtubeしかり・・・湾岸戦争のときのCNNなど例をとって一般向けに分かりやすく解説していた。

NHKが、もはや完全にプロパガンダと化した今、公共放送の矜持を保っている唯一の放送局と言っていい。

ジャーナリズムの本質を理解していない人々ーその種の典型的な人々は安倍晋三、高市早苗のような人々であるがーに限って「メディアは本来、さまざまな見解を伝えるもの」と口先だけで言う。

そもそも、日本の報道番組にキャスター制度が根付いたのは、アメリカのアンカーマン制度に倣ったものである。
アンカーマン(Anchorman)とは、直訳すると「錨(いかり)を下す人」という意味。錨とは船のアンカーのこと。

英語圏のアルファブロガーの記事によく見られるのは、記事の最後に「conclusion(結論)」という見出しを置いて、「・・・ということで、今までいろいろ書いてきたが、まとめると、要するに、この記事は、これこれしかじか、こういうことなのです」と、読者に対して要点と視点を提供して終わるパターンである。

ここに、そのアルファブロガーのスタンスがよく現れているのである。

いやなら、それを無視すればいいのだし、賛同すれば、その記事の中から一部を引用して自分でオリジナルの記事を書く。あるいは、SNSが盛んになった今では、共感を得ようと他人にも読んでもらおうとする。

アンカーとは、もともとアメリカの報道番組に定着している。いわゆる、「ものを言うアナウンサー」だ。

かつての日本の報道番組においては、東京であれば警視庁発表、官邸の発表をそのままアナウンサーが坦々と読み上げるだけだった。
視点がないので、これでは情報ではなく、単にニュース・ソースというデータを発表しているだけだったのである。

これでは健全な世論を喚起することはできないとの反省から、アメリカの報道番組のアンカーマン・システムの導入を検討したのである。

その嚆矢ともいえる報道番組が、TBSの筑紫哲也の「NEWS 23」であり、久米宏の「ニュースステーション」だった。
これは、むしろ局側の方針変更というよりは、視聴者側の欲求にテレビ局が応えたものであった。

筑紫哲也の口癖は「この国の人々は」だった。
これが、右翼の衣をまとって日本の崩壊を画策している連中(白痴似非右翼とも言う)によって、「筑紫哲也は在日だ」という風評を許してしまった。

もちろん、筑紫哲也は在日ではない。
「なになには在日だ」というラベリング手法は、他にも小沢一郎や福島瑞穂、果ては草彅剛にまで使われた。もちろん、彼らも在日などではない。

こうしたレッテル貼りをやって、視聴者を幻惑してきた人々こそが(実は、日本人ではない)反日工作員であることは、今では常識なのであるが、それでも、失礼ながら地方の人々は情報の精度が悪いせいで簡単に騙されてしまうのである。

筑紫哲也が「この国の人々は」と繰り返していたのは、視聴者に自分を突き放して客観的に見つめ直す機会を提供しようとしたからである。

私も、「この国の有権者は」と、たまに書くことがあるが、もちろん在日ではなく、先祖代々、生粋の大和人で江戸っ子である。反日でもなく右翼、左翼を馬鹿げたことだと思っている。私は、反グローバリストなのである。

ただし、一時期、海外に住んでいたので、自然と日本の外から日本を見る「もう一つの目」を持つことができたと思っている。

「この国の有権者は」と書くのは、日本人のふがいなさ、視野狭窄(つまり、弱っちぃ島国根性の日本人)が、ほとほと嫌になっているからで、かといって、それをストレートに表現したところで何かが変わるわけでもない。

そこでまずは、日本人に、その自己矛盾と自己欺瞞に気づいてほしいから、そうした表現を使っているに過ぎない。

筑紫哲也は、とどのつまり、「日本人よ、霞が関のパターナリズムの奴隷となって破滅していいのか!」と問題提起をやっていたのである。

久米宏が、バラエティー番組からニュースステーションの司会者に転向した時は、「歌番組の司会者などに報道番組の司会が務まるのか」と前評判は芳しくなかった。
しかし、彼の多様な視点は、多くの一般sheepleの目を見開かせた。

こうした「多様な視点を提供する」報道番組のことを、「偏向報道だ」と言い出したのは、特に安倍晋三が小泉純一郎政権下で官房長官を務めたときから顕著になった。

政治家には知性が不可欠だが、その前に一定以上の知能は絶対的になくてはならない。安倍晋三には、その両方ともが欠落しているのである。

とはいえ、安倍政権にとって都合の悪い報道番組に「偏向報道」のレッテル貼りを行った官邸の陰湿なメディア・コントロールは、日本にルーツを持っていない似非右翼たちに格好の攻撃材料を提供した。

彼らは、その役割を大いに果たしてきたし、今また果たしているのがアフィリエイトで食っている2ちゃんねるのコピペ・ニュース・サイトと、一部の坊や素人ブロガーたちである。B層には、うってつけのオモチャだ。

それはネットの中で増幅されて、古館伊知郎氏、国谷裕子氏、岸井成格氏の降板という形となって表れた。(古館氏と国谷氏には官邸からの陰湿な恫喝が続けられていたが、岸井氏の場合はそうではない)

古館伊知郎氏の報道ステーションの最後の放送は、今年最高の視聴率を記録した。
しかし、彼は最後になって、ちょっとしたチョンボをやらかしたかもしれない。

それは、8分にわたる視聴者、スタッフに対する感謝の言葉の中で、「言われているような(官邸からの)圧力はなかった」と言ったことである。
もちろん、それは事実ではなく、官邸からの圧力があったことが事実であることなど誰でも知っている。

そうではなく、彼の真意は、「報道番組で伝えたいことが伝えられない。以前から限界を感じていた。そこに、官邸からの圧力が加わった。それを追い風にしたり、好機にして降板の理由を正当化するようなずる賢い人間にはなりたくない」ということである。

彼は、それを「自分のわがままだ」とした。

彼は馬鹿正直で、非常に謙虚であり、弱者に対する真のやさしさを持っている。
それが、意に反して「官邸からの圧力はなかった」と彼に言わしめてしまったのである。

つまり、私は、「彼は最後に私人に戻ってしまった」ことが、後々、後悔の種になるのではないか、と言っているのである。

古館氏は、最後までキャスターとして振舞いながら幕を閉じるべきだった。
そして、誰にも理解されることなく、スタジオの隅で一人で泣けばよかった、と言っているのである。

メディアは本来、さまざまな見解を伝えるもの」である。

「さまざまな見解」とは、安倍晋三が、子供の論理でいちゃもんをつけ始める前までは、それはキャスター個々の視点であり、世の中の事象に対するアングルの違いであって、キャスターの個性として世の中に受け入れられていたのである。

だから、同じ報道番組の中では、どの番組でも「偏向報道」になるのだ。
報道ステーションが「古館カラー」を打ち出せなければ、そもそも「存在価値などない」と視聴者は言い出すはずなのだ。

もっとも、同じ「偏向報道」でも、BSフジのプライム・ニュースの反町のようなプロパガンディストがキャスターを務めているような番組は、御用報道と言うほうが分かりやすい。

もちろん、大阪の読売テレビの報道番組などはプロパガンダ以下の劣悪な番組であって、議論の俎上に載せるだけ空虚である。

報道ステーションが「偏向報道」と言うなら、それは古館伊知郎が最後に言ったように、個性である。その番組全体が、この個性によって色付けされるのは当然である。

だからこそ、さまざまな報道スタンスと視点を持つ、さまざまな報道番組の存在がなくてはならないのである。

多数の「偏向報道番組」が並存していて初めて政治的公平性を保つことができるのである

報道ステーションは、他局の報道番組でメインとならないテーマ(しかし、それは先々、重大な波紋を広げる)について、独自の視点を提供しようとしていたチャレンジングな報道番組だった。

そのために、あくまでも相対的な評価ではあるが、徹底的に事実に忠実であろうとしていた。その事実は、見識のある視聴者の鬱屈した思いを代弁した。それが、報道番組としては未曽有の高視聴率をマークするにいたったのである。

よく、この手のわけ知り顔の馬鹿ブロガーが、「偏向番組」の一点張りで、こうした報道番組を必死になってクサしているが、彼らの特徴として「事実に盲目である」という共通点がある。

彼らは、事実よりは、自分の中の妄想が都合よくつくりあげた「真実」に寄り添うのである。残念なことに、「真実」は人の数だけあるのである。

事実を追及し、それを認めないということこそが、ふがいない、視野狭窄の(つまり、弱っちぃ島国根性の)日本人であって、私から言わせれば、反吐が出るような人々ということになる。

原発、放射能問題ひとつにしても、事実から目を背ける。TPPがいまだに関税障壁の問題だと信じている。安保法が国防のためであると思い込んでいる・・・などなど。

彼らは正確な知識を持っていない。また、それを求めようともしないどころか、考えもしないのである。あるのはガラクタの妄想だけである。

こうした白痴そのものの日本人によって、いつまでも議論のスタート地点に立つことさえできないでいる、というのが日本の悲劇なのである。

そして、こうした白痴的日本人が主流を占めている現実が、筑紫哲也に「この国の人々」という、彼にとっては無用の敵をつくり出す表現を与えたのである。

私は筑紫哲也のファンではなかったが、彼が繰り返していた言葉の真意がよく分かるのである。

報道ステーションは、一つの事象に対して、同時にいくつかの異なった視点を提供しようとしていた。「どの視点を取るのかは視聴者次第」ということである。それが報道ステーションなりの「中立のスタンスの取り方」だった。

高市早苗が、「一つの報道番組の中身において、政治的な公平性が保たれていない場合には電波停止を命じることもありうる」と国会で発言したことは、海外でも大きな波紋を広げたようだ。

「日本は、そんな野蛮な国なのか」と。

欧米社会で現職の大臣がこんなことを公式の場で言おうものなら政権が吹き飛ぶ、というのは本当である。
だから、酷い政権が多いとはいえ、欧米ではそもそも「こんなことを言う大臣など存在しない」のである。
日本の状況が、いかに異常なのかが分かる。

「ひとつの番組で政治的公平性が保たれる報道番組など存在しない」のである。あるとすれば、憲法を勝手に解釈できる中国のような独裁国家でのみ存在できるのである。

いままで書いてきたように、キャスター(アンカーマン)の個性や視点の違いによって、さまざまな偏向報道番組が併存する社会でこそ、政治的公平性が保たれるのである。

なぜなら、それは「言論の自由」云々と言う前に、国民主権という憲法で国民に保証されている権利を守るための必要不可欠な要件だからである。

逆に言えば、国民が国民主権の権利を行使できないようにする権力者たちは、この国から放逐しなければならない、と憲法は国民に教えているのである。

それやらないどころか、安倍や高市の主張が「もっともだ」と頷いている人々が少なからずいる日本という国は、未開のジャングルと大差ない。

つまりだ、安倍晋三は問題外の外であるとしても、高市早苗は日本国憲法に100%違反しているのである。

そして、安倍晋三や高市早苗、官房長官の菅義偉らの極悪人に加担している日本人も、憲法を破壊する手伝いを嬉々としてやっていることになるのである。

彼らは、「客観の顔をした主観」を巧妙に駆使して、私たちまで憲法のデストロイヤーに仕立て上げようとしているのである。

おそらく、安倍内閣の人々は、真の意味において日本国憲法の概念を知らないのである。(「おそらく」ではなく確信なのだが)

そして、同じく秘密保護法が強行採決されたとき、その恐怖から次々とブログを閉じていったブロガーたちも、実は憲法で保証されている権利を放棄してしまった人々であるということである。

同時にそれは、彼らが批判している権力者の独裁を助けている加害者ということになってしまうのである。

今、この国の、いわゆる有識者たちの多くは、日本国憲法を勝手に解釈して、自分たちの意図することとまったく逆のことをやっているのである。なんと・・・まあ・・・





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