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「朝まで生テレビ」。
この番組は、司会者はもちろん、出演するコメンテーターの質も悪いので、しばらく観ていなかったのですが、原発否定派でありながら優れた論客である飯田哲也氏(NPO環境エネルギー政策研究所所長)が出演するというので、前半部分だけ観てみました。

ひときわ目立ったのは、原発(強行)推進派の御用学者、石川迪夫の東電擁護ともとれる「数々のトンデモ発言」でした。
なるほど、「原発推進派の御用学者とは、ここまでやるか」という事例を目の当たりにすることができたので無駄な時間ではなかったです。

20110430-1.jpg

彼は、昔から強硬な原発推進派で知られているようです。

「福島原発は40年経っているが全然問題ない。今回の事故は、あくまで津波のせいだ。
本来なら100年もつはずだ。
天災、天災というが、こんなものは、しゅっちゅう起きるはずがない。だから原発は問題ない。」


出席していた原発中立派からさえ失笑を買っています。

また、この討論会の中で、石川は、
「福島の児童の被曝線量が20ミリシーベルトというのは、まったく問題ない。避難などする必要はない」とも言っています。

視聴者からの「電力会社、政治家との癒着、これらをめぐる利権があったのではないか」との質問には、思わず絶句。
しどろもどろになってしまい、彼の立場の危うさが露呈された形。
彼も、ある意味で「金、権力」をちらつかされて原発推進するしか生きる道がなかったのでしょう。

一方、1988年10月の「朝まで生テレビ」の原発討論会では、


01:30辺りから。
「核暴走を人為的に起こして研究している原子炉があります。核暴走を起こしている原子炉を福田首相に上から覗いていただいた」。

「日本の原子炉では事故を起こそうとしても事故にはならない」。
大型原子炉で核暴走の実験をしていないないのに、なぜそう断言できるのか、何も根拠がありません。

06:10辺りから
山本コータローの意見は理路整然としています。ここに出てくる「加納」という人物は、原発推進の筆頭に挙げられる加納時男のこと。

20110430-2.jpg

加納は東電副社長を務めた後、自民党から立候補し参院議員として当選。不正な政治献金でも名前が出た人物です。

福田康夫改造内閣で国土交通副大臣に就任、「福島第一原発の定期点検など12ヶ月に一回でなく、24ヶ月に一回程度で十分」として点検期間を延長してしまった麻生太郎の内閣でも、そのまま留任しました。

加納は、「フェールセーフという何重もの安全システムが働くから、原発事故は絶対に起きない」という霞のような根拠にもとにして、原発を強引に推進してきました。

これも、原発ペテン師の一人です。

加納はすでに事務所を閉鎖し政治活動から身を引いていますが、今年の2月に出版記念パーティーを開いたとか。
パーティーの参加者約600人。

主な出席者は、谷垣禎一、石原伸晃、逢沢一郎、甘利明ら自民党の議員、経済界からは今井敬、勝俣恒久、清水正孝、三田敏雄、森彰介氏ら、 学校関係(芝、東大、慶應)からは茅陽一、小篠守正、石原信雄、山岡恒夫、山口晴彦、
吉田弘正氏ら、ジャーナリストからは 木元教子、中村政雄、田中豊蔵氏、多賀幹子氏ら、 文化人からは石井幹子、小川順子氏ら。

東電と自民党のズブズブの関係は、福島第一原発事故が起こった今でも続いているようです。
相変わらず加納は、「今回の福島第一原発の事故は東電も被害者である」とのたまわっているとか。

石原伸晃のオヤジ、慎太郎は、
「福島でわけのわからん連中が(原発に)反対している」など、数々の暴言とも言える発言をしながら、こんな大惨事が起きても、原発を強力に推進している政治家です。

慎太郎は、「なんなら東京湾に原発を造って良い」とも言っているのですが、もちろん口先だけです。
東京都は東電の大株主です。

石原親子は、東電から、どんな便宜供与を受けたのでしょう。

東電は自民党議員に多額の政治献金をしてきました。
当然、「絶対に原発事故は起こらない」というペテン師の論理で原発を推進してきた加納時男などは、「東電お抱え」の操り人形です。

石破茂などは、要領よく立ち回ってきたつもりのようですが、週刊文春に「娘が今春、東電にコネ入社していた」ことをすっぱ抜かれてしまい、東電との深い関係が明るみに出てしまいました。

菅直人が災害復興のために、自民党・谷垣に入閣要請をしたのですが、谷垣はこれを一蹴。
東電に札束で頬をはたかれて、ちょうちん記事しか書けなくなった大新聞は、民主党最高顧問の渡部恒三の言をたびたび持ち出して、「電話一本で入閣要請するなど、菅直人も甘い」と書きたて、ことの真相を覆い隠そうと躍起です。

渡辺恒三は、自民党時代に福島県に福島第一、福島第二原発を誘致した「張本人」だと言われているのですが、福島誘致の話が進んでいたのは渡辺が初当選するずっと前のことですから、「張本人」というのは当たらないでしょう。
しかし、何らかの形で関与していたことは否定できないはずです。

石破は、「首相が狙った自民党との大連立について基本的な政策合意がない限り、内閣が連帯して国会に責任を負うことはできない」と事前に政策協議がなかったことを批判。
いかにも、もっともらしいことを言っていますが、東電との関係が明るみに出たことで、「結局コイツも同じ穴のむじなだ」と一転して不利な立場に。

これで、石破の正体も分かったわけで、自民党として持ち駒がなくなりました。

地震・津波に復興対策だけなら谷垣も入閣を検討したかも知れません。
しかし、焦点は、なんといっても原発。
入閣すれば当然、福島第一原発の「人災」についても追及しなければならなくなるでしょうから、自民党・谷垣としては、被災者たちに「薄情者」とののしられても、菅政権に入閣はできないのです。

こういう事情があるわけですから、テレビ・新聞を使った「菅おろし」の大合唱も多少、割り引いて見る必要があります。
ただ、菅直人では復興できないでしょうけれど。人望がなさすぎる。

さて石川迪夫ですが、福島第一原発の炉心溶融か、というときに報道ステーションに出演しています。


04:50辺りから。
「スリーマイル島の被爆者は、たった1000人」と言った後で、「(福島第一原発事故の場合は)おもしろいことに冷却水を入れたとたんに、放射能が高くなって…」。

「福島では、スリーマイルと同じようなことが起こっている。これ以上事態が悪化すると、大勢が放射線に被曝することが考えられるが、チェルノブイリと比べると、それだも、まだまだ低い値だろう(当たり前だ)」。

1988年の「朝生」出演の時に言っていた、「日本の原発は絶対に大丈夫」との太鼓判発言は、どこかに行ってしまったようです。

原発は、「金の切れ目が縁の切れ目」

12日、自衛隊のヘリの中で、菅直人に「総理、原発は絶対に爆発しません」と耳打ちした原子力安全委員会の委員長、斑目春樹も、福島第一原発の原子炉が次々と水素爆発を起こしてから、とうとう国会に呼ばれました。

「原子力安全委員会では、歴代OBに限らず、現役首脳も自己批判に追い込まれている。
斑目春樹委員長は、やはり6日の衆議院経済産業委員会で、今回の事故を深く反省し、二度とこのようなことが起こらないよう指導していきたい」などと弁明に懸命だった。

原発事故が起こる前、斑目はこのように言っています。

大失言!【原発儲かる】原子力安全委員長 【最後は金】

「技術のほうはですね、『わかんないけど、やってみよう』はどうしてもあります。
で、ダメ、あぶないという兆候があったら、そこで手を打とう、と。
恐る恐るですよ。

原子力も、そういうところは絶対あります。

だって、たとえばですね、原子力発電所を設計したときには、応力腐食割れ、SCCなんて知らなかったんです。
今まで、良かった、良かった(運が良かった)で来てます。

安心なんてできるわけないじゃないですか、あんな武器のようなもの。

最後の(核のゴミ)処分地は、結局、お金でしょ?
どうしても受け入れてくれないんだったら、今までの2倍払いましょう、それでも手を挙げないんだったら5倍払いましょう、10倍払いましょう、どっかで国民が納得すると思いますよ。

立地のボーリング調査を受け入れただけで20億円。
だから原子力発電は、ものすごい儲かっているんでしょうね」。


楽しそうですね。
春樹君は、きっと人は悪くないのでしょう。
つまり、こうしたオツムが少しゆるい学者でないと、官僚に気に入られない、ということですね。

菅直人が野党時代、「東大だけは潰しておくべきだった」と発言して物議を醸したことがありました。
少なくとも、原子力に関してだけは菅直人は正しかったようです。
原子力をやりたい人は、京大に限りますよ。

東電の金にまみれた東大に騙されるな!

純丘曜彰 教授博士(大阪芸術大学・哲学)のブログ。


ジャーナリスト、武田徹の予言どおりのことが起こった…

原子力発電所の事故隠しが次々と明らかになっている。

東京電力福島第一原発三号機は78年に臨界状態に達していたのに隠蔽。

同四号機は98年に制御 棒脱落、これも隠蔽。

北陸電力志賀原発では99年に制御棒が外れて臨界事故、これも隠蔽。

電力12社のトラブル隠しは306事案、1万件。そのうち原発で は97事案455件もあるという。

ひどい。本当にひどい。

だが、もっとひどいのは、これを大きく報じないメディアであり、騒がない私たちだと思う。
テレビの「あるある」捏造ではあんなに大騒ぎして、今では他局の番組まで巻き込んでいるというのに。
バラエティ番組の捏造などどうでもいい、とは言わないが、少なくとも納豆の食べ過ぎよ り原発事故のほうがはるかに危なくないか? 

どうしてメディアはもっと騒がない? 電力会社にキ×タマ(一字自主規制)握られているからか?
http://book.asahi.com/topics/TKY200704220087.html


原発御用学者を増産させた国立大学の独立行政法人化

「直ちに健康被害はない」「心配ありません」――。
福島原発の事故で“流行語”になった「御用学者」。

原発建屋内で水素爆発が起きようと、周辺に大 量の放射性物質がまき散らされようと、涼しい顔で安全性を強調する姿勢は奇異だった。

しかし、この「原発礼賛」にも小泉・竹中改革が関係している。環境関連の学会理事がこう言う。

「我々の学会はもともと『反原子力』であり、環境と共生できるエネルギーの研究が盛んでした。
自然破壊のリスクがあり、厳重に管理しなければならな い原子力の限界を皆が理解していたからです。

ところが、小泉が打ち出した『国立大学の独立法人化』によって、この方向が一変してしまったのです」

国立大学の法人化は04年に導入された。小泉が「郵政民営化」とともに進めた肝煎り施策で、スローガンは「競争的環境の中で世界最高水準の大学を育成する」だった。

「この独法化で国からの補助金が激減し、研究費が捻出できなくなった教授が続出したのです。
我々の学会も数百万円あった予算がゼロになりました。
仕方なく、企業からカネを集めると、電力会社の寄付がケタ違いに多かった。

原子力は国家事業だから国の予算も潤沢。
企画書に『原子力とクリーンエネルギー』 などと書いただけでカネがどんどん出ました。
こうして原子力を批判していた学者が次々に礼賛派に回り、逆に原子力を否定する論文を書いた学者は針のムシロ。
学者の世界はどの分野もムラ社会だから、村八分を嫌う傾向にある。

御用学者の輪はこうやって広がったのです」(前出の学会理事)

福島原発の事故は、小泉が首相になった時点から始まっていたのだ。

(日刊ゲンダイ2011年4月20日掲載)




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