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今、イーロン・マスク、マーク・ザッカーバーグ、リチャード・ブランソンら、ユニバーサル・ベーシック・インカムの熱烈な支持者たちが、ブロックチェーン技術を使って富の均等な配分方法を提唱しはじめた。

それは、私たちにとって幸福な結果を招くのか。
・・・残念ながら、それは、薔薇十字団の主要メンバーであったトマス・ペインの「理性の時代」が暗示する世界。
そう、ジョージア・ガイドストーンに刻まれている未来に他ならない。
人々は、誰一人として気が付いていない。


大失業時代「第四次産業革命」は、思考のパラダイムシフトを強要する

・・・人工知能(AI)、インターネット・オブ・シングス(Iot)、ロボット技術、自動運転技術、3Dプリンタ、ウェアラブル・インターネット、ナノテクノロジー、量子コンピュータ、フィンテック、ブロックチェーン技術、スマートシティー、新しい通貨システム・・・そして、シンギュラリティーの訪れ。

私たちは、想像もできない変化を受け入れざるを得ないのです。

・・・つまり、第四次産業革命とは、大失業時代と言い換えることができます。

そこでは、どんなビジネスモデルも、どんな社会や産業も、その影響から逃れることはできません。
経済的に成功した人々の過去のサクセスストーリーは、一文の値打ちもなくなります。

それは、世界全体の人々に、思考のパラダイムシフトを強要するようになります。

確実に訪れる多くの技術のティッピング・ポイント(変節点)

・・・人類文明の大変革は、デジタルなメガトレンドによってもたらされます。

世界経済フォーラムの「ソフトウェアと社会の未来に関するグローバル・アジェンダ・カウンシル(Global Agenda Council on The Future of Software and Society)」が、2015年9月に発表した調査結果に目を通せば、第四次産業革命がもたらすディープ・シフトが鮮明に浮かび上がってくるはずです。

グローバル・アジェンダ・カウンシルの公式文書には、21のティッピング・ポイント(tipping point)が明らかにされています。

ティッピング・ポイントは、「ある技術的変革が、突如、社会の主流を転換させてしまう瞬間」を指す言葉です。
文字どおり、今までの流れを、突然、ひっくり返してしまう「特異点」のことです。

以下は、この調査報告書に挙げられている「2025年までに起こり得る21のティッピング・ポイント」です。

右側のパーセンテージは、この調査に参加した情報通信テクノロジー分野の専門家800人の回答者のうち、「そうなると思う」と回答した専門家の割合を示しています。

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この中で、上から順に80%以上の回答を見ていきましょう。

・「1兆個のセンサーが、イーターネットに接続されている」-89.2%
・「米国で、最初のロボット薬剤師が誕生する」-86.5%
・「眼鏡の10%がインターネットに接続されている」-85.5%
・「3Dプリンタによって自動車が生産されている」-84.1%
・「政府が、ビッグデータのソースを使って国勢調査を行うようになっている」-82.9%
・「人体にインプラントできる携帯電話が発売開始となる」-81.7%
・「人口の90%がスマートフォンを使用している」-80.7%

80%以下で目を引くのは以下の回答です。

・「3Dプリンタによって生成された肝臓の初移植が行われる」-76.4%
・「法人の会計監査の30%が人工知能によって行われている」-75.4%
・「政府がブロックチェーンを介して、最初に徴税を行う」-73.1%
・「自家用車でなく、カーシェアリングによる移動や旅行が世界的に広がる」-67.2%
・「人口が5万人を超える都市で信号機が廃止される」-63.7%
・「世界のGDPの10%がブロックチェーン技術によって達成されている」-57.9%
・「企業の取締役会に最初の人工知能が出席している」-45.2%

以上は、ITの第一線で働いている専門家の回答です。

彼らが、2025年までに訪れると確信しているティッピング・ポイントの内容を総合すると、以下のような流れが鮮明に浮き上がってきます。

1)ロボットによるオートメーション化
2)トランス・ヒューマン-人間と機械の融合によるサイボーグ化
3)「所有」という概念が希薄化して、「シェア」が主流となる
4)ブロックチェーンによる業態転換が進む
5)人工知能による意思決定プロセスが導入される

・・・人間の方が、人工知能を頂点とするエマージング・テクノロジーに否が応でも合わせなければならない社会がやって来るのです。
それは、経済やビジネス、個人のライフスタイルに至るまで、空前のパラダイム・シフトをもたらします。

・・・世界の大半の人々が、この第四次産業革命の大波に上手に乗ることはできないでしょう。
その巨大なエネルギーに、一般の人々は、まるで木の葉のように揺れ動くだけでしょう。

マスク、ザッカーバーグに加わってリチャード・ブランソンまでもがUBIを推進

今、テスラ社のイーロン・マスクからフェイスブックのマーク・ザッカーバーグに至るまで、シリコンバレーの成功者たちは、来るべきオートメーションの衝撃を少しでも弱めようと、「最低限の生活を保障する制度」について、いくつかのアイデアを熟考しています。

それは、「ユニバーサル・ベーシック・インカム(UBI)」という終身生活保護制度のことです。

・・・しかし、シリコンバレーとは、それほど深いつながりがあるとは思えないバージン・グループの会長、リチャード・ブランソンまでもが、イーロン・マスクやマーク・ザッカ-バーグに加わって、ユニバーサル・ベーシック・インカムの実現を後援すると言っているところをみると、この動きは世界的な潮流に育っていくことは、ほほ間違いのないことなのでしょう。

この記事でも簡単に述べたことですが、第四次産業革命が進展するごとに、旧態依然としたビジネスモデルは、ことごとく破壊されていきます。

溢れる出る一方の失業者が、いくら稼働能力活用要件を備えていても、仕事自体がロボットや人工知能が実現するオートメーション革命によって消えてしまうのですから、働きたくても働けない事態が生じるのです。

・・・意外なことに、リバタリアンが「ユニバーサル・ベーシック・インカム(UBI)」に賛成しています。
政府閉鎖や米国債のデフォルトを招いても、オバマケアの廃止を強く望んでいる、あの究極の自由至上主義者であるリバタリアンがです。

実は、ここに、「ユニバーサル・ベーシック・インカム(UBI)」の本質が隠されているのです。

ヨーロッパで始まったベーシック・インカム導入への動きは、着実に地歩を固めている

・・・日本の医療費を除く社会保障費は約75兆円です。

これをすべてユニバーサル・ベーシック・インカムに回した場合、国民一人あたり、月額5万円を配ることができます。
もし、配偶者控除や扶養控除とか、諸種の控除も全廃すれば一人当たり約8万円を支給することができると試算されています。

・・・確かに、働いている人も、働いていない人も、働きたくない人も、富める人も貧しい人も、生まれたばかりの赤ちゃんにも、自動的に一律8万円が支給されることになれば、年金や生活保護、雇用保険を担当する役所と職員は不要になります。

結果、小さな政府が実現し、公共事業は民間に移行され、規制が緩和されることによって、ますます自由な働き方ができるようになって、働けば働くほど豊かになる・・・

良いことづくめのような話です・・・果たしてそうなのか。

スイスでは、去年の6月、UBI制度を導入すべきかどうかの国民投票を行いました。
まさしく、スイスではUBIは国論を二分する大きな政治課題になっているのです。

・・・ドイツのUBI推進者たちは、スイスで行われた国民投票の敗北を真摯に受け止めながらも、3万人の署名を集めて立ち上がった「ドイツ・ベーシック・インカム党」が国選選挙に打って出る構えを見せています。

フィンランドでは、すでに失業者を対象に、UBI導入の実証実験が継続中で、もっとも早く本格的な導入が行われると言われています。

その実証実験の中間報告から、インディペンデントをはじめ、どのメディアも「フィンランドの失業者向けのUBIは、ストレスレベルを減じ、労働への意欲のインセンティブとなることが分かった」と報じています。

・・・その他、オランダも、UBIの実験に踏み切る意向を示しており、今後も、EU諸国はUBIの導入に向けて続々と具体的な動きを見せるでしょう。

各国で続々と行われる実証実験・・・世界で何が起ころうとしているのか

フランスはというと、今年の4月から5月にかけて行われた大統領選で、社会党のブノワ・アモン候補が「Le revenu univelsel」=ベーシック・インカムを公約に掲げて闘いに臨みました。

・・・大統領のエマニュエル・マクロンは、「Le revenu univelsel」については態度を明らかにしていませんが、大統領選出馬前に経済大臣を務めていたとき、ラジオの生番組に出演して「ベーシック・インカムの原理は信じるに値するものであって、今後、さらなる研究が必要だ」と述べています。

フランスは、確実にユニバーサル・ベーシック・インカム導入に踏み出すことでしょう。

ところで、いったい財源はどうするの?

さっそく、「欧州中央銀行(ECB)は、ユーバーサル・ベーシック・インカムの財源を確保できるのか?」といった記事が出てきました。
ブレグジット、フレグジットの次は、ユニバーサル・ベーシック・インカムです。

亀裂が深まるばかりのEUにとって、意外にも、ユニバーサル・ベーシック・インカムこそが、ヨーロッパを完全に統一する最後の切り札になるはずです。

なぜなら、地球の全市民を政府に依存させることによって完全に管理することこそが、支配層にとっての悲願だからです。

エマニュエル・マクロンは、その世界支配層の命脈につながっている政治家です。これ以上、説明の必要はないでしょう。

・・・米国でも、ベンチャー投資家のサム・アルトマン(Sam Altman)とスタートアップインキュベーター企業の「Y Combinator」は、現在、カリフォルニア州サンフランシスコの湾岸都市オークランドで最大100家族が参加するUBIのパイロット・プロジェクトでこのアイデアをテストしています。

ハワイ州でも、フィンランド、ドイツ、フランスでの積極的な動きに触発されて、UBIの導入に前向きになっています。

世界で最初のUBI仮想通貨は、すでに流通している

・・・最近、米国の非営利団体であるグラントコイン財団(Grantcoin Foundation)は、ブロックチェーン技術を使ったデジタル通貨を使用するユニバーサル・ベーシック・インカム(UBI)プログラムを実装しました。

試験段階とはいえ、世界中から多くの申請があったようです。

デジタル通貨「グラントコイン(Grantcoin)」を使ったベーシック・インカムの実証実験では、四半期ごとに、このコインを配布しています。

すでに、グラントコイン財団は、2016年1月31日に、世界中の79カ国から応募した1132人にデジタル通貨「グラントコイン(Grantcoin)」を配布しました。

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・・・グラントコイン・ベーシック・インカム・プログラムの担当者によれば、「すでに流通しているグラントコインに加えて、毎年3.5%ずつコインの発行量を増やしていく予定」とのこと。

現実に、グラントコインは、UBIモデルに基づいてグローバルに配布される最初のブロックチェーン・ベースの仮想通貨となったのです。

グラントコイン・ベーシック・インカム・プログラムに参加を申し出た人であれば、世界のどこに住んでいようと、ベーシック・インカムとして、経済的価値を持つ仮想通貨が付与されるのです。

・・・イーロン・マスクや、マーク・ザッカーバーグ、リチャード・ブランソンらのユニバーサル・ベーシック・インカム(UBI)の支持者たちは、ブロックチェーン技術を使った仮想通貨の配布は、オートメーションとデジタル化の進展ゆえに予想されている職業の配置転換を調整する一つの手段と見なしています。

・・・このグラントコインは、先月、グラントコイン 2.0(Grantcoin 2.0)としてアップグレードされました。
それを機に、仮想通貨の名称も「マナ(Manna)」に改名されました。

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ウォール街が、2018年からブロックチェーン技術の採用を決めているように、ブロックチェーンの必要性が認知されるにつれて、世界の富の分布図が塗り替えられていくことは驚くべきことではないのかもしれません。

ブロックチェーンの登場によって、今まで、見放されていた分野が一躍、脚光を浴びるようになり、逆に、今現在、スポットライトを浴びている分野は立ち枯れるように精彩を失っていくのかも知れません。

(パート2のダイジェストに続きます)


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