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HOME   »   原発・放射能  »  ストレス・テストは「新たな安全神話」づくり
       

燃料であるウラン可採年数は一般に80年あまりと試算されています。
原発カルトの総本山、電気事業連合会だけは根拠の疑わしいデータを出してきて100年と言っています。

アメリカ、インド、中国(いずれ人口爆発に耐えかねて再び原発推進に舵を切るでしょう)、そしてフランス、アメリカと、これら原発推進国の間には、あと20年もすれば、燃料のウラン争奪を巡ってきな臭いが漂ってくるはずです。

憲法第九条の下で集団的自衛権しか持てない日本はウラン争奪を巡って、こうした国々の間で繰り広げられる軍事力を背景としたパワー・ゲームの仲間入りをすることさえできないのです。

原発推進派とて、こんなことは分かっているでしょう。
このまま原発を継続すれば、ウランが近い将来、最大の戦略物資になるということが。

彼らが是が非でも、原子力を推進しようということになれば、石原慎太郎のように「日本は軍事政権をつくって核を持つべき。徴兵制を復活したらいい」ということになります。
原発賛成派の人たちは、自分が、あるいは自分の子供が徴兵に取られる、ということを考えないのでしょうか。

残されているのは、おそらく、あと20年程度。
今こそ、日本が脱原発から原発廃絶を遂げて、一部は風力発電などの自然エネルギーを拡大しながら、天然ガスなどで間をつなぎ、地熱発電、メタン・ハイドレートなどの代替エネルギーの開発に本格的に着手する最後のチャンスです。

しかし、どうしても、そうさせたくない人々がいます。

今回の世界規模の原発事故で、「安全神話」は完全に崩れ、御用学者たちの権威はズタズタにされてしまいました。
彼らの言うことなど、本当は誰も聞いていないのです。メディアが、そのように操作しているだけです。

原子力銀座、東海村の村上達也村長でさえ、海江田経済産業相が一部地域の原発を再稼働するよう求めたことについて、
「福島第一(原発事故)の原因究明も、収束もされていないのに経済や産業ばかり優先している。立地地域の命を考えていない。こんな国は原発を持つべきではない」と強く批判しているのです。

それでも、海江田は経済産業省、原発マフィアに唆されて、ろくな検査もせずに玄海原発の再稼動を打ち出したのです。
玄海町長と佐賀県知事に、「国が責任を持つから原発を再稼動してほしい」と懇願。

「国が責任を持つ」ですと?
福島第一原発の補償問題とて、本当に国がすべての被災者に対して補償などできないのに、こういう軽はずみなことを言う人間のことを詐欺師と言う。

その理由が、ふるっています。
「玄海原発では横揺れはあるかもしれないが、津波が起こる可能性は低い。そこが大きな違いだ」と。

そもそも、福島第一原発事故の根本的な原因は、自民党の政策に沿って原発の建造にまい進するために、経済産業省の現・事務次官の松永が原子力安全・保安院の院長時代に、想定する津波の高さを5.7mに勝手に決めたことが大きな原因です。

「玄海の海で津波が起こる可能性は低い」というなら、福島第一原発では、その確率がほぼゼロだったのですから、この矛盾をどう説明するのか。

海江田のことを悪く言うマスコミは少ないのですが、しかし、こんな無定見で騙されやすい大臣こそ、もっとも危険なのです。
彼は、玄海町長の岸本、佐賀県知事の古川に、「国が責任を持つから玄海原発を再稼動して欲しい」と要請したのです。

国が責任を持つ?
国民は、誰もそんなこと了承していないのです。

海江田が東京消防庁のハイパーレスキュー隊に、「ぐすぐすしているなら処分するぞ」と恫喝したことからも、海江田の人間性の喪失ぶりが分かろうというものです。
菅直人などより、海江田のほうが国民無視という点では、よほどタチが悪い。

ストレス・テストを実施することが決まった今でも、各電力会社は、それぞれの原発の耐震強度や想定する津波の高さに関するデータを出さないのです。
海江田が経済産業省にも、各電力会社にもデータを出すように何も要望を出さないからです。

ストレス・テストの前提は、起こりうる不可抗力的な事象に対して、原子炉がどこまで耐えることができるかをシミュレーションするものです。
基礎となる原発のデータの提出を受けないで、どうしてストレス・テストができるのでしょうか。

テロ、航空機事故、地震、津波…
このうち、テロ、航空機事故は政治・外交絡みの事案です。

しかし、次の大規模な自然災害は現実的な問題で、絵空事ではありません。
「原発は安全だ」というなら、ストレス・テストなど必要ないのです。
「原発は安全ではない」からストレス・テストを行うのです。

「安全性」を云々するより、「危険性」を数値化して欲しいものです。
その危険度を国民が受け入れるかどうか、という議論のためにストレス・テストは実施されるべきなのです。

すでに原発の安全性については論理破綻しているにも関わらず、それでも「僕ちゃんたちは原発を動かしたいんだい!」と駄々をこねている幼児のような原発カルトたちにとって、ストレス・テストは、「安全ありき」の結果を捏造するために行われるのです。

「日本列島は地震の活動期に入っている」

実は、日本はすでに巨大地震の起きる周期に入っています。

文部科学省管轄の地震調査研究推進本部でも認めており、ほとんどすべてといっていいほどの地震学者の間でオーソライズされているのです。

東海地震は、ほんのそこまで迫っているのです。
他にも三浦半島の断層が東日本大震災の大揺れで動機づいています。

茨城県、千葉県北部でも新たな震源が生まれたようです。
(こういうことを書くことを避けてきましたが)

ストレス・テストといっても、地震の少ないヨーロッパと日本では条件がまったく違うわけですから、ヨーロッパの方式を持ってきても日本に適用できないでしょう。
どうしても選挙のための苦肉の策、付け焼刃の感は否めません。

第一、原発を稼動させないでチェックをするというのですから、コンピュータ・ゲームと同じレベル。パラメーターをいじくればいかように望む結果を作りだすことができるのです。
まったくの茶番です。

枝野坊やが、またまた「日本独自のストレス・テスト」と言っているのですが、原子力安全・保安院のチェックを通過した後、原子力安全委員会の二重のチェックを行なう、というだけです。

原子力安全・保安院には、ひとりとして原発の専門家がいないのに、スキャンダルによってすでに更迭された西山審議官は、「もんじゅを再稼動させる」と言い放ったのです。
この程度の連中にテストの評価などできるわけがないのです。

そして、原子力安全委員会の委員長・斑目は、3月12日、福島第一原発の上空を旋回して視察していた菅直人の耳元で「総理、原発は爆発しませんから、ご安心ください」と言った人間です。

同じく、原子力安全委員会の委員、代谷誠治は、「福島児童の被曝上限値20ミリシーベルトは問題だが、大人の半分の10ミリシーベルトなら妥当」と進言した人間です。

要するに、原子力安全委員会にしても、原子力安全・保安院にしても何も分からない烏合の衆なのです。

もし日本独自のストレス・テストを行うのであれば、日本が地震の活動期に入ったことを勘案した上で、まずは原子炉そのものの欠陥性について言及すべきなのです。

福島第一原発も、浜岡原発も、日本の原子炉のほとんどが米国GE社の「マークⅠ型」という欠陥原子炉を、アメリカの原発推進族たちお抱えで導入されたものなのです。

一部は「マークⅠ型の改良型」と言っていますが、もともと格納容器とサプレッション・チェンバーが小さすぎて、電源が喪失したときは水素爆発しやすいという構造的な欠陥を抱えている原子炉なのです。
また、耐震基準についても信頼に足らないもので、とんでもない欠陥原子炉なのです。

もし「日本独自のストレス・テストを行う」というのであれば、東芝の元原発設計技術者である後藤政志氏や、福島第一原発3号機の設計者である元長崎大学学長の上原春男氏や、東電の福島第一原発のトラブル隠しを内部告発したGE社の元技術者である日系三世のケイ・スガオカ氏などによるテストを行うべきなのです。

1975年にマークⅠ型に潜む深刻な危険性を発見したGEの元技術者、デール・ブラインデンボー氏なども加わって、マークⅠの欠陥について明らかにすることから始めるべきなのです。

あのアーニー・ガンダーセン氏もマークⅠ型の欠陥については、しつこいくらい指摘しており、事実、米国では、このマークⅠ型原子炉については常に訴訟問題が起こっているのです。


アーニー・ガンダーセン氏の最新動画

「…以前から言われていた『マークⅠ型』沸騰水型原子炉の欠陥については、福島第一原発事故後、さらに重大な注目を集めることとなりましたが、依然として、その危険性は潜在しており油断がなりません…」 
アーニー・ガンダーセン。

ガンダーセン氏も、福島第一原発事故は巨大地震の揺れによる原子炉の損傷、配管類の損傷、津波による電源喪失の他に、マークⅠ型原子炉の構造上の欠陥が根本原因の一つであると、明確に指摘しているのです。

こうした人々は最初は原子力に夢を描いていた人々なのです。
しかし、マークⅠ型原子炉の危険性を知ってから、より慎重な立場を取るようになった人々で、日本の後藤氏などは、さらに福島第一原発事故の惨状を見て脱原発のしっかり固めるようになったのです。

こうした人々によってストレス・テストを実施するというのであれば国民も多少は納得するかもしれません。

小出助教の名前がない?

小出助教は、いまや電力会社にとっては鬼門です。
関西電力と電通から、さんざんヤクザまがい脅迫を受けてきたものの、世論は一斉に小出助教に傾いていますから、原発族たちが、うっかり彼に近づけば大やけどをさせられるからです。

今の原子力安全・保安院や、原子力安全委員会にはストレス・テストなどを行う技術などありません。
結局、東電始め、原発関連産業の技術者にテストを丸投げするのです。

原発推進派によるストレス・テストの結果など、推して知るべしです。
いったい、何の意味があるのでしょう。

マグニチュード9.0、震度7の「想定外」の巨大地震が実際に起きた今、これ以上の地震が今後、各地で起こりうることが想定されるのですから、ストレス・テストの実施に当たっても、この条件でパラメータを決める必要があるのです。

しかし、結局は今回も原発推進派の御用学者、原発利権の汚辱にまみれた原子力安全・保安院を始めとする経済産業省の官僚ども、原発推進族のメーカーによるテストの結果は「問題ない」ということになるのかもしれません。

またまた、枝野君と海江田のデクノボーたちは、それに騙されるのです。

そして、福島第一原発事故をきっかけに知名度を上げ、ほうぼうのバラエティ番組に出まくって荒稼ぎしている、自称「福島児童のパパ」、武田邦彦は、ここのところ自身のブログで、「原発を安全に稼動させるには」などという記事を連発し出しました。

その中の一つの記事「原発再開のための必須条件(2)  『必要性』と『安全性』の分離」の最後の方に、このように書いています。

「今回の原発事故の原因と対策を実施し、その上で日本が原子力を続けることを国民で確認して、再開する」という多くの工業分野ですでに当然となっている、手続きを踏まなければならないだろう。

つまり、武田は結局、原発推進派なのです。

「なにが何でも原発を動かしたい」駄々っ子原発推進学者とは違って、彼は主婦などの、騙されやすい国民への原発啓蒙活動から入っているので、本質が分かりにくいのです。

確かに放射線被曝の入門編としては武田の解説は平易で主婦に人気があります。

しかし、彼こそは「原発版・ハーメルンの笛吹き男」です。



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