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HOME   »   内部被曝  »  今後は放射性核種と生物学的半減期が重要
       
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やっと「内部被曝」という言葉が浸透してきたようです。
しかし、それを報じているマスコミ自身が、本当のところは「内部被曝」を理解していません。

少し難しいのですが、内部被曝をしっかり理解すると、放射能に汚染された食べ物を体内に取り込むことを、多少なりとも防ぐことができると思います。

私には、もちろん放射線の専門知識はありませんが、以下のことは多くの(まともな)専門家の間でオーソライズされていることです。それを、可能な限り分りやすく書いてみたつもりです。

まずは、内部被曝のさらに奥、「物理学的半減期」と「生物学的半減期」を理解する前に、下の動画をご覧ください。
テレビ番組ということで、初歩向けに平易な内容になっています。
videonews.comの神保哲生氏が解説しています。

ニュース解説 眼 8/3(水)内部被曝は核種を問う段階に


ガイガー・カウンターで計測できるのはγ線だけ。
これまでヨウ素131、セシウム134、セシウム137が取り沙汰されてきたのは、ガイガー・カウンターで計測できるγ線を放出する核種だから。

もっとも恐いプルトニウムやウランはα線しか出さないし、ストロンチウムはβ線しか出さない。
これらの核種は、現実に「そこにあっても」検出されないことになっている。


こういうことを解説しています。

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上の表はECRR(欧州放射線リスク委員会)のリスクモデルを基にしています。

一方、ICRP(国際放射線防護委員会)のリスクモデルでは、ヨウ素131の生物学的半減期は138日とされています。
しかし、生物学的半減期を言っているにもかかわらず、ICRPは内部被曝を「ないもの」として外部被曝だけを問題にしています。

ICRPを信じたら、殺されます。
そして、日本はICRPのリスクモデルを基に暫定基準値を決めています。
なんと、おめでたい官僚たち。

ICRPは、ヒロシマやナガサキの被爆者を経過観察して膨大なデータを蓄積しています。
このとき、内部被曝に関するデータも同様に蓄積したのですが、そのデータは日本を始め、世界各国には一切公表してしません。

ICRP自体が内部被曝を認めているのに、外部被曝しか問題にしないのは、人体実験がICRPの目的の一つだからです。
ICRPのリスクモデルを採用している学者たちの背景を疑わないとダメでしょう。

政府はヨウ素131、セシウム以外の核種も計測しているはずです。
飯館村には、早くから文部科学省の人間が放射線の計測に入っていたと言います。

物理学的半減期と生物学的半減期は、並列に比較できるものではない

物理学的半減期と生物学的半減期の二つは、内部被曝と核種についてまとめられた表には併記されています。
両者のモノサシは別物ですから、比較することはできません。

物理学的半減期とは、崩壊を起こして半分以上が安定的な原子になるまでの期間のことです。

放射性ヨウ素131は不安定な核種で、自らを壊して安定した状態になりたがります。
この自らを「壊す」ときに、β線を放出するのでβ崩壊と言います。

放射性ヨウ素131はβ線をエネルギー放出してキセノン131と核種に変化します。
このとき、すべてのキセノン131が安定しているというものではなく、中には不安定なものも混じっているので、キセノン131は、ヨウ素131の時のβ崩壊と同じように、γ線を1個放出して(γ崩壊を起こす)やっとすべてが安定した状態になります。

この状態になれば、体内に放射性ヨウ素131の“残骸”であるキセノン131が残っていても、すでに放射線を出さなくなっていて(安定)DNAを傷つけたりしませんから、無害化します。

仮に、原子炉のすぐそばに居て、できたてホヤホヤの放射性ヨウ素131を呼吸によって1000個肺の中に取り込んでしまった場合、すぐに甲状腺目指して集まっていきます。

甲状腺でβ崩壊が起こり、続けて、それによってできたキセノン131のうちの、わずかですが、不安定なものが、さらにγ崩壊して、二度、甲状腺の中に固着した周囲の細胞が被曝します。

8日間、この崩壊が続くと放射性ヨウ素131の数は500個に減ります。
これは1秒間に100万個の放射性ヨウ素131のうち1個が崩壊し続けていくという結果です。

残りの500個が、また崩壊してキセノン131に変換して… ということを繰り返して、16日後にはさらにその半分の250個に減り、結局、80日程度経つとヨウ素131はキセノン131に変わって放射性原子の数も放射線の量もほぼゼロになる、ということになります。

以上は、物理学的半減期のことを言っています。

物理学的半減期とは、放射性原子が崩壊を繰り返して、その数(まだ崩壊を起こしていない不安定な状態の放射性原子の)数が半分になるまでの期間のことです。

一方、この場合の生物学的半減期とは、体外に放射性原子の半分の数が排出されるまでの期間のことです。
上の表にあるように、ヨウ素131の生物学的半減期は80日です。

このとき、元は放射性ヨウ素131だったものが、キセノン131に変わって、最初のうちの半分が体内に残っています。
しかし、すでに80日経ってしまっていたら、甲状腺に集められた放射性ヨウ素131は、すべて安定して人体に悪さをしないキセノン131に変わってしまっていますから、体内に半分が残っていても意味がなくなっています。

当然のことながら、ホールボディーカウンターで計測しても、放射性ヨウ素は検出されません。
検出はされないとはいっても、それまで、しっかりと甲状腺のDNAは傷つけられたのです。

生物学的半減期が短いからといって、まったく喜ぶことはできません。
ヨウ素131のように、物理学的半減期が生物学的半減期より短い場合は、たっぷり体内で被曝してしまった後に、体外に排出されることになりますので、「後の祭り」です。

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画像は理研ニュースから

セシウム137の場合は、放射性ヨウ素131の場合と逆で、生物学的半減期<物理学的半減期 です。
その生物学的半減期は70~100日、物理学的半減期は30年です。

セシウムを飲食などによって体内に入れてしまうと、β崩壊してβ線を放出します(電子が飛び出す)。
さらにγ崩壊してγ線を出し、セシウムの粒子の近傍の細胞を二段階にわたって傷付けます。
二度の崩壊を終えると、バリウム137に変わって安定します。

1000個のセシウムが半分の500個になるには、500個のセシウムがβ崩壊とγ崩壊を起こして、別の核種であるバリウム137に変わる必要があります。
その期間が約30年(物理学的半減期)ということになります。

セシウムは体内にあっても大気中(30年も空中を浮遊していませんが)や土壌の上にあっても、確率的に崩壊しやすいものから順番に崩壊を始め、その数が半分に減るまで30年。

ですので、セシウム137は、ヨウ素131と違って、食べたからといって、すぐに全部が崩壊を起こすものではありません。
しかし、体外に排出されるまでの70~100日という期間、連続して放射線被曝を体内で起こします。
体内にある間は、細胞を傷つける「威力」は衰えることがないのです。

ヨウ素131やセシウム137、ストロンチウム90などの不安定な放射性原子は、まるで「積み木くずし」のようです。
エネルギーが有り余って自分の周囲に「理由無き反抗」を続ける若者のようです。

外で暴れている分には、まだいいのですが、家に引きこもって(食べたり、呼吸によって体内に取り込んで)家の中を荒らしたり、家族に暴力を振るう(自分の近くにいる人間だけを傷つける)ようになってしまっては、やがてはその家は崩壊してしまいます。「家」とは、人間の体です。

暴れん坊の若者が、自分の周囲に破壊のエネルギーを出し尽くして、大人しい分別ある人間になるまでに、セシウム137君は30年もかかる、ということですね。

国が定めたセシウム牛肉の暫定基準値は300Bq/kgです。
米は500Bq/kg。
Bqというのは、すでにそこに蓄積・沈着されている放射能の量です。

特に米は毎日食べます。

国はBqを換算して、一生涯に人間が食べる量を100ミリシーベルト以内、という珍妙な“アイデア”を出してきました。
もうお分かりのように、生涯、どれだけ食べたかが問題なのではなく、呼吸や、食べることによって体内のどこに放射性原子が蓄積されていくかが問題なのです。

排出が間に合わないで、どんどん蓄積されていくということが重要なのです。

たくさん食べれば、ガンやさまざまな機能障害を起こす確率が高くなる、というだけの話です。
そして、米は食べないわけにはいきません。
確率は、どんどん高くなっていくのです。

福島第一原発が再び爆発を起こさない限り、大気中に大量の放射性要素131やセシウム90などが放出されることはありません。
しかし、現段階で1時間当たり10億Bqという、とんでもない量の放射性物質がダダ漏れしていることには変わりはありません。

ホルモン焼きや魚の丸かじりは、ダメかも知れない

たとえば、そのほとんど(95%とも言われています)が骨に蓄積されるというストロンチウム90という核種ですが、その性質を知っていれば、岩魚の塩焼きを頭から丸かじりしなくなりますし、小魚の佃煮なども控えようとするでしょう。
魚の骨に蓄積されていって生物濃縮を起こしているからです。

国の暫定基準値以内だからと、仕方なく出荷された魚を食べるときにも、骨をよけて食べるようになります。

セシウム稲ワラを食べた牛がセシウムに体内被曝してしまっても、国が決めた牛肉の暫定基準値【500Bq/kg】以内の牛肉は市場に流通してしまいます。
しかし、牛の部位によって、どれだけ放射性物質が蓄積されているかまで国は基準を設けないでしょう。

たとえば、ホルモン焼き。
牛には4つの胃袋があり、第一胃(ミノ)、第二胃(ハチノス)、第三胃(センマイ)、第四位(ギアラ)と名付けられています。
このうち第一胃から第三胃までを「反芻胃」といい、成牛では、満杯の状態で220リットルから90リットルまであります。
特に第一胃は220リットルもの餌を蓄えることができます。
それを牛は横になったときに、口に戻して何度も噛みます。これを反芻といいます。

つまり、第一胃のミノの中には、放射性物質に汚染されたセシウム稲ワラが長い間、貯蔵されていることになります。

猛暑の折、スタミナをつけたいと思ってホルモン焼きを食べたくなっても、少なくともミノだけは避ける、ということができます。
私は、今までホルモン焼きは食べたことがないのですが、最近の女性はホルモン焼きにホッピーです。
気をつけたいものです。

また、ビーフジャーキー、スルメなどには、さらに濃縮されていると想像が働きます。
これらの加工肉には水分は、ほとんどありません。国の暫定基準値は、この場合は、まったく当てはまらなくなります。

問題は、それぞれ食用に供する生き物のどの部位に、どのような核種が集中して蓄積されているのかなのです。

野菜なども、放射性物質を集めやすい種類と、そうでない種類のものがあるといいます。
放射能の知識のある栄養士などが、調理法を開発してくれることを望みます。

ネット上には、そうした記事が散見されるようになりましたが、いまいち、信じられません。どこかに見落としがあると思っているからです。

ほとんど安全なレベルまで待つというのであれば、100年間かかります。
100年間冷凍保存しおけば、ヨウ素131も、セシウム137も、ストロンチウム90も、ほぼ物理学的半減期を何回か繰り返して消えているからです。
まったく悪夢です。

暫定基準値は、「あくまで「暫定」です。
国は、「暫定」と名前をつけながら、そのまま何年も何十年も「暫定」をはずさないのが常です。
税金がいい例です。

しかし、今度は、国は「暫定」の意味するとおり、たった1年後には、新たな数字で「暫定」の上塗りをするでしょう。
今は、まだ勉強家の一握りの人しか、このマヤカシを見抜いていないのですが、私たち国民のすべてが、そのとき、はっきり分かるのです。
まったく安全ではないことが。

農水省の「食べて応援しよう」キャンペーンや、水産庁の「海の生物濃縮はない」などと書いている文書や、国会でも問題となった厚生労働省の「妊婦向けのパンフレット」(これは、本当に殺人パンフレットと言い換えるべきもの)に書かれてあることが、国民によってことごとく唾棄されるはずです。

そのとき、これらに関わった人間たちは間違いなく「戦犯」として実名を挙げられ、いずれ出廷を促されるはずです。





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