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HOME   »   原発・放射能  »  野田の「冷温停止宣言」に海外メディアが一斉にブーイング
       
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誰も信じていないのに、野田は誰に向かって宣言しているのか

16日の金曜日、野田は以前から言われていたように「冷温停止、ステップ2達成」を、誇らしげに、また芝居がかった口調で宣言しました。
この男は本物のバカです。

日本人の大半が、この日本の最高権力者のオツムには重大な問題があることが分かっています。
それでも、日本のメディアは「奥歯にものの挟まったような表現」をして、国民に、スキあらば誤解を与えようとしているかのような書き方をしています。

日本の政治家の馬鹿さ加減は、もう世界中に知れ渡ってしまいました。
せめて、日本の良識ある国民は、こんな連中とは違うのだ、ということ分かって欲しいものです。

さて、海外のメディアは、この件について、どのように報じているか見てみましょう。
ポイントだけ抜粋しました。

■ニューヨークタイムズ
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野田総理は、福島原発が安定したと宣言した

…しかし、福島の多くの人々にとっては、まったく危機は去っていない。
16万人以上の人たちが移動されられたままで、政府がいくつかのコミュニティに避難指示を解除してもなお、多くの人たちは家に戻ることを拒んでいる。

「これは真実ではありません」と高校の教頭のオオヌマ・ヒロフミさん(52歳)は言う。
オオヌマさんの高校は震災後、退去させられた。

絶望的な除染作業を行った後、学校に安全宣言が出され、10月末に学校は再開されたものの、全校で705人の生徒のうち、戻ったのは350人だけ。

「原発はブラックボックスのようなものです。実際に何が起こっているのはわからないのです。とてもではないが安堵することはできません」とオオヌマさん。
………………………………………

多くの専門家たちは、政府の「安定冷却達成-ステップⅡを終了」したという主張に対して懐疑的で、政府職員が事故に対する国民の怒りを鎮めるために、勝利宣言したに過ぎないと考えているようだ。

金曜日に「冷温停止状態にある」と発表されたわけだが、この「冷温停止」というのは、あくまで原子炉が健全な状態で、冷却装置が華氏200度(摂氏93度)以下で運転されている状態のことを指す、と京都大学原子炉実験所助教で、著名な核評論家である小出裕章氏は言っている。

「冷温停止など、絶対にありえません。この言葉は、国民に何がしか終了したのではないかという印象を植え付けるために、これみよがしに使われているのです」と小出氏。
………………………………………
9月19日に、原子力を放棄するように日本政府に要求するために、およそ60,000人が東京の真ん中でデモ行進した。
その後も、規模は小さいものの抗議運動は続いている。

「冷温停止」とは、大嘘つきで、厚顔無恥、冷血循環でノーミソがフリーズしてしまった状態のことを言うのです。
今日から野田、細野を「冷温停止大臣」と呼ぼう。


海外メディアは脱原発を目指すデモ抗議運動のことは、ちゃんと書いています。
日本のメディアはNHKでさえも報道しません。NHKは受信料を請求できるだけの仕事をしていると胸を張っていえるのか。


■BBC
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日本の首相は福島原発が最終的な安定状態にあると発表

(野田総理の記者発表部分はニューヨークタイムズと同じなので、ここではBBC東京特派員のさんの囲み記事を訳します)

リタイアした元学校教員のタカハシ・ユウジさんとテツコさんは、福島第一原発周辺に住んでいましたが、今回の事故で家を放棄することを強いられた何万人ものうちの人たちです。

二人は、野田総理の記者発表をテレビで観ようと思っていました。
彼らが住んでいる東京のアパートは政府が用意したものです。アパートの中には寄付されたいろいろなものがありますが、そのテレビも、その中の一つです。彼らが背中にはおっている着物でさえ。

「原発が完全停止したと言われても、そんなことなど信じることはできません」とテツコさんが言います。
当初から政府の人間たちは私たちに嘘を言ってきました。トップ官僚の一人は、テレビでメルトダウンは起きていない、と言っていましたが、それは実際に起きていたのです。
実際の状況は、私たちが最初から聞かせられているより、もっとも、もっと、ずっと悪いのです」。

お二人の最終の目標は、この26階の高層アパートから出て家に戻ることです。彼らが大切にしてきた庭に戻ることなのです。

強制避難区域は、これから何年も解除されないでしょう。
もはや、彼らは放射能など恐れていないのです。

「私たちは、67歳と61歳です」とテツコさん。

「(家に戻れば)おそらくガンになる危険性は高くなるでしょう。でも、それは5年後か10年後のことです。
私たちは深刻な病気になる前に死んでしまうでしょうから」。

なんとも切ないインタビューです。

お二人の望みは、大切に手入れをしてきた庭でガーデニングをすること。

かたや、シビア・アクシデントの最中、病院に逃げ込んでわなわな震えていただけでなく、「私にも老後の生活がある」と5億円の退職金を臆面もなく貰おうとしていた清水正孝という世にも恐ろしい老醜と、仕事は下請けに丸投げして、ほとんど、どうやって国の基準をクリアさせるか、パラメーターをいじくって捏造数字ばかり作っていたくせに、ボーナスだけはガッチリ貰う異常な精神構造の東電社員。

まったく対極にある人たちです。



■シュピーゲル
 
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政府は福島原発が制御下にあると声高に言う


(これは翻訳ソフトで粗訳した後、重要な単語を調べて訳したものです。細かいニュアンスまで翻訳できていません)


「冷温停止」は、原発事故の収束への重要なステージである。
それは、放射性物質が原子炉内に閉じ込められていること、原子炉内の温度が、安定的に摂氏100度以下になっていることである。

にもかかわらず、政府のトップである野田佳彦は、金曜日の原子力災害対策会議に出席した際、時事通信に対して「冷温停止は達成できた」と言ったのである。

しかし、専門家と環境保護主義者は、これは人々を誤解させるものである、と非難している。
日本の政府は、「冷温停止」の技術的概念を間違って使っている。

「この状態で、『冷温停止』宣言をするなど、どこまで大嘘をつくのだろうか」と、ライハルト・ウアリッヒ(グローバル2000)は切り捨てた。

溶融した核燃料は、現在、圧力容器を溶かして塊となって外に出ているのだ。そこで、おそらく摂氏3000度に熱を持っている。


■ロイター
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日本は打撃を受けた原発が冷温停止していると言っている

…………野田と細野原発事故担当大臣は、政府はいまだ難題に直面しているが、原発はコントロールできていると言った。

ウィーンにある国連の原子力機関(IAEAのこと)は、このことを大きな進歩である、と歓迎するも、日本の自治体の上級公務員やグリーピース、何人かのレポーターからは怒りを買うことになった。

朝日新聞によれば、「住民の帰宅へ向けての新しい一歩ではあるが、この危機を制御できる道筋までは、まだまだ遠いという事実を変えないで欲しい」と福島県知事の佐藤雄平氏は語った。

グリーンピースは、この発表は政府の宣伝行為にすぎないと切り捨てた。

「政府当局は冷温停止を高らかに宣言することで、この危機が収束したかのような印象を与えようとしていることは明らかだ。しかし、それは収束などしていない」とグリーンピース・ジャパンは声明を出した。

細野は、「原子炉がさらにエスカレートすることはないだろうし、近隣の住民の避難を余儀なくされる事態は起こらないと思っている」と話している。

3つの原子炉の冷却水の温度は、9月までには沸点以下に下がっていたが、東電は、温度と放射性物質の放出量が安定状態を満たしたときに、「冷温停止状態」を宣言すると言っていた。

イギリスに本拠を置いている世界原子力協会の専門家、ジョナサン・カッブは、当局は、この発表のタイミングを選ぶのに保守的になっていたと述べた。

「政府が冷温停止宣言を遅らせていたひとつの理由は、原発プラントの状態が安定的になったという確証を得るためだった」とカップは言う。
「汚染は大分取り除かれたので、避難区域は、もっと狭めてもかまわない」と付け加えた。

九州大学原子力工学の教授、工藤和彦は、「当局は原子炉内部にある溶けた核燃料の状態が、どのようになっているのか確定する必要があったのと、敷地内に溜まっている何万トンもの汚染水を扱うための場つなぎの冷却システムを安定的にする必要があった」と話している。

(ガッブも、工藤も原発推進派です)
………………………………………
住民の帰宅が可能になれば、原発周辺の途方もない除染作業という課題が待っている。
環境省は、原発の周辺の約2,400平方kmの土地を除染する必要があるだろうと言っているが、それは、ほぼルクセンブルク大公国の面積と同じなのだ。

日本は、ただちに原子力に背を向けてはならないが、将来は原子力の果たす役割が少なくなっていくことは、もはや疑いのないことだ。


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ここから管理人:

野田と細野は、原子力マフィアの犬に堕ちた。彼らが「冷温停止」宣言したのは、経団連や電力会社、そして経済産業省や原子力マフィアのIAEAに対してだ

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↑野田はこういう意味のことを本当に言ったらしいです。
どうりで佐藤雄平とウマが合うわけです。

NHKでさえ海外メディア 冷温停止を疑問視と報じ、民放は「嘘ばかり報道している」と、3月に海外メディアから酷評されたことを覚えているのでしょう、同じ轍を踏まないようにと、今回は、野田の声明が出されてから、あらかめ準備していたかのように、御用学者をスタジオに呼んで、野田・細野のダブル・トンデモコンビの主張を、やんわりとこき下ろしていました。

今までは御用学者と言われていた(現在は中立派)東大の岡本孝司は、「放出されている放射性物質の量は無視できるほど少ない(1時間あたり1億ベクレル)が、巨大余震が来る可能性があるので収束したと宣言するのは時期尚早と言っています。

細野は、「燃料がどこにあるのかわからないが、とにかく冷却できた」と言っているのですが、それではなぜ「原発はコントロールできていると言えるのか」、できればちゃんとした説明をしてほしいものです。

どのメディアも野田に対しては厳しい論調ですが、ロイターだけは表現はやわらかいようです。

しかし、ネット上を見渡した限りでは、唯一、野田政権の「冷温停止詐欺」を歓迎している人間がいます。
案の定、国際原子力(マフィア)機関(IAEA)の天野之弥事務局長です。

細野は、この火星人のような男に除染技術や人員を派遣してくれるよう要請していました。
なぜ、世界中から笑いものになってまで、「冷温停止」したことにしなければならないのか。
それはIAEAからのプレッシャーがあったのです。彼らは、日本に対して、東南アジアに原発を輸出させたいからです。

そして、タイミングを見計らったように、ヤクザ顔負けの原発マフィア、電気事業連合会が、

原発停止なら電気料金値上げ検討も…電事連会長

電気事業連合会や東電の深い闇を暴こうとすると、みんなこうなってしまいます。
いったい、これで何人目だかわからないほど。

この人間たちが、背広を着た犯罪者であることは、おそらく自分でも薄々気がついているでしょう。

東京新聞-作業員「政府ウソばかり」

「冷温停止状態」を通り越し「事故収束」にまで踏み込んだ首相発言に、福島第一原発の現場で働く作業員たちからは、「言っている意味が理解できない」、「ろくに建屋にも入れず、どう核燃料を取り出すかも分からないのに」などと、あきれと憤りの入り交じった声が上がった。

作業を終え、首相会見をテレビで見た男性作業員は、
「俺は日本語の意味がわからなくなったのか。言っていることがわからない。毎日見ている原発の状態からみてあり得ない。これから何十年もかかるのに、何を焦って年内にこだわったのか」
とあきれ返った。

汚染水の浄化システムを担当してきた作業員は、
「本当かよ、と思った。収束のわけがない。今は大量の汚染水を生みだしながら、核燃料を冷やしているから温度が保たれているだけ。安定状態とは程遠い」
と話した。

ベテラン作業員も「どう理解していいのか分からない。
収束作業はこれから。今も被ばくと闘いながら作業をしている」。

原子炉が冷えたとはいえ、そのシステムは応急処置的なもの。
このベテランは、
「また地震が起きたり、冷やせなくなったら終わり。核燃料が取り出せる状況でもない。大量のゴミはどうするのか。状況を軽く見ているとしか思えない」
と憤った。

別の作業員も、
「政府はウソばっかりだ。誰が核燃料を取り出しに行くのか。被害は甚大なのに、たいしたことないように言って。本当の状況をなぜ言わないのか」と話した。

福島第一原発で、今日も命を削って果てしない収束作業を続けている作業員の人たちに、心から感謝したいと思います。

そして、いまさらですが、亡くなられた作業員の方たちのご冥福をお祈りしたいと思います。




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