
4号機の使用済み核燃料プールは、きわどい状態が続いている
12月29日(木)、テレビ朝日モーニングバード「そもそも総研」に京都大学原子炉実験所の小出裕章助教と、元経産官僚の古賀茂明氏が録画出演しました。
20分ほどの動画ですが、前半は元経産官僚の古賀茂明氏による日本財政破綻のシナリオについて。
(日本の財政破綻については、別の記事にします)
後半10:30からは、京都大学原子炉実験所の小出助教による福島第一原発の“燻ぶる”リスクについて、玉川徹ディレクターがインタビューしています。
例によって、削除されてしまう可能性があるので、文字起こしとともにキャプチャーを取ってあります。
政府・東電の言う「冷温停止」は、特殊な意味を持つ“造語”で、世界中の原子力専門家の間では通用しません。
通用するのは、歴史上、最悪の原発テロ企業・東電や、SPEEDI情報を官邸に上げず、大勢の人々を被曝させた殺人者集団である原子力安全・保安院、これも同様に、犯罪者同然の行状を繰り返している世界一無能な原発学者、斑目が委員長を務める原子力安全委員会、原子力利権を絶対に手放そうとしない経済産業省と文部科学省の間だけで通用する“単なる記号”にすぎません。
このことは何度も書いてきていますが、重要なので今後も何度でも繰り返します。
文字起こし10:30から-
小出助教:
私から見ると、今現在、戦争が続いているのです。
ナレーション:
12月16日、政府による事実上の原発事故収束宣言が出されました。
あたかも、原子炉の状況が、これ以上悪くなることがないとでも言いたげな印象を与えました。
しかし、原発の危険性を訴え続けてきた小出助教は、いまだ、私たちが安心できる状況にはない、と警鐘を鳴らします。
玉川D:
原子力専門家の方々の中では、「冷温停止」とは何を指す言葉なんですか?
どういう状態を言うんですか?
小出助教:
原子炉圧力容器という圧力釜が健全で中に水が溜まると…、穴が開いていないと…、そういう状態で炉心が、その水の中に浸かっている。
そして、その水の温度が100度Cを超えないというのが「冷温停止」という概念です。
玉川D:
ということは、圧力容器をもう破って、格納容器すら破っているという状況の中で、「冷温停止」という言葉自体がおかしいわけですね。
小出助教:
そんな言葉を使うこと自体がもう著しくおかしいし、工学的に言うなら常識をはるかに逸脱したことを言っているわけです。
玉川D:
政府が言っている「冷温停止」を解釈すると、何をもって「冷温停止」しているという言い方になっているわけですが?
小出助教:
少なくとも、「冷温停止」という概念が適用できないことは確実なんですが、政府や東電は仕方がないから、「冷温停止相当の」というような表現にしているわけですが、圧力容器も格納容器も100度Cを超えていないで、蒸気がどんどん噴き出してくる状態ではない、ということをもって「冷温停止」と言っているわけです。
ナレーション:
小出助教は、「1号機で落ちた燃料の高熱によって、コンクリートが65cm溶けている可能性がある」という東京電力の見解も、科学的には何ら証明されたものではないというのです。
小出助教:
みなさん想像して欲しいのですけれど、コンクリートの床があって、その上に2800度Cを超えた溶けた瀬戸物が落ちてくるわけです。
そのときに、水をたとえば上からかけたとしても、瀬戸物の表面は冷やすことはできるだろうけれど、コンクリートの中にめり込んでいっている溶けた塊は冷やせないわけです。
(東電、政府が発表した「65cmコンクリートを溶かしている」というような状況と違って)たぶん、もっともっとめり込んでいっているんだろうと思います。
それが、すでに突き抜けているかもしれないわけだし(管理人:下の岩盤をも溶かし始めている、ということ)、誰もそれを確認することができないという状態なんです。
ナレーション:
さらに、彼の心配は原子炉以外にも及んでいる。
小出助教:
今現在、4号機のプールなどが崩壊するかもしれない。
ナレーション:
福島第一原発で過酷事故を起こした4つの原子炉。
その中で、原発2基分の使用済み核燃料を今も冷やし続けているのが4号機の燃料プールです。
玉川D:
4号機のプールの崩壊というのは、たとえば新たな地震とか、そういうふうなもので、ということですか?
小出助教:
私が恐れているのは“地震”ですし、多分、東京電力もそれを恐れていて、4号機プールが崩壊してしまうかもしれないということで、プールを支える柱とか壁とかの補強工事を、かなり長い時間かけてやったと思います。
プール自身が崩壊するようなことになれば、水がもちろん流れちゃうわけですし、燃料棒が空気中にむき出しになりますので、そうなれば溶けてしまいます。
(溶けてしまえば、計り知れない量の放射性物質が大気中に)飛び出してきてしまいます。
ですから、4号危機はきわどい状態にあると思いますし、そのプールを崩壊させないようなことはやらなくてはいけないと思います。
ナレーション:
事故の第一義的な責任は、もちろん東京電力にあります。
しかし、この事故の背景には、なにが何でも原子力を推し進めたかった政府と官僚の思惑があり、そして、その思惑を裏から支え続けた大学の研究者たちの存在がありました。
玉川D:
今回ほど、学者の責任が問われたことはないんじゃないかと思うんですが、いわゆる御用学者というような人たちの存在が、ずいぶんクローズアップされたと思うんですけれど、そういう人たちの存在を、対極にいらっしゃった立場として、どう見ますか?
小出助教:
自分が何か間違いをすれば、自分で責任を取るしかないと思いますし、原子力を推進してきた人たちだって、自分がこれまでやってきたことの意味というのを、ちゃんと自分で考えて、それなりの責任を明確にする。
そして、責任を取るということを私は、やるべきだと思っているのですが、残念ながら、誰一人としてやらない。
チャップリンが(殺人狂時代という)映画をつくった。
その中で、「1人殺せば殺人者だけれども、100万人殺せば英雄だ」という言葉を言わせているんですね。
もし私が誰かに被曝をさせる、法律を超えて被曝をさせるようなことをすれば、私は犯罪者として国から処罰されたはずだと思いますけれども、その国、あるいは巨大産業である東京電力は、何百万人の人にも、被曝をさせているわけですね。
それでも、誰も責任を取らない。
ぬけぬけと、このまま逃げおおせるというようなことは、私は許したくないと思います。
ナレーション:
廃炉まで、少なくとも数十年。
次の世代まで引き継がれる、あまりに重いこの現実。
最後に私は、この問いを投げかけたのでした。
--------------------------------------------------------------------------
ここから管理人:
これは、テレビ朝日モーニングバード「そもそも総研」の動画です。
ここに出てくるフリーのアナウンサー、訳知り顔のコメンテーターたちも、やっと少しは事態の深刻さが分かってきたようです。
そもそも、こうした人間たちが、東電の福島第一原発テロ犯罪を対岸の火事のごとく報道してきたのですから恐ろしいことです。まさか東京のテレビ局のスタジオにまで放射性物質は飛んでこないだろうと…。

しかし、彼らはまだ何も分かっていません。
この人たちは、どこまでいっても自分がマスコミ人として何をやるべきかが分らない人たちです。
厳しい言い方ですが、頭の中は空っぽです。
しかし、4号機の危険性について、やっと大手メディアの人間が取り上げたことは半歩前進です。
私は、今の政権の座にある人間たち、自分たちがすでにかなり被曝してしまっているのに、利権を絶対に手放さないと決めている官僚たちには、思考する能力がないということがはっきり分かりました。
それで、マスコミ、それも電波マスコミへの仕掛けをずっと考えていたのです。
ターゲットは、この玉川徹ディレクターでした。
彼なら、きっとこの問題を取り上げ、取材行動で示すだろう、と考えていたからです。
これが放送されたことで、まずは前に進みました。
また、小出助教が4号機崩壊の可能性を指摘したことも、メディアの連中にとっては刺激的でしょう。
福島第一原発は、もちろん誰も収束したなどと思っていません。
海外メディアは、「冷温停止宣言」をして野田に対して、総じて厳しい批判をしています。
野田、細野は間違いなく詐欺師です。彼らは犯罪者です。
これは、しっかり自覚して欲しいものです。
SPEEDI情報など見たこともない、と言い張る菅直人、枝野幸男。
もちろん、こんな話は100%嘘で、3.11の半年前に菅直人が先頭に立ってSPEEDIを使った政府の合同災害訓練をやっていたのですから。
「首相は自分の視察のためにはSPEEDIを使ったのに、住民の避難には全く活用しなかった。」(東京新聞)
彼らは、本当に芝居が上手です。なぜ真顔で嘘をつくことができるのか。才能というしかありません。
この二人はA級戦犯ですから、極刑に値する人間どもです。
ここは、本当にしっかり建て分けしなければならないのです。
そして「官邸から要望がないのでSPEEDI情報を見せなかった」と言った、原子力安全・保安院の元院長・寺坂信昭、斑目春樹ら、国民を原発事故から守る立場にあった人間どもも極刑に値します。
彼らは間違いなくSPEEDI情報を隠蔽しました。
彼らは、ひたすら事故を過小評価し、それを印象付けようとするために、とんでもない嘘を考え出したのです。
自分たちが嘘の発表をすれば、大量の被曝者が出ることを、しっかり自覚していながら、何度も何度も嘘の情報を流したのです。この人間たちも、“将来の大量殺人者”たちです。
なぜ、そんなことができたのか。
すべては「金」のためです。

班目春樹ふくむ安全委員会24人、原子力業界から計8500万円受け取る
もちろん、これには佐藤雄平の指示で福島県庁も同調しました。
福島中央テレビを始めとする地元のテレビ局は、一切、報道しませんでした。
地元プロパガンダ紙・福島民報、福島民友に至っては、いまだに「安全神話」を垂れ流しているのです。
特に福島民友は、地元民からも「すでに新聞として機能していない」と言われているほど、県庁のプロパガンダに特化しているほどです。
これらの地元紙は、「福島県人がすべてである」と思い込んでいるのです。恥ずかしいほど無知な連中です。
外国人には、決して見せたくないメディアです。まったく腐りきった新聞です。
こうなると実害が生じます。一刻も早い廃刊を望む。
これは、日本人だけではありません。海外、特にアメリカ西海岸に住んでいる人々に対しても、彼らは“将来の殺人者”となったのです。
いや、すでに、そうなっています。
マスコミはマスコミで、あれほど「ネットの情報は正しくないので政府発表の正式な情報を流しているテレビだけを信じろ」と言っておきながら、次々と自分たちが流してきたことが事実と違うことが判明すると、「私たちも反省し、今後は二度と同じ過ちを繰り返さない」で終らせてしまったのです。
そして、仕事が終ったら、「お疲れさん」と近所のバーでビールを飲んでいるのです。
自分たちが何ら裏も取らないで、まるでレコーダーのように繰り返し発した言葉によって、大勢の人たちが被曝したのに、本当に狂った人たち…。
マスコミは、重大なミスを犯すたびに、この言葉を使いますが、翌日には、そんなことなどすっかり忘れて、再び誤報を流し続けるのです。
彼らも極刑に値する人間どもです。
海外の人々は、実はかなり怒っています。
東電、日本の政府が、自分たちを被曝させるような情報ばかり流したせいで、将来の重大な健康不安を抱えることになってしまったと怒っているのです。
テレビ、新聞(あの東京新聞でさえも)は、そうしたことを一切報道しないので、日本人は、被害者は自分たちだけだと思っているのです。なんと悲しい国民でしょうか。
さらに悲しいのは、福島の被災者たちです。
彼らは、まだ何も理解していません。理解しようともしません。
11月から12月頭にかけて、大手新聞数紙が「地震が迫っている」と書き立てました。
確かに、どんな角度から見ても地震は迫っています。
それでも、「冷温停止」したことにして、すべて目の前にある危機を見ないようにしてきた幼児並みの政治家、官僚たちは、このまま知らんフリしてしまいたいようです。
次の惨事が起これば、「予想できなかった」と同じことを言うのです。
誰でも分かること。
それは、こうです。
詐欺師そのままの細野の坊やは、メルトスルーした核燃料を取り出す、と言っています。
1号機は、すでにコンクリート床を溶かしています。やがてチャイナ・シンドローム状態に入るでしょう。
いや、すでに入っているかも知れません。
どこで止まるでしょうか。100m、いや300m?
誰にも分らないのです。もう取り出すことはできません。
それでも強行するというのであれば、建屋を取り壊して、まるでクレーターにように、周囲の土をかなり広い範囲で削り取り、大きな穴を作って、そこに、これから開発する巨大アームの付いたロボットを入れる。
まるで、UFOキャッチャーのようです。
特に線量の高い2号機建屋など、今後、何年もの間、解体作業すらできないでしょう。
第一、その前に使用済み燃料プールから燃料棒を移し替えなければなりません。
よほどの技術革新が起こらなければ不可能でしょう。
ここに、NUCLEAR ENGINEERINGという原発エンジニア対象の専門誌を発行している出版社のサイトがあります。
1号機はメルトダウン:2号機、3号機は大部分はメルトダウンしていない
2011年12月6日UP

翻訳はしませんが、ここでもコンクリートの床を溶かしている、という見解です。
つまり「メルトスルーした核燃料など、私たちが生きている間には取り出せないのです」。
東電のブースカ松本も、薄気味の悪い流し目をする野田も、チョハッカイ(猪八戒)枝野も、この世にいないのです。
彼らの残りの人生は、法廷に立たされないように逃げ回るだけです。一生。
せめても、私たちが期待できるのは、もっとも危険が迫っている4号機建屋の使用済み燃料プールの補強工事です。
しかし、この作業は大勢の作業員に致死量に達するほどの大量被曝を強いることになります。
すでに東電は、今、できることをやっていると思います。そして、それは済ませていると思います。
だから、これ以上、東電の独力では手の打ちようがないのです。
今でも、「祈れば放射能が消える、他人を批判するのはよくない」といった類のメールを頂戴するのですが、そういった拝み屋カルトの人たちには、ぜひ頑張ってもらいたいものです。
私たちは、どこまでいっても、何年かかろうとも、政府、役人たちの責任を追及し、断罪しなければなりません。
でなければ、再び、こうした連中が国民を死に至らしめるのです。
エンディングは、「次の世代まで引き継がれる、あまりに重いこの現実」。
このように、テレビ報道のニュースは編集したがります。
責任を徹底的に追及する、ということは、次の世代の人たちへ最も優れた教訓を残すことになります。
私たちが、国家的、いや世界的な犯罪を働いた人間たちを見過ごしてしまえば、次の世代の人たちに絶望を与え、彼らをますます無関心にさせ、無知にしてしまうでしょう。
同時にそれは、私たち日本人が、世界の人々に対して加害者でもある、ということを認めさせられることになるのです。
黒い絆 ロスチャイルドと原発マフィア [単行本]
鬼塚 英昭 (著) 2011/5/21刊
1,785円 配送無料
![黒い絆 ロスチャイルドと原発マフィア [単行本]](http://ec2.images-amazon.com/images/I/51PXeeb-diL._BO2,204,203,200_PIsitb-sticker-arrow-click,TopRight,35,-76_AA300_SH20_OU09_.jpg)
12月29日(木)、テレビ朝日モーニングバード「そもそも総研」に京都大学原子炉実験所の小出裕章助教と、元経産官僚の古賀茂明氏が録画出演しました。
20分ほどの動画ですが、前半は元経産官僚の古賀茂明氏による日本財政破綻のシナリオについて。
(日本の財政破綻については、別の記事にします)
後半10:30からは、京都大学原子炉実験所の小出助教による福島第一原発の“燻ぶる”リスクについて、玉川徹ディレクターがインタビューしています。
例によって、削除されてしまう可能性があるので、文字起こしとともにキャプチャーを取ってあります。
政府・東電の言う「冷温停止」は、特殊な意味を持つ“造語”で、世界中の原子力専門家の間では通用しません。
通用するのは、歴史上、最悪の原発テロ企業・東電や、SPEEDI情報を官邸に上げず、大勢の人々を被曝させた殺人者集団である原子力安全・保安院、これも同様に、犯罪者同然の行状を繰り返している世界一無能な原発学者、斑目が委員長を務める原子力安全委員会、原子力利権を絶対に手放そうとしない経済産業省と文部科学省の間だけで通用する“単なる記号”にすぎません。
このことは何度も書いてきていますが、重要なので今後も何度でも繰り返します。
文字起こし10:30から-

小出助教:
私から見ると、今現在、戦争が続いているのです。
ナレーション:
12月16日、政府による事実上の原発事故収束宣言が出されました。
あたかも、原子炉の状況が、これ以上悪くなることがないとでも言いたげな印象を与えました。

しかし、原発の危険性を訴え続けてきた小出助教は、いまだ、私たちが安心できる状況にはない、と警鐘を鳴らします。
玉川D:
原子力専門家の方々の中では、「冷温停止」とは何を指す言葉なんですか?
どういう状態を言うんですか?
小出助教:
原子炉圧力容器という圧力釜が健全で中に水が溜まると…、穴が開いていないと…、そういう状態で炉心が、その水の中に浸かっている。
そして、その水の温度が100度Cを超えないというのが「冷温停止」という概念です。

玉川D:
ということは、圧力容器をもう破って、格納容器すら破っているという状況の中で、「冷温停止」という言葉自体がおかしいわけですね。
小出助教:
そんな言葉を使うこと自体がもう著しくおかしいし、工学的に言うなら常識をはるかに逸脱したことを言っているわけです。

玉川D:
政府が言っている「冷温停止」を解釈すると、何をもって「冷温停止」しているという言い方になっているわけですが?
小出助教:
少なくとも、「冷温停止」という概念が適用できないことは確実なんですが、政府や東電は仕方がないから、「冷温停止相当の」というような表現にしているわけですが、圧力容器も格納容器も100度Cを超えていないで、蒸気がどんどん噴き出してくる状態ではない、ということをもって「冷温停止」と言っているわけです。
ナレーション:
小出助教は、「1号機で落ちた燃料の高熱によって、コンクリートが65cm溶けている可能性がある」という東京電力の見解も、科学的には何ら証明されたものではないというのです。
小出助教:
みなさん想像して欲しいのですけれど、コンクリートの床があって、その上に2800度Cを超えた溶けた瀬戸物が落ちてくるわけです。
そのときに、水をたとえば上からかけたとしても、瀬戸物の表面は冷やすことはできるだろうけれど、コンクリートの中にめり込んでいっている溶けた塊は冷やせないわけです。

(東電、政府が発表した「65cmコンクリートを溶かしている」というような状況と違って)たぶん、もっともっとめり込んでいっているんだろうと思います。
それが、すでに突き抜けているかもしれないわけだし(管理人:下の岩盤をも溶かし始めている、ということ)、誰もそれを確認することができないという状態なんです。
ナレーション:
さらに、彼の心配は原子炉以外にも及んでいる。

小出助教:
今現在、4号機のプールなどが崩壊するかもしれない。

ナレーション:
福島第一原発で過酷事故を起こした4つの原子炉。
その中で、原発2基分の使用済み核燃料を今も冷やし続けているのが4号機の燃料プールです。
玉川D:
4号機のプールの崩壊というのは、たとえば新たな地震とか、そういうふうなもので、ということですか?
小出助教:
私が恐れているのは“地震”ですし、多分、東京電力もそれを恐れていて、4号機プールが崩壊してしまうかもしれないということで、プールを支える柱とか壁とかの補強工事を、かなり長い時間かけてやったと思います。
プール自身が崩壊するようなことになれば、水がもちろん流れちゃうわけですし、燃料棒が空気中にむき出しになりますので、そうなれば溶けてしまいます。
(溶けてしまえば、計り知れない量の放射性物質が大気中に)飛び出してきてしまいます。
ですから、4号危機はきわどい状態にあると思いますし、そのプールを崩壊させないようなことはやらなくてはいけないと思います。

ナレーション:
事故の第一義的な責任は、もちろん東京電力にあります。
しかし、この事故の背景には、なにが何でも原子力を推し進めたかった政府と官僚の思惑があり、そして、その思惑を裏から支え続けた大学の研究者たちの存在がありました。

玉川D:
今回ほど、学者の責任が問われたことはないんじゃないかと思うんですが、いわゆる御用学者というような人たちの存在が、ずいぶんクローズアップされたと思うんですけれど、そういう人たちの存在を、対極にいらっしゃった立場として、どう見ますか?
小出助教:
自分が何か間違いをすれば、自分で責任を取るしかないと思いますし、原子力を推進してきた人たちだって、自分がこれまでやってきたことの意味というのを、ちゃんと自分で考えて、それなりの責任を明確にする。
そして、責任を取るということを私は、やるべきだと思っているのですが、残念ながら、誰一人としてやらない。
チャップリンが(殺人狂時代という)映画をつくった。
その中で、「1人殺せば殺人者だけれども、100万人殺せば英雄だ」という言葉を言わせているんですね。
もし私が誰かに被曝をさせる、法律を超えて被曝をさせるようなことをすれば、私は犯罪者として国から処罰されたはずだと思いますけれども、その国、あるいは巨大産業である東京電力は、何百万人の人にも、被曝をさせているわけですね。
それでも、誰も責任を取らない。
ぬけぬけと、このまま逃げおおせるというようなことは、私は許したくないと思います。

ナレーション:
廃炉まで、少なくとも数十年。
次の世代まで引き継がれる、あまりに重いこの現実。
最後に私は、この問いを投げかけたのでした。

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ここから管理人:
これは、テレビ朝日モーニングバード「そもそも総研」の動画です。
ここに出てくるフリーのアナウンサー、訳知り顔のコメンテーターたちも、やっと少しは事態の深刻さが分かってきたようです。
そもそも、こうした人間たちが、東電の福島第一原発テロ犯罪を対岸の火事のごとく報道してきたのですから恐ろしいことです。まさか東京のテレビ局のスタジオにまで放射性物質は飛んでこないだろうと…。

しかし、彼らはまだ何も分かっていません。
この人たちは、どこまでいっても自分がマスコミ人として何をやるべきかが分らない人たちです。
厳しい言い方ですが、頭の中は空っぽです。
しかし、4号機の危険性について、やっと大手メディアの人間が取り上げたことは半歩前進です。
私は、今の政権の座にある人間たち、自分たちがすでにかなり被曝してしまっているのに、利権を絶対に手放さないと決めている官僚たちには、思考する能力がないということがはっきり分かりました。
それで、マスコミ、それも電波マスコミへの仕掛けをずっと考えていたのです。
ターゲットは、この玉川徹ディレクターでした。
彼なら、きっとこの問題を取り上げ、取材行動で示すだろう、と考えていたからです。
これが放送されたことで、まずは前に進みました。
また、小出助教が4号機崩壊の可能性を指摘したことも、メディアの連中にとっては刺激的でしょう。
福島第一原発は、もちろん誰も収束したなどと思っていません。
海外メディアは、「冷温停止宣言」をして野田に対して、総じて厳しい批判をしています。
野田、細野は間違いなく詐欺師です。彼らは犯罪者です。
これは、しっかり自覚して欲しいものです。
SPEEDI情報など見たこともない、と言い張る菅直人、枝野幸男。
もちろん、こんな話は100%嘘で、3.11の半年前に菅直人が先頭に立ってSPEEDIを使った政府の合同災害訓練をやっていたのですから。
「首相は自分の視察のためにはSPEEDIを使ったのに、住民の避難には全く活用しなかった。」(東京新聞)
彼らは、本当に芝居が上手です。なぜ真顔で嘘をつくことができるのか。才能というしかありません。
この二人はA級戦犯ですから、極刑に値する人間どもです。
ここは、本当にしっかり建て分けしなければならないのです。
そして「官邸から要望がないのでSPEEDI情報を見せなかった」と言った、原子力安全・保安院の元院長・寺坂信昭、斑目春樹ら、国民を原発事故から守る立場にあった人間どもも極刑に値します。
彼らは間違いなくSPEEDI情報を隠蔽しました。
彼らは、ひたすら事故を過小評価し、それを印象付けようとするために、とんでもない嘘を考え出したのです。
自分たちが嘘の発表をすれば、大量の被曝者が出ることを、しっかり自覚していながら、何度も何度も嘘の情報を流したのです。この人間たちも、“将来の大量殺人者”たちです。
なぜ、そんなことができたのか。
すべては「金」のためです。

オツムの足りないバカ学者・斑目春樹
班目春樹ふくむ安全委員会24人、原子力業界から計8500万円受け取る
もちろん、これには佐藤雄平の指示で福島県庁も同調しました。
福島中央テレビを始めとする地元のテレビ局は、一切、報道しませんでした。
地元プロパガンダ紙・福島民報、福島民友に至っては、いまだに「安全神話」を垂れ流しているのです。
特に福島民友は、地元民からも「すでに新聞として機能していない」と言われているほど、県庁のプロパガンダに特化しているほどです。
これらの地元紙は、「福島県人がすべてである」と思い込んでいるのです。恥ずかしいほど無知な連中です。
外国人には、決して見せたくないメディアです。まったく腐りきった新聞です。
こうなると実害が生じます。一刻も早い廃刊を望む。
これは、日本人だけではありません。海外、特にアメリカ西海岸に住んでいる人々に対しても、彼らは“将来の殺人者”となったのです。
いや、すでに、そうなっています。
マスコミはマスコミで、あれほど「ネットの情報は正しくないので政府発表の正式な情報を流しているテレビだけを信じろ」と言っておきながら、次々と自分たちが流してきたことが事実と違うことが判明すると、「私たちも反省し、今後は二度と同じ過ちを繰り返さない」で終らせてしまったのです。
そして、仕事が終ったら、「お疲れさん」と近所のバーでビールを飲んでいるのです。
自分たちが何ら裏も取らないで、まるでレコーダーのように繰り返し発した言葉によって、大勢の人たちが被曝したのに、本当に狂った人たち…。
マスコミは、重大なミスを犯すたびに、この言葉を使いますが、翌日には、そんなことなどすっかり忘れて、再び誤報を流し続けるのです。
彼らも極刑に値する人間どもです。
海外の人々は、実はかなり怒っています。
東電、日本の政府が、自分たちを被曝させるような情報ばかり流したせいで、将来の重大な健康不安を抱えることになってしまったと怒っているのです。
テレビ、新聞(あの東京新聞でさえも)は、そうしたことを一切報道しないので、日本人は、被害者は自分たちだけだと思っているのです。なんと悲しい国民でしょうか。
さらに悲しいのは、福島の被災者たちです。
彼らは、まだ何も理解していません。理解しようともしません。
11月から12月頭にかけて、大手新聞数紙が「地震が迫っている」と書き立てました。
確かに、どんな角度から見ても地震は迫っています。
それでも、「冷温停止」したことにして、すべて目の前にある危機を見ないようにしてきた幼児並みの政治家、官僚たちは、このまま知らんフリしてしまいたいようです。
次の惨事が起これば、「予想できなかった」と同じことを言うのです。
誰でも分かること。
それは、こうです。
詐欺師そのままの細野の坊やは、メルトスルーした核燃料を取り出す、と言っています。
1号機は、すでにコンクリート床を溶かしています。やがてチャイナ・シンドローム状態に入るでしょう。
いや、すでに入っているかも知れません。
どこで止まるでしょうか。100m、いや300m?
誰にも分らないのです。もう取り出すことはできません。
それでも強行するというのであれば、建屋を取り壊して、まるでクレーターにように、周囲の土をかなり広い範囲で削り取り、大きな穴を作って、そこに、これから開発する巨大アームの付いたロボットを入れる。
まるで、UFOキャッチャーのようです。
特に線量の高い2号機建屋など、今後、何年もの間、解体作業すらできないでしょう。
第一、その前に使用済み燃料プールから燃料棒を移し替えなければなりません。
よほどの技術革新が起こらなければ不可能でしょう。
ここに、NUCLEAR ENGINEERINGという原発エンジニア対象の専門誌を発行している出版社のサイトがあります。
1号機はメルトダウン:2号機、3号機は大部分はメルトダウンしていない
2011年12月6日UP

翻訳はしませんが、ここでもコンクリートの床を溶かしている、という見解です。
つまり「メルトスルーした核燃料など、私たちが生きている間には取り出せないのです」。
東電のブースカ松本も、薄気味の悪い流し目をする野田も、チョハッカイ(猪八戒)枝野も、この世にいないのです。
彼らの残りの人生は、法廷に立たされないように逃げ回るだけです。一生。
せめても、私たちが期待できるのは、もっとも危険が迫っている4号機建屋の使用済み燃料プールの補強工事です。
しかし、この作業は大勢の作業員に致死量に達するほどの大量被曝を強いることになります。
すでに東電は、今、できることをやっていると思います。そして、それは済ませていると思います。
だから、これ以上、東電の独力では手の打ちようがないのです。
今でも、「祈れば放射能が消える、他人を批判するのはよくない」といった類のメールを頂戴するのですが、そういった拝み屋カルトの人たちには、ぜひ頑張ってもらいたいものです。
私たちは、どこまでいっても、何年かかろうとも、政府、役人たちの責任を追及し、断罪しなければなりません。
でなければ、再び、こうした連中が国民を死に至らしめるのです。
エンディングは、「次の世代まで引き継がれる、あまりに重いこの現実」。
このように、テレビ報道のニュースは編集したがります。
責任を徹底的に追及する、ということは、次の世代の人たちへ最も優れた教訓を残すことになります。
私たちが、国家的、いや世界的な犯罪を働いた人間たちを見過ごしてしまえば、次の世代の人たちに絶望を与え、彼らをますます無関心にさせ、無知にしてしまうでしょう。
同時にそれは、私たち日本人が、世界の人々に対して加害者でもある、ということを認めさせられることになるのです。
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