
グーグルストリートビューの撮影専用車。
狭い路地にまで入りこんで撮影しているので、車体はボコボコ。
googleの新プライバシー・ポリシー問題の深刻さを理解していない日本人
3月1日より、googleの新プライバシー・ポリシーが実行されています。
それは、自分でも知らなかった自分を発見してくれるくらい、googleが微に入り細に入り、あなたを複眼的に観察してくれるのです。
私たちの人生に関わる重大なことなのに、3月1日になるまで大手マスコミ各社は、googleの新プライバシー・ポリシーついて、どうも報道を控えていたようなフシがあるのです。
googleの新プライバシー・ポリシー移行によって何らかの恩恵を受けるスポンサーサイドで協定があったのでしょうか、それとも大手広告代理店Dを始めとする広告代理店各社が、メディアに対して“緘口令を布いてきた”のでしょうか。
その両方だと思います。
とにもかくにも、3月1日の報道ステーションでは、googleの新プライバシー・ポリシーについて図解入りで説明していました。
こうした報道を見て、「えっ? グーグルの新プライバシー・ポリシーの問題は、そんなに重大なことだったのか」と驚いた方も多いでしょう。
ここまで暢気なのは、先進諸国では日本だけかもしれません。
google広報部長の舟橋義人氏は、3月1日放送のテレビのインタビューで、「ユーザーにとっては、すべての情報が一元化されることによって、ますます便利になった」と。
「新プライバシー・ポリシーが気になる方はログインしないで使うという選択肢もある」とのたまわった。
googleの本当の狙いについて、彼は絶対に口を割らないでしょう。
グーグルが提供するさまざまなサービスを使ったときのログをすべて統合することによって、ユーザー側にとって便利になる、と言いますが、果たして本当に便利か?
便利じゃないことも多く出てくるはずで、これからgoogleに対する不信感が広がっていくでしょう。
たとえば、料理のレシピーをネットで調べていた人が、いよいよメニューが決まって今度は実際に料理している動画を観ようとyoutubeにいくと、すでにyoutubeは、あなたが次に動画で料理法を学習しようとしていることを察知していて、そのメニュー作りに沿った動画をエントリーして待っていてくれるのです。
これが便利ですか?
確かに、ネット広告を出稿するクライアント側からすれば、ターゲットのイメージ・プロフィールを個人単位で絞り込めるので、広告のコストパフォーマンスは大きく向上するでしょう。
googleに遅れを取ったマイクロソフトは、「これは広告主を利するものでユーザーを利するものではない」とgoogleに対してネガティブ・キャンペーンを展開しています。
まったくマイクロソフトも臭い芝居をするものです。
マイクロソフトが、googleの戦略や本当の狙いを知らないはずがないのです。
実は、googleの本当の目的を知っていて、人々の真実探求の目がそこに行かないように、「ユーザーをないがしろにするgoogle」というように、焦点をそらしているのです。
つまり、マイクロソフトも、googleと同じ一派なのです。
そうとは知らずに、マイクロソフトのネガティブ・キャンペーンに騙される人は多いでしょう。
しかし、googleは、そんなことなど歯牙にもかけないのです。
なぜか?
googleの背後には強大なパワーが付いているからです。
世界が、googleに対してどんなにネガティブ・キャンペーンを展開しようが、蚊に刺されたくらいにしか感じないはずです。
googleは、今度の新プライバシー・ポリシーへの移行を「facebookに対抗するため」と言っていますが、これも真実を語っているとは到底思えません。
なぜなら、facebookも、googleの育ての親・CIAが作ったからです。
つまり、「両建て」を張っているのです。
一見、両者が競い合い、潰し合いをしているかのように見せて、実は根っこはつながっているので、観衆はどちらを応援しても、結局、観衆を奴隷にする姿を見せないグループを応援しているのです。
さすがにヨーロッパの人々は、googleの世界支配戦略に気がついていて、EUのCNILは、かねてから反対してきました。
「グーグルの新ポリシーはデータ矛法令に違反」とフランス当局が仮判断したのです。
日本は、というと、googleが提供するサービスを、もっと利用すれば、ますます快適なネットライフが謳歌できると信じている人が少なからずいるでしょう。
自分を核として紐付けされるさまざまなログの統合化によって、やがては精神的に絞め殺されることになるなど露知らず、google万歳!の快哉を上げるのです。
googleの新プライバシー・ポリシー問題について、霊感にも似たインスピレーションを持っているvidenews.comの神保哲生氏と社会学者である宮台真司氏がトークをしています。
この動画は再掲ですが、多くの重要なヒントが隠されているので、今度は文字起こしします。
そこから浮かんできたキーワードについて補足説明を加えながら、奥の奥に横たわっていることについて、アウトラインを浮き彫りにしてみたいと思います。
グーグルのプライバシーポリシー変更は大問題
神保:
グーグル問題について、最後、ひとこと言及しておきたい、と。
グーグルがユーザーとの間に、みなさんの個人情報をどう扱うかというプライバシー・ポリシーというものがあるんですが、それがですね3月1日に新しいプライバシー・ポリシーが発効すると。
これは、グーグルユーザーであれば、必ずいろんなところにメールが来たり、いろんな表示があるはずなので見ている方もおられるかもしれない。
ただ、それが、どうも重大な問題をはらんでいる…。
宮台:
非常に重大ですね。
神保:
この問題を、これでいいのか、ということも含めて、何が問題なのか宮台さんのほうから言っていただけます?
宮台:
たまたまインプレス(出版社)というところから翻訳が出ているシヴァ・ヴァイディアナサン(Siva Vaidhyanathan:バージニア大学教授/ニューヨーク人文科学研究所)という方が書いた「グーグル化の見えざる代償」
という本を読んでいたんですね。
それで、いやーっ、こういう話が出てきてしまったか、と驚いているんです。
これは、実際、新しいプライバシー・ポリシーのメッセージというか記述を見ると恐ろしいことが書いてあるんですね。
簡単に言うと、グーグルは、いろんなサービスを提供しています。検索だけじゃありませんよね。
みなさんグーグル・カレンダーを使ったり、グーグル・メール(Gメール)を使ったり、あるいはyoutubeを使ったりとか、グーグル的サービスを非常に広範にわたって使っています。
で、もちろん、グーグルmapも使っているし…。
・もっと Google のサービス
・Googleが提供しているサービスリスト
神保:
今後も、いろいろなサービスを買収していく。今はいっしょになっていないけれど。
宮台:
そうです。
で、あるいはグーグルのブラウザであるGoogle・chromeを使っている場合は、ネット利用の履歴ですよね。
実はですね、こういうグーグルが提供しているサービスについて、「グーグル・アカウントを必要とする、すべてのサービスにおいて、グーグル・プロフィールで指定された名前を、いわば軸というか、紐付けの中心にして、すべてを関連付けて一括して識別します」と。
で、それだけではなくて、僕と神保さんが、ずっと「データ結合」と呼んできたことなんですけれども、要はグーグルが、たとえば僕なら僕が利用している、いろいろなサービスを名前(アカウント取得時に記入した自分の名前や電話番号、住所などの個人情報:宮台真司)に紐付けて、全部データ結合して、一括して管理して、このデータに、簡単に言うとアカウントに紐付けられた僕の情報が何であるのかを、みなさんも一応確認することができます、っていうね。
で、透明性を確保しました、という話なんです。
で、早速、EUが疑念を呈して撤回を求める、というメッセージを出しているんです、今。
その理由は簡単で、要はアメリカって、9.11以降、法の枠の外にあるような措置をたくさん、取りましたよね。
たとえば、グァンタナモ刑務所が、いや刑務所じゃないんだよな、あれは収容所。
要は司法的プロセスを経ないで、法との外側の措置として、人権を考慮しないような、あるいは何を行っているのか分らないような拘禁をしてしまうんですよね。
グァンタナモ収容所
そのことに象徴されるような振る舞いをアメリカ政府が今後、しないとも限らないので、また、非常事態を口実にして新らしい法律を作ったり、場合によっては法律を作らないで、グーグルにデータの提供を求めて、宮台真司なら宮台真司の情報を全部取る…。
この情報が従来の盗聴法、ワイヤー・タッピングによって拾えるような情報をはるかに超えているわけですよ。
僕がメールで何をしているのか、あるいは僕がカレンダーにどういうスケジュールを書き込んでいるのか、あるいは誰と文章を共有しているのか、あるいはウェブサイトで、どんな言葉で、たとえば、どんなエロワードで検索しているのかとか、youtubeで、どんなエロ動画を観ているのかとか、アドレス帳もグーグルが保存していて、もー全部。
たとえばアメリカ政府が把握する可能性があるんですよ。
なぜかというと法律を作れば合法的にできるわけだし…。
(管理人:
グーグルのプライバシー・ポリシーには「グーグルは各国の政府から特定の個人の情報開示を求められることがあって、それに協力している」と書かれています)
アメリカは非常事態とあれば、そうした法律を作る国だってことが分かっているからですよね。
これは先ほど紹介した本でも書かれていることなんですけれど、もし、このようなデータ結合を国や自治体がやったら大変なことになりますよね。
しかし、なぜか一私企業が一瞬にしてデータ結合ができるような状態にあるということに、みんな目をつぶってきたと。
Gメールとか、グーグル・カレンダーとか、グーグル検索とかyoutubeとかを使わない生活って、もう考えられないですよね。
基本的に個別のサービスをとってみると、非常に便利であるし、社会的に善を目指したものであると言えると思うんですよね。
であるがゆえに問題が非常にややこしくて、個別のサービスは極めて素晴らしいから、みんなが利用するようになった。
だけど、代わりに、みんなが個別のサービスだけを利用しているわけじゃなくて、もう、いろんなサービスを利用するようになっちゃったんで、名前に紐付ければ、その人の一日の生活のすべてが分かってしまうんですね。
神保:
スケジュールとか使っているからね、グーグル・カレンダーでね。
その中に面倒くさいから連絡先とかも、いっしょに入れちゃったりしているからね。
宮台:
そのような私企業にデータ結合を許していいのか、ということなんだけれども、許していいのかという問題じゃなくて、「します」と宣言して、「する」んですよね。
神保:
もしもグーグルがエバーノートとかを買収しようとしたら、どうしよう本当に。
契合するデータの中に、もう一個ショッキングなのがあって、ログ情報のところを見てみてください。
(電話の)ログ情報-
「………電話のログ情報(お客様の電話番号、通話の相手方の電話番号、転送先の電話番号、通話の日時、通話時間、SMS ルーティング情報、通話の種類など) ………」って書いてあって、要するに、アンドロイド(Android)携帯を使っていると、これを全部取られるということですよね。
グーグルのOS(Andorid)を使っている携帯電話でね。
ちょっとこれは、なんかメチャクチャな話で、これが嫌だったらグーグルのアカウントを使うのを止めるしかない、っていう状態ですよね、3月1日までに。
なので、ちょっとこれは、どうしたもんかな、という…。
宮台:
今のところは、どうしようもない。
神保:
まずはグーグルのユーザーの方は、いちいちプライバシー・ポリシーの変更なんて読まないかも知れないけれども、今回は結構、重大なものなので一応見ていただいて…。
そんなに長くないですから。A4で7ページくらいに全部入るくらいのものですけれど、見ていただければ、どの辺がポイントかというのも分かるので…。
あー、cookieとか全部その辺も対象になっているんだ。
宮台:
日本は対米ケツの根国家ですから危機意識がないのかもしれないけれども、やっぱりアメリカと、ある意味で張り合う立場にあるEUとか、中国は撤退していますけれど、またグーグルを採用したりすれば、中国のような国もぜんぶそうなんですけれど、場合によってはアメリカ政府が法律を使って、アメリカ国民だけじゃないですよ、日本国民だろうが、イギリス人だろうが、フランス国民だろうが、すべて同じようにデータ結合してデータを握れちゃうでしょ。
これ凄いことですよ、やはり。
ビビリますよ、やはり。
えー、それはないだろ、って思いますよね、普通は。
神保:
ジョージ・オーウェルのビッグ・ブラザーっていうのは、実はグーグルのことだったのかな。
宮台:
「グーグル化の見えざる代償」が最後にほうに出していた非常に重要な論点は、やっぱりグーグルブックスの話なんですよ。
グーグルがスキャンした本を、ばあーっと載せていて、これ問題になりましたよね、日本でも。
本が将来的にインターネット上で見たり、プリントアウトした見るようになるのかもしれないけれども、そのプロセスで、いわゆる著作権、あるいは版権といわれてきたもの、どういう風に考え直して新しいスキームに鍛えなおすのか、っていう、やっぱりある程度の時間をかけて多くの人が参加する議論が必要であるのに、実は、グーグルを誰もが利用しているということを前提にして、あるいは前提にしているからなんだけど、グーグルが、これをやればアクセスが稼げると考えれば、グーグルとしては、実はアドセンス(Adsense)的なものも含めて、個人情報をすべてデータ結合して、より有効な…簡単に言うと、ユーザーをセンシングした広告サービスを顧客に提案すれば、お金が儲かるんですよね。
広告で儲けている会社ですから。
そういう意味では、グーグルにとっては、経営合理的な選択なんですよ。
しかし、グーグルはアメリカの会社ですんで、先ほどEUの方々が危惧するような可能性は、絵空事ではなく、かなり現実的なことなんですね。
要は、公の問題であるのに、それが私企業がつくったプラットフォームであるがゆえに、私企業の恣意によって、どうとでもなってしまう問題の本質的な恐ろしさ、これ、我々が殆ど想定してこなかったことなので、スキームがないんですね。
そのようなことについて検討してたきた歴史がないので、憲法にも、そうしたことに関する規定がないんですね。
だって、憲法っていうのは国に対する規定ですから、一般の私企業、つまり私人を拘束するものではないんですね。
そういう意味では、実は前代未聞の事態が起こっているんだということです。
神保:
ま、とりあえずは、どういうポリシーなのかというは、ありますんで見てみてください。
一応、旧版を表示するというのもありますから、どこが変わったのか。
これ、やはり統合されていると便利だから、なるべく全部、グーグルに統一しちゃおうというのを、むしろこちら側から進んでやりましたからね。
そうすると、連動していって、すごく楽になるというのが、いろいろあったじゃないですか。
まあ、その辺も、無批判にやりすぎたかなというツケが回ってきたかなという感じもありますけれどね。
ただ、みんなで、これ、ふざけんな、って言えば、グーグルも考え直さなければならなくなったりしないのかな、とも思ったりするんだけれども、あんまり、そういう感じではない?
宮台:
僕は今年に入ってから、エイトック(ATOK)を使うのを止めてね、グーグル日本語入力っていうのを使っているんですよ。
で、あれ、ご存知のようにインターネット上で収集した、多くの方々の検索の実績をベースにして上位から表示していくという、本当に固有名詞の入力においては、こんなに素晴らしいものはないんですよね。
で、似たようなシステムが、いろんなところから提案されつつあるところなんですが、この検索記録も実はグーグルが保存しているんです、当然のことながら。
人が、どういう文章を書いているかということが分かるということですよ、簡単に言えば。
神保:
世の中で、どういう単語が頻繁に使われてかが分かるって言うことですね。
宮台:
だからエシュロンのような形で、NGワードを使っているのは、これだ!と一気にリスティングすることも可能ですよね。
神保:
はい、一応そこは注意をしておこうと思います。
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ここから管理人:
グーグルこそ、ジョージ・オーウェルのビッグブラザーなのかも知れない
googleの世界戦略の全貌を掴んでいる人は、ごくごく少ないでしょう。
googleはアメリカの一私企業ですが、実はグローバリストの企業です。
人は国境でものを考えますから、どうしても理解できないのです。
宮台氏と神保氏は勘付いているようですが、googleが何をやるか分らないので、「ほのめかす」だけにしています。
宮台氏が私企業がつくったプラットフォームであるがゆえに、私企業の恣意によって、どうとでもなってしまう問題の本質的な恐ろしさについてヒントを出しています。
ロボコップという映画では、オムニ社という私企業がデトロイトという大都市をまるまる支配しているのです。それが、いよいよ見えてきた、ということです。
アメリカは国家というより、その本質は株式会社の集合体です。
日本を始め、世界各国はアメリカという議会制民主主義の国と、さまざまな協定を結んできたのではなく、アメリカに本拠を置いて(米議会に進入しているグローバリストによって、さまざまな優遇措置を与えられた)縦横無尽に暴れまわる多国籍企業の集合体-すでに半分出来上がっている世界政府の庇護を受けているコングロマリット-と協定を結んできたのです。
googleのような一私企業の横暴な振る舞いをなぜ、米議会が黙って見ているのか、とても不思議ですが、そういう視点を持つと、すべてに矛盾がなくなります。
フィリップ・ロスチャイルドのミストレス(愛人、情婦)であったアイン・ランドが書いた「Atlas Shrugged」のシナリオが、とうとう現実味を帯びてきたということなのでしょう。
「力の強い者が勝つ」という弱肉強食の新自由主義の最終局面では、世界のスーパー資本家の支配権を温存するためにファシズムという体制が取られるようになります。
今、アメリカで少しずつ、その姿を現しているのがそれです。
世界の支配層のさし当たっての目標は人口削減ですから、グローバル・エリートたちのアジェンダである新世界秩序(NWO)が完全に確立されるまで、彼らに滅私奉公してくれるような人間だけを残すために、googleやfacebookを作ったのです。
人々の思考の読み取り、無神論者で無政府主義者は誰かを探しているのです。
神保氏が「googleがエバーノートとかを買収しようとしたら、どうしよう」と心配しているのですが、googleは、今後、どちらかというと生体認証関連の企業の買収を計画しているはずです。
それは指紋や虹彩を読み取り、声紋を登録したり、その他のさまざまなバイオメディカルデータを収集して、個人のアウトラインに肉付けするためです。
googleが音声メールを開発するという話を聞いたとき、googleによる個人単位の思考の読み取り、行動の読み取りの先には、(おそらくは)血統・血筋による分類と遺伝子による人類の詳細な分類が行われるのではないかというイメージが浮かんできて、2年前からgoogleによる生体認証による個人レベルの監視が行われるのでは、と記事に書いてきたのですが、それがつながりそうになってきました。
こんなに早く。まったく、鬱々とした気分です。
今回の新プライバシー・ポリシーで、もっとも注意しなければならないのは、いわゆる公人、準公人と言われる人たちでしょう。
自民党の小池百合子議員が防衛大臣を努めていた時に、守屋武昌事務次官に連絡するときに携帯電話を使っていたことが分かって、「防衛大臣として、あまりにも危機意識が足りない」と野党議員のみならず、大マスコミからも非難轟々でした。
橋本龍太郎元総理が、アメリカ側が仕掛けた盗聴器に、日米構造協議の前打ち合わせの内容をすべて傍受されていて、本交渉で大負けしたことを記憶している方は多いでしょう。
その他の国会議員たちも、似たり寄ったりで、日本の国会議員の防諜意識が、いかに低いか世界中に露呈することとなったのです。
しかし、googleのデータ統合の前には、三沢基地のエシュロンも、六本木のスター・アンド・ストライプス(スター・アンド・ストライプスは、米軍の機関紙の名前だが、実際は米海軍の諜報機関)も、まるでオモチャのようです。
何しろ、googleの新プライバシー・ポリシーの本当の目的を知らない人にとっては、それは笑顔で受け入れるべきものであり、まさしく魂の自殺以外の何者でもないからです。
これは恐ろしいことです。
googleは、ストリートビューの作成のために、360度カメラを取り付けた撮影専用車で、狭い路地でもどこでも入り込んでいくのですが、実はWi-Fi無線LANネットワークの通信内容もデータ収集していたことが発覚しました。
プロジェクト・リーダーは「撮影専用車は走行しており、チャンネルを5秒間に1回自動的に切り換えながら進むため、収集されたデータは通信内容の一部に過ぎない」と主張していますが、まったくの子供じみた言い訳で、 Wi-Fiの通信内容を集めていたのは事実。
ここまでやるのですよ、googleは。
被災地を走るGoogleストリートビュー撮影カー
googleは、このような個人情報を収集するために数々の法令違反を繰り返している企業ですから、今回の新プライバシー・ポリシー発効前に設定変更したからといって、それで100パーセント安心というわけでもないでしょう。
やがては、スマートフォンの他にも、googleストリートピューと、カーナビ、あるいはドライブレコーダー、カメラ付き自動販売機などからもデータ収集するかもしれません。
TPPに加盟すれば、おそらくこうしたデータ収集も、ISD条項を盾にして非関税障壁の撤廃を求めてくるでしょう。
イベント関連の会社が気象情報会社から天気予報情報を買うのと同じように、こうした個人情報の売買が行われないとも限りません。
そうなれば、浮気調査専門の探偵社は軒並み廃業、フライデーなどのスクープ・カメラマンの張り込みなども必要なくなるかもしれません。
googleは、最終的には人間関係まで破壊してしまう可能性があります。
国会議員は、ことの重大さとは裏腹に、google問題の表層部分しか気づいていません。
私は、最近、政治家とは鈍感で濁った感性の持ち主でなければ務まらないと思い始めています。
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3月1日より、googleの新プライバシー・ポリシーが実行されています。
それは、自分でも知らなかった自分を発見してくれるくらい、googleが微に入り細に入り、あなたを複眼的に観察してくれるのです。
私たちの人生に関わる重大なことなのに、3月1日になるまで大手マスコミ各社は、googleの新プライバシー・ポリシーついて、どうも報道を控えていたようなフシがあるのです。
googleの新プライバシー・ポリシー移行によって何らかの恩恵を受けるスポンサーサイドで協定があったのでしょうか、それとも大手広告代理店Dを始めとする広告代理店各社が、メディアに対して“緘口令を布いてきた”のでしょうか。
その両方だと思います。
とにもかくにも、3月1日の報道ステーションでは、googleの新プライバシー・ポリシーについて図解入りで説明していました。
こうした報道を見て、「えっ? グーグルの新プライバシー・ポリシーの問題は、そんなに重大なことだったのか」と驚いた方も多いでしょう。
ここまで暢気なのは、先進諸国では日本だけかもしれません。
google広報部長の舟橋義人氏は、3月1日放送のテレビのインタビューで、「ユーザーにとっては、すべての情報が一元化されることによって、ますます便利になった」と。
「新プライバシー・ポリシーが気になる方はログインしないで使うという選択肢もある」とのたまわった。
googleの本当の狙いについて、彼は絶対に口を割らないでしょう。
グーグルが提供するさまざまなサービスを使ったときのログをすべて統合することによって、ユーザー側にとって便利になる、と言いますが、果たして本当に便利か?
便利じゃないことも多く出てくるはずで、これからgoogleに対する不信感が広がっていくでしょう。
たとえば、料理のレシピーをネットで調べていた人が、いよいよメニューが決まって今度は実際に料理している動画を観ようとyoutubeにいくと、すでにyoutubeは、あなたが次に動画で料理法を学習しようとしていることを察知していて、そのメニュー作りに沿った動画をエントリーして待っていてくれるのです。
これが便利ですか?
確かに、ネット広告を出稿するクライアント側からすれば、ターゲットのイメージ・プロフィールを個人単位で絞り込めるので、広告のコストパフォーマンスは大きく向上するでしょう。
googleに遅れを取ったマイクロソフトは、「これは広告主を利するものでユーザーを利するものではない」とgoogleに対してネガティブ・キャンペーンを展開しています。
まったくマイクロソフトも臭い芝居をするものです。
マイクロソフトが、googleの戦略や本当の狙いを知らないはずがないのです。
実は、googleの本当の目的を知っていて、人々の真実探求の目がそこに行かないように、「ユーザーをないがしろにするgoogle」というように、焦点をそらしているのです。
つまり、マイクロソフトも、googleと同じ一派なのです。
そうとは知らずに、マイクロソフトのネガティブ・キャンペーンに騙される人は多いでしょう。
しかし、googleは、そんなことなど歯牙にもかけないのです。
なぜか?
googleの背後には強大なパワーが付いているからです。
世界が、googleに対してどんなにネガティブ・キャンペーンを展開しようが、蚊に刺されたくらいにしか感じないはずです。
googleは、今度の新プライバシー・ポリシーへの移行を「facebookに対抗するため」と言っていますが、これも真実を語っているとは到底思えません。
なぜなら、facebookも、googleの育ての親・CIAが作ったからです。
つまり、「両建て」を張っているのです。
一見、両者が競い合い、潰し合いをしているかのように見せて、実は根っこはつながっているので、観衆はどちらを応援しても、結局、観衆を奴隷にする姿を見せないグループを応援しているのです。
さすがにヨーロッパの人々は、googleの世界支配戦略に気がついていて、EUのCNILは、かねてから反対してきました。
「グーグルの新ポリシーはデータ矛法令に違反」とフランス当局が仮判断したのです。
日本は、というと、googleが提供するサービスを、もっと利用すれば、ますます快適なネットライフが謳歌できると信じている人が少なからずいるでしょう。
自分を核として紐付けされるさまざまなログの統合化によって、やがては精神的に絞め殺されることになるなど露知らず、google万歳!の快哉を上げるのです。
googleの新プライバシー・ポリシー問題について、霊感にも似たインスピレーションを持っているvidenews.comの神保哲生氏と社会学者である宮台真司氏がトークをしています。
この動画は再掲ですが、多くの重要なヒントが隠されているので、今度は文字起こしします。
そこから浮かんできたキーワードについて補足説明を加えながら、奥の奥に横たわっていることについて、アウトラインを浮き彫りにしてみたいと思います。
グーグルのプライバシーポリシー変更は大問題
神保:
グーグル問題について、最後、ひとこと言及しておきたい、と。
グーグルがユーザーとの間に、みなさんの個人情報をどう扱うかというプライバシー・ポリシーというものがあるんですが、それがですね3月1日に新しいプライバシー・ポリシーが発効すると。
これは、グーグルユーザーであれば、必ずいろんなところにメールが来たり、いろんな表示があるはずなので見ている方もおられるかもしれない。
ただ、それが、どうも重大な問題をはらんでいる…。
宮台:
非常に重大ですね。
神保:
この問題を、これでいいのか、ということも含めて、何が問題なのか宮台さんのほうから言っていただけます?
宮台:
たまたまインプレス(出版社)というところから翻訳が出ているシヴァ・ヴァイディアナサン(Siva Vaidhyanathan:バージニア大学教授/ニューヨーク人文科学研究所)という方が書いた「グーグル化の見えざる代償」
それで、いやーっ、こういう話が出てきてしまったか、と驚いているんです。
これは、実際、新しいプライバシー・ポリシーのメッセージというか記述を見ると恐ろしいことが書いてあるんですね。
簡単に言うと、グーグルは、いろんなサービスを提供しています。検索だけじゃありませんよね。
みなさんグーグル・カレンダーを使ったり、グーグル・メール(Gメール)を使ったり、あるいはyoutubeを使ったりとか、グーグル的サービスを非常に広範にわたって使っています。
で、もちろん、グーグルmapも使っているし…。
・もっと Google のサービス
・Googleが提供しているサービスリスト
神保:
今後も、いろいろなサービスを買収していく。今はいっしょになっていないけれど。
宮台:
そうです。
で、あるいはグーグルのブラウザであるGoogle・chromeを使っている場合は、ネット利用の履歴ですよね。
実はですね、こういうグーグルが提供しているサービスについて、「グーグル・アカウントを必要とする、すべてのサービスにおいて、グーグル・プロフィールで指定された名前を、いわば軸というか、紐付けの中心にして、すべてを関連付けて一括して識別します」と。
で、それだけではなくて、僕と神保さんが、ずっと「データ結合」と呼んできたことなんですけれども、要はグーグルが、たとえば僕なら僕が利用している、いろいろなサービスを名前(アカウント取得時に記入した自分の名前や電話番号、住所などの個人情報:宮台真司)に紐付けて、全部データ結合して、一括して管理して、このデータに、簡単に言うとアカウントに紐付けられた僕の情報が何であるのかを、みなさんも一応確認することができます、っていうね。
で、透明性を確保しました、という話なんです。
で、早速、EUが疑念を呈して撤回を求める、というメッセージを出しているんです、今。
その理由は簡単で、要はアメリカって、9.11以降、法の枠の外にあるような措置をたくさん、取りましたよね。
たとえば、グァンタナモ刑務所が、いや刑務所じゃないんだよな、あれは収容所。
要は司法的プロセスを経ないで、法との外側の措置として、人権を考慮しないような、あるいは何を行っているのか分らないような拘禁をしてしまうんですよね。

この収容所の中で何が行われているのかわかりません。
きっと流血が大好きなアメリカのことだから当然のこと、ベトナム戦争の時に、ソンミ村の女性を片っ端から惨殺し、幼児を空中に放り投げて、銃剣で串刺しにしてケラケラ笑っていた残虐な米兵たちと同じことをやっているだろう、と世界中が考えているわけです。
google画像検索:閲覧かなり注意
もっとも、こうした鬼畜のような米兵もナチスドイツのペーパークリップ作戦から派生させて、CIAが「MKウルトラ」とした完成させた洗脳プログラムの犠牲者なのです。
つくづくアメリカという国には悪魔が宿っているのだと思います。
きっと流血が大好きなアメリカのことだから当然のこと、ベトナム戦争の時に、ソンミ村の女性を片っ端から惨殺し、幼児を空中に放り投げて、銃剣で串刺しにしてケラケラ笑っていた残虐な米兵たちと同じことをやっているだろう、と世界中が考えているわけです。
google画像検索:閲覧かなり注意
もっとも、こうした鬼畜のような米兵もナチスドイツのペーパークリップ作戦から派生させて、CIAが「MKウルトラ」とした完成させた洗脳プログラムの犠牲者なのです。
つくづくアメリカという国には悪魔が宿っているのだと思います。
そのことに象徴されるような振る舞いをアメリカ政府が今後、しないとも限らないので、また、非常事態を口実にして新らしい法律を作ったり、場合によっては法律を作らないで、グーグルにデータの提供を求めて、宮台真司なら宮台真司の情報を全部取る…。
この情報が従来の盗聴法、ワイヤー・タッピングによって拾えるような情報をはるかに超えているわけですよ。
僕がメールで何をしているのか、あるいは僕がカレンダーにどういうスケジュールを書き込んでいるのか、あるいは誰と文章を共有しているのか、あるいはウェブサイトで、どんな言葉で、たとえば、どんなエロワードで検索しているのかとか、youtubeで、どんなエロ動画を観ているのかとか、アドレス帳もグーグルが保存していて、もー全部。
たとえばアメリカ政府が把握する可能性があるんですよ。
なぜかというと法律を作れば合法的にできるわけだし…。
(管理人:
グーグルのプライバシー・ポリシーには「グーグルは各国の政府から特定の個人の情報開示を求められることがあって、それに協力している」と書かれています)
アメリカは非常事態とあれば、そうした法律を作る国だってことが分かっているからですよね。
これは先ほど紹介した本でも書かれていることなんですけれど、もし、このようなデータ結合を国や自治体がやったら大変なことになりますよね。
しかし、なぜか一私企業が一瞬にしてデータ結合ができるような状態にあるということに、みんな目をつぶってきたと。
Gメールとか、グーグル・カレンダーとか、グーグル検索とかyoutubeとかを使わない生活って、もう考えられないですよね。
基本的に個別のサービスをとってみると、非常に便利であるし、社会的に善を目指したものであると言えると思うんですよね。
であるがゆえに問題が非常にややこしくて、個別のサービスは極めて素晴らしいから、みんなが利用するようになった。
だけど、代わりに、みんなが個別のサービスだけを利用しているわけじゃなくて、もう、いろんなサービスを利用するようになっちゃったんで、名前に紐付ければ、その人の一日の生活のすべてが分かってしまうんですね。
神保:
スケジュールとか使っているからね、グーグル・カレンダーでね。
その中に面倒くさいから連絡先とかも、いっしょに入れちゃったりしているからね。
宮台:
そのような私企業にデータ結合を許していいのか、ということなんだけれども、許していいのかという問題じゃなくて、「します」と宣言して、「する」んですよね。
神保:
もしもグーグルがエバーノートとかを買収しようとしたら、どうしよう本当に。
契合するデータの中に、もう一個ショッキングなのがあって、ログ情報のところを見てみてください。
(電話の)ログ情報-
「………電話のログ情報(お客様の電話番号、通話の相手方の電話番号、転送先の電話番号、通話の日時、通話時間、SMS ルーティング情報、通話の種類など) ………」って書いてあって、要するに、アンドロイド(Android)携帯を使っていると、これを全部取られるということですよね。
グーグルのOS(Andorid)を使っている携帯電話でね。
ちょっとこれは、なんかメチャクチャな話で、これが嫌だったらグーグルのアカウントを使うのを止めるしかない、っていう状態ですよね、3月1日までに。
なので、ちょっとこれは、どうしたもんかな、という…。
宮台:
今のところは、どうしようもない。
神保:
まずはグーグルのユーザーの方は、いちいちプライバシー・ポリシーの変更なんて読まないかも知れないけれども、今回は結構、重大なものなので一応見ていただいて…。
そんなに長くないですから。A4で7ページくらいに全部入るくらいのものですけれど、見ていただければ、どの辺がポイントかというのも分かるので…。
あー、cookieとか全部その辺も対象になっているんだ。
宮台:
日本は対米ケツの根国家ですから危機意識がないのかもしれないけれども、やっぱりアメリカと、ある意味で張り合う立場にあるEUとか、中国は撤退していますけれど、またグーグルを採用したりすれば、中国のような国もぜんぶそうなんですけれど、場合によってはアメリカ政府が法律を使って、アメリカ国民だけじゃないですよ、日本国民だろうが、イギリス人だろうが、フランス国民だろうが、すべて同じようにデータ結合してデータを握れちゃうでしょ。
これ凄いことですよ、やはり。
ビビリますよ、やはり。
えー、それはないだろ、って思いますよね、普通は。
神保:
ジョージ・オーウェルのビッグ・ブラザーっていうのは、実はグーグルのことだったのかな。
宮台:
「グーグル化の見えざる代償」が最後にほうに出していた非常に重要な論点は、やっぱりグーグルブックスの話なんですよ。
グーグルがスキャンした本を、ばあーっと載せていて、これ問題になりましたよね、日本でも。
本が将来的にインターネット上で見たり、プリントアウトした見るようになるのかもしれないけれども、そのプロセスで、いわゆる著作権、あるいは版権といわれてきたもの、どういう風に考え直して新しいスキームに鍛えなおすのか、っていう、やっぱりある程度の時間をかけて多くの人が参加する議論が必要であるのに、実は、グーグルを誰もが利用しているということを前提にして、あるいは前提にしているからなんだけど、グーグルが、これをやればアクセスが稼げると考えれば、グーグルとしては、実はアドセンス(Adsense)的なものも含めて、個人情報をすべてデータ結合して、より有効な…簡単に言うと、ユーザーをセンシングした広告サービスを顧客に提案すれば、お金が儲かるんですよね。
広告で儲けている会社ですから。
そういう意味では、グーグルにとっては、経営合理的な選択なんですよ。
しかし、グーグルはアメリカの会社ですんで、先ほどEUの方々が危惧するような可能性は、絵空事ではなく、かなり現実的なことなんですね。
要は、公の問題であるのに、それが私企業がつくったプラットフォームであるがゆえに、私企業の恣意によって、どうとでもなってしまう問題の本質的な恐ろしさ、これ、我々が殆ど想定してこなかったことなので、スキームがないんですね。
そのようなことについて検討してたきた歴史がないので、憲法にも、そうしたことに関する規定がないんですね。
だって、憲法っていうのは国に対する規定ですから、一般の私企業、つまり私人を拘束するものではないんですね。
そういう意味では、実は前代未聞の事態が起こっているんだということです。
神保:
ま、とりあえずは、どういうポリシーなのかというは、ありますんで見てみてください。
一応、旧版を表示するというのもありますから、どこが変わったのか。
これ、やはり統合されていると便利だから、なるべく全部、グーグルに統一しちゃおうというのを、むしろこちら側から進んでやりましたからね。
そうすると、連動していって、すごく楽になるというのが、いろいろあったじゃないですか。
まあ、その辺も、無批判にやりすぎたかなというツケが回ってきたかなという感じもありますけれどね。
ただ、みんなで、これ、ふざけんな、って言えば、グーグルも考え直さなければならなくなったりしないのかな、とも思ったりするんだけれども、あんまり、そういう感じではない?
宮台:
僕は今年に入ってから、エイトック(ATOK)を使うのを止めてね、グーグル日本語入力っていうのを使っているんですよ。
で、あれ、ご存知のようにインターネット上で収集した、多くの方々の検索の実績をベースにして上位から表示していくという、本当に固有名詞の入力においては、こんなに素晴らしいものはないんですよね。
で、似たようなシステムが、いろんなところから提案されつつあるところなんですが、この検索記録も実はグーグルが保存しているんです、当然のことながら。
人が、どういう文章を書いているかということが分かるということですよ、簡単に言えば。
神保:
世の中で、どういう単語が頻繁に使われてかが分かるって言うことですね。
宮台:
だからエシュロンのような形で、NGワードを使っているのは、これだ!と一気にリスティングすることも可能ですよね。
神保:
はい、一応そこは注意をしておこうと思います。
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ここから管理人:
グーグルこそ、ジョージ・オーウェルのビッグブラザーなのかも知れない
googleの世界戦略の全貌を掴んでいる人は、ごくごく少ないでしょう。
googleはアメリカの一私企業ですが、実はグローバリストの企業です。
人は国境でものを考えますから、どうしても理解できないのです。
宮台氏と神保氏は勘付いているようですが、googleが何をやるか分らないので、「ほのめかす」だけにしています。
宮台氏が私企業がつくったプラットフォームであるがゆえに、私企業の恣意によって、どうとでもなってしまう問題の本質的な恐ろしさについてヒントを出しています。
ロボコップという映画では、オムニ社という私企業がデトロイトという大都市をまるまる支配しているのです。それが、いよいよ見えてきた、ということです。
アメリカは国家というより、その本質は株式会社の集合体です。
日本を始め、世界各国はアメリカという議会制民主主義の国と、さまざまな協定を結んできたのではなく、アメリカに本拠を置いて(米議会に進入しているグローバリストによって、さまざまな優遇措置を与えられた)縦横無尽に暴れまわる多国籍企業の集合体-すでに半分出来上がっている世界政府の庇護を受けているコングロマリット-と協定を結んできたのです。
googleのような一私企業の横暴な振る舞いをなぜ、米議会が黙って見ているのか、とても不思議ですが、そういう視点を持つと、すべてに矛盾がなくなります。
フィリップ・ロスチャイルドのミストレス(愛人、情婦)であったアイン・ランドが書いた「Atlas Shrugged」のシナリオが、とうとう現実味を帯びてきたということなのでしょう。
「力の強い者が勝つ」という弱肉強食の新自由主義の最終局面では、世界のスーパー資本家の支配権を温存するためにファシズムという体制が取られるようになります。
今、アメリカで少しずつ、その姿を現しているのがそれです。
世界の支配層のさし当たっての目標は人口削減ですから、グローバル・エリートたちのアジェンダである新世界秩序(NWO)が完全に確立されるまで、彼らに滅私奉公してくれるような人間だけを残すために、googleやfacebookを作ったのです。
人々の思考の読み取り、無神論者で無政府主義者は誰かを探しているのです。
神保氏が「googleがエバーノートとかを買収しようとしたら、どうしよう」と心配しているのですが、googleは、今後、どちらかというと生体認証関連の企業の買収を計画しているはずです。
それは指紋や虹彩を読み取り、声紋を登録したり、その他のさまざまなバイオメディカルデータを収集して、個人のアウトラインに肉付けするためです。
googleが音声メールを開発するという話を聞いたとき、googleによる個人単位の思考の読み取り、行動の読み取りの先には、(おそらくは)血統・血筋による分類と遺伝子による人類の詳細な分類が行われるのではないかというイメージが浮かんできて、2年前からgoogleによる生体認証による個人レベルの監視が行われるのでは、と記事に書いてきたのですが、それがつながりそうになってきました。
こんなに早く。まったく、鬱々とした気分です。
今回の新プライバシー・ポリシーで、もっとも注意しなければならないのは、いわゆる公人、準公人と言われる人たちでしょう。
自民党の小池百合子議員が防衛大臣を努めていた時に、守屋武昌事務次官に連絡するときに携帯電話を使っていたことが分かって、「防衛大臣として、あまりにも危機意識が足りない」と野党議員のみならず、大マスコミからも非難轟々でした。
橋本龍太郎元総理が、アメリカ側が仕掛けた盗聴器に、日米構造協議の前打ち合わせの内容をすべて傍受されていて、本交渉で大負けしたことを記憶している方は多いでしょう。
その他の国会議員たちも、似たり寄ったりで、日本の国会議員の防諜意識が、いかに低いか世界中に露呈することとなったのです。
しかし、googleのデータ統合の前には、三沢基地のエシュロンも、六本木のスター・アンド・ストライプス(スター・アンド・ストライプスは、米軍の機関紙の名前だが、実際は米海軍の諜報機関)も、まるでオモチャのようです。
何しろ、googleの新プライバシー・ポリシーの本当の目的を知らない人にとっては、それは笑顔で受け入れるべきものであり、まさしく魂の自殺以外の何者でもないからです。
これは恐ろしいことです。
googleは、ストリートビューの作成のために、360度カメラを取り付けた撮影専用車で、狭い路地でもどこでも入り込んでいくのですが、実はWi-Fi無線LANネットワークの通信内容もデータ収集していたことが発覚しました。
プロジェクト・リーダーは「撮影専用車は走行しており、チャンネルを5秒間に1回自動的に切り換えながら進むため、収集されたデータは通信内容の一部に過ぎない」と主張していますが、まったくの子供じみた言い訳で、 Wi-Fiの通信内容を集めていたのは事実。
ここまでやるのですよ、googleは。
被災地を走るGoogleストリートビュー撮影カー
googleは、このような個人情報を収集するために数々の法令違反を繰り返している企業ですから、今回の新プライバシー・ポリシー発効前に設定変更したからといって、それで100パーセント安心というわけでもないでしょう。
やがては、スマートフォンの他にも、googleストリートピューと、カーナビ、あるいはドライブレコーダー、カメラ付き自動販売機などからもデータ収集するかもしれません。
TPPに加盟すれば、おそらくこうしたデータ収集も、ISD条項を盾にして非関税障壁の撤廃を求めてくるでしょう。
イベント関連の会社が気象情報会社から天気予報情報を買うのと同じように、こうした個人情報の売買が行われないとも限りません。
そうなれば、浮気調査専門の探偵社は軒並み廃業、フライデーなどのスクープ・カメラマンの張り込みなども必要なくなるかもしれません。
googleは、最終的には人間関係まで破壊してしまう可能性があります。
国会議員は、ことの重大さとは裏腹に、google問題の表層部分しか気づいていません。
私は、最近、政治家とは鈍感で濁った感性の持ち主でなければ務まらないと思い始めています。
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