
原子力戦隊・スイシンジャーは魑魅魍魎の原発妖怪
ここにきて、どういう風の吹き回しか、一部に福島第一原発事故を軽視する風潮が出てきました。
特に4号機の使用済み燃料プールについて、事実とは異なる情報を発信する人々が出てきたことは非常に残念です。
仕切り直しと調整を兼ねて、小出助教と、ガンダーセン氏の最新のメッセージを紹介します。
小出裕章さんのお話 (4月16日)
文化放送の「吉田照美 ソコダイジナトコ」の福島第一原発最新情報。
以下、小出助教への主なQ&A
●4号機の使用済み燃料プールの水温が上昇している件について、ネットに少し出ている程度で、ほとんど情報がなく、東電もマスコミは、あまり触れたくないような感じがあるが、どのように見ているか-
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小出助教:
冷却システムの復旧は、なんとしてでもやらないといけない。
このままだと、いずれプールの水が蒸発してしまって大変なことになるが、今のところ、すぐに重大事に至るということではない。
(4月13日午後18時の東電の会見では、冷却システムのトラブルは解消されて、復旧したと発表)
●4号機の辺りから青白い光が出ているというツイートが出ているが、それについては-
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小出助教:
それはない。
夜間の照明が、そういう色に見えるということ。
使用済み燃料の温度が上がるからといって、そういう色になるということはない。
管理人補足/
去年から「青い光」が出たと騒いでいる人々がいます。
その青い光はチェレンコフ光かもしれない、と。
チェレンコフ光は、核燃料が水に浸かって臨界状態にあるときに放射される、ぼやっとした弱い青の光のこと。
twitterで出回っている強い光がチェレンコフ光だとすれば、すでに大勢の作業員が死亡しています。
これは、工事現場の照明か、あるいは高圧電線を切断するかなにがしかの工事をしているときに出るアーク光に違いありません。
そろそろデマを繰り返すのは謹んで欲しいと思います。
●2号機の圧力容器の底の部分にある温度計が計測不能になったと東電の発表があったが-
(現在、「生きている温度計}は1個だけとなった)
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小出助教:
去年の3月11日に事故が起きてから1年が経って、今は一見したところ、平穏に見えるが、実態はまったくそうではない。
放射性物資は、まだまだ原子炉の中にあるし、猛烈な放射線を出し続けていて、原子炉の中に人間が入れば、即死してしまうほどの高線量であるので、温度計や、計測したシグナルを送るケーブルがダメージを受けるのは当然のこと。
管理人補足/
最後の一個の温度計も、時間の問題でしょうから、近いうちに2号機の原子炉の温度は一切分らない、ということなる。
●2号機の格納容器内で73シーベルト/時という高い放射線量が計測されたことと、原子炉の中の水の深さが4メートルあると東電が言っていたにもかかわらず、実際は60センチの水位しかなかったということから、2号機の今の正確な状況が分かるものなのだろうか-
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小出助教:
去年の3月15日に、2号機の格納容器を構成している一部であるサプレッションチェンバーで爆発が起きたのだから、水が溜まる状態にないことは当たり前。
なぜ、東電は、「水位が4メートルある」と言っていたのか理解に苦しむ。
現在の水位が60センチしかないは当然のこと。
管理人補足/
たとえば、東電という会社は、各原子炉で起こっている10の事象のうち、9個が破滅的な状況を示していても、残り1個の事象が、彼らにとって都合がよければ、それを針小棒大に取り上げ、他の9個のネガティブな情報をなかったことにしてしまう「東電文学」を編み出したのです。
この体質は解体しなければ治りません。
●2号機には現在、毎時9トンの水が注入されていて、汚染水の行き場が引き続き問題となっているが、汚染水を海洋に垂れ流さないために遮水壁の設置が去年言われていたが、どうなったのか-
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小出助教:
環境の汚染を食い止めるために遮水壁の設置は真っ先にやらなければならないと言ってきたが、コストや作業員のマンパワーの問題、また、次々とトラブルが発生して、その収束に集中しなければならないため、おそらく彼らの頭から抜けてしまっているのだろう。
管理人補足/
遮水壁の話の前に、次の津波に備えて防波堤を築くという話がありましたが、これも雲散霧消してしまいました。
東電幹部が「防波堤の建設は金がかかるので、土嚢で対処する」と言ったところ、吉田前所長が幹部が居並ぶ前で会議のテーブルを叩いたことは報じられています。
●4月1日に計画的避難区域が、放射線量に応じて3区域に再編成されて
(1)早期の帰還をめざす「避難指示解除準備区域」(年間換算の放射線量が20ミリシーベルト以下)
(2)帰還まで数年以上かかる「居住制限区域」(20~50ミリシーベルト)
(3)5年以上帰宅できない「帰還困難区域」(50ミリシーベルト超)
の3区域に分類されたことについて-
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小出助教:
これは言語道断。日本の政府は犯罪を働いている。
●廃炉までの工程表が出てきたが、これについて-
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小出助教:
工程表どおりに行くわけがない。
政府も東電は、まだ現実を直視できない。
工程表は、世間を安心させるために作成したもので、単なる絵に描いた餅に過ぎない。
●福井県の飯原発再稼動の政府の動きについて-
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小出助教:
現実に、今、眼の前で福島第一原発事故の収束もできないのに、なぜ、こんなことが起きているのか理解不能。
事故の原因さえも分からず、これまでの原子力の規制のやり方が間違っていたことが明らかになったというのに、その当事者たちの誰一人として責任を取らず、同じメンバーが、今までどおり「安全だ」と言い張っている。
本当に、わけの分らない国だと思う。
●ネットのほうで、原発推進ジャーという、大変よくまとまっている動画が話題になっているが、いつ頃、小出助教にオファーがあって、いつ頃撮影されたものなのか-
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小出助教:
2月の末に東京に行ったときに、この動画の制作者たちが会場に来ていて、いつか京大原子炉実験所で会いたいという話があった。
3月中頃に、彼らが京大原子炉実験所にやってきて、職場で撮影したもの。
今は戦争状態だと思っているので、自分ができることなら選ばず、何でもやろうと考えている。
管理人/
FRYING DUTCHMAN の「humanERROR」も秀逸ですが、「原子力戦隊 スイシンジャー」も、観る価値あり。
こうしたコンテンツがあっても、いいのではないでしょうか。
事故発生当初から、アメリカ人がもっとも恐れていたのは1号機でもなく、2号機でもなく、3号機でもなく、4号機の使用済み燃料プール
アーニー・ガンダーセン氏へのインタビュー
これは、TBS報道局の金平茂紀氏が、アーニー・ガンダーセン氏にインタビューしたときの動画。
ガンダーセン氏が、福島第一原発 ―真相と展望 (集英社新書)
TBS「News Bird」ニュースの視点(2012年3月26日放送)で放送されました。
以下、文字起こし。
ガンダーセン氏:
スリーマイル島の事故の時は、水で冷却するのが早かったので、メルトダウンはしたものの、メルトスルーは回避できた。
原子炉の底に溜まっている溶けた核燃料は摂氏3000度もある。
福島第一原発の場合は、沸騰水型原子炉で、調整弁として、圧力容器の底に70個の穴が開いている。
そこが弱点で、その部分から核燃料が漏れ落ちる可能性がある。
こうした構造上の問題から、福島の場合は、メルトスルーが起きた可能性がより高いと思われる。
しかし、日本の原子力関係者は、メルトダウンの可能性さえ、まったく予想していなかった。
当然、メルトスルーについても、またく考慮していなかった。
メルトスルーとは、厚さ20cmの圧力容器から核燃料が外に漏れ出してしまう事態のことを言う。
福島の場合は、圧力容器の70個の穴から漏れだして、格納容器の底に溜まっている可能性がある。
TBS金平:
あなたは、今、何号機がいちばん危険な状態にあると思うか。
ガンダーセン氏:
最も危険なのは、最初の時点から常に4号機であった。
使用済み核燃料の冷却プールが沸騰したら、あるいは、再び、大きな地震が起きてプールにヒビが入れば、燃料を冷却することができなくなってしまう。
アメリカの国立火山研究所の調査によると、マークⅠ型の原子炉の核燃料が冷却できないと、燃料プールから放出したガスによって18万6千人が死に至るとの結果(動画)が示されている。
事故が発生した時、アメリカ政府は在留アメリカ人に対して50マイル、すなわち80キロ圏内から退去するよう勧告したが、実はアメリカ人が最も恐れていたのは、福島第一の1号機、2号機、3号機ではなく4号機だった。
管理人:
事実、アメリカがすぐにタスクフォースを組んだのは、4号機の倒壊に備えてのものでした。
原子力規制委員会(NRC)内部で交わされたメールが公開されていますが、3月16日の時点で、日本に向けての特別チームが編成されていたことが分かっています。
4号機の使用済み燃料プールは、日本にとってはもちろん、アメリカにとっても「特別なもの」であったのです。
福島第一原発を廃炉にするまで、最低でも5兆円、40年以上の歳月がかかる
TBS金平:
放射性物質を完全に除去して、廃炉にするまでには、どのくらいの費用と時間がかかるのか。
ガンダーセン氏:
大学を卒業したばかりの人が、40年後、仕事から引退する頃、ようやく原子炉機器の除染が終る。
つまり、今、大学を卒業して、40年間働き続けたとしても、発電所全体の除染はまだ終っていないだろう。
その費用は600億ドル、日本円で4兆9200億円ほどになるはず。
これは原子力発電所だけにかかる費用で、発電所の周辺は含まれていない。発電所の除染だけで600億ドルはかかるだろう。
これまでに前例のないケースになる。
スリーマイル島事故のときは、燃料は圧力容器の中に残ったままだったが、それを除染するだけでも20億ドルかかった。
福島のケースは原子炉が3つあり、核燃料が原子炉の外や他の建物の床に漏れ出しています。
それらの除染を、どう行うのか、誰もその術を知らない。
除染を行う技術は、今現在、存在していない。
漏れた核燃料を取り出し、福島の外に持ち出すためには、さらに新しい技術を開発する必要がある。
TBS金平:
日本の政府、日本の産業界は、原発の稼動を再開させるチャンスをうかがっている。
信じられないことだが、それが日本の現実だ。
ガンダーセン氏:
原発関係の産業には巨額の補助金が与えられる。
高速増殖炉、再処理工場などは、まだ一度も実用化の目途も立っていない。
核燃料サイクルの環を完結させることは不可能。
原発事業に下りる補助金の額を考えれば分かるが、原発は安いどころか、今や最もお金が掛かるエネルギーである。
補助金の問題を脇において考えても、今の時点でも、いちばんの解決策は、再生エネルギーである。
日本は、できるだけ早く、脱原発を実現し、再生エネルギーで補える国になるのが望ましい。
福島原発事故によって、この40年間、積み立ててきた信頼は、すべて消え去ってしまった。
明日、再び事故が起きても不思議ではない。
私はスリーマイル島の事故では専門家として働いた。
その時、アメリカ政府は被害の実情を覆い隠そうとした。
私はアメリカでの経験から政府というものが
情報を隠蔽するために何をするかがよく分かっている。
福島の皆さんには政府とは異なる立場の専門家達がいることを是非知って欲しい。
福島の除染作業を進め、安全な場所に戻すため、みんな一生懸命頑張っている。
けれど、これから何世代にもわたって、戻れない場所があることも理解することが大切だ。
これから何世代にもわたり、除染ができない場所があることも理解して欲しい。
それを認めるのは、とても悲しいことである。
ここから管理人:
「大阪の橋下が抵抗するなら、大阪を広域停電させるしかない」
アメリカでも、ヨーロッパでも、日本と同じような原子力ムラがあります。
事実、アメリカでは34年ぶりに2基の新規原発の認可が下りて、年内着工が決定しました。
この2基の原発は、米国のウェ
アメリカの原子力マフィアたちは、この会社を東芝に身売りし、日本の原発企業を使って世界中に原発を輸出しやすいよう後押ししているのです。
この決定を下した米・原子力規制委員会(NRC)のヤツコ議長は、個人的には最後まで反対したものの、結局、NRC内部の原発推進派に押し切られてしまいました。
NRCは表向きは、オバマ大統領といえども、口をさしはさむことができない完全に政府から独立した機関ということになってはいますが、この中にも日本と同様、アメリカ版原子力ムラの人々が潜入していることが露呈された形になりました。
ただし、NRCでは、今回の福島原発事故を教訓にして、もし米国で原発事故が起きた場合、その収束(住民の半永久的な避難のコストも含めて)のコスト一切を勘定に入れて、それを電力会社がどのように負担するかまで議論が及んでいることが、日本の原子力ムラの“駄々っ子”より数段、大人と言えるでしょう。
片や日本はといえば、ひたすら原発推進に狂奔してきた悪魔崇拝者のシス暗黒卿、モンサント社と長期協力関係を結び、ためにTPPを推進して海外に毒物を売りつけようとしている経済界の凡俗、子泣きジジイ、いったい命をいくつ持っているのか、「命がけ総理」の野田竜平、「中国ではなく支那だ」、「核武装しろ」、「震災は天罰」、「尖閣買っちまえ」…過激な発言を繰り返す石原ヒットラー、「国民にはガイガーカウンターで計測させるべきではない」と言ったパー券売りさばき人で整形失敗男・顔伸テル、「加藤の乱」の加藤紘一と、どうしてもダブってしまう佐賀県のゼニゲバ知事、経産省OBの議員たちの操り人形と化して、泊原発を理由なき本格運転に切り替えた薄倖そうな女、「結局は金でしょ」、「原発などやってみなければ分らない」と無責任発言連発する幼児並みのデタラメ春樹ら、特A級戦犯の原発妖怪たちが自由に跋扈しているのです。
そして、これらの魑魅魍魎たちの代弁をする民主党の仙谷ヨーダ。
まさしく、魑魅魍魎が跋扈する原子力ムラ。
とうとう正体を現したゴロツキ政治屋、仙谷由人。
大飯原発再稼動の理由は、「停電してもいいのか」。経産官僚を国会で恫喝したときと、まったく変わっていない。今度は国民を恫喝しているのだから。
下は、朝日新聞の切り抜き。こちらから転用。

チーム仙谷からは、「大阪の橋下が抵抗するなら、大阪を広域停電させるしかない」と、この国を私物化する発言が飛び出しているようです。
これでは、暴力団と同じ。
つまり、現政府は、表面上は、うまく立ち回っているように見えますが、結局、東電、関電と二人三脚なのです。
チーム仙谷の面々
上の画素クリックで関係記事へ
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この大元のソースは、東京新聞に掲載されたものですが、すぐに削除されました。東京新聞には、相当きつい監視がついているようです。
この東京新聞の記事にしても、朝日新聞の記事にしても、誤報だと言い逃れするには、あまりにもチーム仙谷の“スタッフ”は無用心な発言をしています。
藤村官房長官の「地元の同意は前提条件にならない」発言は、「大阪を広域停電させてしまえ」発言を裏付けることになってしまったようです。
たとえオフレコであれ、こういう暴力団まがいのことを政治家が言うにようになったら、その政権は、すでに狂人の巣窟と化してしまっているのです。それこそ断末魔の叫びです。
彼らは、次の選挙では一斉に落選でしょう。そして、二度と国政の場に上げてはならない人間どもなのです。
彼らは、海外で何が進行しているのか、まったく知らないのです。
まだ日本の大マスコミは、自分たち原発推進派を擁護する記事を書いてくれると思い込んでいるのですから、なんともお目出度い人々です。
しかし、その大マスコミの人々でさえ、今に狼狽するでしょう。
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