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HOME   »   環境汚染  »  まるで無間地獄-始まった河川の放射能汚染
       
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1年3ヵ月経って、やっとガス抜き調査に乗り出した国と千葉県

国や自治体は、すでにホットスポットがたくさんできている東京湾、そして東京湾に注ぐ河川の放射能汚染の実態調査には、今まで手をつけていませんでした。

国の対応は、あまりに異常で不自然。

マスコミが独自に調査を始めたことから、これ以上、ダンマリを続けていることが難しいと悟ったのでしょう、やっと重い腰を上げるようです。

これは、なんといっても、NHKの特番チームが独自に海底の放射能汚染を調査したことが大きいでしょう。

この動画は、すでに海外の多くのメディアが参考にしています。
【関連ブログ記事】東京湾のホットスポットは福島第1原発沖を超えた

2012年6月12日  読売新聞・千葉
東京湾で放射性物質調査へ…県と国が連携

…千葉県は、6月13日から、東京湾内の海水や海底の泥に含まれる放射性物質の調査を国と連携して進めている。
調査結果は8月上旬、県のホームページなどで公表される予定。

調査対象は、浦安市から富津市にかけての沖合や湾中央部など。海水と海底の泥について調べる。

①文部科学省と環境省が河口部を中心に7地点、
②県が木更津、富津両市の沖合8地点
③湾中央部などの10地点は、政府が「海底の泥」、県が「水質」――という分担で調べる。

厚生労働省は、「湾内の海産物から国の基準を超える放射性セシウムが検出された例はない」と言っている。

しかし放射性物質が雨水で流され、河川や海に流れ込む可能性 を踏まえ、国は3月、放射性物質の「総合モニタリング計画」を改定し、湾内の調査を決めた。

県水質保全課は「海底に放射性物質がたまっているのではという 不安の声もある。実態把握に努めたい」と話している。

この記事は、とても滑稽です。

厚生労働省は、「湾内の海産物から国の基準を超える放射性セシウムが検出された例はない」
と書かれています。

今まで、国は本格的な調査をしていないのに、なぜ「湾内の海産物から国の基準を超える放射性セシウムが検出された例はない」と言えるのか。

毎回、毎回、コクゾウムシ官僚の無知・無能、ずる賢さに、いい加減、辟易しているのです。

テレビを始めとする大マスコミは、国民の放射能に対する警戒心が薄れてくるのを待っているかのように、再び捻じ曲げ情報で国民をマインド・コントロールにかけようとしています。
まったく、どこまで行っても懲りない面々です。

特に、文字の凶器・読売新聞は、社会的に非常に有害なメディアです。

情報を商品にして売っているのが、スポンサーのヒモ付き新聞です。
事実が書かれていない不良品、欠陥商品を買っている人たちの気が知れません。

東京湾は、この瞬間も放射能濃縮の過程にあり、すでに多くの魚に奇形が見られ、放射能が検出されている

現実は、この読売新聞の記事とは異なっていて、東京湾内の海産物からは、とっくに放射性セシウムが検出されています。

学校給食用に使う予定だった千葉県産のイワシから、何度も何度も放射性物質が検出されて問題になっているというのに、この読売新聞は、厚生労働省は、「湾内の海産物から国の基準を超える放射性セシウムが検出された例はない」と、未だに平気で嘘を書いているのです。

それどころか、奇形魚も多くなっているのです。

もっとも、東京湾からは、以前から一定の割合で奇形魚が出ています。漁師さんはもちろん、釣り人なら、誰でも知っていることです。

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しかし、3.11以降、特に奇形の魚がひんぱんに、もう、ひんぱんに網にかかるようになってきました。
東京湾で深刻な放射能汚染が始まっているのです。

ただ、今回のNHKスペシャル「知られざる放射能汚染~海からの緊急報告」のような番組が放送されるようになったことは、まだマシです。

読売、産経、ときに日経、ときに朝日、そして週刊文春を始めとする、何種類かの週刊誌を使って、大衆をコントロールしてきた自民党政権の下だったら、NHKのこのような特番も、強い圧力を受けて放送されることはなかったでしょう。

民主党に政権交代していなかったら、放射能禍は、今より徹底的に隠蔽され、ずっと多くの被害が出ていたことは確実です。

ここで注意しなければならないのは、三陸の自治体が焼却施設の建設を申し出ているのに、これを無視して、わざわざ放射能の瓦礫を全国にばら撒き、福島第一原発より安全対策の劣る福井県・大飯原発を、すべての法律に違反して強引に再稼動させようと画策し、いまだにその中身も理解できないのに、TPP参加に向けて突っ走っている野田政権は、本当の意味で、民主党の人間ではなく、民主党を解体させようとしている自民党と、それを背後で操っているアメリカのグローバリストの召使いであることを、しっかり理解しておく必要があります。

また、政治家、官僚、全国の首長のほとんどがそうであるように、千葉県の森田知事も例外ではなく、ベクレルとかシーベルトとかキューリーとか、ちょっとでも難しいことになると敬遠してしまうようなので、これでは千葉県の放射能汚染を防ぐことはできません。

3.11を境に日本が本当に変わってしまったというのに、まだ勉強しない怠け者の首長など、とっとと辞めるさせるべきです。

東京湾の放射能汚染は、今でも進んでいます。

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京都大学の研究グループのシミュレーションによると、「今から1年9ヶ月後、東京湾のセシウムは最大値になる。 それは、2014年3月のことである」というように、東京湾の汚染は、今始まったばかりなのです。

川の汚染が稲に移る。放射能汚染の循環サイクルが明らかになった

さて、海に注ぐ前の河川の放射能汚染は、どうでしょう。

やはり、NHK特番の調査チームの働きが光ります。
さっそく、ETV特集『ネットワークでつくる放射能汚染地図6 川で何がおきているか』が放送されました。

今回は、川の放射能汚染がテーマです。

20120610c「ネットワークでつくる放射能汚染地図(6)


この番組では、川の汚染のメカニズムが解明されています。

番組制作者の七沢潔さんからのお知らせです。

「避難先になるほど放射線量が低いといわれた会津の町に、春になって突如あらわれた高濃度に放射能汚染された場所=ホットスポット。
郡山や福島のような都市のど真中にも、まるで時間差攻撃のように、ホットスポットが次々と現れています。

いったい、何が起きているのでしょうか?

調査してみると、山や平野部から、都市の建物や路面から、雨や雪を通じて放射能を運ぶ川の存在が浮かびあがりました。

福島県南部に端を発して宮城県を通り太平洋にそそぐ阿武隈川、
会津地方を源流に新潟県を通って日本海にそそぐ阿賀野川。

取材班は、二つの一級河川の上流から下流まで半年をかけて調査、200か所で水、土壌を採取、測定しました。
浮かび上がるのは、河川を通じて移動する放射能汚染の実態と、そのメカニズム、そして、川と共に生きる生物や人間の暮しに忍びよる異変・・・・

瑞穂(みずほ)の国といわれ、豊かできめ細かな水の循環の中で生きる日本であるがゆえに見舞われた、放射能汚染による無間地獄・・・」。

七沢潔さんは、このように言っています。
「まるで時間差攻撃のように、今になってからホットスポットが次々と現れています。放射能汚染による無間地獄…。記憶の半減期が恐い」と。

一般の人々の「記憶の半減期」のように、放射能の半減期も、記憶が薄れていく分だけ短くなっていくのであれば、どんなに明るい気分になることでしょう。

さて、このETV特集『ネットワークでつくる放射能汚染地図6 川で何がおきているか』では、福島県を流れる阿武隈川と、阿賀野川の徹底した調査をもとに、川の汚染のメカニズムを明らかにしています。

そのポイントを以下、1)~7)にまとめてあります。
分かりやすいように、多少、管理人のほうで解釈を加えてあります。



1)周辺の山岳部、平野部に降下したセシウムなどの放射性物質は、粘土質のバーミキュライトにがっちり捕獲されて、川の中を移動し、遠くに運ばれ、海に到達する。

2)バーミキュライト(粘土の微細な粒子)は、マイナスの電荷を帯びていて、プラスの電荷を帯びている(水に溶けた)セシウムを水中で引き寄せて、固着してしまう。

この性質からバーミキュライトは除染に使われるが、海や川などの自然界の汚染については、逆に厄介な存在。

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3)バーミキュライトは比重が軽いので、川の上流や中流など、比較的、流れの速いところでは川底に沈むことなく、下流に流されていく。
下流の流れの弱くなった場所で、バーミキュライトは川底にゆっくり沈殿していく。

特に、河口付近の凪ぎのような場所で海水と出合うと、海水の塩分が、セシウムを含んだ細かいバーミキュライト同士を団子のように接着させ粒子を大きくする。

このことによって、集った粒子の比重が重くなって、河口付近の川底や川の出口付近の海底に、どんどんセシウムが溜まって行く。

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4)したがって、蛇行している川では、流れの遅い内側ではセシウムが沈みやすく、流れの速い外側ではセシウムが沈みにくいので、流れの遅い川の内側は危険。

川が大きく蛇行している場所は、流れの速い外側が膨らんで、最後は本流から切り離されて三日月湖になってしまうが、ここにはセシウムが濃縮されていると考えられるので、ザリガニ獲りやメダカ獲りなどしないこと。(もっとも、そんな綺麗な川は少なくなったが)。

5)福島県を流れる阿武隈川は鮎の産地。
産卵場所で2050ベクレル/kg、支流の縄張りで1840ベクレル/kgという高い汚染が確認された。

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鮎は、川底の泥や藻を食べて成長するので、生体濃縮が起こると考えられる。

これは、上流の渓流に棲む岩魚、山女などでも同じ。

放射能の雲が標高の高い山岳の尾根に当たって山腹に降下し、雨などで放射性物資の含まれた泥が山の急斜面を下って谷川に注ぎ込んで渓流を汚染する。

こうしたことは地形を読む力と、山の斜面の放射線量を把握できれば、あらかじめ対策が可能なはずだが、今の原子力安全・保安院や御用学者には、そうした基本的な能力さえもないので、今後、時間差を置いて広がる汚染による被害を食い止められないだろう。

必要なのは、「失敗した連中」=保安院、文部科学省、御用連中を原子力行政から一掃して、本当の専門家に入れ替えるべき。

でなければ、これから人体への内部被曝は、ますます広がってしまう。

阿武隈川水系のウグイなど基準超 放射性物質検査
(福島民報 2012年6月19日)

阿武隈川で練習、頂点狙う 福島県立安達高校カヌー部

5)川の周囲の特に線量の高い地形。

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地方都市には、住宅街の真ん中に、こうした雨水を一時溜めておく池があり、これが子供たちの遊び場になっていたりするが、こうこた「窪地」は線量が高い。

住宅の屋根や道路の上の放射性物質が雨によって洗い流され、こうした窪地に集ってくるのであるから、線量が高いのは当然。

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住宅街の真ん中の溜池の水は、用水を伝って川に流れ込むが、この地点が驚くほど線量が高い。
これは、いったんここで水が淀んで、底にセシウムが沈殿するため。

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また、梅雨時や台風の季節になると川が氾濫して、河川敷が冠水することがあるが、水が引けた後には、放射性物質がそのまま残留してしまう。

梅雨や台風によって、いったん川底に沈んでいたセシウムの泥が巻き上げられて、下流に移動し、増水によって河原に広がると、そこにセシウムが広がってしまう。

線量の高い地域の川の河川敷で、犬の散歩などしないほうがよい。非常に危険。

6)国は、川の汚染調査と除染はやらないの?

国土交通省の回答:
「今のところ、その予定はない。
陸地の除染が、ある程度進んだ段階で、川の除染をやるかやらないか検討をすることになる。
その場合は、環境省の除染ガイドラインに従う」。


7)稲作への影響は?

バーミキュライト(粘土の細かい粒子)に捕獲されたセシウムは、粒なので、基本的には稲に取り込まれることはない。
したがって、セシウムも稲に取り込まれない。

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しかし、セシウムを捕獲しておく力の弱いバーミキュライトから、セシウムが遊離して、稲に取り込まれることがある。

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上の図のように、バーミキュライトから遊離したセシウムが稲に取り込まれるという仮説を立てて実験した。

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泥(バーミキュライト)の入っていない水だけを使って実験栽培した。

使った水は、1ベクレル/リットル(=1ベクレル/kg)のセシウムが含まれた水だったが、稲の中では590ベクレル/kgになっていた。
稲の中でセシウムが濃縮されていることが確認されたのである。

米粒の中には、おそらくこのうちの何割かが取り込まれる。
それが、仮に今年の4月前までの暫定基準値500ベクレル/kgであった場合は、稲の汚染は何千ベクレルになっている筈。

その稲の葉と茎の部分を天日で乾燥させ、発酵させた稲ワラが家畜、特に牛の餌になる。
この稲ワラを作る過程で、放射性物質は何十倍にも濃縮されている。

これを牛などの家畜に食べさせるのだから、当然、セシウム牛が出来上がる。

だから、これからもセシウム牛が市場に出回る可能性が高い。



放射能汚染を予測するには、第一に「地形」、第二に「線量」マップ、第三に「地質」

以上は、ETV特集『ネットワークでつくる放射能汚染地図6 川で何がおきているか』のほんの重要ポイントをまとめたものですが、自然界での放射能汚染のメカニズムがよく分かります。

結局、放射能汚染のルーツは、山岳地帯にあることが分かってきました。

山に降り注いだ放射性物質は、雨や雪解け水によって沢を下り、渓流となって、いくつかの支流から川の本流に入るのです。

同時に、住宅街に降り注いだ放射性物質と合わさって、その一部が平野部に入り込みます。

その水が農作物に使われ、放射性物質が濃縮された稲わらなどが家畜の飼料として使われ、私たちの食卓に上ってくるのです。

一方で、海の汚染は、福島第一原発から海洋に放流された超高濃度の汚染水と、川から流入した(山からの)汚染水とで魚介類の食物連鎖が起こり、特に海藻、底魚などで生態濃縮が起こるのです。

また、山、平野のセシウムは、長い年月を経て地下水にもぐりこみ、その一部は時間をかけて海に流れ込みます。
線量の高い山の「名水百選」は、特に注意する必要があります。

そして、最終的には、海水が蒸発して、再び、私たちが住んでいる土地に雨となって降り注ぐという循環が起こるのです。

しかし、数十年後には、海底深く沈んだ放射性物質の分は、きっとその場所で大人しくしているでしょう。

これからの季節、注意しなければならないのは、梅雨、台風です。
大量の雨と風によって、山や平野部で静かにしていた放射性セシウムが移動してしまうからです。

そして、そこで再び濃縮され、別のホットスポットができることになります。

山の多い日本特有の放射能汚染の形が、ここにありそうです。

地形を読み、多少の地質の知識を持ち、山の汚染マップを頭に叩き込んでいれば、次にどんな汚染が広がるか、かなり正確に予測できるようになるはずです。

文部科学省は、SPEEDIを隠しただけでなく、米エネルギー省の放射能汚染の実測値まで隠蔽して、多くの国民を被曝させた

しかし、とんでもないことが起こっていたのです。


米の放射線実測図、政府が放置 原発事故避難に生かさず
(朝日新聞デジタル 2012年6月18日)

東京電力福島第一原子力発電所の事故直後の昨年3月17~19日、米エネルギー省が米軍機で空から放射線測定(モニタリング)を行って詳細な「汚染地図」を提供したのに、日本政府はこのデータを公表せず、住民の避難に活用していなかったことがわかった。

放射性物質が大量に放出される中、北西方向に帯状に広がる高濃度地域が一目でわかるデータが死蔵され、大勢の住民が汚染地域を避難先や避難経路に選んだ。

政府の初動対応では、汚染の広がりを予測する緊急時迅速放射能影響予測システム(SPEEDI)の試算結果の公表遅れが問題となった。
同システムの予測値と決定的に違うのは、米エネルギー省のデータが放射能の拡散方向を示す実測値だったことだ。

文科省科学技術・学術政策局の渡辺格次長ら複数の関係機関幹部によれば、同省と保安院は、データを公表せず、首相官邸や原子力安全委員会にも伝えなかったという。


政府、震災直後にアメリカが作成した放射線マップを公表せず(12/06/18)


この線量実測値のデータは、去年3月18日に、米エネルギー省から原子力安全・保安院に、3月20には、文部科学省に、いずれも外務省を通じて伝えられていた、とのこと。

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(クリックで米エネルギー省のHPに飛びます)

2011年3月22日の米エネルギー省・ホームページ。
確かに、福島のモニタリング・データを外務省を通じて、日本に伝えた、と書かれてあります。
(でも、今頃になって、なぜ出てきた?
マスコミは、今まで調べてなかったのか。本業でやっているのだから、もう少し、きちんとリサーチして欲しい)


文部科学省の渡辺格
という男は、SPEEDI隠しでも有名な男。

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石田純一のできそこないのような顔で母性本能をくすぐりそうな男ですが、実は、とんでもない残酷・冷酷、極悪非道な男です。本人には自覚がないのですから、余計に罪は重い。

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画像はこちらから拝借。ことの経緯がよく分る記事です。

SPEEDIを管轄する文部科学省の担当でありながら、保安院に責任転嫁。当事者なのに、まったく他人事です。

彼が何度も繰り返して使っている言葉は、「それを避難に生かそうという発想が浮かばなかった」です。

しかし、米国にはSPEEDI情報を提供していたのです。
つまり、米国が、日本にいる米国籍のアメリカ国民を被曝から保護するための対策がとれるように配慮したのです。

彼が何度も言う「それを避難に生かそうという発想がなかった」というのは、嘘になるのです。

彼は、いったい何がしたくて生きているのでしょう。まったく理解不能な人間です。

文部科学省がSPEEDI情報を隠蔽していることを察知した菅直人は、(去年)3月16日に文部科学省から原子力安全委員会にSPEEDIを移管させました。

斑目委員長は、2月15日の福島原子力発電所事故調査委員会に呼ばれて、「SPEEDI情報は実際には使用に堪えない」と発言しました。

斑目は、最初から頭がぶっ飛んだ役立たずなので、いまさら追及する価値もありません。

しかし、確かにSPEEDI情報はシミュレーションではじきだした予測値ですから、それを信じて住民を安全な場所に誘導する場合、避難命令を出す指導者は、自分の命を差し出す覚悟で決断する必要があるかもしれません。

この渡辺格が隠蔽したという米国エネルギー省からの汚染地図は、航空機で実際に計測した実測値ですから、100%事実に基づいたデータなのです。

このデータは非常に重要です。
米国からのデータの実際は、細かくメッシュ状に土地を区画し、その区画ごとの線量を計測しているのです。

現時点の実際の線量が分かるのですから、地形と先行きの天候、そして地質のデータを組み合わせれば、たとえば台風の風速と雨量がどれくらいか判明すれば、ホットスポットが次にどこに移動していくかが正確に割り出せるのです。

つまり、土壌の放射性物質が移動して、次にホットスポットができるエリアをあらかじめ把握しておけば、遮水壁などを造っておくことで、放射性物質の流入を防ぐことができるのです。

ピンポイントでやればいいのですから、コストもそれほどかからないでしょう。

人々が集る重要な公共施設や商業施設、魚の養殖場、畜産施設などがある場合は、かなりの程度まで放射能を防護することができるはずです。

また、稲の作付け制限や、それによって損害を被る農家へのスピーディーな補償手続きなど、あらゆる点で被害の拡大を極小にできるのです。

1年に4~5回程度、航空機によって汚染の実測地図を更新していけば、精度の高い放射能汚染マップを作ることができます。

この空からの測定は、ECRR(欧州放射線リスク委員会)の科学議長であるクリス・バズビー博士が、去年の早い時期に日本側に提案していたことです。

米国・エネルギー省の航空機による放射線量測定法は、アメリカだけでなく、広くヨーロッパでも行われてきました。
とり立てて高度なハイテクでもなければ、特別な技術も必要としません。


私は、とっくに日本ならやっていると思い込んでいました。

いや、確実に国土交通省、文部科学省なら、やっているでしょう。
ただ、測定した結果、事態が当初の予想より深刻なので、公開しないことに決めたに違いないのです。

日本のマスコミには、あまり期待することもないのですが、せめて、これぐらいは暴き出して欲しい。それほど困難なことではないでしょうに。

なぜ、渡辺格がこのデータを一切公表しなかったのか。
誰が、彼に米国・エネルギー省のデータを使わないように指示したのか。

当時の文部科学省の政務三役たち。
彼らは、この件のみならず、当然、SPEEDI情報も知っていたのです。

というのは、住民には知らせず、文部科学省の官僚たちは、3月下旬には飯館村に入って、放射線量を測定していたからです。

SPEEDIによって、放射性プルームが飯館村上空を通過した後であることを知っていたから、飯館村に入ったのです。
彼らは、SPEEDIを自分たちだけで使っていたのです。

そして、昨年3月17~19日に、米軍は文部科学省に放射線量の実測値を知らせていたのです。
そして、今度は、完全なもみ消し、隠蔽、情報隠しという大犯罪が行われたのです。

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当時の文部科学省政務三役は、すべて知っていたのです。

米政府の実測値まで、もみ消したのは誰の指示だったのか、徹底的に解明しなければなりません。

この人間たちは、世界中がどんなに非難しようとも、最後まで「福島の子供に20ミリシーベルト」を撤回しなかった子殺し連中です。
未必の故意は完全に成立するはずです。

特に、林久美子の秘書の冷酷発言は誰も許さないでしょう。

海外メディアは、「日本の文部科学省は、国民を死なせる集団か」という記事を多数書いています。
これには反論の余地がないのです。

渡辺格を見れば分かるように、文部科学省の職員には、もともと国民を放射能から守ろうという気概など皆無です。
こうした人間失格者たちは、時が来れば必ず裁かれるでしょう。

また、被曝者である国民は、必ずこうした人間たちを法廷に送らなければならないのです。

私たちは、自分で正しい情報を集めて、自分で防衛するしかありません。放射能だけでなく、国が出す情報、マスコミのスピン報道からも身を守らなければならない。

なんとも情けない国です。




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