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Sun.2012.07.01  
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4号機続報

福島第一原発4号機の使用済み燃料プールの冷温停止事象について周辺の情報をお知らせします。

まず、東電の公式発表から何が分かるのか、別の角度から見てみましょう。

今のところ、東電からの最新情報は、福島第一原発プレス発表だけです。

昨日、6月30日午後3時発表の分が最後です。
東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について  【午後3時現在】

このページの最後のほうに、こっそりと分らないように書かれてあります。

「※本日6月30日午前6時24分頃、福島第一原子力発電所4号機において、使用済燃料プール代替冷却システム異常に関する警報が発生し、使用済燃料 プール代替冷却システムが自動停止。その後、現場にて漏えいがないことを確認。なお、システム停止時の4号機使用済燃料プール水の温度は約31℃で、プー ル水温度上昇率は0.486℃/hと評価。現在、システムが停止した原因を調査中」。

こちらは、pdfファイル
このpdfファイルの2/3、「4号機(廃止)」というところを読んでください。

「・ 平成23 年7月31 日午後0時44 分、使用済燃料プール冷却浄化系の代替冷却装置によるプール水の循環冷却を開始しました。(←去年の、まったく関係のない情報)

平成24 年6月30 日午前6時24 分頃、使用済燃料プール代替冷却システム異常に関する警報が発生し、使用済燃料プール代替冷却システムが自動停止しました。

その後、現場にて漏えいがないことを確認しました。

なお、システム停止時の使用済燃料プール水の温度は約31℃で、プール水温度上昇率は0.486℃/時と評価しております。現在、システムが停止した原因を調査中です」。


最初に、関係のない情報を出しておいて、人々が「ここには4号機の情報はない」と思わせるのです。
東電のこうした隠蔽・詐欺体質は、ますます酷くなっています。

これ以降、新興情報は出ていません。
公式には、ほとんど情報を出しません。

東電と官邸によって、簡単に情報統制できる大マスコミに対しては、逐一、メールで進捗状況を伝えているのです。
フリージャーナリストには、一切、情報を流しません。

そして、一日何度も東電からメールを受け取っている原発推進新聞によると、

「東電が現場を調べたところ、主電源と冷却装置をつなぎ、非常時に電力を供給する無停電電源装置(UPS)が故障したとみられる。

冷却装置は貯蔵されている燃料を冷やすためプールの水を引き出して、冷却し再びプールに戻す仕組み。2系統あり、予備系統の装置を起動させて冷却を再開さ せようとしたが、2系統とも同じUPSを使用していたため再開できなかった。

東電はUPSを迂回(うかい)させて冷却を再開する方針。

プールの水温は、装置の停止時で約31度。午後6時現在で36・6度まで上昇した。
東電は、冷却できない状態が続いた場合、保安規定上の管理温度の上限の65度に達するまで、約60時間かかるとみている」。

プールから水を引き出して冷却した後、再びプールに戻すチャンネル系統は2システムある。
しかし、その2システムに電力を供給する無停電電源装置(UPS)は、同じものを使っている、ですって。

冷却の方法が何系統あろうとも、電源の系統が一つであれば、すべての系統がストップしてしまう。
「東電の技術者は馬鹿ですか?」。

原発推進新聞の発表(といっても、東電、保安院、官邸がチェックして、出していい情報しか出さないのだが)によると、
保安規定上の管理温度の上限の65度に達するまで、約60時間かかる

と書いているのですが、吉本興業のおしどりのマコさんに東電から以下のメール(下)が届いたのが、今から20時間前。
(このカレイドスコープの記事は7月1日午後1時に書いています)

20120701-8.jpg

「監理温度の上限の65度に達するまで」残すところ40時間(7月1日午後1時から)ということになります。
これは、7月3日の午前5時頃ということになります。


繰り返しますが、あくまで東電の計算がほぼ正確で、東電の発表が正しいという前提です。
相手が公式データだと言って出してきた情報以外に、一切のデータがありません。

自称・専門家の武田邦彦の計算によると、「私が計算したところ、4号機のプールが100℃を超えるのは7月5日夕刻」だそうです。

そして、
「水が沸騰し始めるのは7月5日の夕刻と考えられます。
その後も余裕があると思いますので、福島の人はすぐ逃げる必要はないでしょう。風向きには一応、注意をしておいてください」。

武田邦彦は、「福島の人たちに逃げる必要はない」と言っている。
その後も余裕がある」とは、何を意味している? まったく軽薄な人間である。
この男は、すでに常軌を逸している。学者としての資格もない。

20120701-18.jpg

上は、おしどりのマコさんが20時間前(6月30日の午後4~5時辺り)に東電から受け取ったメールです。
東電は、プールの水温度上昇率を毎時0.486度で計算しているようです。

では、これを使って武田邦彦の計算が正しいか確かめてみましょう。

時事通信の6月30日(土)23時34分配信によると、「プールの水温は、30日午後6時時点で36.6度」ですから、以下のように単純計算すればいいのです。

100℃-36.6℃=63.4℃ つまり、30日の午後6時の時点では、100℃に達するまで残すところ63.6℃あるわけです。

では、30日午後6時から100℃まで、何時間かかるか計算してみましょう。
63.6℃÷0.486℃/時=131時間 となります。
131時間÷24時間/日=5.45日 となります。

プールの水温が100℃に達するのは、6月30日午後6時から5.45日(5日と約11時間)経ったときです。
武田邦彦は、東電の発表どおり、単純に、毎時0.486℃ずつ温度が上昇するものと考えていることが分かります。

こんな計算なら、少しできの良い小学生高学年ならできるかもしれません。

しかし、これは間違いです。
保安規定上の監理温度の上限が65℃」なのですから、65℃以上では、どのようなスピードで水温が上昇するのか分らないのです。
まともな人なら、60℃あたりから急激にプールの水が蒸発していくことを知っているでしょう。

「あなたは、一度くらい料理をしたことがあるでしょ?」。

武田邦彦は、毎度のことですが、もう少しまともなことを書かなければならない。
今までも、専門家の知識の欠片もないのに、お母さん方にテキトーな情報を与えてきました。

彼がいつも「試算」をやる際には、毎回、根拠になるデータやソースを示さないのです。
おかしいでしょ。

武田邦彦の言うことは信じないように。あなたの命は危険に晒されます。
すでに武田を信じた多くの人は、無用な内部被曝をしたことでしょう。

しかし、少し読めば分かることなのです。
信じるほうにも、問題大有りなのです。

東電の今日の発表は、おそらく午後3時頃に、このプレス発表のページに出るでしょう。
そこで、復旧の目処が立たない、という内容の発表があれば、避難の具体的な装備の点検を始める必要があります。

ただし、毎回繰り返しますが、あくまで、東電、保安院、官邸の枝野、細野が国民を守るために、正直に情報を出そうという人間である、ということが前提です。

何しろ、枝野はもとより、細野豪志も、「パニックを避けるために、SPEEDIを公開しなかった」と記者会見で言った男です。
そんなクズの言うことを、「信じるも信じないもあなた次第」です。

最後に。

地震・予言のオカルト有料サイトを運営している連中の中に、「4号機のプールには、すでに水がない。燃料棒が水から出ていて放射性物質が出ている」とデタラメを書いている人が何人かいます。

ごくごく初歩的な知識さえあれば、こんなことに引っかからないのですが、人々は恐怖に負けそうになると間違った判断をします。
こうしたプロガーは犯罪者ですので、相手にしないこと。

とにかく午後3時の発表を待って、それからゆっくり、しかし、確実に次の行動を考える、これでいいです。
おしどりのマコさんのツイッターも情報源としてどうぞ。

あまりアクセスが急増したので、ツイートを控えているのか、あるいは東電、保安院、官邸から吉本に何か茶々が入ったか。

4号機プールのトラブル対処を、わざと遅らせているかのように見えるのも、1号機、2号機の再臨界の可能性から目をそらすことが目的かもしれないので、「4号機プール崩壊で、即、破滅だー」と一方向ばかりに行かないことが肝心です。

今日は何回か、更新する予定です。



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