
隕石の欠片が落下したロシア・チェリャビンスクの亜鉛工場。
完全に葬られたラスムッセン報告
ロシア中部のチェリャビンスク州周辺に落下した隕石による被害は、17日時点のチェリャビンスク州当局の発表によると、怪我人は子供250人を含む1200人あまり、損壊した建物は約3700棟ということです。
隕石の大きさは直径17m、重さ約1万トン。
時速6万4000キロという速度で地表に落ちてくる途中、上空20km前後で爆発し、ばらばらになって落下したもの。
専門家は、この爆発のエネルギーは、広島型原爆の30倍以上、TNT火薬換算で500キロトン(50万トン)相当と見積もっています。
(音量注意 最初から2秒後にかなり大きな爆発音が入っています)
これは、細かく砕けた一つが市街地(亜鉛工場)に落下した様子ですが、その割には建物の破壊が小さいようです。
砕けて大気摩擦によって溶けた後は、それほど大きな塊にはならなかったのでしょう。
早速、何人かの人たちが、「日本の原発に、このくらいの大きさの隕石が衝突する確率」を計算しています。
確率計算のときの前提条件の設定に現実的でない数字を採用しているので、結果はすべて「日本の原発には隕石は落下しない」ということになるのは当然のことです。
しかし、原発は世界中に400以上あるのですから、そもそも「日本に落ちる確率」を計算しても、あまり意味がありません。
今まで確認されているものだけでも、これだけの隕石が落ちている
日本では、これだけ。記事の最後で紹介する御池山とシンガハタの池は入っていない
(確認されている隕石の落下地点)
原発に隕石が直撃するかどうか、という確率計算を、原発推進派が「安全神話」の根拠として採用してきたのは、そうした前提条件を変えてしまえば、いくらでも「起こりえない」ことにできるのからです。
それは、原子力発電所における大規模事故の確率は、原子炉1基あたり10億年に1回で、それはヤンキースタジアムに隕石が落ちるのを心配するようなものである、という原子力ムラが金科玉条のように唱えてきた「ラスムッセン報告」という魔法のカードです。
困ったときは、とにかく、このカードを出せばよかったのです。
アメリカの原子力産業発展期、原発をどうしても推進したかったグループは、ノーマン・ラスムッセンという学者に多額の金を支払って、この理論をでっち上げ、米国議会を説得してきたのです。
その後、ラスムッセン理論は日本にも輸入されて、日本の原発学者たちの間では長い間、バイブルとされてきました。
しかし、スリーマイル島の原発事故が起こってから、ラスムッセン理論が虚構であったことが暴かれてしまったのです。
「原発事故は起きない。圧力容器は壊れない」というのは嘘であったことが。
さらに、カリフォルニア大学の数学者であるミラー教授が確率を計算しなおしたところ、ラスムッセン報告が虚構であることが証明されてしまったのです。
現実に、原発事故は、想像以上の高い確率で起こるのです。
以来、米国議会で、このラスムッセン報告が持ち出されることはなくなりました。
しかし、東電出身の東大教授・大橋弘忠などは、原発立地の住民説明会などで、つい最近まで、この理論を使って住民を騙そうとしてきました。
ちなみに、大橋の主張は「プルトニウムは飲んでも安全」というものです。今では世界中に知れ渡った、トンデモな学者です。
ついでに付け加えると、ラスムッセン報告の母体になったのは、1957年に世に出された「ブルック・ヘブン・レポート」です。
ブルック・ヘブン・レポートは、まさに初めてアメリカで原子炉の安全性について研究されたものですが、これが、その後、1974年の12巻にわたる米・原子力規制委員会(NRC)の安全性調査(ラスムッセン・レポートに引き継がれた)につながっていたのです。
このレポートが発表されて以来、原子炉の安全性については、崩壊熱を出し続けている原子炉の核暴走、冷却液(水)の不足や漏出による事故、原子炉容器の破断や破壊、炉心溶融などに発展するような極端なコンディションに、すべての注意が向けられてきたのです。
しかし、今度は福島第一原発事故が、それをことごとく喝破してしまったのです。
原子炉は、圧力容器が破壊されなくとも、循環冷却システムの網の目のように張り巡らされた配管に亀裂が入っただけで、冷却ができなくなって水素爆発に至ることが実証されてしまったのです。
特に、日本で初期に導入されたマークⅠ型欠陥原子炉では。
ですから、どんな前提で確率計算をしても、最初から意味がないのです。まったく意味がない。
Q&Aコミュニティに、大変面白い問答があります。
「原発は、隕石が落ちても大丈夫ですか?」という質問者の問いに、すでに化けの皮がはがされているラスムッセン理論を使って、必死に「隕石が原発に当たることは、ほぼゼロなので無視していい」という結論を閲覧者に共有させようと必死になっている回答者がいるのです。
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/6679167.html?pg=0&isShow=open
時間のある方は読んでみてください。
質問者の紳士的で粘り強い問いかけに思わず引き込まれます。回答者は、自分の矛盾によって、とうとう墓穴を掘ってしまいました。
原発を安全だと言う人々の妄執を感じます。
こうした人々は、原発事故が起こる確率と、車の交通事故や航空機事故の確率とを比較する手口を必ずといっていいほど使うのですが、放射能が広範囲に拡散することは無視してしまうのです。
そもそも、ラスムッセン報告が編み出された時代には、むき出しの使用済み燃料プールでジルコ二ウム火災が起こる可能性や、冷却系のトラブル、送電網の損傷による電源喪失の可能性を一切無視しているのですから、最初から論理破綻しているのです。
再稼動「新安全基準」には、建屋屋上の増強を条件に含めるべき
今、原子力規制委員会では、原発再稼動のための「新安全基準」策定に際してパブリック・コメントを募集しています。
みんなのパブコメ:新「安全基準」 [2/28まで] …原発の未来が決まっちゃう? 再稼働の条件となる重要な基準にみんなの声を
この新安全基準検討チームは6人の外部専門家で構成されていますが、このうちの4人が、原子力ムラから実質的な賄賂をもらい続け、そのうちの一人、山口彰大阪大教授などは、高速増殖炉「もんじゅ」を推進する文部科学省の原子力科学技術委員会の委員も兼任しているのですから、この検討チームが「札束で頬を叩かれた連中」であることは否定のしようがないのです。
実際に、「規制」と「推進」の両方の立場に同時に身を置く山口彰教授については、「案の定、露骨に電力会社に有利な発言を繰り返している」と周囲から批判殺到。まさにゼニゲバ学者。
この、最初から意味のない「新安全基準」ですが、策定に当たって、「地震や津波、火山噴火、竜巻は考慮されているが、隕石の衝突は確率が低いとして想定されていない」のです。
「頻度(ひんど)が低く、考え出すときりがない」のが理由だそうです。
隕石が格納容器、圧力容器を破壊する可能性ばかりいっているのですが(ほとんど確率的にはゼロだから)、衝突自体が問題なのではなく、原発建屋の周辺設備、たとえば大量の使用済み燃料棒を冷却している共用プール周辺に落下した場合、送電線の鉄塔に隕石が接触した場合、原発のある前の海に落下して津波が起こった場合、断熱圧縮によって発熱した隕石が濃度の高い大気に触れた後、細かく分解して広範囲に散らばった場合など、十分すぎるほどの可能性については、「ゼロ」にしてしまうのです。
もちろん、コンクリートの肉厚の薄い原子炉建屋の屋上部分に落下した場合は、原子炉は破壊されるでしょう。
せめて、インチキ学者たちには、ラスムッセン報告を机の引き出しの奥から取り出して、屁理屈を言って欲しかった。
最初から墓穴を掘ることが分かっているので、とうとう「そんなことは起こらない」と開き直ってしまったのです。
嫌なこと、自分たちに都合の悪いことは「考え出すときりがない」ので、考えないことにしよう、ということなのです。
日本で、これだけの原発事故が起きたというのに、「臭いものには蓋をして、ないことにしてしまおう」という日本病は治らないようです。
隕石は人間にも当たっている
NASAによれば、今回のロシア・チェリャビンスクに落ちた隕石と同程度の大きさの隕石は、100年に一度の割合で地表に落下しているとのこと。
シベリアのツングースカ大爆発が1908年ですから、この確率は妥当なのでしょう。
日本の国内では、新聞に載っただけでも50例。隕石の落下は、それほど珍しくはありません。
海外も含めて検索すると、新聞に取り上げられなかったものも含めれば、毎年、相当数の隕石が地表に落下しており、人間に当たっている例も二、三報告されています。
この写真のドイツの少年、ゲリット・ブランク少年(14歳)は、学校から徒歩で帰宅中に隕石の直撃を受けて、手に負傷したと証言し、ヨーロッパの多数のメディアで取り上げられました。
「最初、光の玉が自分めがけて飛んでくるのが見えた、その瞬間、手の痛みを感じた。
気がつくと足元には、数十センチの小さなクレーターのようなものができていた」と言っています。
手に痛みを感じた直後、空中で爆発音を聞いた、と言っていますが、これは音速の数十倍の速さで隕石が飛んでくるため、音波が後になって地表の観測者に到達したというもの。
その他、この十年間でも隕石が人間を直撃したという事例は、数例報告されています。
住宅を損壊したという例は、もっと多いようです。
隕石の落下が人間の生活に影響を及ぼす例は決して奇跡的な確率ではないのです。
日本の隕石クレーターを見る
日本で隕石のクレーターを見ようと思えば、長野県の遠山郷に行けば見ることができます。
2~3万年前に御池山(標高1906m)の南東斜面に、直径約45mの隕石が激突して、半径約900の隕石クレーターができたというもの。(御池山隕石クレーター)
車で近くまで行くことができますが、意識して見ていないとそのまま素通りしてしまいそうなぐらい山の地形の一部として溶け込んでいます。
もうひとつは、木曾の大滝村から岐阜県側に抜ける白巣峠手前500mの林道下(カーブミラーが目印)にある「シンガハタの池(神十股の池)」。
信州大学の調査チームは、この池は約3000年前に直径2.5mの隕石が衝突した跡であると言っています。
また、日本スペースガード協会による現地調査でも、周辺から隕石は採集できなかったものの、機関誌には隕石クレーターとして紹介されているようです。
(2007年のシンガハタの池の様子)
池の直径は約50m。深さは20mほどあるといいますが、水の出口がないため茶色く濁っており、底を見ることはできません。
実は日本には毎年、多数の隕石が落下しているのですが、平地が少なく山が多いので、隕石クレーターが山の斜面などにできても、すぐに草にうずもれてしまうので発見が困難であるとのこと。
決して、他国と比べて隕石の落下が少ないということではありません。
白巣峠までは簡易舗装されているので、普通乗用車でも行くことができますが(ただし、多少でも林道走行に慣れている人)、峠の頂上から岐阜県側には鉄のゲートがあり、抜けることはできません。
数年前に、オフロード・バイクの転落事故があったため、それ以降は常時閉鎖されています。
観光地ではない(むしろ、秘境っぽい)ため、半径10km以内は人っ子一人いませんので、車やバイクが故障した場合は、それなりの覚悟が必要です。(おそらく、5月下旬までは雪で通行止め)
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隕石の大きさは直径17m、重さ約1万トン。
時速6万4000キロという速度で地表に落ちてくる途中、上空20km前後で爆発し、ばらばらになって落下したもの。
専門家は、この爆発のエネルギーは、広島型原爆の30倍以上、TNT火薬換算で500キロトン(50万トン)相当と見積もっています。
(音量注意 最初から2秒後にかなり大きな爆発音が入っています)
これは、細かく砕けた一つが市街地(亜鉛工場)に落下した様子ですが、その割には建物の破壊が小さいようです。
砕けて大気摩擦によって溶けた後は、それほど大きな塊にはならなかったのでしょう。
早速、何人かの人たちが、「日本の原発に、このくらいの大きさの隕石が衝突する確率」を計算しています。
確率計算のときの前提条件の設定に現実的でない数字を採用しているので、結果はすべて「日本の原発には隕石は落下しない」ということになるのは当然のことです。
しかし、原発は世界中に400以上あるのですから、そもそも「日本に落ちる確率」を計算しても、あまり意味がありません。

今まで確認されているものだけでも、これだけの隕石が落ちている

日本では、これだけ。記事の最後で紹介する御池山とシンガハタの池は入っていない
(確認されている隕石の落下地点)
原発に隕石が直撃するかどうか、という確率計算を、原発推進派が「安全神話」の根拠として採用してきたのは、そうした前提条件を変えてしまえば、いくらでも「起こりえない」ことにできるのからです。
それは、原子力発電所における大規模事故の確率は、原子炉1基あたり10億年に1回で、それはヤンキースタジアムに隕石が落ちるのを心配するようなものである、という原子力ムラが金科玉条のように唱えてきた「ラスムッセン報告」という魔法のカードです。
困ったときは、とにかく、このカードを出せばよかったのです。
アメリカの原子力産業発展期、原発をどうしても推進したかったグループは、ノーマン・ラスムッセンという学者に多額の金を支払って、この理論をでっち上げ、米国議会を説得してきたのです。
その後、ラスムッセン理論は日本にも輸入されて、日本の原発学者たちの間では長い間、バイブルとされてきました。
しかし、スリーマイル島の原発事故が起こってから、ラスムッセン理論が虚構であったことが暴かれてしまったのです。
「原発事故は起きない。圧力容器は壊れない」というのは嘘であったことが。
さらに、カリフォルニア大学の数学者であるミラー教授が確率を計算しなおしたところ、ラスムッセン報告が虚構であることが証明されてしまったのです。
現実に、原発事故は、想像以上の高い確率で起こるのです。
以来、米国議会で、このラスムッセン報告が持ち出されることはなくなりました。
しかし、東電出身の東大教授・大橋弘忠などは、原発立地の住民説明会などで、つい最近まで、この理論を使って住民を騙そうとしてきました。
ちなみに、大橋の主張は「プルトニウムは飲んでも安全」というものです。今では世界中に知れ渡った、トンデモな学者です。
ついでに付け加えると、ラスムッセン報告の母体になったのは、1957年に世に出された「ブルック・ヘブン・レポート」です。
ブルック・ヘブン・レポートは、まさに初めてアメリカで原子炉の安全性について研究されたものですが、これが、その後、1974年の12巻にわたる米・原子力規制委員会(NRC)の安全性調査(ラスムッセン・レポートに引き継がれた)につながっていたのです。
このレポートが発表されて以来、原子炉の安全性については、崩壊熱を出し続けている原子炉の核暴走、冷却液(水)の不足や漏出による事故、原子炉容器の破断や破壊、炉心溶融などに発展するような極端なコンディションに、すべての注意が向けられてきたのです。
しかし、今度は福島第一原発事故が、それをことごとく喝破してしまったのです。
原子炉は、圧力容器が破壊されなくとも、循環冷却システムの網の目のように張り巡らされた配管に亀裂が入っただけで、冷却ができなくなって水素爆発に至ることが実証されてしまったのです。
特に、日本で初期に導入されたマークⅠ型欠陥原子炉では。
ですから、どんな前提で確率計算をしても、最初から意味がないのです。まったく意味がない。
Q&Aコミュニティに、大変面白い問答があります。
「原発は、隕石が落ちても大丈夫ですか?」という質問者の問いに、すでに化けの皮がはがされているラスムッセン理論を使って、必死に「隕石が原発に当たることは、ほぼゼロなので無視していい」という結論を閲覧者に共有させようと必死になっている回答者がいるのです。
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こうした人々は、原発事故が起こる確率と、車の交通事故や航空機事故の確率とを比較する手口を必ずといっていいほど使うのですが、放射能が広範囲に拡散することは無視してしまうのです。
そもそも、ラスムッセン報告が編み出された時代には、むき出しの使用済み燃料プールでジルコ二ウム火災が起こる可能性や、冷却系のトラブル、送電網の損傷による電源喪失の可能性を一切無視しているのですから、最初から論理破綻しているのです。
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今、原子力規制委員会では、原発再稼動のための「新安全基準」策定に際してパブリック・コメントを募集しています。
みんなのパブコメ:新「安全基準」 [2/28まで] …原発の未来が決まっちゃう? 再稼働の条件となる重要な基準にみんなの声を
この新安全基準検討チームは6人の外部専門家で構成されていますが、このうちの4人が、原子力ムラから実質的な賄賂をもらい続け、そのうちの一人、山口彰大阪大教授などは、高速増殖炉「もんじゅ」を推進する文部科学省の原子力科学技術委員会の委員も兼任しているのですから、この検討チームが「札束で頬を叩かれた連中」であることは否定のしようがないのです。
実際に、「規制」と「推進」の両方の立場に同時に身を置く山口彰教授については、「案の定、露骨に電力会社に有利な発言を繰り返している」と周囲から批判殺到。まさにゼニゲバ学者。

この、最初から意味のない「新安全基準」ですが、策定に当たって、「地震や津波、火山噴火、竜巻は考慮されているが、隕石の衝突は確率が低いとして想定されていない」のです。
「頻度(ひんど)が低く、考え出すときりがない」のが理由だそうです。
隕石が格納容器、圧力容器を破壊する可能性ばかりいっているのですが(ほとんど確率的にはゼロだから)、衝突自体が問題なのではなく、原発建屋の周辺設備、たとえば大量の使用済み燃料棒を冷却している共用プール周辺に落下した場合、送電線の鉄塔に隕石が接触した場合、原発のある前の海に落下して津波が起こった場合、断熱圧縮によって発熱した隕石が濃度の高い大気に触れた後、細かく分解して広範囲に散らばった場合など、十分すぎるほどの可能性については、「ゼロ」にしてしまうのです。
もちろん、コンクリートの肉厚の薄い原子炉建屋の屋上部分に落下した場合は、原子炉は破壊されるでしょう。
せめて、インチキ学者たちには、ラスムッセン報告を机の引き出しの奥から取り出して、屁理屈を言って欲しかった。
最初から墓穴を掘ることが分かっているので、とうとう「そんなことは起こらない」と開き直ってしまったのです。
嫌なこと、自分たちに都合の悪いことは「考え出すときりがない」ので、考えないことにしよう、ということなのです。
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隕石は人間にも当たっている
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隕石の落下が人間の生活に影響を及ぼす例は決して奇跡的な確率ではないのです。
日本の隕石クレーターを見る
日本で隕石のクレーターを見ようと思えば、長野県の遠山郷に行けば見ることができます。
2~3万年前に御池山(標高1906m)の南東斜面に、直径約45mの隕石が激突して、半径約900の隕石クレーターができたというもの。(御池山隕石クレーター)
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もうひとつは、木曾の大滝村から岐阜県側に抜ける白巣峠手前500mの林道下(カーブミラーが目印)にある「シンガハタの池(神十股の池)」。
信州大学の調査チームは、この池は約3000年前に直径2.5mの隕石が衝突した跡であると言っています。
また、日本スペースガード協会による現地調査でも、周辺から隕石は採集できなかったものの、機関誌には隕石クレーターとして紹介されているようです。

(2007年のシンガハタの池の様子)
池の直径は約50m。深さは20mほどあるといいますが、水の出口がないため茶色く濁っており、底を見ることはできません。
実は日本には毎年、多数の隕石が落下しているのですが、平地が少なく山が多いので、隕石クレーターが山の斜面などにできても、すぐに草にうずもれてしまうので発見が困難であるとのこと。
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