
富士山頂上付近の低周波地震の頻発地帯の下で林道陥没
今度は、富士の滝沢林道で陥没やひび割れが300mにわたって続いているのが発見されました。
この季節、こうした林道の陥没は東北の山々、中部山岳地帯では珍しいことではありません。林道フリークのオフローダーにとっては、“山の風物詩”のひとコマです。
"富士山に異変!"林道に大規模な地割れや段差(13/04/09)
映像から分かりますが、ひび割れ区間は谷筋です。
尾根筋ではありません。
つまり、水の通り道。
下の動画は、服装から分かるのですが、バイクのオフローダーが撮った動画です。登山者ではありません。
この動画から、地震よって地面が変形したことによるものでないことは明らかです。
これは水によってアスファルトの下が削り取られたことによる陥没で間違いありません。
富士山滝沢林道地割れ
動画制作者によると、標高1980mの付近だとありますが、もう少し低い場所で撮影したものであると思われます。
標高2000メートルあたりから森林限界なので、これほど高い木は生えていないからです。
また、林道頂上のスバルライン合流地点手前の5~6kmに頑丈な鉄のゲートがあって、オフロードバイクは入ることができません。この地割れ地点は、そのずっと手前だということです。
地図でいえば、下の地点でしょう。(画像クリック)
この地割れ地点は、富士山頂から北東方面。低周波地震が集中して起こっている場所のすぐ下です。
この林道の地割れ地点の上のエリアで、低周波地震が頻発しているのです。
また、この辺りでは山体膨張が確認されているということです。
防災科学技術研究所のホームページ
この地割れの原因が雨水、あるいは雪解け水であることは、道路の陥没状況で分かります。
水の流れは、カーブのRのきついところを流れます。
このキャプチャー画像では林道の内側になります。
林道の直線部分ではRがついていないので、水はほぼ真ん中を流れます。
だから、道路の中央部分が陥没しやすくなります。

上の画像のように、林道の直線部分では、このように真ん中に水路ができるので、えぐれたようになります。
下は林道のカーブ部分。内側に水の流れができるのです。

林道の勾配ではなく、林道の敷設区間が崖の上のような傾斜のきつい場所である場合は、↓このように路肩にひび割れができます。

放っておくと、いずれこのように、ゴソッと谷側に崩れ落ちてしまいます。

ただし、富士の滝沢林道は勾配がゆるいので、こうしたひび割れはできにくいものと思われます。
また、仮に富士山の頂上付近で地震が起こったことによる陥没やひび割れであれば、このようになります。

富士の滝沢林道の場合は、勾配が緩く、地震であったとしても、アスファルトの下の地盤が陥没することはありません。
もし、地震のせいであれば、上の写真のようにアスファルト部分に亀裂が入るものの、勾配が緩いので地盤はそのままであるはずです。(どんな場合でも、そうとは限りませんが)
したがって、これは富士山の「水」による浸蝕によって、道路が陥没したものです。
ただし、その年の降雪量と春先の急激な気温上昇によっては、この林道の陥没エリア全体が、ゴソッと地すべりを起こす可能性はあります。
さて、では、その「水」が、いったいどこから来たのか、ということです。
どの林道でも、毎年、雪解けの季節になると、少なからず崩落が起きます。
そのたびに地元の土木業者が入って補修するのですが、動画でも分かるように、滝沢林道には、すでに雪がありません。
であれば、雪解け水、雨水だけでなく、土中の水分もいっしょに流れ出したことになります。
道路の表面を流れる水によって陥没したのではなく、この道路に沿って地下水がもの凄い勢いで流れているのです。
今年の3月下旬には、初夏のような陽気の日が何日か続きました。
つまり、富士山の土中の凍った土が一気に解けたのです。
もっと標高の高いところにある富士山の永久凍土から溶け出した水も、比較的浅い地下で合流したのかも知れません。
動画で見る限り、陥没箇所に上から土砂を入れて、アスファルト舗装を重ねれば、簡単に補修できそうに見えますが、おそらく、この林道の地下数十メートルまで、地盤と凍土がすっぽり抜け落ちていると思われます。
おそらく、そうでしょう。
ですので、補修には鉄骨を入れて、下の地盤が再び流されても、それに耐えうる構造にしなければ根本的な補修にはならないと思います。
予算などの問題で、それができないとなれば、このまま廃道になってしまうかもしれません。
鳴り物入りで建設された「スーパー林道」には、そうした廃道になってしまったものが、たくさんあります。
もっとも、滝沢林道は、富士スバルラインが途中で決壊したり、損壊した場合に、救助・避難用にも使われる緊急車両用林道でもあるので、山梨県側はなんとか補修するでしょう。
山頂の北東部で低周波地震が頻発しているのは、マグマの上昇を示しています。
山体全体の温度が上昇しているのです。
これによって、富士山の頂上付近の永久凍土が溶け出して、地下に入った雪解け水といっしょになって林道の地盤を深いところから崩したというのが正解でしょう。
滝沢林道だけでなく、富士山の標高の高いところまで延びている林道では、これからも同じことが起きるでしょう。
この滝沢林道は、もともと人気の高い林道でしたが、舗装されて以来、ダートを愛する人々にとっては魅力半減のようです。
毎年、林道では必ずライダーが亡くなっているので、特に富士のダートを走ろうという冒険好きなオフローダーは、以前にも増して注意することが必要です。
もっとも、そのときになれば、富士山の林道は全面乗り入れ禁止になってしまうでしょうけれど。
【参考】
・富士山と雪代(ゆきしろ)
・富士山ろくの雪代災害
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今度は、富士の滝沢林道で陥没やひび割れが300mにわたって続いているのが発見されました。
この季節、こうした林道の陥没は東北の山々、中部山岳地帯では珍しいことではありません。林道フリークのオフローダーにとっては、“山の風物詩”のひとコマです。
富士山・滝沢林道で陥没 300メートル、雪解け水原因
(山梨)日日新聞 2013年4月10日)
富士山麓から5合目に続く滝沢林 道の路面が約300メートルにわたって陥没していることが9日、県への取材で分かった。
3月に雨が降った影響で、例年以上に大量の雪解け水が流れ出し、ア スファルトで舗装された路面の下の砕石が流され、陥没したとみられる。
林道は主に林業関係者が材木の運搬などに使用しており、県は夏までの復旧を目指して いる。
治山林道課によると、陥没が見つかったのは標高1850~1900メートルの3合目付近。約300メートルにわたり、陥没の深さは最大で約50センチという。
(山梨)日日新聞 2013年4月10日)
富士山麓から5合目に続く滝沢林 道の路面が約300メートルにわたって陥没していることが9日、県への取材で分かった。
3月に雨が降った影響で、例年以上に大量の雪解け水が流れ出し、ア スファルトで舗装された路面の下の砕石が流され、陥没したとみられる。
林道は主に林業関係者が材木の運搬などに使用しており、県は夏までの復旧を目指して いる。
治山林道課によると、陥没が見つかったのは標高1850~1900メートルの3合目付近。約300メートルにわたり、陥没の深さは最大で約50センチという。
"富士山に異変!"林道に大規模な地割れや段差(13/04/09)
映像から分かりますが、ひび割れ区間は谷筋です。
尾根筋ではありません。
つまり、水の通り道。
下の動画は、服装から分かるのですが、バイクのオフローダーが撮った動画です。登山者ではありません。
この動画から、地震よって地面が変形したことによるものでないことは明らかです。
これは水によってアスファルトの下が削り取られたことによる陥没で間違いありません。
富士山滝沢林道地割れ
動画制作者によると、標高1980mの付近だとありますが、もう少し低い場所で撮影したものであると思われます。
標高2000メートルあたりから森林限界なので、これほど高い木は生えていないからです。
また、林道頂上のスバルライン合流地点手前の5~6kmに頑丈な鉄のゲートがあって、オフロードバイクは入ることができません。この地割れ地点は、そのずっと手前だということです。
地図でいえば、下の地点でしょう。(画像クリック)

この地割れ地点は、富士山頂から北東方面。低周波地震が集中して起こっている場所のすぐ下です。
この林道の地割れ地点の上のエリアで、低周波地震が頻発しているのです。
また、この辺りでは山体膨張が確認されているということです。
防災科学技術研究所のホームページ




この地割れの原因が雨水、あるいは雪解け水であることは、道路の陥没状況で分かります。
水の流れは、カーブのRのきついところを流れます。
このキャプチャー画像では林道の内側になります。
林道の直線部分ではRがついていないので、水はほぼ真ん中を流れます。
だから、道路の中央部分が陥没しやすくなります。

上の画像のように、林道の直線部分では、このように真ん中に水路ができるので、えぐれたようになります。
下は林道のカーブ部分。内側に水の流れができるのです。

林道の勾配ではなく、林道の敷設区間が崖の上のような傾斜のきつい場所である場合は、↓このように路肩にひび割れができます。

放っておくと、いずれこのように、ゴソッと谷側に崩れ落ちてしまいます。

ただし、富士の滝沢林道は勾配がゆるいので、こうしたひび割れはできにくいものと思われます。
また、仮に富士山の頂上付近で地震が起こったことによる陥没やひび割れであれば、このようになります。

富士の滝沢林道の場合は、勾配が緩く、地震であったとしても、アスファルトの下の地盤が陥没することはありません。
もし、地震のせいであれば、上の写真のようにアスファルト部分に亀裂が入るものの、勾配が緩いので地盤はそのままであるはずです。(どんな場合でも、そうとは限りませんが)
したがって、これは富士山の「水」による浸蝕によって、道路が陥没したものです。
ただし、その年の降雪量と春先の急激な気温上昇によっては、この林道の陥没エリア全体が、ゴソッと地すべりを起こす可能性はあります。
さて、では、その「水」が、いったいどこから来たのか、ということです。
どの林道でも、毎年、雪解けの季節になると、少なからず崩落が起きます。
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予算などの問題で、それができないとなれば、このまま廃道になってしまうかもしれません。
鳴り物入りで建設された「スーパー林道」には、そうした廃道になってしまったものが、たくさんあります。
もっとも、滝沢林道は、富士スバルラインが途中で決壊したり、損壊した場合に、救助・避難用にも使われる緊急車両用林道でもあるので、山梨県側はなんとか補修するでしょう。
山頂の北東部で低周波地震が頻発しているのは、マグマの上昇を示しています。
山体全体の温度が上昇しているのです。
これによって、富士山の頂上付近の永久凍土が溶け出して、地下に入った雪解け水といっしょになって林道の地盤を深いところから崩したというのが正解でしょう。
滝沢林道だけでなく、富士山の標高の高いところまで延びている林道では、これからも同じことが起きるでしょう。
この滝沢林道は、もともと人気の高い林道でしたが、舗装されて以来、ダートを愛する人々にとっては魅力半減のようです。
毎年、林道では必ずライダーが亡くなっているので、特に富士のダートを走ろうという冒険好きなオフローダーは、以前にも増して注意することが必要です。
もっとも、そのときになれば、富士山の林道は全面乗り入れ禁止になってしまうでしょうけれど。
【参考】
・富士山と雪代(ゆきしろ)
・富士山ろくの雪代災害
【SOEKS JAPAN】日本版SOEKS 01M ガイガーカウンター(放射線測定器)SOEKS-01M 2.0L-JP【1年保証つき】
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