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HOME   »   経済崩壊  »  “避けられない日“に備えるアメリカのプレッパーたち
       
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アメリカ人の私が、プレッパーになった5つの理由」…。
「戦争」、「自然災害」、「経済崩壊」、「サイバー攻撃」、「ウィルス・パンデミック」。

「プレッパー」というライフスタイルが定着

すでに何度か取り上げていますが、アメリカには、経済崩壊や戦争に備えて食糧や、自衛のための武器・弾薬を備蓄している人々-「プレッパー(prepper)」という人たちがいます。その数は、全米で300万人とも、400万人とも言われています。

Prepperとは、こういう人たちです。

Mail  Online  2012年2月11日

「プールいっばいに魚を飼って銃を装備してください。
アメリカでは、300万人のプレッパーが、世界の終わりの時のために準備している」。

彼らは特殊なイデオロギーを持っているわけでもなく、カルトな宗教に嵌っているのでもありません。

来るべき(彼らが、そう信じている)世界の激変に対応するために、実践的に行動している超リアリストであり、サバイバリストたちです。

ただ、彼らに共通しているのは、政府を信じていないこと、彼らが選んだはずの大統領を信じていないこと、ウォール街の支配者である国際銀行家たちを「自由の敵」だと思っていること、そして、そうした世界支配層がアメリカ国民を洗脳するために使っているマスメディアの情報と、ほぼ絶縁していることです。

彼らが信頼を寄せている情報源は「サバイバル・ブログ」や「サバイバル・ハウツー本」、多国籍企業がスポンサードしていないローカルなラジオ番組(日本でも、すでにそうなっている)、そして「シンパシーを感じあえる人々でつくっている、緩やかなネットワーク」です。

間違っても、アレックス・ジョーンズやデーヴィッド・アイク、ヘンリー・マコウ、プロジェクト キャメロットなどのサイトを、すべて鵜呑みにするような人たちではありません。

(※作為的かどうかは別にして、これらのサイトには明らかに間違いが混入されています。ジェフ・レンスは、というと、彼は商売と割り切って、陰謀エンタティメントを追求しているので少し違う位置づけ)

ときたま、ネット上で人気度調査を実施したり、読者の信頼の厚い有力プロガーが独自に内容を評価したりして、「ベスト・プレッパー/サバイバルサイト トップ 50」や、「ベストプレッパー・ブログ ベスト50」を発表したりしています。

内容はサバイバル関連だけと思いきや、実は、経済、健康、戦争、パンデミック、放射能災害、マインド・コントロールなど、テーマは多岐にわたっていて、中には専門家をうならせるほど優れた記事も多いのです。

今回はその中の一つ、Modern Survival Blog から、アメリカ人の脳裏に焼きついていること--第三次世界大戦の可能性についての記事を取り上げ、それから本題に入っていきます。

世界は戦争につき進んでいる
The World Is Going To War
(Modern Survival    Ken Jorgustin   2013年4月11日)

……過去3400年の間で、絶対的な平和な期間は、わずか200年間だけです。

今日、世界中の多くの国々で戦争が起こっており、多くの人は、次の世界大戦が間もなく自分たちの上に起こるだろうと言っています。

私たちは最善を期して準備しておく必要があります。
そうすれば、これから世の中がどんなに厳しくなろうとも、戦争の余波を生き抜くチャンスもあろうかというものです。

多くの人たちは、世界大戦が差し迫っているのではないか、という話をほうぼうで聞いています。
以下は、最近、Washington's Blog で指摘されているいくつかの話の要約です。

「戦争は、現在のグローバル経済を続けていけば避けられないことだ」。
- カイル・バス、ヘッジファンド

「私たちは戦争のサイクルを更新しようとしている。明らかに、それは再びやってくる」。
- マーティン・アームストロング、プリンストン・エコノミクス・インターナショナルの前任会長

2012年末から2013年にかけて、大きな戦争が始まるだろう」。
- チャールズ・ネンナー、ゴールドマン・サックス・アナリスト

「ヨーロッパの財政援助を継続することは、結局は、あらたな世界大戦の口火を切ることにつながる」。
- ジム・ロジャーズ、億万長者の世界的投資者

「私たちは、国際通貨戦争の真っ只中にいる。
第二次世界大戦中には、こぞって平価の切り下げが行われた…」。
- マーク・フェイバー、投資信託アドバイザー、マネージャー

「私たちは通貨戦争の中にいる。これは歴史の繰り返しだ。
私は、これが世界大戦へ続くものと見ている」。
- ジェラルド・セレンテ、トレンド予測者

西側世界のいたるところで、経済が立ち行かなくなり、多くの人たちが深刻な社会不安が広がることを警告しています。
これでも、いくつかの予測の中では、もっもとマシなシナリオなのです。

以下の引用は、最近のものではありませんが、現実は、そのように推移してきています。

「グローバルな経済危機は、1930年代に見られたような政情不安を引き起こすかもしれない」。
- パスカル・ラミー、世界貿易機構

「先進経済を含めて、社会不安が多くの国で起こるかも知れない」。
- シュトラウス・カーン、国際通貨基金

「重大な人間の危機と、政治的意味合いを持った大変深刻な社会不安がある」。
- ロバート・ゼーリック、世界銀行

……現在の経済が、やがて終ることを本当に理解している人たちにとっては、経済が崩壊したときでも、それほど驚かないでしょう。

真実を探すことに関心を持たず、真実を発見することに時間を使ってこなかった人たち、主流メディアのプロパガンダをひたすら盲信してきた人たち、そして、ウォール街が経済の安定の反映であると信じている人たちは、ひとたび経済崩壊が起これば茫然自失となってしまうでしょう。

……現代の戦争は、見ている側にとっては現実感が希薄で、その恐怖の結果が想像しにくくなっています。
多くの意味において、戦争を起こすことは容易になっており、第三次世界大戦を始めるのは非常にたやすくなっています。

しかし、世界は核を持っている…このことを私たちは忘れてはならないのです。

米国の主要都市が核攻撃される“避けられない日“

以上、Modern Survivalの記事のように、プレッパーたちの最大の関心事、それは世界的な経済崩壊と並んで、核戦争から、どのようにして生き延びるかということです。
彼らにとっては、アメリカ本土が核攻撃を受けることは、まるで予定調和であるかのようです。

2012年は、ある一人の男の名前が、こうした数多くのプレッパー・ブログで挙げられていました。

それは、ジョエル・スコーセン( Joel Skousen)という法律の哲学および憲法上の理論を専門とする政治学者です。

彼は、自分のサイトworldaffairsbrief.comで週刊ニュース解説サービス「世界情勢概要(The World Affairs Brief)」を発行しています。
スコーセンは、数ヵ国語を話せることから、広く海外のソースにアクセスして、それらの情報を分析しています。

彼の主張の核にあるのは、アメリカの政党やアメリカ政府を秘密裏にコントロールしている人々の隠されたアジェンダによって世界が動いている、ということです。
「自分の仕事は、このことを分かりやすく自分の読者に解説することである」と彼は述べています。

ジョエル・スコーセンは、ローカルなテレビ局、独立系ラジオにはよく出演して、彼が好む強いメッセージを発しています。
特に、coast-to-Coast-AMには何度か出ており、スコーセンのアーカイブがあります。

その中でも、スコーセンが2012年4月28日に出演して、ジョン・ウェルズからインタビュー受けたときに語った内容は衝撃だったのか、多くのサイトで取り上げられました。

確かにジョエル・スコーセンは、強く訴えかけるソースを集める傾向があるようで、そのときの内容も人々を驚愕させるものでした。

その番組のタイトルは「Globalism & Gov't Control」。
youtubeはすでに削除されているので、coast-to-Coast-AMのこのページで聴くことができます。(ただし登録が必要です)

ジョエルは、数十年間、この分野の研究を続けているエキスパートで、米国の主要都市が核攻撃される“避けられない日“まではまだ若干の時間があると信じています。

彼は様々な兆候が表れると言います。
それらのうちのいくつかは数年の内に現われてくることでしょう。
しかし、彼は90パーセントの確信を持って、このことが10年以内に訪れるだろうと確信しています」。

この内容を具体的に語っているのが、2010年12月29日に出演した「Geopolitics, War, & the New World Order」です。内容の要約は以下の囲み。

ゲスト・ホストのジョン・ウェルズは、政治学者にして個人セキュリティ対策のエキスパート、ジョエル・スコーセンと、個人のプライバシーと自由に政府がますます暴力的な介入をしてきていることについて話し合いました。

さらに、NWO(新世界秩序)と戦争のシナリオについても話し合いました。

現在空港で行われている安全警備が、実際はテロの防止のためではなく、警察国家に対して問題を提起する潜在的な反体制の人間や抵抗者を洗い出すためではないかと言っています。
(※今では、西側のほとんどの空港で実施されています)

ここに、警察国家を確立するために必要とされている3つの様相がを見てきています。
スコーセンは、テロの偽りの脅威、まるで凶悪犯のような警察官、そして、それを起訴しない司法官について概説します。

彼は2020年から2025年の間のいつか、インフレが起こり、米国の国債が論外なまでに膨れあがり、金融の終局を迎えるだろうと言います。

彼は、「私たちの本当の敵の正体が分らないように、偽りのテロによって目をそらされているのだ」と主張しています。

やがて、米国はロシアと中国を相手に世界大戦を戦うだろう、と言いながらスコーセンは続けます。

(戦争が起こった後で)その余波の中で、彼らは膨大な国の借金から顔を背けるための弁解をするでしょう。
なぜなら、合衆国の金融センターとコンピュータは破壊されるからです。

スコーセンは、サンディエゴ、シアトル、ジャクソンビル、ノーフォーク、コロラドスプリングズおよびワシントンDCのような軍事施設を備えた15のアメリカの都市めがけて、ロシアが正確な核攻撃を仕掛けるだろうと言っています。

アメリカ人の20%はそのような攻撃で死んでしまうかもしれないが、それでも核攻撃で生き残る人々がいる。

そして、そうした人々は自宅の地下室に核シェルターを建設し、自給自足で食べ物を作る方法を考えるだろうと。

というのは、※EMP攻撃がその1年以内に電気をノックアウトしてしまうので。

さらに、彼は、アメリカがイランとの戦いに行くだろうということを予測しています。
米国は、今まさにイランからの挑発を待っているのです。

EMP攻撃 (電磁パルス攻撃)とは

EMP攻撃 (電磁パルス攻撃)とは、高高度電磁波兵器とも呼ばれ、高層大気圏における核爆発。強力な電磁パルス(EMP)を攻撃手段として利用するものである。核兵器の種類や爆発規模などは問わない。


大気圏で強力な電磁波を発生させて、地表の生き物を被曝させたり、送電網をブラックアウトさせるもの。
核弾頭ミサイルのように、特定のポイントを狙う必要がなく、生活インフラを壊滅することによって、人間が生きていけないようにするという兵器。

フリーメーソンが予言書のように見せかけて書いた、ノストラダムスの「諸世紀」の中にある「アンゴルモア大王」を彷彿とさせます。

今ある迎撃ミサイルシステムでは、大気圏までは届かないので、EMP攻撃を防ぐことはできません。
そこで、アメリカは、「神の杖」のような迎撃システムを宇宙空間に浮かべておいて、地上から発射された敵国のEMP攻撃ミサイルをはるか上から撃ち落としてしまおうという計画を進めています。

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ロシアに落ちた隕石が地上に衝突する寸前で、いくつかに砕け散ったのは、UFOが迎撃したからだという話より、神の杖の試射が成功したと考えるほうが、より現実的です。(しかし、そのどちらでもないと思います)。

だから、オバマは核軍縮を一生懸命にやって、神の杖に開発費を回そうとしているし、アメリカの奴隷党である自民党が、国民に知らせないで、こっそり原子力基本法と宇宙機構法を改正して、「宇宙での核の“平和利用”」が可能になるようにしてしまったのです。

つまり、「宇宙で核兵器を使えるように」法律を変えてしまったのです。

ただ、少なくともアメリカがEMP攻撃ミサイルの宇宙迎撃システムを開発しようとしていることは事実でおり、それが完成したときは、この全地球の支配者になるだろう、ということは誰でも想像がつくことなのです。


スコーセンとプレッパーがやっていること

さて、このジョエル・スコーセンという政治学者について、知る限りではひとつだけ気になることがあります。

それは、同じくcoast-to-Coast-AMのスコーセンのアーカイブにある「Ancient Cycles & Nibiru」というエントリーです。
2011年3月21日の番組出演のときのものです。

春分点歳差運動に触れながら、ゼカリア・シッチンの「二ビル」や「アヌンナキ」を肯定していることです。

マイク・ハイザー(Michael S. Heiser)博士というヘブライ語を始めとする古代言語を専門に研究している著名な学者によって、シッチン説がフィクションであることが明らかにされています。

ハイザー博士は、シッチン説の論駁専用サイト(SITCHIN IS WRONG.COM)を作って、理路整然とシッチンのインチキを暴いてしまいました。

二ビル、アヌンナキに希望を寄せている人たちには残念なことですが、シッチンのスキルは考古学者などとはほど遠いもので、もちろんシュメール石板の解読などできないのです。
彼は、ただの物書きに過ぎません。

それに、彼がフリーメーソンであったと言う人たちが後を絶ちません。

会員制の有料サイトを運営している管理人の常で、読者を満足させなければという強迫観念にとらわれて、ときに荒唐無稽な御伽噺でさえ取り上げることがあるのですが、ジョエル・スコーセンの場合は、それをさらに逸脱しているのです。

フリーメーソンから多額の寄付を得ているNASAでさえニビル説を否定しているのに、スコーセンがシッチンの夢のような神話を取り上げる理由は一つです。

彼が世界統治体制の確立を進めるグローバル・エリートの考え方に、内心では賛同しているからです。

アメリカの多くのプレッパーが、スコーセンの「2025年頃、アメリカに核が撃ち込まれる」という予測を、ひとつの指標にしています。

そして、信じやすい真面目なプレッパーほど、これを一生懸命になって広めるのです。
しかし、やっと信じられるものに巡りあったら、それもまた嘘だった…。

「陰謀を暴こうとする者こそ、陰謀に加担させられている」という好例です。

私たちは、大海に浮き輪ひとつ持たされることなく放り出されたカナヅチのようなものです。

ですから、真実を追求することを目的にしても、永遠に目的地には到達できない、ということです。
なぜなら、あなたが、たゆたうように浮かんでいる大海それ自体が嘘でできているのですから。

それより、「事実」という方位計を使って、どの方角に向かって泳げばいいのかを正しく決めることのできる能力を身につけ、経験を積み重ねることのほうが大切です。

「真実」とは、もともと人の数だけあるのです。
スコーセンの「真実」も、そのうちの一つに過ぎません。

まずは、それに気づくことが彼らが最初にやるべきことです。

それらの曇りを拭き取らなければ、どの方角に進むことが最善のことなのか見えるはずがないのです。






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