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HOME   »   原発・放射能  »  東京の医師が検査と東日本からの避難を強く呼びかける
       
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東京都小平市の三田医院は、震災以降、我が子を守ろうとするお母さんたちの駆け込み寺のような状況になっています。

院長の三田茂医師は、休憩時間もなし、休みさえ返上し、診療時間が終わった後も誠意を尽くして放射能被曝に関する検査を行ってきた医師です。
都内では、内部被曝を心配しているお母さん方から一番信頼をおかれている医師です。

ご自身にもお子さんがいるので、これ以上東京におれないと、年度末(3月いっぱい)で病院を閉院し、岡山へ転居することになっています。

医師は、最後の最後まで、関東の人たちに検査を受けるよう勧めていますが、予約殺到で今からでは予約は取れないでしょう。
岡山でも人救いのために、超多忙の生活を送ることであろうことは容易に想像がつきます。



アメリカ、カナダなど数ヵ所にサテライトを持つvice.comが、数日前に三田茂医師にインタビューしました。

日本の医師が東京から避難するよう勧めている
A Japanese Physician Is Encouraging the Evacuation of Tokyo
www.vice.com  2014年2月13日  インタビュー/ネルソン・グル―ム)

2011年、日本で連鎖型地震が起こり、津波が襲いました。それは、世界でもっとも大きな被害を出した自然災害となったのです。
約20000人の命が奪われ、国際救援を必要とした災害は、あれから3年が経とうとしているのに、いまだに日本経済を苦しめています。

しかし、おそらく、今の日本が直面しているもっとも関係の深いものは、放射性降下物が放射能汚染をもたらした可能性です。

津波が襲ったその24時間後、福島第一原発が(水素)爆発を起こし、大量の放射性物質を撒き散らしたのです。
東電は、放射能レベルを知らせるために政府と協働しましたが、それらの数値が果たして正しいのか、議論を呼んでいます。

(海外の)多くの人々は、東電から出された報告を、英BP社の重大なメキシコ湾原油流出事故のときに出された(過少な)評価にたとえています。
これは、人々が放射線の影響が、当初、予想されていたより、はるかに大きいと考えていることを意味しているのです。

まるでこの問題を押し潰すかのように、日本政府と日本のメディア・コングロマリットは、さも当然であるかのように放射能汚染を無視しているのです。

私(vice.comのネルソン・グル―ム氏)は、自ら率先してこの問題に取り組んできた東京小平の三田茂医師と、このタブー視されている問題について議論をしてきました。

《インタビュー》

vice.com
先生はどんなタイプの検査を行っているのですか?

三田医師:
私は、1,500人以上の人たちの検査を行ってきました。
このうちの多くが、福島第一原発がメルトダウンを起こしてから親御さんが心配になって連れてきた子供たちです。

まず、彼らの健康になんらかの異常がある場合、どんな具合なのかを検査を受けに来た人たちに問診を行いました。
それが済んでから、いくつかの検査を行ったのです。血液検査と甲状腺の検査です。

vice.com
その結果はいかがでした?

三田医師:
東京(都内のあらゆる地域)で暮らしている人たちのほとんどを検査してきました。
その結果、子供たちの多くに有害な症状がみられました。特に、幼稚園児や小学生の子供たちに多かったのです。

また、高齢者にも、いくつか重大な症状がみられました。

異常は白血球の数に現れました。

血液は骨髄でつくられます。骨髄は、放射線にはもっとも弱い組織の一つです。

検査の結果、白血球の中の好中球の割合が減少していることを発見したのです。

最悪の場合、これは敗血症のような致命的な病態に結びつく場合があるのです。

vice.com
こうした影響は、メルトダウン以降、良くなっているのでしょうか、それとももっと悪くなっているのでしょうか?

三田医師:
私が初めて検査をしたのが、2011年12月でしたから、メルトダウンの前とでは結果を比較できないのです。
しかし、メルトダウンが起こってから、東京にも脅威が広がっているように見える、と言ってもさしつかえないでしょう。

vice.com
先生がご覧になった最悪の兆候とは、どんなものですか?

三田医師:
一人の重症の(女の)赤ちゃんがいました。
この赤ちゃんの血中の好中球の数は、健康な赤ちゃんのそれより、はるかに少なかったのです。
私が検査した後、大病院で別な検査を受けました。

そのときには、この赤ちゃんの血中には好中球がなかったのです。
それは、この赤ちゃんが、いとも簡単に重病になってしまったことを意味しているのです。

それは起こってしまったのです。
赤ちゃんは死の重大な危機に瀕していました。

ありがたいことに、この赤ちゃんは、九州地域へ引っ越した後に回復したのです。

vice.com
先生は、このような例では、どのような処方をしますか?

三田医師:
こうした症状に効く薬剤はないので、何も処方できないのです。

この赤ちゃんの場合、またこうした様子を示していた他の人たちのケースのように、東日本から遠く離れることによって、回復していくように見受けられます。

ですから、私はそれをしっかりとお勧めしているのです。

vice.com
こうした症状を持つ人たちが、危険性の高い地域から遠ざかることによって、その影響は消えていくものなのでしょうか?

三田医師:
はい。
悪い影響を受けている東京の患者さんを多く見ていますが、大阪、京都、四国のような遠い地域に転地することによって、その人たちは良くなっています。

しかし東京に戻ってくると、また悪くなってしまうのです。

vice.com
先生と同じような検査をしている他の医師をご存知ですか?

三田医師:
こうした検査を行っている他の医師のグループはいません。
ただ、私と同じ検査をやっている「みたかの森クリニック」の一人の医師のことは知っています。

(知らないのか)彼の医院に行く人は、非常に少ないようです。

私は、他の医師たちにも、こうした検査をするように勧めていますが、彼らの誰一人としてやる人がいません。
本当の影響を知るためには、少なくとも20年間は、こうした検査を続ける必要があるのです。
メルトダウン以来、ほとんど十分と言えるような検査は行われていません。

vice.com
先生は、確固たる調査を公表するのに十分な結果を持っている、と言えませんか?
もしそうでないから、公表するためには、どんなことをやる必要があるのでしょう?

三田医師:
私は、検査を受けに来た人たちが、どこにいたかを管理していません。
ですので、そうは思わないのです、

データは、ある特定の地域に住んでいる患者からのものばかりではありません。
埼玉、千葉、神奈川といった、さまざまな地域から来院しています。

さらに、検査を受けに来た何人かの人たちは、検査のために来院する前は、あちこち動き回っていたのです。
私は、同じ検査をやっている他の医師たちと協力関係を築く必要があると思っています。

今のところ、決定的な研究用の適切なデータを持っていないのです。

vice.com
人々は、放射線について、東電が発表した報告は虚だったと主張しています。
これに関して先生のお考えはいかがでしょう?


三田医師:
私は、これらの報告が誤りであるに違いないと信じています。
すでに、このことは言いました。このことについて議論するのは時間の浪費です。

こうした発表が有効なのかについて議論するより、患者たちを助けるために時間を使うべきだと思っています。
それは、もっとも急がねばならない課題です。

vice.com
食品の汚染について、何かお考えですか?
人々がやるべき食事の予防措置について、お考えがございましたら?

三田医師:
日本は、商品の流通が発達しています。放射能に汚染された食品のいくらかは、確実に東京に来ています。

多くの人々が、経済を維持するために地方で生産されたものを、みんなが食べなければならないと言っています。
しかし、それは、どんなものでも徹底的に検査されなくてはならないし、少なくとも、子供にだけは、どんな汚染のリスクのある食べ物も選り分けてから与えるべきです。

vice.com
メディアが放射線の影響について、報道することを怠っていたと思いますか?

三田医師:
彼らは、この特殊な関心事に、それほど注目しているとは言えません。
私は、メディアが少数の権力を持っている人々の側についたと考えています。

政府は、なんとかして自分の身を守りたいと思っている人々を助ける責任があるのです。しかし、やっていません。

vice.com
日本の市民は、放射線に関して、十分な懸念を持っているように見えますか?

三田医師:
東日本で暮らす人々は明らかに心配しています。
それゆえ、放射能の危険性から目をそらそうとしているのです。

市民は、問題を真面目に受けとめようとしていないようです。

一方、西日本に住んでいる人々は、東日本の人たちより合理的です
西日本の人たちの多くは、東日本から移動してくる人たちを助けています。

vice.com
日本で暮らしている人たちにとって、どんな計画が最善だと思いますか?

三田医師:
東京周辺地域についてだけは考えることができます。
私は、子供とその親御さん、そして、これから生まれてくる子供たちのことを心配しています。

そうした人たちが、より安全な場所に移ってくれることを願っていますが、ほとんどの人たちが移動したがらないのです。
東京で暮らしている人たちは、1年のうち1ヵ月でも2ヵ月でもいいので安全な場所に移るよう強く勧めたいと思います。

そして、東京で暮らしている人たちは、できるだけ頻繁に血液検査を受けるよう強くお勧めしたいのです。
とりあえず、私にできることは何もないのですが、民間レベルで、そうした人たちをサポートしていくことはできると思います。

下の動画は、2013年8月4日、三田茂医師が都内で講演したときの模様です。1時間20分の動画ですが、内容の濃い必見の動画です。

他の多くの医師も、この動画を観始めています。

三田茂医師の講演-関東の被曝状況-前半(2013年8月)

三田茂医師の講演-関東の被曝状況-後半(2013年8月)


このまま東京に住んでいていいのか

最近、医師の方々からメールをいただく機会が多くなりました。
これは、大きな変化です。

内容は「気づき始めた方」、「実は診療の現場では…」というようなものが多いようです。
“目覚めた医師”たちの間で、少しずつ何かが動き始めている気配を感じます。

とはいうものの、全体的にはやはり、東京から遠く離れている医師と、近くの医師とでは、放射能に対する意識に温度差が見られるのは否めません。

実は、三田医師のように、東京から避難を呼びかけている医師は、まだ他にもいます。
また、2012年初めに西日本への転居を計画していた医師の方もいらっしゃいます。
現実に、すでに避難を済まされています。

私も、避難を呼びかけられています。
3.11前に比べて、体調は万全とはいえないものの、なかなか腰を上げないのは、自分なりに口から入れる物については、細心の注意を払っていることと、なにより「面倒くさい」からです。

しかし、東電と政府の2011.3.11直後の発表に手が加えられているのでは、という疑念と、それを証拠立てるように、次々と異常な事態が東京で起こり始めていることも事実なのです。

ありえないほど若々しくて頑丈な人たちが、ありえない心筋梗塞で亡くなっています。

そうした現実をふりかえってみると、本物の医師からの勧めは、やはり無視できなくなっているのです。
彼らは、実際の臨床の現場から警告してくれているのですから。

そうした複数の医師たちからのメールの重要部分を取り出して、ひとつにまとめたものが以下の囲み記事です。

これは、メルマガの44号に掲載した話です。
ただし、データがないのと、守秘することを約束しているので、やや曖昧な表現になっています。
それで「内輪話」として、ぼかしてあります。

★医師たちの内輪話

「チェルノブイリでは老人から先にバタバタといなくなった」-ある医師の話

以下は、この数ヵ月、私のところにメールをくださった「医師」たちの話です。
その先生方の承諾は得ていますが、安全のため残念ながら細部はほとんど書くことができません。
要約のみです。

《(放射能から免れた)地方都市の医師の話》
「福島原発事故後、貧血が酷くなった」。
「最近、鼻血が出るようになった」。
「喘息が悪化するばかり」。
「周囲では、かんたんに風邪をひいてしまう人が多くなった。そして治らない」。
「帯状疱疹になった。信じられない」。

こうした話を医師仲間から前より確かに多く聞くようになった。

《都内の内科医の証言》
「咳が収まらず、回復まで長引く人が増えた」。

《都内の小児科の医師の証言》
「最近、好中球に異常がみられる子供が増えた」。
「説明のつかない妙な病態の子供が増えた」。

《ある医師Aの話》
医師A:「チェルノブイリの後はどうだった?」。
ウクライナの友人:「年寄りから死んでいった」。
医師A:「えっ、子供の間違いじゃないの?」。
ウクライナの友人:「違う、年寄りから居なくなった。今でも水は汚染されているけれども、ウクライナの人々は仕方ないと諦めて、もう誰も何も言わなくなっている」。

医師A:「(放射能は)大人には影響は少ないと思っていたが、調べ始めてから友人が言うように、ウクライナでは高齢者の方からが亡くなっていったのは事実かもしれない思っている」。

《ある医師Bの話》
医師B:「チェルノブイリはどうだった?」。
ロシア人研究者:「ベラルーシは酷かったけど、他の所は大丈夫」。

《ある医師Cの話》
(ヨーロッパの国々の話)
主にマスメディアから情報を取っている人たちは、「日本は、それでいいのでは(事故収束は、なんとかなっているんだろう)」と思い込んでいる。

「日本は、まだ危機的状況にあることを認識していたのは、医師仲間でも、ドイツ人医師と、その娘だけだった」。

《アメリカの著名な国際投資家の話》
「なぜ(客観的に情報を捉えることができる)外国人でも、福島の本当の被害状況を知らないのか。
なぜ、当の日本人でさえ福島の惨状の実態を知ることができないのか。
それは結局、軍産複合体、国際勢力による隠蔽が激しいためで、これはアメリカでも同じことだ」。

《ある医師Dの全体的な概観》
「WHOはIAEAのコントロール下に置かれている、という話をしたことがあるが、『そんな馬鹿な』と一笑に付すばかり。

IAEAができて以来、WHOとの確執が表面化してきた。
放射線の脅威がだんだんわかって来るにつれ、医師たちがその危険性について学界などで盛んに発表するようになってから、ICRPは、“口うるさい”医者たちを牽制するために1959年にWHOとIAEAと(仲を取り持つふりをしながら)協定を結ばせた。
その後は、WHOはIAEAの同意が得られなければ、放射線分野での研究・調査ができなくなったことを日本の医師は知らない。

ICRP基準を信じ込んでいる日本の医師たちは、総じて福島と日本の将来について楽観的な態度を示している。

しかし、研究者というものは前提がどうであれ、自分が集めたデータを自分で分析した時、その結果には忠実になる。
今後は、本当のことが明るみに出てくるにつれ、大きく変わってくる可能性がある。

最初の頃、「問題ない」、「心配し過ぎ」と言っていた研究者。
『除染技術も開発されるだろうから、そんなに心配する必要はない』と楽観的に言っていた医師たち。

最近会ってみたら、その同じ人々は、「除染なんて、できっこないでしょ」と意見が180度変わっていたのには驚いた。


大雪が降ろうとも、東京の喧騒はいつものままです。
人々は、3年前の惨事などなかったことのようにして、グルメに興じています。

そして、不正が言われているにせよ、東京都民は、原発を再稼働する人間を都知事にしたのです。
もう何をかいわんやです。

「好きにするがいいさ」。
「その代わり、その代償は自分で払わなければならない」。
「もう3年も経とうとしているのだから、十分な時間はあったはずだ」。
「そのときのために、泣き言を聞いてくれる相手を探しておくべきだ」。

私の頭の中で、どこからともなく沈鬱な声が、私にそう呼びかけています。




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