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ホワイトフードの「放射能速報メール」と、福島第一原発の3号機使用済み燃料プールの水温上昇との間の関連性は、ほとんどありません。
私たちは、今の局面で、何に一番注意すればいいのか。


ふくいちからの白い煙の正体

福島第一原発の3号機使用済み燃料プールで異常が起こっています。

福島第一原発近くで牛の世話をされている希望の牧場の吉澤さんが、16日の昼間にフクイチから煙が上がっているを目撃した。というツイートがあります。(これは、後日、隣の農園の火事であると判明しました)


福島第一原発で何が起こっているのか。そして、これから何が起こりうるのか。

多くのデータを読み込むと混乱するでしょうから、ポイントだけ抽出して全体像を把握しましょう。
文章中に組み込んであるテキスト・リンクを開いて確認しながら、以下の文章通り読み進めてください。

福島第一原発の構内には8基のモニタリングポストが設置されています。それぞれMP1~MP8と番号が与えられています。

今日(3月19日)東電の最新の発表では、下の方の「お知らせ」欄)に、
「平成26年3月11日~3月29日までの間でモニタリングポスト(MP)No.1~8について点検を実施します。
本点検に伴い、各MPの値が一時的に欠測 します。点検は順次行い、点検中は他のMPで測定・確認を行います。なお、天候等により、点検スケジュールが変更となる可能性があります 」
とあるように、現在、定期点検中であることが明記されています。

8基のモニタリングポストの点検スタートは、3月11日です。8基すべてを同時に点検するのではなく、1基ずつ停止させてから点検しているのです。その間、他の7基は稼動しています。

ですから、各モニタリングポストが点検に入るとデータが表示されなくなりますが、8基同時に非表示になってしまうことはありません。

下が最新のグラフです。

誰かが言っている「ふくいちのモニタリングポストが全閉鎖」というのは間違いです。
点検は、あらかじめ予定されていたことです。
繰り返しますが、「全閉鎖」ではなく、1基ずつ点検するに際して停止しているのです。

ただし、あくまでも、東電がデータをねつ造していなければの話です。
線量は横ばいです。(下: 3月19日 13時50分現在)

20140319-1.png

PM1~PM8までの原発構内にあるモニタリングポスト以外の近くのモニタリングポストも連動して一斉に調整中で、今現在も線量は表示されていません。

さんざん騙されてきた私たちは、「何か、企んでいるのでは」と疑いたくなるでしょうけれど、これは、当然のことで、原発構内のモニタリングポストの調整時に合わせてのもので、不自然なことではありません。

二つの事象を混同している これは別物

では、何が問題なのか。

日刊紙も、ネットより数日遅れて騒ぎ出しました。
「ホワイトフード」が今月16日に発信した「放射能速報メール」。(日刊ゲンダイ 3月18日付
福島県内で線量が2倍になっている場所が10ヵ所以上出てきた、と騒いでいます。

ホワイトフードの「放射能速報メール」とは、ベータ版として先に出した「全国リアルタイム放射能警告システム」のβ版のことで、国が全国に設置した3931ヵ所のモニタリング・ポストのデータを集計して、空間線量が通常の2倍以上になったら警告を発してくれるシステムです。(無料登録)

あくまで線量のみで自動的に判断するシステムですから、線量が高くなっているからといって、いちがいに放射性降下物が増えたということにはなりません。

まずは虚心坦懐に二つのデータを見て比べてみましょう。

一つは東電発表の「福島第一原子力発電所における過去計測結果」。
もう一つは、福島県が毎日発表している定時降下物環境放射能測定値です。

●東電発表の「福島第一原子力発電所における過去計測結果」

~年月指定」→「~日付指定

3月18日のデータが最新ですが、PM1~PM8までの8基のモニタリングポストの点検がスタートした3月11日から、空間線量はほぼ一定です。

このデータを見る限り、福島第一原発構内にある8基のモニタリングポストの数値には大きな変化はないのです。

だから、放射能は特段、いつもよりたくさん出ているとは言えないのです。
ただし、あくまでも、東電が正直にデータを出していればの話ですが。

●福島県が毎日発表している定時降下物環境放射能測定値

福島県が毎日発表している定時降下物環境放射能測定値
データの採取場所は福島県原子力センター福島支所(福島市方木田地内)です。

■最新データは3月19日発表 定時降下物環境放射能測定結果(暫定値)(第812報)
3月1日から3月19日までの日ごとデータです。

■2月1日~2月28日までの日ごとデータは、定時降下物環境放射能測定結果(暫定値)(第795報)(3月2日公表)

今年の2月と3月のデータを比較すると、確かに3月に入ってから急激に「放射性降下物からの線量」が増えていることが分かります。

採用している単位は「MBq/km2MBqは、メガベクレル。
メガは100万倍のこと。

これは1平方キロメートル(1km×1kmの広さ)
中に、何ベクレルが降り注いだかという放射能の量です。
これを見慣れたBq/m2(1平方メートルの中に降下した量)に直すと、そのまま表に記されているとおりです。
28.8MBq/km2であれば、そのまま28.8Bq/m2になります。

確かに、3月に入ってから急激に福島県の放射性物質の線量は高くなっています。ですから、ホワイトフードの「放射能速報メール」は忠実で正しいのです。

しかし、福島第一原発から特段、新しい放射性物資が出ている、というデータも出ていません。これも事実です。

必要なデータが揃ったところで、そろそろ、結論に行きましょう。

メディアが優秀なブロガーたちの記事の後追いをして、いまさら騒いでいるのは、二つのことを混同しているのです。

まず、下がホワイトフードが公開している「全国モニタリングポストのデータ」ですが、赤い丸が線量が高く計測されたモニタリングポストの設置してある場所です。(画像クリック)

20140319-1.jpg

で、下の赤丸がメディアが騒いでいる突然、線量が高くなった3月16日のモニタリングポストの場所です。(ホワイトフード)
福島第一原発から遠い場所です。

20140319-2.jpg

また、赤丸のモニタリングポストは、山の南側の緩い傾斜地などに設置されているはずです。現地に行くことはできませんが、これは確実です。
だから、この場所は、1~2日のうちに次々と移動していくはずです。

なぜなら、標高の低い山、あるいは緩い傾斜地の南側に設置してあるモニタリングポストほど、雪が融けやすくなるからです。
放射性物質から出るガンマ線が、何割か雪に吸収されてしまうからです。
ですから、モニタリングポストのセンサーまで、すべての放射線が届かないのです。雪(=水)によって水中飛程距離が短くなるからです。(飛程距離の短いベータ線やアルファ線は、もともと計測できない)

ところが急に気温が高くなると、一気に雪が融けだして水分が傾斜地を下って流れてしまうので、土壌の放射能がむき出しになってしまいます。そうすると、モニタリングポストにガンマ線が届くようになるのです。

まず、気温が高くなるにつれて、標高の低い平地や南向きの緩い傾斜地にあるモニタリングポストの値が高くなるはずです。
次に、その上(やや標高の高い場所)にあるモニタリングポストの値が高くなるはずです。これは、雪が山の斜面の上の方に向かって融けていくからです。
(モニタリングポストは山に設置してあるわけではありませんが、平地と比べて傾斜がある、という意味)

次に、標高が低くても日照時間の少ない場所(つまり、傾斜地の北側)にあるモタリングポストの値が高くなるはずです。
このようにして、春先は線量の高い場所が移動していくのです。

では、去年もそうだったのでしょうか。

使用するのは、同じく福島県が公表している定時降下物環境放射能測定値です。

データの名前が「定期降下物」とあって、誤解を招きやすいのですが、常時、上塗りするように放射性降下物が降り注いでいるわけではないのです。「今まで土壌に降り積もった放射能から出ている放射線の一定期間の合計線量」のことを言っているのです。

去年の春の雪融け時にも、同じように急激に線量が高くなっているはずです。

平成25年2月2日 定時降下物環境放射能測定結果(暫定値)(第402報)
平成25年3月2日 定時降下物環境放射能測定結果(暫定値)(第430報)
平成25年4月2日 定時降下物環境放射能測定結果(暫定値)(第461報)

一目瞭然ですね。気候が暖かくなるごとに線量が高くなっています。だから、この現象は毎年、春先に起こるでしょう。
ということは、この時期の水道水に注意しなければならない、ということです。

そして、太平洋側のみならず、日本海側にも放射能汚染水が川から注ぎ込まれていくということです。

イメージできることは何ですか?
それは、福島県と新潟県の山岳地帯(分水嶺)から雪融け水とともに阿賀野川に下り降りた放射性物質が、(おそらく)4月から5月下旬にかけて日本海に注ぎ込まれるということです。

ここから導き出される結論は、「日本海の放射能汚染は、これからが本番」だということが確かめられた、ということなのです。

だから、「ふくいちの線量が高い! あわわっ大変だ」という推量とは別の話になるのです。

今は、3号機の使用済み燃料プールの温度に注意すればいい

では、希望の牧場の吉澤さんが目視した「」とは何でしょう?それは昼間、見た福島第一原発から立ち上っている「煙」です。
水蒸気であることは間違いないでしょうけれど。

希望の牧場と福島第一原発までの距離がわずか14キロメートルとはいっても、昼間に「」が見えたのです。
それは、原子炉ではなく、使用済み燃料プールからの「」に間違いありません。

希望の牧場から見えたという「煙」の正体について
「使用済み燃料プールからの煙」と推測しましたが、正体は「隣の農園で火事」だったとのこと。
今、通信社から連絡をいただきました。

上は、当方の憶測に過ぎません。危険はありませんので安心してください。

この「煙」は、3号機の建屋の上から散布している水によってできた霧のような「煙」であることが分かりました。

しかし、まだ線量は高くないものの、このまま3号機のプールの温度が上昇し続ければ緊急事態に発展する可能性があります。

【3、4号機】プラントパラメータ Last Modified : 2014/3/19 11:00

20140319-3.jpg

今日(3月19日)の東電のプレス発表によれば、3号機の使用済み燃料プールの温度は19.8です。

20140319-4.jpg

また、今より気温が低い2月28日のプレス発表では、3号機プールの水温は13.3
他の使用済み燃料プールの温度は2月下旬も、今も変わっていませんが、3号機だけは上昇し続けています。

20140319-5.jpg

東電の「管理温度の上限温度は65度」です。
それ以上の温度になると、管理できなくなる、という限界温度です。

これから気温が上がる季節を迎えます。プールの温度上昇は計算することができますが、それも気温が一気に上がるときは直線的に上昇するのではなく、曲線を描いて上昇することがあります。これについても、想定外のことが起こるものだ、という認識が必要です。

3号機の使用済み燃料プールの水温から目を離せない日々が続きます。

毎日のプレス発表の中で、このタイトル=「福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)」のファイルが出てきたら開いてください。
各号機の使用済み燃料プールの水温が記載されています。

ところで、オバマは、予定どおり4月に来日するのでしょうか。
すでに4月22日に国賓として来日することが決まっていますが、安倍総理とオバマ大統領とは犬猿の仲になってしまっているといいます。
だから、彼が来日したところで、TPPは一気呵成にはまとまらないでしょう。

彼も放射性物質が飛び交う国には長居したくないはずですから、交渉妥結の目途が立たなくても、さっさと引き揚げていくでしょうから。




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