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HOME   »   内部被曝  »  「子供の甲状腺の検査はするな!」露骨さ増す国策の陰で
       
小規模の医院、開業医では、仮に甲状腺検査の設備がととのっていても検査・治療が実質、できなくなったとのこと。
それは、福島第一原発からの放射能に結び付くような甲状腺疾患を懸念させる検査には、診療報酬が支払われなくなっているからです。


「フクシマ」由来を想起させる甲状腺検査を行う医院は、兵糧攻めに遭う

「放射能防護プロジェクト」に参加している三田茂さんという医師がいます。この3月に小平市の病院を閉院して、東京から岡山へ移住することを決断されてい ます。

今年3月11日に、『報道ステーション』で古舘伊知郎さんが甲状腺がんの特集をやりました。

(3月11日放送の動画はすべて削除されました。※こちらに文字起こしがありますが、放送された動画のキャプチャー画像まで削除されています。国家によるすさまじい隠蔽。朝から晩までネット検閲するほど、子供の甲状腺ガンは金のために原子力を推進したがっている人々にとっては隠し通さなければならないことなのです。関東が、場所によっては福島と同等の被曝をしていることは完全なタブーなのです)

※「県民健康管理調査検討委員会の星北斗座長の、『33人の甲状腺ガンが出ても放射線の影響は考えにくい』。ある担当者の、「切ればいい。死ぬわけじゃないんだから」との言葉には、福島県の医師会の頭の軽さが世界の医学界に燦然と輝くのです。

古舘さんは三田先生にも取材に行っています。

三田医師は、東京・関東の子どもたちの血液、特に白血球の数値が低くなっている、と明らかにしました。それは柏市や三郷市のようなホットスポットだけでなく、埼玉市や川崎、横浜、相模原の子どもたちの数値も悪くなっている、と指摘しました。

話を聞いた古舘さんたちは驚いて、「先生の名前と顔が出るが、話していいのか」と聞きました。三田先生は「大事なことだから、きちんとした良い番組を作ってくれるなら出して構わない」と、OKを出しました。

ところが、数日後に連絡が来て、「実は東京が危ないということは報道できない」と、全面カットになったそうです。福島だけの問題になってしまいました。

これは、三田医師を知っている、ある医師のツイッターをまとめたものです。報道ステーションが三田医師の撮りを済ませていたのに、放送を自粛したことは、すでに広まっている事実でしょう。

三田医師とは、東京都小平市で二代にわたって地域の人々の健康を見守ってきた開業医です。

子供が福島第一原発から放出された放射性ヨウ素を吸い込んで内部被曝をしてしまったのではないかと心配になって、親御さんが、甲状腺検査(エコーと血液検査)をしてくれる医院を探しても、どの医院も、「ふくいちからの放射線による甲状腺懸念に結び付ける検査はするな」という“お達し”があったため、断られていました。

その中で、小さな子供を持つ母親たちの駆け込み寺になっていたのが、三田医院でした。
「あそこなら、子供の甲状腺検査をやってくれる」という話が口コミで伝わり、三田医師のもとには、東京、埼玉、神奈川、千葉などから連日、母親が子供を連れて検査に訪れていました。

1500人ほどの検査を行ったところ、子供たち-特に、幼稚園児や小学生の子供の多くに有害な症状がみられ、それ以外に高齢者にも、いくつか重大な症状がみられたことから、関東で尋常でないことを起こっていると、「東日本からの避難を強く呼びかける」ことを始めた医師です。殺到するお母さん方のための、まさに寝食を忘れての検査の日々。


実は、テレビ関係の取材は、報道ステーションの他、2社。計3社あったのです。おそらく、ネット上で広まってきたので、様子見もかねての取材だったのでしょう。情けないテレビマンの姑息さが出ています。

その三田医師も、ご家族の関係で3月末日を持って医院を閉鎖し、岡山に新天地を求めてやってきました。4月21日から、岡山で開業の運びとなったとのこと。

実は、去年、甲状腺検査などのレセプトが切られ、開業医では子供の甲状腺検査と治療が実質的にできなくなっていたのです。

レセプトとは、患者が受けた診療について、(三田医院などの開業医や病院などの)医療機関が保険者(市町村や健康保険組合等)に請求する医療報酬の明細書のこと。レセプトによって、診療を受ける側の負担も軽微になるし、医療機関の側も経営が成り立つのです。

それが、去年、三田医院に対して打ち切られてしまったのです。それも、3ヵ月も遡って、突然に、です。
これは、他の開業医も同様でしょうけれど、都内でオープンに甲状腺検査と治療をやっていたのは、三田医院ぐらいですから、他の“大人しい”医院には影響は出ないはずです。つまり、狙い撃ちされたのです。

ここには、明らかに福島第一原発からの放射線と関連付けられる甲状腺疾患懸念は、すべてカットしてしまおうという国策が働いているのです。

子供の健康と、次の、そのまた次の世代のために遺伝子の損傷を食い止めようとする三田医師のような人たちは、他の“従順で大人しい”医院と違い、このような姑息な手段によって兵糧攻めに遭うのです。

国は、率先して検査と治療に当たるような良心的で正義感に溢れた医師ほど、甲状腺の診療をするな、ということです。

小児の甲状腺医療をするには、親御さんに事情を説明して自費に近い医療費を払ってもらわないと医院が運営できなくなるでしょう。
安倍政権と、彼の原子力政策に都合の悪いことは黙っていろ! 調べるな! ということです。

核フリーク集団、安倍政権の冷酷さは、他に比肩するものがないでしょう。結局、何も言わない小泉進次郎も、ただのお飾りのアイドルだったわけです。

これほどおぞましい人々が現実にいることに驚く。そういう人たちは、朝起きて洗面台で自分の顔を鏡で見たときに嘔吐しないように。間違いなく悪魔顔になっているでしょうから。彼らこそが、この国を破滅に導いているのです。

残念ながら、これから多くの人たちに、放射性被曝の症状がはっきり出て来るでしょう。それでも検査情報を一元化し、彼らの思うままに情報をいじくることによって、「なかったこと」にされていくのです。

来年、再来年…被曝の症状が出てくる人たち中には、その「なかったこと」にしようと必死で努力してきた人々、そして、その家族も入っているはずです。
「パパ、なんで僕は検査が受けられないの?」と子供に訊かれたとき、正直に答えてあげるべきです。「パパはねぇ、本当は悪魔なの」。

凍り付いた子供に、こんなジョークを言ってやれ。「パパは2万歳」。

遠い地平線の向こうを目を細めて見てください。この背景には、農業のインテグレーションと同様、医療のインテグレーションの姿が、ぼやっと見えてくるのです。




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