カレイドスコープ

| 全記事タイトルリスト
HOME   »   サバイバル  »  お金の要らないライフスタイル
       

The Moneyless Man(=お金を必要としない男)こと、マーク・ボイル(Mark Boyle)という英国在住の若者が、2年以上、お金のない生活を送っており、実体験にもとづいたハウツーが話題です。

マーク・ボイル氏は、いわゆる、ひと頃のヒッピーではなく、前身は成績優秀なサラリーマンで、貯蓄も十分ある身分。
だから、節約することを目的に、このようなライフスタイルを選んだわけではないのです。

彼なりの「お金の要らない生活」における哲学は、近い将来、重要なヒントになります。
基本的なことが多いですが、自分なりのオリジナリティを加えたりすることは、クリエイティブな作業になるでしょう。


経済的苦境を生き抜くための10のヒント
10 Tips to Simplify or Survive During Hard Times
Activist Post:2011年2月14日

迫り来る食料危機の不気味な兆候

悪化の一途をたどる経済情勢。

今こそ、ライフスタイルを簡素化し、生活を効率化・能率化しておくことが大切です。

消費することが、まるでスポーツのようになってしまった世界では、物質的な重荷を脱ぎ捨てることが何より真の満足を与えてくれると分かるでしょう。

みなさんの現在の資産状況 がそれほど悪くなくても、前もって、そうした心構えをしておくことは分別のある考え方です。

生活費が増え続け、人口が増加を続けている層の人たちは、自分も失職の憂き目に遭うのではないか、と考えることがあるでしょう。

この層の人たちは、より最適に生き抜くために、限りある資源を創造的なアイデアを使って、うまく管理することを余儀なくされているのです。

満足のいくミニマリスト(最小限の物で満足する主義の人)、サバイバリストになる鍵は、基本的な必需品を効率的な方法で備えることです。
目標は簡単なことです。

それは、健やかに生活するために必要なアイテムを削ることをしないで、毎日、毎週、毎月の出費を減らしていくことです。

私たちは、“金を必要としない男”マーク・ボイル(Mark Boyle)のような究極の事例から学ぶときがきているのです。


20110215-3.jpg

マーク・ボイルはアイルランド出身。
大学で経済学と経営学を学び、有機野菜を販売する企業に就職。

サラリーマン時代の営業成績は大変良く、高収入を得たが、一方で金銭を介在させる生活に疑問を感じるようになった。

2008年より、イギリスのブリストル近郊で金銭を介在させない生活を始める。

徹底した自給自足の体制をとり、今まで短時間でできたことも長時間掛けてしなければならなくなった。

このことが原因で恋人とも別れたという。

しかし、1年経過し「暮らしは快適」と本人は語っており、「もう元の生活には戻りたくない」と語るようになった。2010年には『アエラ』でも彼のことを紹介している。(Wikiより)

The Moneyless Man: A Year of Freeconomic Living

お金のむなしさを若くして悟ったボイル。

彼のようなライフスタイルで生活をする人のことをFreeconomistと呼んでいる。

でも、彼自身には、かなりの額の貯蓄があるとのこと。

それは別にして、彼の知恵を素直に拝借しましょう。

http://www.dailymail.co.uk/news/article-1231658/He-finds-clothes-bin-grows-food-Meet-man-spent-NOTHING-year.html?ITO=1490

彼が2年以上も、金銭の束縛から離れて(金を一切使わずに)、幸せに暮らすことができたというライフスタイルをまとめた彼の著書(上の写真)は必需です。

彼が選んだ極端なライフスタイルは、誰もが簡単に実践できるというものではないかもしれません。

しかし、実際に、ほとんどお金を使わず、それなりの暮らしができる、ということを彼が証明して見せてくれ、事実、発想の転換次第でそれができるのです。

以下の概説は、厳しく苦しい時代を生き抜くためのヒントです。

それほど痛みを伴わず、ごくごく少ないお金で、あるいは裁量支出を増やすことなく暮らせるという貴重なヒントです。

テレビを止める:
誰でもインターネットに接続できるというのに、なぜ、まだテレビ受信料を支払っているのですか?

インターネットでニュースを見たり、スポーツを見たり、気に入った映画さえ観ることができるのです。
それ以外は、ただの“高価な雑音“でしかありません。

ニューヨークタイムズが報じているように、テレビなど止めてしまいなさい。
この傾向はどんどん高まっているのです。

テレビのプラグを抜くことで即座に節約できる費用をコツコツ倹約するとしたら、どれほど大変であるかが分かるでしょう。

いえいえ決して吝嗇(りんしょく)なのではありません。
健康的な生活から不要なノイズを排除したいと考えているのです。

ただ、どうしても観たいチームの試合があるときは、隣人と仲良くしておくか、友人の家で社交的に振舞うことが大切です。

「あなた自身」をクリエイトしてください:
テレビを消してしまえば、いつもは普通に購入している物を自分で作る時間が生まれます。

現代の便利な世界は、私たちから生活を支えるための知識を奪いとってしまいました。

日々の生活領域でもっともコストがかかるのは、クリーニング(清掃・掃除)とパーソナルケア分野です。

これも、基本的な成分だけを使うようにすれば、家庭内の有毒物質を最小限に抑えることができるし、暮らし回りがシンプルになるので、自然にお金が貯まるようになります。

石鹸、シャンプー、デオドラントなどのパーソナルケア製品は、家庭で誰でも簡単に作ることができ、しかも安く上げることができるのです。

どこのご家庭にもある三つの成分-重曹、蒸留酢、Dr. Bronnerで作ることができます。

乗り物を使用することを最小限にしてください:
車は実用的で、ハッピーな気持ちになるのに必要なものかも知れませんが、何より、もっとも高価な品物の一つです。

それは、社会において、あなたのステータスを表す主要な贅沢品でもあります。
でも、これは幻想に過ぎません。

高級車を見せびらかすことより、生活の簡素さ、ゆとりある貯蓄を持つことのほうが、はるかに重要なことです。

もちろん、車のようなパーソナルな乗り物は、公共の輸送手段のない地域では必要なものだし、中古車として売ったりできるアイテムですが、もし家族で数台の車を所有しているなら、そのうちの1台をなくすことができるかどうかを考えてみてください。

そうでないなら、車の燃費、自動車保険、メンテナンスにかかる費用を抑えるために、もう一度予算を組みなおしてみてください。

ご家庭のエネルギー消費を抑えてください:
家庭のエネルギー消費を抑える方法は、いろいろ書かれています

とにかくエネルギー消費を抑えることは、月々の請求額を減らす確実な方法なのです。

照明をマメに消したり、温水暖房機でも、使っていないときは必ずスウィッチを切ることなどは簡単なことです。

エネルギーをどれくらい使っているのか、意識するようにしてください。
そして、可能な限り、エネルギーを自給自足できるように研究してください。

参考:
【入門編-風力発電キット】
【一般家庭向け小型風力発電機】
【一般家庭への太陽光発電導入事例】

自分の食べ物をつくってください:
誰にでもできることで、もっとも重要なやり方は、簡単な庭を作ることです。

平均的な家計の10~15%が食費に割り当てられ、価格はうなぎ上りです。

迫っている食料価格のインフレに対処する方法を見つけることが、生き残りのための重要な対策です。

市場に依存しないで、食物を安いコストで作ることは、経済の状況に関係なく、常に大事な投資です。

どんな人も、お金を節約して自立するために、程度の差はあれ、食料の生産に取り組むことができるはずです。

大型ストアをボイコットする:
ウォルマートのような大型ストアは、安い商品を手に入れたがっている生活費の少ない層に対して唯一とも言える選択肢を提供しています。

ウォルマートは本当に安値で多くのアイテムを販売していますが、逆にそのことが、ウォルマートが出店している周辺地域の経済を弱体化させることにつながっている、との研究結果が出ています。

したがって、私たちが生活の簡素さを求める場合には、より大きな構図を描いて、同時に地域経済を支えるべきなのです。

また、退屈でつまらない買い物をしないように、必要なもの以外には衝動的に手を出さないなど、最善を尽くす必要があります。

大型ストアは、「特別ご奉仕価格」を設定して、消費者を衝動買いに誘い込んでいるのですから。

ローカルで買ってください:
私たちの共同体、私たち自身に、再び繁栄を取り戻したいと思うなら、巨大企業より、地元の本当の生産者を支援することを始める必要があります。
多くの場合、食物のような生きるために必要不可欠な基本的な品物、中古の道具その他の品物が、大型ストアで買うより、はるかに安い価格で手に入れることができはずです。場合によっては、無料、ただで。

あなたの地元にある農家直販市場や自営農場を探すことで、地域の共同体を本当に支援していることになるのです。

地域の収穫地は、郵便番号から検索することができるデータベースによって探すことができます。
地元の農業生産者に、直接、接することによって、より健康で安全な農業生産物を入手できますし、その地域経済を強くすることに協力することができるのです。しかも、とんでもなく安い費用で。

食料を探す:
私たちは食料を探す能力をもう一度、身につけるべきです。

食べ物を探し求めること恥ずかしい行為ではありません。
たいていのものが、使い捨て文化の恩恵として見つけることができるのです。

新しい商品を買う余裕があっても、もっと安く、あるいはただで、ビンテージ物を探り当てたときは、何か誇らしい気分なるものです。

これは、ピカピカのニューブランドをそろえなければならないような中学校の話ではないのです。

いくら倹約したところで、あなたの友人は、あなたと絶好などはしないでしょう。
実際に、あなたが掘り出し物を見つけたときは、友人たちは、あなたのことをうらやましく思うでしょうから。

物は必要な人にとっては価値がありますが、そうでない人には、ただのゴミでしかありません。
それがダイヤモンドの指輪であっても・・・

フリーサイクルの物々交換:
すべての中で最も良い生き残り戦略-それは「 協力」です。

Recycling Group Finderによると、世界85ヵ国の、およそ5000のグループ(会員数800万人以上)が、要らなくなった商品を取り引きするか、また無償で提供するという物々交換を行なっています。

この活動がなければ、十分使えるアイテムが、そのままゴミ埋立て地に埋められてしまうのです。

マーク・ボイルのウェブサイト「Just For The Love of It」では、彼が「Freeconomy」と名付けたライフスタイルで暮らすための、豊富なリソースが紹介されています。

このサイトで、他の人々と交流し、自分にない技能を学んだり、必要な道具やサバイバル用品などを物々交換したり、あるいは取り引きしたりすることができます。
また、他の人に自分スキルを教えたり、自分のサバイバル経験談なども記事にして投稿できます。

自分でやろう:
爪のマニキュアを塗ったり、頻繁に髪をカットしなければならないなら、なぜ自分でやろうとしないのですか?
どうしてもプロに手入れをしてもらわなければ、ダメなのですか?

今まで、代金を支払ってきた、そのようなサービスが、自分でできるものであるかどうか決めてください。

自分で芝生を刈り、自分で洗車し、自分で愛車のオイル交換をやってみてください。

汚れた皿を自動食器洗浄器に、無造作に入れる代わりに、自分で手洗いをしてみてください。

自給自足時代の流れに合わせて、いろいろなスキルを学んでください。




お金に頼らずかしこく生きる 買わない習慣
金子由紀子 著  
2009/6/25刊 
新品 1,500 円 配送無料  中古 666円より

お金に頼らずかしこく生きる 買わない習慣 [単行本(ソフトカバー)]



関連記事
       
NEXT Entry
Off-the-Gridな食生活を確立しよう
NEW Topics
統一教会と創価学会の漆黒の闇を知らなければならない③と④
統一教会と創価学会の漆黒の闇を知らなければならない②
統一教会と創価学会の漆黒の闇を知らなければならない①
FEMA強制収容所の設置とワクチン医療従事者の暗愚③
FEMA強制収容所の設置とワクチン医療従事者の暗愚②
FEMA強制収容所の設置とワクチン医療従事者の暗愚①
マイナによって2024年は「666獣の経済」元年となる
グレートリセット本番!生き残る日本人は10人に1人
今世紀最大の逆イールド発生!大倒産時代をどう生き残る
3年後に迫る人類史上最大のターニングポイント③
3年後に迫る人類史上最大のターニングポイント②
3年後に迫る人類史上最大のターニングポイント①
この冬から始まる世界同時崩壊のイベント
計画的食料危機で世界政府があなたをシープルにする方法
食料配給制度が復活し、UBIによって人口削減へと進む④
ブログ管理人

管理人:ダンディー・ハリマオ

『カレイドスコープ』は「目から鱗(うろこ)」とよく言われます。
このブログは視界ゼロメートルの世界情勢を見通す独自の視座を持った未来透視図です。
メルマガお申し込み

有料メルマガのバックナンバーを販売中です。
ご質問について
初歩的なご質問については、更新作業の妨げになるのでお受けしません。まずは自分で調べることを習慣づけてください。
カテゴリ

openclose

カテゴリー+月別アーカイブ
 
全記事表示リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ハリマオレポートへ

姉妹サイト「ハリマオレポート」へ
検索フォーム
リンク10-インフレ
リンク17-中東情勢
リンク18-外国語サイト
ログイン
QRコード
QRコード

Page Top