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「これから2~3ヵ月は、世界市場・崩壊の予兆を目の当たりにすることになる」と、世界的な専門家が警告している。
しかし、資金の避難先である安全資産としての金の現物が、ほとんど「ない」のである。

(以下は、メルマガ第125「パート1」、「パート2」の超圧縮ダイジェストです)

株式市場の9割下落・・・それは現実に起こった

・・・1929年10月24日のブラック・チューズデー(ウォール街大暴落)を思い出してください。
NYダウが90%も暴落するなどと、いったい誰が考えていたでしょう。しかし、現実にそれは起きたのです。

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・・・世界経済の大崩落は、すでに始まっています。
“1929年9月3日”は過ぎました。そして、“1929年10月24日”が、抜き足差し足で迫ろうとしています。

安保法で逃げ始めた海外投資家ー新アベノミクスにも無反応

・・・9月30日にはアメリカ政府の決算がやってきます。政府の一部閉鎖まで囁かれています。

アメリカ政府の債務残高は、今年の3月15日から、ずっと18兆ドルで止まったままになっています。表向きは、3月以降は、いっさい借金をしていないということになっているのです。

このように、現在のアメリカの株式市場も債券市場も、米・金融当局が発表する捏造された経済指標と、マスメディアを動員したプロパガンダによって、かろうじて相場の形を保っているだけです。

・・・この先、アメリカ、そして、日本はどこに向かおうとしているのかーー

それは、この量的緩和政策第4弾(QE4)が実施されるかどうかにかかっています。

しかし、アメリカの多くの投資家が夢から覚めつつある中では、仮に、QE4が実施されたとしても、再びアメリカの株式市場に資金が集中するということは、一過性の現象としてはあるかもしれませんが、長くは続かないでしょう。

これは、2013年12月の安倍首相の発言。

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・・・アベノミクスとは、日銀による異次元の金融緩和にほかならず、その結果は、「GDPの縮小、実質賃金の継続的減少、再びデフレ突入懸念」と、つまり、アベノミクスによって日本の経済はマイナス成長しているのです。

アベノミクスは、確かに失敗だった」・・・。「失敗」どころか、日本を経済崩壊に大いに近づけました。

・・・2014年12月1日、ムーディーズが日本国債の格付けを、それまでの「Aa3」から「A1」に引き下げました。

さらに、今年の9月16日には、まるでダメ出しのように、もう一つの米・格付け大手、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)も、それまでの「AAマイナス」から「Aプラス」へ1段階の引き下げを行い、とうとう日本の国債は中国(AAマイナス)や韓国(同)より下のランクになったのです。

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その反省も検証もないまま、日本のトップは、今度は「新・アベノミクスでGDP600兆円を達成するぞ」と言い出したのです。
あまりにも唐突で、また新しいお題目で世界の投資家を騙すつもりか、と外国メディアは冷たい反応を示しています。

これには、さすがの経済同友会も呆れ顔。安倍氏は、とうとう日本の経済界まで騙そうと考えているようです。「世界の将軍様」になるために。

・・・そのきっかけとなる一つのイベントとして、11月4日、日本の郵政3社(日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険)の東証への正式上場があります。
小泉政権による郵政改革から10年。いよいよ、国民のトラの子である日本郵政の外資への明け渡しが始まるのです。

ゼロ金利、量的緩和の麻薬が切れかかって夢から覚める人々

・・・今年6月から、上海インデックスが40パーセントも下げて、中国市場は確かに崩壊しました。
これと並行して、原材料価格は、この10年で最低の水準まで下落しています。

発展途上国の国際通貨は、2002年のレベルまで下落し、かつて繁栄していた資源豊富な国々の通貨は続落しています。

こうした情勢では「利上げの条件が調ったとはいえない」と、連邦準備制度理事会(FRB)のイエレンは利上げの延期を宣言しました。
でも、10月、あるいは12月には利上げするかも」という含みを残しながら。

ジェラルド・セレンテ「連邦準備制度理事会(Fed)最後のカード、それは量的緩和の第4弾」

その懸念は事実です。

中国の金融当局が出す経済指標は、GDPをはじめとして、ほとんどが捏造されていることは、もはや欧米の投資家の常識になっています。
他の指標も信頼に足るものではありませんが、ここでは、景気の先行きを占う際の基本的な指標として仕方なくPMIを参考にします。

中国のPMIとは、景気の先行きを端的に示す「Caixin中国製造業購買担当者景気指数(China Caixin Manufacturing PMI)」のことで、各企業の購買担当者から聴き取りを行って出された景況感を表す指標です。

50を上回る状態が続くと景気拡大、逆に50を下回る状態が継くと景気減速を示すとされています。

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公表されたばかりの9月の速報値によれば、47.0ポイントで、この6年半ぶりに安値を下回っています。

そして、オックスフォード経済は、新興国のGDPは年平均で3.6%落ち込むと予想しています。これは、2008年以来、もっとも大きな落ち込みです。

連邦準備制度理事会(Federal Reserve)による80ヵ月に及ぶゼロ金利政策、そして、2009年から2014年の間、まるで熱に浮かされたようになって債券購入プログラムを継続 し、量的金融緩和を進めてきたものの、米国のGDPは、かろうじて2パーセントを維持するにとどまっているのです。

反面、3兆5000億ドルの借金をこしらえて、貸借対照表を悪化させました。

連邦準備制度理事会(Federal Reserve)が、今後数ヵ月以内に金利を小幅上げるか否かに関わらず、どう見ても世界的な景気後退局面に入ったと見る他はありません。

ジェラルド・セレンテは、連邦準備制度理事会は、すでに実質上、破綻しているアメリカの株式市場を保護するために量的金融緩和の第4弾を実施する以外に道は残されていない、と見ています。

エゴン・フォン・グレヤーズの恐怖の予言

さて、次は、スイス国立銀行(SNB)のユーロとのペッグ制の放棄を、去年12月2日に予言して的中させた男、エゴン・フォン・グレヤーズ(Egon von Greyerz)の見立てを紹介します。

彼のツイッターは以下。
https://twitter.com/goldswitzerland?lang=ja

・・・彼は、一週間前、「現在のスーパーバブルは、米国とそれ以外の世界の国々の市場を下落させ始めるので、これからの2〜3ヶ月は世界にとってショックだろう」と述べました。

エゴン・フォン・グレヤーズは、以前から、「すべての中央銀行は破産して、そのため、世界の金融システムは残存することができず、全世界規模の崩壊が目の前にある」という不吉な警告を出し続けています。

これに対して、米政府の財務次官補を務めた後、ウォール・ストリート・ジャーナルの副編集長を務めたポール・クレイグ・ロバーツは、「われわれが世界規模の経済崩壊に直面しているという彼の見方は正しい」とエゴン・フォン・グレヤーズに同意しています。
(メルマガ93号パート1「ポール・クレイグ・ロバーツまでが世界的な経済崩壊を警告 」に詳述。ブログでは、ここで要点のみ)

彼は、こんなことを警告しています。

アメリカの借金は18兆ドル、世界のデリバティブは18京(ケイ)円

・・・米国には18兆ドル以上の負債があるうえ、連邦準備制度理事会(Fed)の貸借対照表における負の資産額は、4兆5000億ドル以上に上っています。

連邦準備制度理事会(Fed)は、すで完全に破綻しています。そして、米国政府も、すでに破綻しています。

・・・世界中の中央銀行のトップは、私たちがテレビで観ているような冷静さを保ってはいません。彼らは、内心ではパニック状態にあります。
彼らは、デフレが金融システムの保証や信頼を爆縮させてしまうことを十分理解しています。

・・・世界の投資家たちは、国際通貨基金(IMF)と同様に、再び連邦準備制度理事会、中国銀行、イングランド銀行と多くの他の中央銀行からも、主要な新しいQEパッケージを見ることになるでしょう。つまり、いっそう札束を刷るのです。

そして、1500兆ドルのデリバティブのバブルが破裂する時、通貨創造は、いままでの歴史において決して見えられない規模に達します。

ちなみに、1千5百兆ドルとは、ドル/円の為替レートを120円で計算した場合、18京(ケイ)円となり、これは、日本政府が抱えている借金1000兆円の180倍の額となります。

・・・米・金融当局から、2015年第一四半期の銀行のデリバティブ・ポジションが発表されましたが、今まで以上にぞっとする内容です。

米国のトップ5の銀行が持っているデリバティブの※イクスポージャーは、トータルで247兆ドルにも上っているのです。

世界のすべての銀行のデリバティブの総額は600兆ドル以上です。(それでもこの数字は、かなり少な目に見積もられた数字で、実際の半分以下である)

この600兆ドルのうち、米国トップ5の銀行だけで、247兆ドルものイクスポージャーを抱え込んでいるというのです。

何かがトリガーとなって、金融システムが本当に崩壊しそうになると、この天文学的な仮想マネーが、地球を一周して世界中の金融システムに猛攻撃を加えます。それは、確実に起こるでしょう。

・・・今後数年のうちに、この1500兆ドル分が崩壊すると、全体の金融システムが地獄に引きずられることは確実なことです。
しかし、そのプロセスが終わる前に、世界中の中央銀行は、数千兆ドルの紙幣を必死になって印刷するでしょう。

2015年の秋が世界経済衰退の始まりになると、重ねて警告してきました。
2015年の秋から数ヵ月の間、悪い知らせと、ネガティブな想像もできなかったことが起こる流れになっていくはずです。

これは、政治や地政学上の問題がそうであるように、銀行の破綻やデフォルトに至るまで、あらゆる面での「ネガティブ」なことを意味しています。

貧困とシリアのような大規模な移住は、より社会的不安につながります。そして、戦争が起こる蓋然性は劇的に増加しています。
ある時期からは、とうとう耐え切れなくなった国の政府債務によるデフォルトも始まります。

・・・最初のうちは、国民に気づかれないように、「延期」「猶予」「一時停止」といったモラトリアムやリストラに偽装されるでしょう。
「まさか、このアメリカが」、「まさか、この世界第三位の経済大国である日本が」・・・

人々は、毎日、「変だ」とは感じるものの、「信じたくない」というバイアスが働いて、いよいよ断崖から落ちるその瞬間まで、国家の財政破綻を認めようとしないのです。

これからの2、3ヵ月は世界に衝撃を与える

エゴン・フォン・グレヤーズは、このように言っています。

・・・それは、おそらく、世界の株式市場で壮大なナイアガラ(大量の水が落ちる大瀑布のように、株式市場で起こる大暴落のこと)を見ることになるでしょう。

株式市場のナイアガラは何度かやってきますが、その中でもっとも大規模な暴落の後で、債券市場の暴落が訪れるでしょう。それは、金融システムだけでなく、世の中のあらゆるシステムに深刻な影響を与えることになるはずです。

絶望の長い期間の間には、希望と楽観主義が交互に現れるでしょうけれど、悲しいことに、それは短命に終わります。

金と銀は、こうした問題が次々と起こる中で、最大の受益者になります。

恐怖が支配し、資産市場が暴落し、多くの投資家は貴金属に避難場所を求めます。

西側の中央銀行は、保有していた金を売ってしまったか、あるいは、リースに出してしまっているので、株式を売って資金を避難させようと貴金属市場に入ってきたとき、すでに売買できる金は、ほとんど残されていないということです。

つまり、現物の裏付けのないペーパー・ゴールドが飛び交いするだけなのです。

一方、この間を利用して、東側(例えば中国とインド)の賢い国は、かなり下げたところで金の現物を大量に買いつけることができたのです。

しかし、金の現物の市場では大きな不足が生じているので、この状況は、それほど長くは続きません。

・・・COMEX金先物の未決済残高は4,100万トロイオンスに上っています。 (1トロイオンス=約31.1グラム)

それは、重さにすると約1,300トン、金額にすると約500億ドル(2015年9月22日現在)に相当します。

しかし、COMEXの現物ゴールドの手持ちの登録在庫は、わずか1億8500万ドル分しかないのです。

このように、COMEXの現物ゴールドの在庫の250倍以上の金が、ペーパー・ゴールドとして取引されているのです。

COMEXの金市場は、すべて人工的に操作されている

The Comex Is Facing A Gold Crisis(2015年9月9日)

・・・CME(シカゴ先物)の最近の発表では、ペーパー・ゴールドと、「deliverable(配達可能)」な現物ゴールドの総量の比率は、200対1にまで開いている、ということです。

9月4日の金曜日、JPモルガンは、金の保管庫にある適格口座の顧客の保有分から、89.4Kトロイオンスを引っ込めました。
また、登録口座の「deliverable(配達可能)」な分から、122Kトロイオンスを顧客の口座に移動しました。

・・・どこかの取引先が、JPモルガンの金保管庫から、「金の現物と交換したい」という顧客の要求に応えられるように、現物の金を移し替えた、ということです。

・・・9月9日の取引報告では、金先物の未決済取引残高は、4190万トロイオンスに増えたとのこと。どんどんペーパー・ゴールドが増えているのです。

これは驚くべきことに、あらかじめ207対1の比率で、ペーパー・ゴールドと「deliverable(配達可能)」な現物ゴールドの比率を設定していたことになります。

・・・現在、COMEXの現物ゴールドの量は、2002年以来、もっとも少なくなっています。それは、ほぼ100%、デリバティブに充てられている、ということです。

もはや、連邦準備制度理事会と米国財務省のエージェントである金地金銀行を経由して、金市場において金の指標価格を決める値決めのメカニズムを制御するためにやっているのです。

言い換えれば、COMEXの金市場は、すべて人工的につくられた市場である、ということです。

・・・金と銀の現物の供給量は日極めで、どんどん縮小しているのです。

確かに、大部分の貴金属ディーラーは、金と銀の在庫を切らしているようです。

先物と現物との比率が200対1などという事態は、金と銀の市場が危機モードに入っている確かな兆候であると考えないわけにはいかないのです。

見る限り、投資専門サイト「ゼロ・ヘッジ」には、8月3日の時点で、ペーパー・ゴールド/現物ゴールトの比率が124倍に希釈されていることを問題視する記事が出ています。

そして、9月16日には、エゴン・フォン・グレヤーズの警告のとおり、ペーパー・ゴールド/現物ゴールドの比率が252倍と、8月3日の時点と比べて、さらに2倍に希釈されているのです。

ブルームバーグは、その翌日の17日、「金在庫不足説を真に受ける必要なし-米COMEX在庫は十分との見方」という見出しの記事を出しています。

金の現物は絶対的に不足している

いったい、何が起ころうとしているのでしょうか。

・・・確信的に言えるのは、大規模な金の現物の不足があるということだけです。

そして、アメリカの投資家が1トロイオンス当たり、1,100ドル台で金を買うことができる局面は、すぐに過ぎ去っていくだろうということです。

そのとき、もうペーパー・ゴールドは、見向きもされなくなるでしょう。
そして、銀行システムの外側で保存される物理的な金(現物)だけが、価値を温存できる唯一の方法であることが理解されるでしょう。

金価格は再びじりじり値を上げ始めています。

(※以上についてはあくまで個人的な見立てです。全文はメルマガで)。


メルマガ125号のメニュー

パート1
 株式市場に衝撃と恐怖が迫っているー すべての人は、この先の崩壊を知っておくべきだ 
-パート2-
 
現物ゴールドの絶対的不足/これからの2〜3ヵ月は世界に衝撃が走る


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