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第三次世界大戦の発火点となりそうなシリア情勢。西側が、その第三次世界大戦を引き起こそうとして仕込んだISISというモンスターの本性と、それを操る西側のペテン師たちの素顔が暴かれる瞬間です。

・パリの風刺週刊誌の版元「シャルリー・エブド」本社襲撃事件、
・引き続き、バタクラン劇場の大量虐殺をはじめとするパリ市内で起こった同時多発攻撃、
・トルコの首都アンカラの駅前広場で起こった爆弾テロ、
・シリアとトルコの国境線付近上空を偵察のために飛行していたロシア軍機がトルコ空軍機に撃墜された事件・・・

すべての謎を解くことができます。

(※とてつもなく長い記事なので、以下、要点のみです)

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アメリカとNATO、そして湾岸協力会議(GCC)は、2012年という早い時期から、シリアとトルコ国境付近に「安全地帯」、もしくは「緩衝地帯」を確立しようとしてきました。

なぜ、「ISISと戦う」と言っている彼らが、「安全地帯」、もしくは「緩衝地帯」をつくりたがっているのか・・・実際は、アメリカとNATO、そして湾岸協力会議(GCC)の本音は、「ISISと戦う」決意を反復的に繰り返しているのとは裏腹に、ISISを筆頭とする「アルカイダ系」テロリストのグループを、現状のまま維持しておきたいという西側の願望をあからさまに提示しているのです。

彼らは、こう説明しています。
「シリア難民を救援するために、彼らに物資を届けるためである」と。

知恵のある者たちは、西側の彼らのこの科白のうち、「シリア難民」を「ISISとアルカイダ系テロリスト」に置き換えます。

・・・ロシア軍機に上空援護を提供しているシリア・アラブ軍は、ジャラーブルス(Jarabulus)からアフリン(Afrin)に至るルートのほとんど閉鎖しました。

実際、パリで同時多発アタックが起きる前の週、シリア軍は、ユーフラテス川からちょうど40kmのところにあるアサド政権のクワイレス(Kweires)空軍基地を取り囲む回廊を確保しました。
それをきっかけに、シリア軍は周囲の地域の支配を拡大しています。

シリア軍が、ユーフラテス川まで迫って(拡大して)くれば、アレッポを取り、次には、西のラタキアから北東に軍を進めるでしょう。
そして、シリア軍は、NATOが長い間、その「安全地帯」なり「緩衝地帯」なりを確立しようと努めてきた「ぽっかり開いた地域」を埋めることができるのです。その空域とは、下の地図の赤い矢印で示した地域です。

mag20151130-1.jpg

言い換えると、シリアをさらに細かく分割して、まるで海賊が分け前を奪い合うように、シリアを部分的に支配していこうと計画しているNATOは、ロシアの空爆の支援を受けて、俄然、勢力を盛り返してきたシリア軍と、ビーチフラッグ競争のように、“早い者勝ち”を競っているのです。

その前に、NATOと湾岸同盟国は、まずは、シリアとトルコの国境地帯(上の地図の赤い矢印の部分)を先取りしようと、同盟国同士の間で、競争をやっているのです。

地図の国境地帯は、まだ空域地帯になっていて、トルコがNATOの意向を受けて、シリア領土内にいるISISや「アルカイダ系」イスラム過激派に、生活物資や武器と弾薬、そして、テロリストたちに与えるサラリーを届ける唯一のルートとして残っているからです。

・・・地図から分かるように、シリアとトルコの北側の長大な国境線エリアは、クルド族がすでに支配しており、彼らの敵であるISISに物資が行き渡らないようにしています。

エルドアンのクルド族への弾圧は、彼らがISISの補給ルートを断ったことが原因

・・・ここで、10月25日、東京・渋谷のトルコ大使館前で起こったトルコ人による暴動事件を思い出してください。
日本のメディアやブロガーたちは、「11月1日の在外投票を巡って、トルコ人とクルド系双方が、極右系政党や非合法武装組織の旗を掲げるなどし、これが騒動の発端になった」と書いています。

mag20151031-1.jpg

・・・この根本的な原因は、トルコとシリアの国境線を、すでに穏健派のイスラム武装勢力・クルド族が支配しており、トルコからクルドの宿敵であるISISに物資が行き渡らないように完全にブロックしているからなのです。

トルコ大使館の騒動は、10月10日、トルコの首都アンカラで起こった自爆テロによって、大勢のクルド族が犠牲になったことが発端です。

・・・トルコ政府によるクルド族への弾圧は、今回に始まったことではありませんが、暴動の発火点になったのは、確かにアンカラの自爆テロです。
クルド族弾圧の先頭に立っているのが同国の第12代大統領、レジェップ・タイイップ・エルドアンです。

パリの同時多発テロは西側がウィーン会談に干渉するため

・・・パリの同時多発攻撃は絶好のタイミングで行われました。それは、ウィーン会談のまさしくその前夜のことでした。
まさに、それは、シリアとその同盟国が、NATOが必死になって要望している「安全地帯」、もしく「緩衝地帯」の境界に接近したときに起こされたのです。(上の地図の赤い矢印の地域)

ウィーン会談で決まったことは、「シリア紛争解決に向け、ISISやヌスラ戦線を西側が一丸となって徹底的に叩く」ということです。

パリで起こった同時多発攻撃は、これまでISISに及び腰になっていたフランスを含む西側が、シリア北部におけるアメリカとトルコの軍事作戦を正当化することを手助けするでしょう。

ウィーン会議のわずか4日後、フランスのオランドは、ロシアとともにISISへの空爆強化で連携することを国際社会に約束しました。日本の人々は、このニュースに触れて諸手を挙げて喜んでいます。

まったく、どこまでお人好しなのか、日本人!

「言ったことを簡単に破る」、「言っていることとやっていることが正反対」のあの裏切りの歴史でつづられたフランスが、本気でISISを空爆するはずがないことぐらい、権謀術数に長けた怜悧なプーチンは知っているはずです。

ロシアのプーチンは、フランスと連携して、いざ空爆!という段になったき、「フランスやい、どこにもオランド!」ということになるのは目に見えているので、フランスと共同作戦を取ることはあり得ないのです。

ISISはロシアが壊滅させなければ、さらに東に向かう

・・・これは、日本の報道だけでなく、西側メディアにさえほとんど載ってきませんが、サウジアラビアはイエメンで戦争を続けるために、アメリカから軍用品(主に弾薬)を受け取っています。

イエメンにおいては、サウジアラビア兵士たちは、アルカイダ系過激派とISISの戦闘員とともに戦っています。サウジとアラブ首長国連邦の非常に機械化された部隊によって、イエメンの武力を一掃した領域を占拠しているのです。

イエメンとサウジなどの湾岸諸国との戦いの源にも、このISISがいます。

イエメンとの戦争は、中東と北アフリカで今後、西側が本格的に展開しようとしている新植民地主義を巡る戦争において、代理軍をつくるための前哨戦といった位置づけになっているのです。

欧米は、ISISを使ってシリアとイラクを分断して徹底的に破壊することを決定づけようとしているだけではなく、次の段階では、このテロ集団を、イラン、南ロシアのコーカサス地方、そして、さらには中央アジアに移動させようとしているのです。(下の「大中東アジェンダ」の地図)


だから、アメリカ、英国、フランス・・・西側が何を言おうと、彼らはISISを何度でも不死鳥のように蘇らせるでしょう。
キャメロンが言ったように、これを“長い戦争”と言う時、彼らにとってはの意味は、こういうことなのです。

トルコによるロシア軍用機の撃墜は計画されていた

・・・トルコの戦闘機が、ロシアのスホイSu-24全天候戦闘機を撃墜しました。「トルコは、シリア境界の近くでロシアの軍用機を撃ち落とします」)ニューヨークタイムズのその記事では、「トルコは、シリア境界の近くでロシアの軍用機を撃墜した」として次のように報じています。

・・・しかし、トルコは、ロシア軍機が、トルコ側の領域を攻撃しようという意図を持っていないことを知っていながら、ロシア軍機を最初から撃墜しようと待ち構えていたのです。この事件はエルドアン大統領によって計画され、命令が出され、実行されたものであることは明らかなのです。

ロシアはISISへ物資を運ぶトラックのコンボイを空爆した

・・・トルコの新聞、デイリー・サバ(Daily Sabah)は、「ロシアは、シリア北西部のアザーズ(Azaz)で救援物資を運ぶトラックの車列を目標として空爆を行っており、7名が死亡した」と報じています。

・・・ドイチェ・ヴェレのカメラクルーは、トルコ・アンカラの政府によって承認を受けた数百台の輸送トラックが、ISISのいる地域に向うべく国境で待機している映像を捉えています。

このドイチェ・ヴェレ(DW)のレポートは、ちょうど1年前の2014年11月に発表されたもので、「なぜ、ISISが戦闘能力を維持することができているのか」を明らかにしたものです。

そのレポートは、ここにあります。動画はyoutubeにアップされています。
本ブログでは、「本当のイスラム国、本当の中東、そして、日本の未来」で詳述しています。

・・・シリアとトルコの境界に沿った地域で、ロシアがさらなる活動を展開する場合は、シリア内部の対立が終盤に差し掛かっていることを示しています。


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