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3号機が予断を許さない

日本人は、テレビのニュースでの取り上げ方を見て、福島原発が収束に向かっているかどうか判断します。

ここのところ、NHKを除いて、民放はニュース以外では福島第一原発のことを取り上げなくなりました。
これは、とても危険なことです。

原子力安全・保安院は、運転している状態の原子炉の水の1万倍の線量の水が漏れ出している可能性を指摘し、事態はいっそう深刻になったかもしれない、と発表しました。

特に3号機のタービン建屋から、高濃度の放射性ヨウ素131が検出されたことで、「原子炉で何らかの反応が起きている可能性が高い」と判断せざるを得なくなりました。
放射性ヨウ素131の半減期は8日ですから、さらに高濃度の放射性ヨウ素131が検出されたということは、新たな核反応が起きていることを示しています。

昨日、この3号機のタービン建屋内で、173~180ミリシーベルトという高濃度の放射線量に被曝した3名の作業員が病院に救急搬送され、今日の午前中に千葉県の放射線医学研究所に移されて隔離状態に置かれてます。
海外メディアが掴んだ情報が本当だとすれば、すでに何名かの作業員が亡くなった、とも言われています。
東電は何も発表しないし、政府も同様です。

作業員の安全確保をするのであれば、むしろ、こうしたことこそ発表すべきなのです。
東電、そして原子力安全・保安院は、まだ重大な情報を隠しているといわざるを得ません。
政府には、それが伝わっていない。

また、1号機、2号機からも前より高い濃度の放射性物質が放出されています。

最悪、3号機が「いよいよ」ということになれば、さすがの政府も、東電(そのものではなく、使命感に溢れた下請け企業)、レスキュー隊にも退避命令を出すことも考えられます。
そうなれば、「なすがまま」で成り行きを固唾を呑んで見守るしかなくなります。

そして、さきほど、枝野官房長官が、「福島第一原発から半径20~30km圏内にいる人たちに対して、積極的な自主避難を促すことが望ましい。今後、さらなる放射線被害の可能性が出てきたので、避難指示を出すこともありうる」と声明を出しました。

まだ、この地帯には1万人以上の人たちが残っています。

「今後、さらに高濃度の放射性物質が飛散する可能性があるので、自力で脱出できる人は、今のうちに」ということです。

ここにきて、「政府は、いまさら何をやっているんだ」という物言いは、止めることにしました。

東電の幹部連中を断罪し、処分、そして上場廃止、後、国有化で出直し。
さらには、最悪の事態を招いた元凶である原子力安全・保安院の職員たちの処分、解体、そして原子力委員会と原子力安全委員会の位置づけなど、すべてを抜本的に見直し、国の原子力行政を徹底的に再構築する必要があることは、識者、そして国民の多くが求めるところでしょう。

原子力行政には、深い闇があって、これを明るみに出さないことには、次は本当に浜岡原発災害によって首都圏は廃墟になってしまうかも知りません。これは、現実的な問題になってきました。

また、広範囲にわたって壊滅的な打撃を受けた三陸の市町村の再興という問題が、長期にわたって日本の経済の足を引っ張るでしょう。
政府は被害総額20~25兆円と早くも算定しているようです。被害の全貌がつかめていない、というのに。
つまりは、「この際、赤字国債の大増発も已む無し」という世論の高まりを誘発しようとしているかのようです。

今回、すべてを押し流されてしまった三陸の市町村は、再び、同じ場所で町を立て直すことを考えるのでしょうか。
「この町で生まれ育ったから、離れられない」という被災者の方たちの心情は十分理解できますが、おそらく、無理でしょう。
いくつかの町は、海岸から遠く離れた丘陵地帯に新たに町を建設することになるでしょう。

国土交通省などでは、そうした大規模な三陸再建計画のグランド・デザインに着手しているはずです。

欧米各国政府の支援と、いいますが、彼らは無償で支援などしませんから、国民は注意深く監視する必要があります。

今日、北朝鮮が、この大震災への義捐金として日本円で800万円の支援を申し出た、ということです。
管理人の本音は、現民主党政権が「わずか800万円で、懐柔されることのないよう」、こんなときも、北朝鮮へ制裁を止めないで欲しいと思っています。

この「どさくさまぎれ」の中、こうした魑魅魍魎が蠢きはじめました。いっそう注意です。

このように、さまざまな「兆候」が出てきましたが、今は、しっかり福島第一原発の動きをウォッチすることです。
茨城・千葉の震源も不気味です。
和歌山、四国、関西地方も、要監視です。
油断など、まったくできません。
自分たちが新たな被災者になって、今度こそ政府機能が失われないためにも。

私たちが、冷静に効率よく行動することが被災者を助けることになると思います。
マスコミ情報は、鵜呑みにしないように。彼らは、とてもではないが信じるに値しません。
あくまで自分で判断することが重要です。

キャスターとコメンテーターを選ばないと、かえって害になる


マスコミは、いったい何がしたいのでしょうか。
こういうときは、やはりNHKの情報が頼りになります。

その他、民放のワイド・ショー、ニュース・バラエティ番組は、注意する必要があります。
キャスターと、コメンテーターの質を見極めないと、誤った方向に誘導されてしまうからです。でも、彼らは自覚できないのです。

能の無いキャスターとコメンテーターは、決まって「政府の後手後手の対応は問題だ」と言います。
そして、口の端も乾かないうちに「想定外の未曾有の災害」と言います。

彼らは、いったい何が言いたいのでしょう。

「政府の後手後手の対応は問題だ」と言っていれば、とりあえずは視聴者の賛同を得られると思っているからです。

彼らには、思考能力がありません。
確かに政府の対応は錯綜して、系統だった指示が出せないでいます。
しかし、こんな事態で、そんなことを言ったところで、何の役に立つのでしょう。

まずは、福島第一原発の刻一刻の状況を報道することが先決です。
しかし、それについては、何の新興情報も出さないのです。

こうしたキャスター、コメンテーターたちは、「とりあえずビール」のごとく、まずは政府を責め立て、さらに混乱を引き起こしたいようです。
政府を非難し、評価するのは必要ですが、それは後に回すべきです。

こうした、お馬鹿なキャスターとコメンテーターたちが、「これは、国民全体でいっしょになって考えるべき問題です」と言っているように、今はまさにそうしたときです。
何でもかんでも、政府に不満をぶつければいい、というのでは、これも矛盾したことになります。

彼らは、いったい何が言いたいのでしょう。

キャスターだから、コメンテーターだから、といって「まともな人間である」とは限りません。むしろ、その反対である場合が多いのです。
このブログ読んでおられる人たちのほうが、よほどバランス感覚が優れているでしょう。

震災情報は、番組を良く吟味しましょう。でないと、知らぬ間に自分自身でマインド・コントロールにかけてしまうのです。

特に「情報ライブ ミヤネ屋」は最悪です。
司会者はもとより、コメンテーターは、害のあるカスばかりです。

彼らは、視聴者の方を向いているのではなく、「プロ野球ナイターを止めろなど、民主党はとんでもない」と怪気炎を上げている読売グループの“老害宰相”の方しか見ていないのです。

この“老害宰相”は、被災地の、零下の極寒の中、毛布一枚で風前のともし火にある老人たちの命など、どうでもいいのでしょうね。
彼の頭の中にあるのは、こんなときにも政権打倒です。

そして、そんな老醜に右ならえするキャスター、コメンテーターたちは、実は国民を混乱させようとする敵なのかもしれません。
少なくとも、とんでもなく無責任な人々たちであることは間違いのないことです。

「憎まれっ子世に憚る」とは、よく言ったものです。




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