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HOME   »   原発・放射能  »  1号機の再臨界が濃厚 -- 今後どう行動するか
       
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福島第一原発の1号機で、再び、再臨界の可能性が高まりました。
最悪のシナリオ(水蒸気爆発によって大量の放射性物質がばら撒かれる)が脳裏をよぎります。
そうした事態になったとき、どのように行動すればいいのか。
推理してみましょう。


自分は半日で遠くに避難できるのか


【動画

神保哲生氏が主宰するvideonews.comをご覧ください。
4月8日時点での分析ですが、どうも再臨界が起きている可能性が高いようです。

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アドオンを入れていない場合は、InternetExplorerでご覧ください。



4月8日、1号機の格納容器から、前日の3倍に当たる毎時100シーベルト(マイクロやミリではありません)の放射線値が検知されたものの、「計器の故障ではないか」と説明したきりで、以後、何も情報は出てきません。

またまた、この期に及んで、まだ情報隠しをやっており、官邸は、これについて何も指示を出していません。

つまり、「計器の故障」などではなかったと、いうことです。

100シーベルト。毎時です。

再度、ここで東電の発表、東電からの情報を精査できず、そのまま鵜呑みにするしかない無能な官邸、原子力安全・保安院の発表、そして、それを、ただ流すだけのテレビ・大新聞。これらは、まったく信用できない、ということを、しっかり頭に叩き込む必要があります。

国民の命を救わなければならない立場の人間たちが情報を隠しているのですから、今は、事実だけを取り入れて、自分の推理力を働かすことが大切です。

最悪の事態=水蒸気爆発が起こった場合。

私たちは、その映像をテレビで観ることができるでしょう。職場、昼食時、通勤の電車内のテレビで観るでしょう。
問題は、それが、どれくらい前の映像か、ということと、どんな事態になっても、官邸は情報を隠すだろう、ということなのです。

そして、テレビは、「まだ大丈夫です。あわてないでください。ネットの情報は間違いです。政府の発表する情報だけが正しいです」と、同じようなことを言い続けるはずです。

東電には、人を救おうという気概はありません。
官邸は、何百万の人々が大量被曝する危険性を知っていても、パニックを封じ込めることを優先して、重大な情報を出さないでしょう。
世界は、そのように観ています。

このビデオを観る前に、「割り切り」を持ってください。頼りになるのは自分だけ。
右側に座っている宮台氏が言っているような、まとめ方を参考にして、記憶しておきましょう。↓


●高度なクロル38が出ているということは、再臨界が起きている可能性が非常に高い。(このことは、3月25日の時点で分かっていたこと)

●再臨界の可能性が高いが、このことによってすぐに何かしらの大爆発が起きるということではない。
しかし、もし再臨界なら「核の暴走」を止めることは非常に難しくなる。
楽観的に観ても、水蒸気爆発に近づいていると考えるほうが妥当。

●再臨界が起きると、今まで情報に出ていなかったような核種が出てくるが、離れた場所の人にとっては、やはり今までどおり放射性ヨウ素131、セシウム137から防護することには変わりがない。

●最悪の事態は、「原子炉圧力容器が壊れて、外側の格納容器も壊れる」ことによって、今までの何十倍もの放射性物質が広い範囲に飛んでくる、ということ。

●その場合は爆発が見える。テレビを観ていれば、必ず(爆発の規模が大きいので)わかるはず。

●それを観たら、とりもなおさず避難することを実行に移すべき。

●どこまで逃げるかということについては、風下の場所なら、200~300kmの距離まで退避する。
風向きによるが、東京に向けて風が吹いてくるのであれば、東京を捨てて逃げる必要がある。

●ライブで1号機の爆発(1号機以外でも)の映像を観たら、東京に放射性物質が届くまで半日近くあるだろうから、すぐに準備して行動すべき。

●つまり、いろいろな素人考えは止めて、爆発の映像を観たら、半ば条件反射的に逃げて欲しい。

どこに逃げるのか。
どのように逃げるのか。
誰を連れて逃げるのか。


この三つが、それぞれ個人の事情によって異なってきます。

避難の過程では、今度は巨大地震を想定する必要はありませんので(東海地方の沿岸に沿って移動する場合は、どうか分かりませんが)、携帯電話、ネットはつながるでしょう。
また、車で移動する方で、カーナビが付いていれば車内でテレビを観ることができるでしょう。

最低1週間と考えますから、日頃から生活をシンプルにしておくこと。
必要なものを取り揃えておくことは言うまでもありません。

避難先で購入すればいい、という考えもありますが、疲労を避けてエネルギーを温存しておくことが大切なので、気がついたことはすぐに車の中にポンポン放り込んでおく。

また、震災の義捐金手続きによって銀行のシステムがダウンしてしまうのですから(私は、これは本当の原因ではないと思っていますが)、現地で、信用金庫などを探してお金を下ろせばいい、という考えも捨てたほうがいいでしょう。
コンビニでも下ろせますが、どうなるか分からない。
大金は必要ないものの、あらかじめ当座のお金は用意しておく。

自宅を留守にする手順
●忘れやすいこと。
郵便局、新聞配達所の電話番号などを控えておいて、郵便なら局留め、新聞なら配達中止の連絡を入れておく。
ポストから零れ落ちるようだと空き巣に狙われる。携帯に入れておくのもいいが、やはり、リアルの世界に出しておいたほうがいい。つまり、ノート、手帳などに自分で手書きで書いておく。
気になるのであれば、銀行の貸し金庫などをつくり入れてしまう。

●留守番電話の設定を解除しておく(防犯のため)

備品
「原発疎開の準備」にも少し書きましたが、車のシガー・ソケットならパソコン、携帯電話の充電ができるインバーターや、手動で発電できるラジオ 懐中電灯などがあれば、車のエンジンを切ってしまったときでも、手で回せば、携帯電話くらいはかけられる。

そして、とにかく水。
ポリタンクや長期保存可能なペットボトル飲料水を何本か。
万一の時のための寝袋。
東海道経由ではなく、中央道や伊那道、あるいは木曾道から南下、あるいは西に移動する場合は、6月でも寒い日がある。

どこに行く?
西のほうに親類がいる場合は、とにかく渋滞に巻き込まれる前に都会を出てしまって途中で携帯電話で連絡することも考える。

そうでない場合は自分で探すことになる。
楽天やyahoo!に会員登録しておいて、いわゆる「宿ナビ」で探すのもいいが、実際は、そんな時間はない。
日頃から、どこに泊まるか、避難ルートと合せて、宿泊できる場所をネットで調べ(一軒だけでなく、数十軒)、「爆発」のニュースを聞いたらすぐに予約を入れてしまうこと。
その場合、何件も入れないこと。後の人が泊まれなくなってしまう。

いったん、宿に避難してから、再度、ゆっくり考える。
長期になりそうなら、地方都市の場合は「ウィークリー・マンション」のような権利金なしの賃貸し住宅があるかもしれない。
大勢の家族なら、貸し別荘を借り切ってしまうことも考えられるが、たいていはリゾート地にあるので標高が高い。それは避けたほうがいい。
また、食材の調達も不便。

このようにいろいろ考えられますが、最悪、「おいらは宿無し」状態になってしまった場合は、寝袋があれば、道の駅などで車中泊できる。意外に快適。とにかく風邪は絶対にひいてはいけない。

道の駅には観光情報や食料が集まっているので、落ち着いて体勢を立て直すことができる。
ただ、首都圏から人が殺到することも考えられるので、やはり食料は最低2日分は車に放り込んでおく。
「サトウのご飯」、「レトルトカレー」など。
水は手に入りづらくなるかも知れないが、ジュース類で水分を補給できる。

このように、いろいろ先々を推理して、思いついたら「放り込んでおく」。

問題は
小さな子供さんがいる場合。それも、複数人。
平日の日中であれば、学校に迎えに行くだけで1時間は使ってしまうので、どのようなルートで行くかは日頃から考えておく。(都心部なら、渋滞のときのための裏道をマスターしておく)

専業主婦なら、自宅を家族の連絡センターにする。
ご主人の「回収」をどうするか。
電車は混雑するでしょう。
別行動を決めて、避難現地で落ち合うか、詳細に決めておく。

あるいは、ご主人の希望で「Tokyo50」になるつもりかも知れませんから。

自分が考えていることは、みんなも考えているので、なるべく速やかに行動を起こすことが混雑を避けることになり、他の人たちがスムーズに避難できるよう助けることになります。

他人を助けたければ、日頃から気がついたことを準備すること。
そして、余力を温存し、助け合うこと。
このことによって多くの人がパニックを起こすことなく避難できます。

その他必携品
ポンチョ、使い捨てマスク、できればゴーグルも。

車で移動しない人
電車は混雑するでしょう。
人が殺到した場合は、都会に、そのまま取り残される可能性があるでしょうから、早めに行動を起こすに限ります。

以上、思いつくまま、書いてみました。
何の根拠もありませんが、私が常に意識していることです。

「信頼のメルトダウン」が心配される

先ほどまで、近くの巨大ショッピング・モールにいました。
そこには、あの大震災などなかったかのような風景が広がっていました。商品は、再び溢れ帰り、ペットボトルの水も、十分とはいえないまでも、それなりに補充されていました。

防災コーナーのスペースが拡充されていて、日頃、気がつかなかった防災アイデア用品が、ところ狭しと陳列されているのには驚きました。

そして、帰宅して、すぐ、この記事を書いています。

こんな平和な時に、上に書いたような「最悪の事態」は、突然、やってくるかもしれません。

東電は、相変わらず情報を隠しているし、官邸は非常事態になっても、私たちが自分の命を守るための有益な情報は出さないでしょう。

これは、日本の気象庁が海外にだけ大気汚染シュミレーション情報を出して、日本向けには出していないこと。
そして、税金をたっぷり吸い込んで、この日のために研究してきたはずの文部科学省・拡散予測システム「SPEEDI(スピーディ)」が、いまだに情報非公開の措置を取っていること。

菅直人、枝野コンビでは、官邸の情報統制は強化されることはあっても、緩められることはないでしょう。

いまや、官邸の枝野が意味不明のことを話す姿を国民は、しらけた顔をして眺めているのです。

今まで、信じていたこと-「信頼」のメルトダウンが起こっているのです。

世界の英雄「Fukushima50」の命を懸けた作業のお陰で、私たちは、かろうじて健康で生活できています。

今では、1000人を超える東電の下請け企業、メーカーの社員が地獄の現場で、必死に「最悪の事態」を食い止めようとしています。

「Fukushima50」の人々は、現場に入るに当たって、自ら被曝限界値の100ミリシーベルトを、その2.5倍の250ミリシーベルトに引き上げるように要請したといいます。
彼らは、本当に命を捨てて志願した人たちでした。

私たちは、「Fukushima50」のような人たちばかりでない、ということを知らないとなりません。

政府被ばく基準増 原発作業員が拒否

高い放射線量下で電源復旧などにあたる福島第1原発の作業員が、2・5倍の被ばく線量上限アップを拒否していることが9日、明らかになった。
厚生労働省が 同原発の事故発生後に急きょ限度を250ミリシーベルトに引き上げたことについて、作業員を派遣する企業の多くが「現場が納得しない」などと反発。


官僚は気楽です。
安全基準など、机上の空論に過ぎないことを現場の作業員は疑っています。

彼らの本音は、こうです。
「命に関わるような数字を、そんなに簡単に変えるのか」。

彼らは、数字を2.5倍にしたことに意義をとなえているのではありません。「我々はロボットではない」と訴えているのです。
官僚が本当に国を救いたいと思っているのであれば、福島第一原発の現場に駆けつけて、彼らに土下座して懇願すべきなのです。

人を物扱いする政府の言うことを、人々は、だんだん聞かなくなっているのです。
そして、危険な状態にある4基のうちの1基でも、最終局面を迎えてしまえば、官邸は、死ぬことが分かっている現場に作業員を送り込むことはできないでしょう。

これが、起こり始めていることが、とても心配です。
これは官邸の性格を反映しています。「人命軽視」の政府。

ということで、私は、ひとつのアイデアを出したいと思います。

日テレ報道部デスクの方のブログに、そのヒントがありました。
彼は、放射線被ばくを恐れて逃げ出したと、批難されているようですが、記事自体は、いいところを突いていると思います。

退職した60歳代のプラント・エンジニアたちが、「福島原発阻止行動プロジェクト」というのを立ち上げた、ということです。

高被曝を覚悟して一ヶ月で、冷却システムのプラントを組み上げてしまうというものです。
要は、自分たちは年寄りなので死んでもよいから、これ以上の災厄を食い止めたい。決死隊として冷却システムを作るからやらせてくれという話です。

こうした捨て身の「燻し銀」のような熟練したプラント・エンジニアのグループと、ついでに東電の清水、勝俣、そして原子力安全・保安院の根井も加えて、「シルバー・ハイパー・レスキュー」をつくったらいいと思います。

先頭に立って現場に入るのは、もちろん、東電の勝俣、清水です。
なにしろ、「原発は絶対に安全」、「地震などでは壊れない」と、国民に「安全神話」を説いてきた張本人たちですから。
身を挺して証明していただきましょう。

彼らなら、東電、官邸、原子力安全保安院、マスコミが作り出した「信頼のメルトダウン」を食い止めることができるでしょう、必ず。




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