文部科学省が、いかに自分たちの面子を優先し、子供たちの健康をないがしろにしているか、【福島県児童の「20ミリシーベルト/年」の薄弱な根拠】で書きました。
この記事にあるように、小さな子供に「ダメ」と言い聞かせても土の上で寝転んだりします。
そうした子供の行動の仕方を無視して、大人の都合で地面から何十センチの高さで計った放射線量が基準値内だからといって、「ただちに健康被害はない」宣言を出していいものか、という問いに対して、文部科学省は合理的な根拠を示すことができませんでした。
さて、空間放射線量についてですが、閲覧者がいちばん多い東京の例で考えてみましょう。
東京都は1時間ごとに空間放射線量を計測し、こちらのサイトで公開しています。
(トップページは、新宿の東京都健康安全研究センター)
福島第一原発事故が起こる前の〔平均値〕は、0.03~0.05μGy/h(=μSv/h)ですから、だんだん平常時の値に戻っています。
※ 3月15日は東京都において大気中の放射線量が最も高い値になった日です。
どういう条件で測定しているかというと、この写真にあるように新宿百人町のビルの屋上(地上18m)のところで計っているのです。その上に計器が載っていますから、地上から19.8mのところを動いている大気を計っていることになります。(下の図)
画像クリックで別窓拡大
【他県のモンタリングポストの高さ】
県 区・市町村 MP地上からの高さ
=================================
茨城県 北茨城・高萩・大子 約1.3m(可搬型)
その他 約2.7m
栃木県 宇都宮 20m
その他 ビル屋上
群馬県 前橋 20m
埼玉県 さいたま 18m
千葉県 市原 約6~7m
東京都 新宿 18m
神奈川 横浜 23m
毎日1時間ごとに更新されている東京都の数値は、海抜ではなく、周辺の地面から18mの高さのビルで計ったもので、主にヨウ素、セシウムの値ということになります。
人間の背の高さで計っているものと思っていました。
(空中放射線量は、東京23区内でも、大きく差が出る日があります)
他の放射線核種も検出されるのでしょうが、測定方法が異なるので、ここでは無視しているようです。
怖い、怖いといわれているプルトニウム、ストロンチウムは重いので、遠くにまで飛んでこないと考ると、むしろ海洋汚染の心配があります。
東京の人にとっては、やはり、放射性ヨウ素131、セシウムが問題です。
放射性ヨウ素131の半減期は8日ですから、いまは、どんどん消えている状態。
するとセシウムが問題です。半減期が30年だからです。
この一ヶ月、大気中のセシウムが雨によって土に落下して沈着して、それが積み重なっている状態になっている、ということです。
また、風や雨によって自宅の外壁に吹き付けられて、付着している状態。
カーポート、門扉、外付けの郵便ポスト、ブロック塀などにも…
この表によると、セシウム134、セシウム137は今でも検出されています。
採取及び測定場所:東京都健康安全研究センター(東京都新宿区百人町)
重点的に言えば、この段階では、セシウムに被曝しないようにすればよいということになります。
上の図にあるように、アスファルト路面から50cmのところでは0.08μSv/h(マイクロシーベルト/毎時)、土の地面から同じく50cmのところでは0.09μSv/h(マイクロシーベルト/毎時)ですから、アスファルトより土に沈着しやすいことが分かります。
そして、この数字は公表されておらず、あくまで地上18mで計った0.0692μSv/h(マイクロシーベルト/毎時)という値しか公開されていません。
土の地面の上50cmのところでは、この1.3倍の0.09μSv/h(マイクロシーベルト/毎時)になるのです。
地表では、どれくらいの値になるのでしょうか。少し怖いです。もちろん公表されていません。
もし、自宅に芝生の庭があって、ここに寝転んだまま、眠ってしまったりしたら、この数値の何倍もの量の放射線に被曝してしまうことになります。
ただし、短時間なら気にする必要はないのでしょう。
被曝している時間の長さが問題ですから。
このことから考えると、ペット、たとえばダックスフントのような腹を地面すれすれに着けて歩くような犬種では、もろにセシウムに被曝しているということになります。
外に散歩に行くときは、歩かせずに抱っこして外の空気に触れさせる、というようなことも考えなければなりません。
下の動画は、3月15日のTOKYO MXのニュースですが、ここでは「平常時でも年間で2400マイクロシーべルトの量を被曝しているので、健康には問題ない」と言っています。
ただし、2400マイクロシーベルト(年間)というのは、世界平均ですから、それより低い日本の場合には当てはまりません。
日本の場合は、年間で1500弱マイクロシーベルトが妥当と言われているのです。
とにかくパニックを避けるために、「御用なんとか」を使って、こういうときは日本の実情とは違う都合のいいデータを持ってくる、という行政の体質がはっきり分かります。
石原都知事も、放射性物資の被曝については分かっていないようです。
この動画は、3月15日 東京都台東区のマンション(おそらく地上20~25mの高さ)のベランダで撮ったものです。
これは、4月6日 東京都杉並区ビルの屋上で計測したもの。周囲の景色を見ると、高い建物ではなく3階建て位のようです。
地上11~13mくらいのところでしょうか。
ビル屋上床に置いたときは、6.39μSv/hを刻んでいます。
現実にはないことですが、もし、この日、着衣しないで24時間、ここにいれば6.39μSv/h(マイクロシーベルト/毎時)×24時間=153μSvの量を外部被曝します。
一ヶ月では153μSv×30日=4590μSv・月という積算値になります。つまり、4.59ミリシーベルト。
1年間では、×12ですから、55ミリシーベルト。国際基準上限(年間1ミリシーベルトまで)の55倍に相当します
国際基準上限の年間1ミリシーベルト(=1000マイクロシーベルト)に達するまでに、1000÷153=6.5日。
約1週間、外で肌をさらしていれば、1年間の許容被曝限度に達してしまうことになります。
もっとも、着衣なしで、24時間、外に出ていることなど考えられませんが。
さらに、この値は、口から呼吸によって吸い込む内部被曝は考えていないのです。
内部被曝の場合は、この値の4倍、あるいは5倍という専門家もいます。内部被曝については、外部被曝のようにはっきりしていません。
これから見てみても、福島県の年間20ミリシーベルトという行政の都合で決めた基準値がとんでもない値であるかが分かります。
さらに地元でとれたものを子供たちに食べさせるというのですから、馬鹿げています。
当然、内部被曝は考慮されていないのです。
まずは、車、駐車スペース、家の外壁、ポスト、マンションならベランダに落ちて降り積もっているセシウムを水で洗い流し、除去することが内部被曝を防ぐもっとも効果的な方法ということになります。
幸いなことに、今は空間線量が、どんどん減ってきて、平常時の値に戻ってきていますから、あらたな「放射性物質の降り積もり」は、ごくごく微量の状態にあるということになります。
ですので、原発事故後、過去一ヶ月の間に降り積もったもの、あるいは付着しているものを水で洗い流せば、100%落ちるわけではないものの、一安心ということにはなると思います。
ただ、土の地面、たとえば庭に沈着してしまったセシウムは、表土を削らないと取れないのでしょう。
でも、必要以上に気にしないことでしょうか。
毎日、このことばかり考えているとストレスになり、そちらのほうが健康に良くないと思います。
分かりやすい参考記事:
原発 緊急情報(58) これから:セシウムを防ぐ日常生活
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この記事にあるように、小さな子供に「ダメ」と言い聞かせても土の上で寝転んだりします。
そうした子供の行動の仕方を無視して、大人の都合で地面から何十センチの高さで計った放射線量が基準値内だからといって、「ただちに健康被害はない」宣言を出していいものか、という問いに対して、文部科学省は合理的な根拠を示すことができませんでした。
さて、空間放射線量についてですが、閲覧者がいちばん多い東京の例で考えてみましょう。
東京都は1時間ごとに空間放射線量を計測し、こちらのサイトで公開しています。
(トップページは、新宿の東京都健康安全研究センター)
福島第一原発事故が起こる前の〔平均値〕は、0.03~0.05μGy/h(=μSv/h)ですから、だんだん平常時の値に戻っています。
文部科学省の全国環境放射能水準調査結果 |
μSv/h(マイクロシーベルト/毎時) |
平常時 | 測定結果(一日の平均値) | ||
平成23年3月15日※ | 平成23年4月26日 | ||
東京都新宿区 | 0.028~0.079 | 0.144 | 0.069 |
岐阜県各務原市 | 0.057~0.110 | 0.061 | 0.062 |
鳥取県東伯郡 | 0.036~0.110 | 0.067 | 0.064 |
山口県山口市 | 0.084~0.128 | 0.092 | 0.093 |
どういう条件で測定しているかというと、この写真にあるように新宿百人町のビルの屋上(地上18m)のところで計っているのです。その上に計器が載っていますから、地上から19.8mのところを動いている大気を計っていることになります。(下の図)

画像クリックで別窓拡大
【他県のモンタリングポストの高さ】
県 区・市町村 MP地上からの高さ
=================================
茨城県 北茨城・高萩・大子 約1.3m(可搬型)
その他 約2.7m
栃木県 宇都宮 20m
その他 ビル屋上
群馬県 前橋 20m
埼玉県 さいたま 18m
千葉県 市原 約6~7m
東京都 新宿 18m
神奈川 横浜 23m
毎日1時間ごとに更新されている東京都の数値は、海抜ではなく、周辺の地面から18mの高さのビルで計ったもので、主にヨウ素、セシウムの値ということになります。
人間の背の高さで計っているものと思っていました。
(空中放射線量は、東京23区内でも、大きく差が出る日があります)
他の放射線核種も検出されるのでしょうが、測定方法が異なるので、ここでは無視しているようです。
怖い、怖いといわれているプルトニウム、ストロンチウムは重いので、遠くにまで飛んでこないと考ると、むしろ海洋汚染の心配があります。
東京の人にとっては、やはり、放射性ヨウ素131、セシウムが問題です。
放射性ヨウ素131の半減期は8日ですから、いまは、どんどん消えている状態。
するとセシウムが問題です。半減期が30年だからです。
この一ヶ月、大気中のセシウムが雨によって土に落下して沈着して、それが積み重なっている状態になっている、ということです。
また、風や雨によって自宅の外壁に吹き付けられて、付着している状態。
カーポート、門扉、外付けの郵便ポスト、ブロック塀などにも…
この表によると、セシウム134、セシウム137は今でも検出されています。
採取及び測定場所:東京都健康安全研究センター(東京都新宿区百人町)
採取日 Sampling date | ヨウ素131 (131I) Bq/m2 | 放射性セシウム | 備考 Remarks | |
セシウム134 (134Cs) Bq/m2 | セシウム137 (137Cs) Bq/m2 | |||
2011/04/27 9:00 - 2011/04/28 9:00 | ND(不検出) | ND(不検出) | 39 | 雨 |
2011/04/26 9:00 - 2011/04/27 9:00 | ND(不検出) | 5.4 | 6.6 | |
2011/04/25 9:00 - 2011/04/26 9:00 | ND(不検出) | ND(不検出) | 5.5 | 雨 |
2011/04/24 9:00 - 2011/04/25 9:00 | ND(不検出) | 5.0 | 5.4 | |
2011/04/23 9:00 - 2011/04/24 9:00 | ND(不検出) | ND(不検出) | ND(不検出) | 雨 |
2011/04/22 9:00 - 2011/04/23 9:00 | ND(不検出) | ND(不検出) | ND(不検出) | 雨 |
重点的に言えば、この段階では、セシウムに被曝しないようにすればよいということになります。
上の図にあるように、アスファルト路面から50cmのところでは0.08μSv/h(マイクロシーベルト/毎時)、土の地面から同じく50cmのところでは0.09μSv/h(マイクロシーベルト/毎時)ですから、アスファルトより土に沈着しやすいことが分かります。
そして、この数字は公表されておらず、あくまで地上18mで計った0.0692μSv/h(マイクロシーベルト/毎時)という値しか公開されていません。
土の地面の上50cmのところでは、この1.3倍の0.09μSv/h(マイクロシーベルト/毎時)になるのです。
地表では、どれくらいの値になるのでしょうか。少し怖いです。もちろん公表されていません。
もし、自宅に芝生の庭があって、ここに寝転んだまま、眠ってしまったりしたら、この数値の何倍もの量の放射線に被曝してしまうことになります。
ただし、短時間なら気にする必要はないのでしょう。
被曝している時間の長さが問題ですから。
このことから考えると、ペット、たとえばダックスフントのような腹を地面すれすれに着けて歩くような犬種では、もろにセシウムに被曝しているということになります。
外に散歩に行くときは、歩かせずに抱っこして外の空気に触れさせる、というようなことも考えなければなりません。
下の動画は、3月15日のTOKYO MXのニュースですが、ここでは「平常時でも年間で2400マイクロシーべルトの量を被曝しているので、健康には問題ない」と言っています。
ただし、2400マイクロシーベルト(年間)というのは、世界平均ですから、それより低い日本の場合には当てはまりません。
日本の場合は、年間で1500弱マイクロシーベルトが妥当と言われているのです。
とにかくパニックを避けるために、「御用なんとか」を使って、こういうときは日本の実情とは違う都合のいいデータを持ってくる、という行政の体質がはっきり分かります。
石原都知事も、放射性物資の被曝については分かっていないようです。
この動画は、3月15日 東京都台東区のマンション(おそらく地上20~25mの高さ)のベランダで撮ったものです。
これは、4月6日 東京都杉並区ビルの屋上で計測したもの。周囲の景色を見ると、高い建物ではなく3階建て位のようです。
地上11~13mくらいのところでしょうか。
ビル屋上床に置いたときは、6.39μSv/hを刻んでいます。
現実にはないことですが、もし、この日、着衣しないで24時間、ここにいれば6.39μSv/h(マイクロシーベルト/毎時)×24時間=153μSvの量を外部被曝します。
一ヶ月では153μSv×30日=4590μSv・月という積算値になります。つまり、4.59ミリシーベルト。
1年間では、×12ですから、55ミリシーベルト。国際基準上限(年間1ミリシーベルトまで)の55倍に相当します
国際基準上限の年間1ミリシーベルト(=1000マイクロシーベルト)に達するまでに、1000÷153=6.5日。
約1週間、外で肌をさらしていれば、1年間の許容被曝限度に達してしまうことになります。
もっとも、着衣なしで、24時間、外に出ていることなど考えられませんが。
さらに、この値は、口から呼吸によって吸い込む内部被曝は考えていないのです。
内部被曝の場合は、この値の4倍、あるいは5倍という専門家もいます。内部被曝については、外部被曝のようにはっきりしていません。
これから見てみても、福島県の年間20ミリシーベルトという行政の都合で決めた基準値がとんでもない値であるかが分かります。
さらに地元でとれたものを子供たちに食べさせるというのですから、馬鹿げています。
当然、内部被曝は考慮されていないのです。
まずは、車、駐車スペース、家の外壁、ポスト、マンションならベランダに落ちて降り積もっているセシウムを水で洗い流し、除去することが内部被曝を防ぐもっとも効果的な方法ということになります。
幸いなことに、今は空間線量が、どんどん減ってきて、平常時の値に戻ってきていますから、あらたな「放射性物質の降り積もり」は、ごくごく微量の状態にあるということになります。
ですので、原発事故後、過去一ヶ月の間に降り積もったもの、あるいは付着しているものを水で洗い流せば、100%落ちるわけではないものの、一安心ということにはなると思います。
ただ、土の地面、たとえば庭に沈着してしまったセシウムは、表土を削らないと取れないのでしょう。
でも、必要以上に気にしないことでしょうか。
毎日、このことばかり考えているとストレスになり、そちらのほうが健康に良くないと思います。
分かりやすい参考記事:
原発 緊急情報(58) これから:セシウムを防ぐ日常生活
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