
米国の運命が決まるこの数週間。
(この記事はメルマガ第285号の抜粋です。全文はメルマガでお読みください)
軍事覇権を投げ捨てて、圧倒的な軍事技術大国を目指すトランプ
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ABM条約の罠に気付いたプーチンは、核兵器の高度化を進めてきた
去年10月、トランプは、1987年にソ連と結んだ中距離核戦力全廃条約(INF)から脱退する意向を表明しました。
この条約によって、米ソ2大核大国とも、射程が500kmから5,500kmまでの範囲の核弾頭搭載可能な地上発射型の弾道ミサイルと巡航ミサイルの廃棄を進めてきましたが、全廃には至らず、ソ連崩壊後も条約はロシアに引き継がれました。
しかし、ロシア側に条約を守る気配が見えないことから、去年の10月から、トランプはINFからの離脱を仄めかしていたわけです。
中距離核弾頭ミサイルの全廃を達成しなければならない期限とされていた今年2月2日の前日、米国はロシアに対して条約破棄を通告し、これを受けてロシア側も条約義務履行の停止を宣言しました。
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・・・プーチンは、これを受けて「米国に対して鏡のように同じ措置を取る」と表明。
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・・・プーチンが米ロ核戦争が避けられそうもないと確信していたことは、ロシア第二の都市、サンクトペテルブルクで2016年6月16~17日の2日間にわたって開かれた国際経済フォーラムで西側の報道機関の代表者を招いて行ったスピーチからも分かります。
そのスピーチの内容は、クレムリンの公式ホームページにアップロードされている動画によって確認することができます。(画像クリックでクレムリンHPへ)

そのフル・スピーチの動画はユーチューブに翻訳字幕付きでアップされています。(英語版はコチラ)
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・・・つまり、プーチンは、1972年5月に米ソ間で締結された核抑止のための条約「ABM条約」を、2002年6月13日にブッシュが正式脱退したときに、ネオコンの軍産複合体の「罠」であることを確信したのです。
このあたりは多少難解でしょうから、少しばかり解説しておきたいと思います。
米国の軍産複合体にとっての最大のビジネスは米ロ核戦争です。
米ソ冷戦時代(1945年から1992年の間)とはいうものの、両国は大陸間弾道ミサイル(ICBM)を含む数万発の核弾頭搭載可能なミサイルを製造してきました。
・・・米国の軍産複合体は、このようにして「核拡散による核の均衡」という虚構を考え出して核ビジネス市場を拡大していったのです。その推進役となったのがABM条約でした。
しかし、人類を何十回も絶滅させることができるほどの大量の核弾頭ミサイルを製造する目的が奈辺にあるのか世界が訝しく思い始めたとき、米国の軍産複合体は「国際世論に応えるため」、ABM条約の破棄をブッシュに宣言させることによって、今度は「核防衛」市場という新しい市場開拓に乗り出したのです。
つまり、海の向こうから超音速で飛来するICBMを撃ち落とす核ミサイル迎撃システムの開発こそが莫大な研究費を生み出し、「もっとも儲かる」市場だと分かったネオコンは、核の脅威を焚き付けることによって途方もなく高額な「撃ち落とせないオモチャ」を同盟国に売りつけることに専念してきたのです。
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プーチンの日ソ共同宣言の手の平返しは支持率の急落を防ぐため
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・・・さらにロシア側は、米国のINF離脱を待っていたかのように、「2年以内に地上発射型の新たなミサイルを開発する」と発表。
この「地上発射型の新型ミサイル」とは、開発中の新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「RSー28サルマト」のことで、軍事専門家のアレクセイ・レオンコフは、「10発で米国の全国民を殺害する威力がある」と試算しています。
プーチン大統領は、「RSー28サルマト」が完成すれば、米国が世界で構築してきたミサイル防衛(MD)網は無用の長物になると豪語。
さらにプーチン大統領は、去年の暮れに、新型の極超音速ミサイルシステム「アバンガルド」を2019年中に配備すると発表し、米国民に新たな脅威を与えています。
「アバンガルド」の特長は、最高速度マッハ20で大陸間を移動することによって、あらゆる敵防空網を易々と突破することが可能で、標的に近づくと、切り離された弾頭部分が低空で滑空し迎撃戦闘機の攻撃をかわすことができるとのこと。
年明け早々、傍から見ると米ロ直接対決の可能性さえ示唆し始めた背景には、なにより、プーチン大統領の支持率の急激な低下があります。
ロシアでは、年金支給開始年齢引き上げを含む年金改革に対する不満に加え、今年から付加価値税を引き上げたことで国民の不満が一気に高まっており、プーチン政権への支持率が30%台に急落。
プーチンは、国民の鬱憤をかわすための大きな材料を探しているのです。
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2月下旬から3月上旬にかけて米国は運命の分岐路に立たされる
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・・・米国防総省(ペンタゴン)は、中国が、INFが禁じる射程に近いミサイルを1400発以上保有していると推定しています。
その上、中国中央テレビの軍事チャンネルは、タイミングを計ったように、1月23日、中距離弾道ミサイル「DF(東風)26」の発射訓練を内陸のゴビ砂漠で実施する様子を初めて報じました。
「DF(東風)26」は、「グアムキラー」の異名のとおり、グアム島の米軍基地をターゲットにした4000kmの射程距離を持つ核弾頭搭載可能な中距離ミサイルです。
米軍の核ミサイル基地はグアム島にあるので、明らかに米軍の台湾への介入を阻止することを狙いとしたミサイルです。
いっぽう、トランプ大統領は、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と2月27、28日の両日、ベトナムで再び会談を行うことになっていますが、いまや、ロシアという強力な守護神を背後に控えた北朝鮮もまた中国と同様、漁夫の利を得ることになりそうです。
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・・・この場合、トランプがもっとも警戒している米国における社会主義の台頭を見るようになるでしょう。
そのとき、自ら社会主義者を標榜しているバーニー・サンダースが勢いづくはずです。
いずれにしても、2月中旬から3月上旬にかけて、米国の運命が薄ぼんやりと浮かび上がってくるはずです。
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