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HOME   »   内部被曝  »  まったく安全ではない食品の暫定基準値と内部被曝
       
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放射能被曝のリスクモデルには、いくつかあります。
日本の政府、原発推進派が妄信しているICRP、BEIR-Ⅶ報告、J.W.Gofmanのモデル、ECRR(欧州放射線リスク委員会)、ドイツ放射線防護協会などが日本と関わりがあります。

原子力のプロモーターであるIAEAとドッキングさせて、今の外部被曝の体系を完成させたのがICRPで、そのルーツは広島・長崎の原爆を開発したロス・アラモス研究所ですから、ICRPなどは最初から問題外。
ICRPは内部被曝を一切勘案しません。

IAEAの天野事務局長なども、グローバルな原発推進派の雇われ人ですから、まったく信用に値しません。
あわてて日本にすっ飛んできて、反原発の火消しに躍起となっています。
この人は、もう日本人とはいえません。

ブッシュ時代にIAEAの事務局長を務めたエルバラダイは、エジプト革命を秘密結社の力を借りて陰で後押ししていた人間です。つまり、IAEAとは世界政府主義者の原発プロモーターのことです。
IAEAは世界政府主義者のネットワークに組み込まれています。

BEIR-Ⅶ報告は、ICRPより厳しい基準を設けていますが、矛盾だらけのICRPへの批判を和らげるために作られたのではないかと疑ってしまいます。
どちらかというと原子力推進派寄り。

外部被曝について、もっとも厳しい数値を採用しているのがJ.W.Gofmanのモデルで、小出助教はJ.W.Gofmanのモデルを引用しています。

ECRR(欧州放射線リスク委員会)はICRPの外部被曝しか考慮しない考え方に反発して生まれた専門家集団、ドイツ放射線防護協会も民間の団体です。

小さいお子さんを持つ日本の保護者の人たちは、どちらかというと先日、来日したクリス・バズビー博士が議長を努めるECRRドイツ放射線防護協会の考え方を受け入れているようです。
両方とも内部被曝を最重要視している民間の研究機関です。

4月頃から、素人ながら、ひととおり見てきたのですが、この中ではECRRが合理性があると思っています。
しかし、少しイデオロギーの匂いが感じられるところが躊躇させられます。

内部被曝について詳しい日本の研究者では、琉球大学の矢ヶ崎克馬教授、京都大学原子炉研究所の小出裕彰助教、それに元放射線医学研究所の崎山比早子博士などですが、それぞれ学者ですので、徹底的に内部被曝を勉強しようとすると、こちらのほうも原子物理学というような難しい領域に踏み込まざるを得なくなります。

ということから、私のような一般生活者が内部被曝を理解するには、西尾正道院長(北海道がんセンター)の解説が、実践的でいちばん分りやすいと思います。
西尾院長は、行動力・実行力ともに優れていると思います。

7月4日のBSフジ・プライムニュース『内部被曝を徹底検証 厚労・農水量副大臣…他』で、西尾院長が、福島県の子供の尿からセシウムが検出されたことを取り上げて、内部被曝の重要性を訴えています。

BSフジの動画は、サーバー負荷を軽減するためか期限が来ると削除されてしまうのですが、いずれyoutubeにアップされると思います。
それまでのつなぎとして、文字起こししました。
(この動画は、内容が重要だということで局の側でダイジェストを作ったようです。ということは、削除されない可能性もあります)

【出演】
西尾正道 (北海道がんセンター院長)
伊藤隼也 (医療ジャーナリスト)
篠原 孝 (農林水産副大臣)
大塚耕平 (厚生労働副大臣)

安倍宏行 (フジテレビ解説員)

キャスター 反町 理
       八木亜希子
以上。

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画像クリックでBSフジプライムニュースの動画へ

いまさらホールボディーカウンターで計っても、すでに96%は消えてしまっている

安倍解説員:
福島市内在住の6歳から16歳の男女10人の尿検査を実施したところ、全員から微量の放射性物質セシウムが検出されたということなんですね。

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この放射性セシウムの最大値は8歳の女児からで、尿1リットル中、1.13ベクレルというのが出ました。
放射性セシウム137の最大値は7歳の男児からで、これは尿1リットル中、1.30ベクレルですね。

この値は十分少ない値で、疫学的には健康被害が出ることが考えられない、というようなことを言う専門家もいるんですけれども、果たして本当にそうなのかと。
我々は、そこのところを知りたいわけですよね。

西尾院長:
これ、実はですね、金曜日ですかね、この値が出たから実際にどのくらいに該当するのかと、という問い合わせが南相馬の先生から来まして、ちょっと計算したんですよ。

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そしたらですね、基本的には1.13ベクレルですか。

たとえば6歳児で換算したら7.17マイクロシーベルト、10歳児の場合には5.71マイクロシーベルト、16歳児の場合は7.45マイクロシーベルトという計算になるんです。
ですから、そんなに少ない量とは言えない。

で、いわゆる内部被曝の場合は、結局、β線でもα線でも、そこに残留したところから、たとえばβ線だったら1~2ミリ、α線だったら40マイクロメートル(0.04ミリメートル)、その周辺にしか影響を及ぼしてないわけですね。その範囲しか(放射線は)飛ばないわけです。
(下の図をクリック)

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ところが実際、そこには(放射線が)当たっているんですけれど、全部の臓器とか組織に換算してやりますから、もっと極端なことを言えば、人間の体が60兆個の細胞があるとしたら、そこにしか(β線なら半径1~2ミリの範囲、α線なら半径0.04ミリの範囲)影響していないのに、60兆個の細胞に全部平均してしまうから、数字上はずいぶん少なくなってしまうですよね。
(半紙の上に墨汁を一滴たらせば黒点ですが、コップの中の水に墨汁を一滴たらして、コップの水を半紙にぶちまけても黒点はできません。しかし、両方とも、半紙はもう使えません)
見かけ上の数字ではね。

ですから、そこに残留している放射線からの影響は周辺にはしっかりと存在しますから、その周辺を傷つけてガン化したり、遺伝子に異常をきたしたり、ということは十分にありますから、一見、実効線量が少ないというような数字だけから、大したことない、とは言えないと思います。

そこが内部被曝と外部被曝の決定的な違いなんですね。

この数字だけ見ると大したことないと思うんですけれど、(この6歳から16歳までの福島児童の検査は)100日以上経った値ですよね。

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今回の場合は、あるメーカーの人が測定したら、9割がヨウ素なんですよ。
で、セシウムが1割なんですよ。
(福島第一原発から飛んできた放射性物質を含む空気のこと)
ということは9割は測定不能なんですよ、全部消えちやってる。

ということは1割のセシウムだけを計っているわけです。
ところが残っている1割のセシウムも、生物学的半減期が100日ぐらい、と言われていますので、だいたい半分以下になっていることになります。100何日が経っているので。

実際、4割ぐらいしか残ってないです、γ線は。そうしますと96%くらいは消えちゃっているんです。もう測定できないんです。

この100何日間の時間の経過で96%ぐらいの被爆線量を隠蔽しちゃったんです。
で4%だけで、これだけ浴びていますといっていると考えなきゃいけないんです。

ですから3月15日あたりに浴びた量というのは、これに96%足さなければならない。

大塚厚労副大臣:
テレビを観てらっしゃる方々も含めて、これから長い間、放射性物質と残念ながら付き合っていかなければならないもんですから、ま、そのヨウ素の部分が消えたところを対応が遅かったと表現するのか、隠蔽したと表現するのか、で大分受け止め方が違うと思うんですね。
(この大塚は、まだこんなことを言っているのでは、今後も今までと同様に役に立たないでしょう)

西尾院長:
遅かったですね、いずれにしても。

大塚厚労副大臣:
これ、直後からヨウ素の影響を何十万人に対して、きちんとフォローアップできるような状況であれば、それはそのほうが望ましかったと思います。

しかし、現実問題として、今もガラスバッジを着けられるようになったという段階ですから、まあ、あのー、96%の部分が消えた、で、あろうという蓋然性は私も高いと思いますので、それは認めつつも、あまりー、そのー、ことを…
(ガラスバッジを着けさせるというアイデアは政府ではなく、西尾院長が提案して、自ら働きかけたからです。でなければ、政府は、今でも何もやっていないでしょう)

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西尾院長:
つまり、今から言ってもしょうがないと…。

大塚厚労副大臣:
しょうがない、とは言いませんけども、この検出されたセシウムがどういうことかということが、まずは議論を集中させないと、だんだん、こう、論点が拡散しちゃいますので。
(この男は、まったく内部被曝を理解できないし、理解しようともしていません。論点を拡散し、すり替えようとしているのは大塚のほうです)

西尾院長:
セシウムが出たということは、明らかに普通出ることはないです、子供からは。
実は、僕なんかのように60歳過ぎていればですね、少し(セシウムが)出ます、計ってみると。

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チェルノブイリとか中国の核実験で黄砂で飛んできたときに吸っていますから。
今でも出ます。
50歳代、60歳代の人は出ます。

ところが、20歳代のレントゲンの技師さんなんかは出ないです。
ですから、そのくらい確かに(体の中にセシウムが)残っているんですけれども、子供から出るなんてことはありえないんです。

まず、明らかに内部被曝があるということを認める、ということが前提ですね。

今までの議論ていうのは20ミリシーベルトが、どうのこうのとか言っていたけれども、あれは明らかに外部被曝の線量で議論していたんだけれども、実は内部被曝っていうのは対極にあって、同時に総合して考えなきゃダメなんだということを、まず基本的な認識として一致させるということが必要なんだということです。

八木アナ:
こちらにですね、農林水産省が出している基準値の比較っていうのがあるんですけれど、この指標はどういうふうに…。

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安倍フジテレビ解説員:
これは、ほとんど国際的に同じだということですね。
Codexは国際機関ですね。

日本、アメリカ…日本はEUと、ほとんど同じですね。
ですから、おかしいというか、決め方はいろいろあるんですけれど、日本のほうが飛び切りゆるいとかきついとかいうのは一切ないですね。
(この人は、解説員の肩書きをはずすべきです)

伊藤隼也氏:
ちょっと間違っているんですね。
Codexっていうのは足し算ですね。他の核種もいっぱい入って。ストロンチウムとかも。
アメリカの法令基準で、たとうばセシウムだけ言うんであれば、0.1なんです。

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で、たとえば、ドイツの水道協会なら0.5ベクレル/リットル。
ですから、いちがいに数値が、もちろん似たようなものもありますけれども、CodexやEUの基準値が必ずしも世界の標準ではないんです。

反町キャスター:

EUも足し算なんですか?

伊藤隼也氏:
はい、一部。

反町キャスター:
この表は単純比較できないということなんですか。

伊藤隼也氏:
はい、僕はこの表は単純比較できないと思います。

大塚厚労副大臣:
いちばんニュートラルにこれを評価するとですね、あのー、ディテール、つまり細かい部分では違いもありますので、これをそのまま、鵜呑みにはできないんですが、つまり、(数字が)いっしょだから良いというわけではないんですが、しかし篠原さんが、おっしゃるように、おおむね日本が特別変わったことをやっているわけではない。
特に、ゆるいということではない。

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篠原農水副大臣:
たとえばこれですね、大くくりでやっているんです、まあ、ややっこしいことはやめますが、ベラルーシやウクライナでは、もっとひどいところでは経験してきてますが、ある作物、ある種類をいっぱい食べるからってんで、ひとつの作物ごとに1年間を想定して、トータルで1ミリシーベルトに至る、ということを想定して決めてる。

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だから、うんときついのもあれば、ゆるいのもある。
国によっても違ってきたりする。
ですから、私は、そういう、ややっこしい決め方というのはするべきではなくて、この程度で私は十分だと思います。
(この非常事態に、ここまでグータラでいられるのは賞賛に値します)

伊藤隼也氏:
国は、子供の20ミリシーベルトという基準については、当初、除染も必要ないということでですね、えー、たとえばいくつかの市町村の学校が校庭の除染なんか始めましたね。
で、あのときにいちばん問題なのは、今、「1ミリを目指す」というお話があったんですけど、具体的に「1ミリを目指す」という方向が見えないから、みなさん心配するんじゃないかと。

たとえば、あのとき高木文科大臣は、校庭の除染は必要ない、と言ったんですけど、実際にあらゆるところで除染をしたところ線量が下がりました。

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僕は野菜も同じことで、今、国の基準どおりだとすると、1年間に17ミリシーベルト内部被曝することになるんですね。
(いろいろ食べて)想定が、全部食べて17ミリシーベルトになる、というとこは(国が)認めている。


この数字が、僕は別に間違いとは言いません。
ただ、暫定基準値が、いろんな意味で高いというのは事実なんです。そういうことを言う専門家もいます。

で、食品安全委員会のことを言われましたけれど、原子力安全委員会も含めて、われわれ国民は政府や委員会、たくさんの、まあ隠蔽とは言いませんけれども問題がありましたよね。

これについて、食は直結することになんで、もっときちんとした議論をすべきなんではないかと思うんですね。

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この二人はダメだ。まったく役立たず。

安倍フジテレビ解説員:
もっときびしくしろ、という意味ですか。

伊藤隼也氏:
はい、そうです。

食品の暫定基準値の根拠など世界中を探しても存在しない

西尾院長:
世界的に何でもそうだけど、「これがいい」という基準値の根拠が、実はまったくないんです。

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反町キャスター:
世界中、どこを見てもないんですか。

西尾院長:
僕はないと思います。

八木アナ:
これ、つくるのは難しいんですか。
(天然キャスター…。これでキャスター?)

西尾院長:
いや、どうなんでしょうね。
とにかく、ある程度、社会全体として、食べ物をキープする上で、このくらいにおさえとかなきゃいけない、という社会的な妥協も、もちろんあるでしょうけれどね。

なんか根拠がないんです、はっきりとした。

反町キャスター:
たとえば、チェルノブイリとか、スリーマイルとか、過去の大きな事故があったときに…。

西尾院長:
それは内部被曝のことを測定してませんから分からない。

反町キャスター:
統計が全然ないんですか。

西尾院長:
そうです。
だから、僕が言ってるのは、今回、これを機会にして、とにかく(ヨウ素131が)消えた状態でもランダムでもいいですが、内部被曝の線量をおさえておいて、それで1年後に、また同じ人がやると(計測を)。

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そういうふうにした場合に、内部被曝が増えてるとか減ってるとか、維持されているとか、これからの時代は食品による汚染になりますから、それが、その暫定値が適切なのか、やっぱりちょっと減らすべきなのか、そういうきちんとした資料が作れますから、その時点で。
そういう意味で、ホールボディーカウンターを、ランダム(全員でなくてもサンプリングでOK)でいいから、その地域の人たちにやりましょうよ、ということなんです。

だから、いまさらホールボディーカウンタ検査を(ランダムに)やっても、そんな凄い値が出るとは思いませんよ。
思わないけれども、今後のことを考えたときに、食品の規制値を見直すときの科学的資料・データを蓄積して、われわれは議論していくしかないんですよ。

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この二人は、内部被曝をまったく理解できていません。
「そんな細かいことをやっていたら大変な労力になる」といわんばかりの「怠け者」の顔をしています。少なくとも、この二人は次の選挙で落としましょう。


大塚厚労副大臣:
過去に被曝した量は、逆算で積分みたいにして2地点を計れば、まあ3地点要るんですけれど、逆算して外部被曝… いや内部被曝も計れます。はい、吸い込んだやつは。

そういうことは、これからちゃんとやらなくちゃいけない。

それから、もうひとつは先生がおっしゃるように、今後、内部被曝の変化、その間にどういう食品を摂取したか、この相関関係をちゃんとトレースすると、その後の影響の予測ができたりしますので、従って、これは厚生労働省内でちゃんと検討しなければならないと思うんですが、普通の健康診断のとき、みんなホールボディーカウンタをやっておくとですね、それなりにデータ(の蓄積)は何年かかかりますよ、何年かかかるけれど蓄積されていくんですよね。
そういうことも考えなきゃいけないなと。

(何年もかからないよ。期間の取り方次第。結局、この男は口先だけで何も理解していない)

(ここまで)
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ここから管理人:

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この番組がどうして失敗したかというと、上の画像の左側の二人、西尾院長と医療ジャーナリストの伊藤隼也氏と、その右側のフジテレビ解説員の安倍宏行篠原孝(農林水産副大臣)、大塚耕平(厚生労働副大臣)、それにキャスターの反町理八木亜希子らの議論がかみ合っていないからなのです。

両者をつなげる役目をするはずのフジテレビ解説員の安倍宏行が間違った解説をしているために、議論が破綻しています。
大塚、篠原両大臣は、国民の命がかっているというのに、他人事で、議論のための議論をしようとしています。

反町、八木は問題外です。
なんで、ここにいるのか意味がない。

つまり、西尾院長が言っているのは、国が決めた食品の暫定基準値の根拠は何もない、と言っているのです。
国はICRPのリスクモデルを基本に、「生涯100ミリシーベルト」を決めたのです。

私は、ICRPの基準を知った瞬間に、「これはインチキだ」と確信してブログにも、そのように書き続けてきました。
やっと、ここまで断定して話す専門家が出てきた、という感じです。

国が決めた暫定基準値とは、国民の健康を守るためのものではなく、生産地、流通を滞らせないための妥協点に過ぎないのです。
ですから、暫定基準値以内だから安全なので食べてください、というのは国による「自殺のすすめ」なのです。

将来、ガンになった人には国が補償しますよ、と暗に言っているのですが、今まで、こうした政治家たちの怠惰、無定見、不祥事によって、国の側が非を認め、スムーズに補償に応じたことなど一度もないのです。

だから、暫定基準値のインチキを信じて食べてはいけないのです。

西尾院長の主張は少し難しいのですが、こういう意味です。

国の対応が遅すぎて、体内に残留している放射能の粒子の値を正確に計測することはできなくなってしまった。
ホールボディーカウンター検査を、4ヶ月経った今、やってもあまり意味はない。
これから全員を対象にホールボディーカウンター検査をやっていたら、ますますセシウムは消えてしまう。

それでも体内にセシウムが少しでも残っているうちに、今は、間引きでもいいので、体内の放射能を検査すべき。
そして、最初に水素爆発のあった3.12まで遡って、体内にどれくらいの放射性物質を吸い込んでしまったか逆算して、その人がどれくらい被曝してしまったか推定することは、今後のデータを分析する上では必要なこと。

何しろ、食品の暫定基準値を国が決めた根拠なと、最初からないのだから。

今後、食品の暫定基準値を補正するなり、修正するに当たって(とは言っても、国は訂正しないでしょうけれど)、こうした実態に即したデータを基に決めないと、ガンが増える。

こういうことを西尾院長は主張しているのです。

今の食品の暫定基準値どおり、国民が「安全だ」と信じ込んで、いろいろな食品を無防備に食べていけば、1年後にはトータルで17ミリシーベルトの体内被曝をする、という前提で国は暫定基準値を決めているのです。

しかし、1年で17ミリシーベルトまでなら健康被害は出ない、という説明は国にはできないのです。

では2年目はどうですか。

生物学的半減期の長い核種なら、排尿や排便などによって体外に出て行く前に、どんどん放射能に汚染された食べ物を食べていくのですから、蓄積されていくのです。

ストロンチウム90の生物学的半減期は50年です。
毎年、ストロンチウムに汚染された魚を食べ続けていけば、ストロンチウム90が骨に蓄積されていく一方です。体外に排出される量より入ってくる量のほうが多くなるのです。

そのとき、政府は必ずこういうのです。
「2年目からは食品の暫定基準値を30ミリシーベルト(国が決めた基準値以内の食品なら、どんどん食べても1年間で合計30ミリシーベルトにしかならない)まで引き上げます」。
「30ミリシーベルトまでは安全ですから、どんどん食べてください」。

だから、今後は核種の性質が問題になってくるのです。体内で、どんな動きをするのかが重要になってくるのです。

西尾院長は、このことを見越していて、少なくとも体内に残っている放射性物質の量を今より増やさないように、科学的・統計的な根拠となるデータをすぐ集めなさいと、でないと、間に合わないと言っているのです。

ところが、他の人間は誰一人として、このことを理解できません。
これは驚くべきことです。

食品安全委員会は、「生涯100ミリシーベルトまでなら健康に問題が出ることはない」と言って、食品の暫定基準値を、いかにも妥当で安全であるかのように印象づけて正当化しています。
ところが、最初から科学的な根拠など、どこにもないのですから、ちょうど、「警察につかまった詐欺師が、仲間の詐欺師を弁護しているようなもの」なのです。
嘘つきの名人が、嘘つきを、いくらかばったところで警察は信じないでしょう。

内部被曝を無視して外部被曝しか計算に入れない原発作業員の被爆上限値ですが、これは5年間に浴びていい放射線量の積算値が100ミリシーベルトまでということになっています。

原発作業員の場合は5年間のトータルが100ミリシーベルト以内ということが法律で定められているのですが、これにはカラクリがあって、たとえば最初の1年目に60ミリシーベルトを浴びてしまえば、後の4年間の合計被曝線量は40ミリシーベルトまで、ということになります。

しかし、その4年目の最初の年に40ミリシーベルトを浴びてしまえば、残りの3年は原発で働けなくなります。
それどころか放射線量の少ない環境を探して転地しなければならなくなります。

つまり、この場合は2年間で100ミリシーベルト浴びても法律には違反しない、ということになってしまうのです。
これでは、おそらくガンが発症してしまうか、内臓に疾患が出てくるでしょう。
しかし、それでも法律上は原発作業に従事したこととガンの発症との間には因果関係はない、ということになってしまうのです。
だからガンを発症したとしても国は補償の対象としないと、見殺しにしようと思えば、そのようにできるということです。

福島児童の20ミリシーベルトの場合も同じです。
すでに3.8マイクロシーベルト/時を超えているホットスポットが次々と見つかっています。
除染したとしても、このまま生活していれば、年間20ミリシーベルトは超えてしまいます。

佐藤雄平知事が税収減を心配して、県民を外に出さないためにいろいろ画策しているようですが、福島児童を他県に避難させずに、このままホットスポットの中で生活させた場合、福島の児童はすぐに100ミリシーベルトを超えてしまうでしょう。

しかも、これは外部被曝なのです。
国の決めたことは正しいのだから、福島児童が甲状腺がんになっても、国の責任ではない、ということにしたいのです。

誰かさんが、これと似たようなことを国会で言っていました。
「自衛隊のいるところは非戦闘地帯になる」

小泉は自衛隊員が死んだら、こう言うつもりだったのでしょう。
「自衛隊員が死んだのは、敵に狙われたのではない。流れ弾に当たったのだから事故なのだ」。

これと同じことを政府は日本の全国民に押し付けようとしているのです。
これは壮大な詐欺であり違法行為です。

そして、「政府が保証した暫定基準値内の食品をどんどん食べて、生涯100ミリシーベルトの上限値を3年で超えてしまったとしたら、今度は生涯の食品による内部被曝上限値を200ミリシーベルト」に引き上げるのです。

これは、国が毅然とした態度で、しっかりした科学的根拠を基にした食品の安全な暫定基準値を決める意志がない証拠です。
問題を先送りして、うやむやにしてしまいたいのです。
数十年後、この後始末は誰もやりません。

国民は諦めているか忘れています。

「どうも、最近はガンになる人が昔より増えたね」。
平均寿命が60歳になったってさ。日本の人口は8000万人切ったらしいよ」。

国民はtwitterのようなソーシャル・メディアで、酔いどれのごとくこうつぶやくのです。

このまま何もしなければ、こんな未来がやってきます。





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