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HOME   »   原発・放射能  »  ライブカメラの原発作業員が東電の記者会見に現れた
       
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画像クリックでyoutube動画へ
ライブカメラに向かって訴えていた原発作業員が、記者会見で東電広報のブースカに問い詰める。

原発作業員が、顔を出してメディアの前に姿を現すことができるような社会にするべきでしょう


「8月28日のふくいちライブカメラに突然登場し、カメラを指差して何かを訴えた作業員の方がサイトを立ち上げてご自身の考えや意図を発表していらっしゃいます」。

この謎の人物については、世界中のメディアが取り上げています。
その人は、こんな若者でした。

詳しくは、SaveChildさんの記事へ。

当初、ネット掲示板では、「携帯電話を片手に、誰かとメール交信しているようだ」とか、「だから、他に仲間がいるにちがいない」とか、いろいろな憶測が飛び交っていました。
中には、「彼がテロリストでなくて良かった~」と安堵する声もあったようです。

私は、この青年は、そんな怪しい人物ではなく、単独で何かを訴えているようだ。このタイプは「一匹狼」に違いない。
それは原発作業員の待遇についてのことだ、と確信していました。

その時点で記事に取り上げなかったのは、多くの人たちが、この青年の正体をつきとめようといたずらに騒ぐと、東電側が「犯人探し」を始めて、守秘義務違反をたてに本人に圧力をかけるのではいか、という懸念があったからです。

彼は、非常に緻密な頭脳を持った知的な人物です。
強固な忍耐力と自制心を持っていることも分ります。

ふくいちライブカメラを見ていた人たちのうちで、何人かが必ずyoutubeに動画ファイルをアップロードするだろうことを予測していて(それが彼の目的のひとつ)、「指差しの時間」を計算していたようです。

また、自分の身元が突き止められたとき、自分の雇い主の会社に迷惑がかからないよう、細心の注意を払っていることから、責任感の強い人物であると推定されます。

この青年は、しばらくしてからサイトを立ち上げました。
http://pointatfuku1cam.nobody.jp/index.html

彼のライブカメラに向かっての『もの言わぬ主張と抗議』の目的が、やはり原発作業員の待遇改善についてのことであると分りました。

そして今、彼は東電の記者会見に、フリーの記者となって現れたのです。



20:50から、この元原発作業員だったフリー記者が東電側に、いくつかの質問をしています。

途中で、ブースカ松本も、「この記者は、ひょっとして、あのライブカメラの指差し原発作業員ではないか」と気がついたようで、以後、ところどころ声が上ずったり、口ごもったり、かなり動揺している様子が見られます。

こうしたことが、これからどんどん出てくるはずですから、ブースカ松本に一層のストレスがかかるでしょう。いつまで持つのか分りません。
東電は次の広報官の選定に取り掛かったほうがいいです。

この記者会見は9月29日に行われたもので、この記者さんの初デヴューということになります。
こちらのサイト様が文字起こしをしてくださっています。

この青年の29日のすべての質問に東電が答えられなかったため、宿題になっていた答えを聞くために、この記者さんは翌日の30日にも記者会見に姿を現しました。



00:45:50から登場します。

前日の質問で東電側が「後日、調べてお答えします」と返答したことについて質問しています。

文字起こしは、やはり同じサイト、こちら様にあります。

この人が、どういう人なのかはおおよそ検討はつくのですが、無用な詮索は止めておきたいと思います。ただ、マスコミ関係の出身でないことは、はっきりしています。

原発作業員の人たちの内部告発の動画はyoutubeなどに、いつくかあります。
多くは、いわゆる「覆面」でのインタビュー。実際に顔を出してのインタビューは、作業員の仕事を辞めてから、ということになります。

アメリカ同様、原発作業員の確保は、今後、深刻な問題になります。
原発の労働市場は、まるで「闇市(やみいち)」のようです。
それも、国が脱原発色がより鮮明に打ち出すにつれて、徐々にしぼんでしまうはずです。

だから、今残された、わずかな猶予期間に原発作業員の安全確保と待遇改善、そして暴力団を強権的な手段を使ってでも締め出して、「原発作業員という専門技術者」の社会的地位の向上を実現する必要があります。

原発作業員の労働環境を見ると、産業界の重層下請け構造の縮図があることに気がつきます。

「不明瞭な労働契約による“使い捨て”扱い」。
そのイメージは、一部の人たちにとっては、いわゆる「原発ジプシー」と形容されるような人々に映っているかも知れません。

本当のところは、メーカー系のエンジニアの人たち、メーカー系列下請けの原発専門作業員の人たち、原発立地の市町村で建設業などを営んでいた人たち、そしてワケあって住所不定のような状態に置かれている人たち、その他、いろいろです。

急性白血病や心筋梗塞などで突然死するのは、東電やメーカーから、かなり遠いところにいる作業員たち。
発表されている以上の原発作業員の方々が、すでにお亡くなりになっています。彼らの死は隠されているのです。

そんなとき、東電やメーカーの仕事は、「それは放射能のせいではなく、本人の持病のせい」にすることです。
そんなときのために、「切捨て」できるよう重層下請け構造を許容しているのです。

しかし、今後、何十年もの収束作業を考えると、このまま他人事と見過ごしてしまうことができなくなってきたのです。

少し、固い言い方ですが、私は、この原発作業員という技術者たちの人権を考え、電力を使っている私たちの声によって改善を訴えていく過程において、日本の産業構造の闇に横たわっている矛盾を明らかにすることができると考えています。

とてもとても深い闇があります。
日本人は、原発事故を契機に、今、その闇の淵に立って下を覗き込もうとしています。

6月頃から、そのきっかけを待っていましたが、この「ライブカメラ指差し原発作業員」が、記者となって再登場したことで、ひとつの流れができると思います。

私たちの命を守ること=それは、原発作業員という仕事を「誇りある専門職」として国民が理解することから始まるはずです。

そして、彼らは、それに相当する扱いを受けるに足る人々です。
彼らが受けている待遇は、とてもではないが外に向けて誇れるものではありません。

彼らの仕事は特殊です。決して普通の職業ではありません。

だからといって、必要以上に彼らを持ち上げる必要はありません。
彼らも、それを望んでいないはずです。

彼らの活動に関心を深めること。
そして、彼らをもっと身近に感じること。このことが暴力団を締め出すことにつながります。

その前に立ちはだかる邪魔な遮蔽物には、どいてもらう必要があります。
あまり、時間がないのかもしれません。




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