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「グリム童話の恐ろしい話」

グリム童話は、この猟奇的な内容から、とてもではないが、児童文学などと言えるものではありません。
この一連のお伽噺は、実は秘密結社の教科書として作られたのです。たから、とても怖いのは当然です。


イルミナティの養成には童話が使われている

世界情勢を背後から操作するための手品というか魔法というか、その種明かしをすればいともあっけないものです。「オズの魔法使い」の最後にドロシーの愛犬がカーテンの裾を引っ張ってしまい、その中から照れながら出てくる叔父さん(老ジョーカーさん)が、その招待です。

実際元イルミナティ(シスコ・ウィーラー)の話によると、弁証法を駆使した「不思議の国のアリス」などと同様、イルミナティ養成のための一つのツールになっているという。

以下はイルミナティのシステムをつくるための(システムはイルミナティ用語では、マインド・コントロールするための意味)“プログラミング”に使われている物語の一例は以下のとおり。

オズの魔法使い,

お菓子の国,

赤頭巾ちゃん,

ヘンゼルとグレーテル,

白雪姫, 眠り姫,

ゆきしろとべにばら,

失われた地平線,

架空の大きな本,

不思議の国のアリス,

海底二万マイル,

国を持たない男,

そして聖書の大部分 (例えば,エゼキエル書の骨と皮の谷、 ハルマゲドン物語,創世記,神殿, エゼキエルのろくろ,その他)」も。

なぜ、世界一有名な陰謀機関に寓話かというと、前回の記事を書くに当たって調べたところ、フリーメーソンが、「儀式には寓話の形をとっている」ということが分かったからです。(「秘密結社」フリーメイソン日本本部50年 一般入会も」というAsahi.com 記事は削除されてしまいました)

つまり、童話、寓話の意味は、もっと深いところに本当の秘密がある、ということです。

童話・寓話の類で言えば、世界で最も普及しているグリム童話集があります。
「ヘンゼルとグレーテル」、「赤ずきん」、「白雪姫」など、日本の子供ならだれでも知っているほどなじみの深い童話集なのですが、これは童話風にアレンジしたものである、という話があります。

日本の子供が、幼稚園や小学校の保育士や先生、親から聞かされたグリム童話は、何度かの加筆・修正が加えられた後のもので、1812年初版の内容からはかなり違っている、といいます。

その理由は、あまりにも残酷な描写が多く、暴力的で性表現についても「淫猥な」という形容詞がピッタリするほど「グロテスク」なものであったため。

近頃のアニメやコンピュータ・ゲームに残酷な表現が多く(これも破壊的な思考を醸成するための世界的な工作なのですが)、旧政権時代から何度も規制の対象とすべきか物議を醸してきたわけですが、ことグリム童話にいたっては、それを遥かに“凌駕”するほどの残虐非道な表現がそここにちりばめられているのです。

鈴木晶法政大学文学部教授の書いた「グリム童話―メルヘンの深層」にある例を挙げてみましょう。

・・・あるとき、父親が豚を屠畜するのを、子どもたちが見ていました。

子どもたちは午後になると遊びはじめました。

ひとりの子どもが弟に「おまえは子豚になれ、 おれは屠畜人になる」と言って、抜き身の小刀を手にとって弟の首に突き刺しました。

母親は上の部屋で、赤ん坊に行水をさせていましたが、子どもの叫び声を 聞きつけて、大急ぎで階段を駆け降りました。そして子どもの首から小刀を抜き取り、屠畜人役の子どもの心臓を突き刺しました。

それから、たらいのなかの赤ん坊はどうしているかと思って、急いで部屋に駆けつけましたが、赤ん坊は溺れ死んでいました。母親は絶望して、首をつって死にました。

夫は畑から帰ってく ると、この有り様をみて気が狂ってしまい、しばらくして死にました。
(以下、本書においては紙面節約のため、グリム童話をそのまま引用するのではなく、場合によっては内容に関わりない部分をカットして引用する)  

あまりの残虐さ・悲惨さに暗澹(あんたん)たる気分になる読者もいるだろうし、あまりのナンセンスぶりに大笑いする読者もいることだろう。

「いったいこ れは何なんだ?」と、ただ唖然(あぜん)としてしまう読者もいるはずだ。

いずれにせよ、わが国で一般に「メルヘン」という言葉からイメージされるものとは ずいぶん違っている。
いわゆる『グリム童話集』の正式なタイトルは『子どもと家庭の童話(メルヘン)』である。ということは、グリム兄弟はこのような話をも「メルヘン」と見なしていたわけである。

「メンドリの死」

あまり一般に知られていない話を、もう三つ四つ紹介することにしよう。

まず、「メンドリの死」 〔八〇〕(筆者注=グリム童話集に収録された個々の話を指す場合、童話集の正式なタイトル『子どもと家庭の童話』Kinder-und Hausmarchenの略であるKHMと、個々の話に付されている番号を併記し、KHM80というように表記するのが通例であるが、以下本書では〔八 〇〕というように番号のみで示すことにする)のストーリーを見てみよう。

メンドリとオンドリがいっしょにクルミの山に行く。
どちらか一方がクルミを見つけたら分けあって食べようと約束するが、大きなクルミを見つけたメンドリは、オンドリに内緒でこっそり食べようとする。ところが喉にひっかかってしまい、水を汲んできてくれとオンドリに懇願(こんがん)する。

オンドリは泉まで 走ってゆくが、泉は、花嫁のところへいって、赤い絹をもらってこいと言う。それでオンドリは花嫁のところへ行くが、花嫁は、ヤナギの枝にかかっている私の 花輪を取ってきてくれと言う。オンドリはその通りにし、花嫁から赤い絹をもらい、それを泉にもっていって水をもらう。

だが、オンドリが水をもって駆けつけ たとき、メンドリはすでに死んでいた――

以上が前半のストーリーである。

オンドリはメンドリの死を嘆き、墓に運ぶため、その死骸を小さな馬車にのせ、六匹のハツカネズミに引かせる。途中で、キツネ、オオカミ、クマ、シカ、ライオンが次々にやってきて、馬車にのる。

やがて一行は小川にぶつかる。途方にくれていると、そばにころがっていた藁(わら)が「私が小川の上に横になるから、その上を渡っていきなさい」と言う。

だが、六匹のハツカネズミがその橋にさしかかると、藁が水に沈んでしまい、ハツカネズミたちは溺(おぼ)れ死ぬ。そこへ炭がやってきて、「私が横になるから、その上を行きなさい」と言う。だが、炭は水に触れるとジュッといって死んでしまう。

次に石がやってきて、小川に横になる。オンドリはその上をつたって向こう岸に渡り、メンドリの死骸を丘にあげる。ついで残りの動物たちをひっぱりあげようとするが、馬車にたくさん乗りすぎていたため、みんな水の 中に落ちて溺れ死んでしまう。

 死んだメンドリとともに取り残されたオンドリは、お墓を掘ってメンドリを埋め、その上に塚をつくりました。そして、そこにすわって長いこと悲しんでいましたが、そのうちにオンドリも死んでしまいました。それで、みんな死んでしまったのでした。

「みんな死んでしまいました」

次に「ハツカネズミと小鳥と焼きソーセージ」〔二三〕を見てみよう。

ハツカネズミと小鳥と焼きソーセージが共同生活を送っていた。仕事の分担は次の通り。
小鳥は森の中を飛び回って薪をもってくる。ハツカネズミは水を運び、火をおこし、食卓の支度をする。焼きソーセージは料理をする。

ある日、小鳥は他の 鳥たちに「おまえだけが割を食っている」とそそのかされ、分担を変えようと提案する。クジ引きで、ソーセージが薪を取ってくることになり、出かけてゆく が、犬に食われてしまう。

小鳥が食卓の支度をし、ハツカネズミが料理をすることになる。ハツカネズミは、焼きソーセージのように野菜の中をはいまわって味 をつけようとするが、身動きできなくなって、皮と毛をなくし、死んでしまう。
小鳥は水を汲もうとして、井戸に落ちて死んでしまう……。

私たちは、メルヘンのストーリーというのはドラマチックなものだと思っているし、なにかそこに「意味」があるように感じているから、上に挙げたような話 を読むと、じつに奇妙な感じがする。
もっとも、子どもはこういう話を結構よろこんで聞くものである。

おそらく日本中の多くの子どもが知っていると思うが、「ひなまつり」のこんな替え歌がある。

「明かりをつけても消えちゃうし、お花をあげても枯れちゃうし、五人囃子(ばやし)は死んじゃうし、きょうは悲しいお葬式」。あるいは、「お内裏様は 死んじゃうし、三人官女も死んじゃうし、五人囃子も死んじゃうし、きょうは悲しいお葬式」。

筆者は子どもの頃にこの替え歌をうたった記憶があるし、現在小学校一年生になる娘も歌っている。子どもは「みんな死んでしまいました」という話が意外に好きなのだ。

イギリスで作られた反核アニメ映画「風が吹くとき」は日本でもヒットしたが、このタイトルのもとになったのは、次のようなマザーグースの歌だ。

「眠れ良い子、木陰で、風が揺らすゆりかご、もしも枝が折れたら、みんな落ちる、何もかも」(高木あきこ訳)。幼児虐待をテーマにしたジョナサン・ケラーマンの推 理小説『大きな枝が折れるとき』(扶桑社)のタイトルもこの歌から来ている。

アガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』の元になっているのは、誰でも知っている「テン・リトル・インディアン・ボーイズ」という歌だ。

このように、「みんな死んでしまいました」とか「そして誰もいなくなった」という話や歌は意外に多い。核戦争の後の地球のような、この荒涼としたイメー ジには、私たちの心につよく訴える、強烈なカタルシス作用があるようだ。


「世の中ってこんなもの」

「いっしょに暮らしたネコとネズミ」〔二〕はどうだろう。

ネコとネズミがいっしょに暮らすことにし、牛脂の小さな壺を買い入れて、安全のため、教会に置いておくことにする。
ネコはその牛脂がなめたくなって、「いとこに子どもが生まれた。
名づけ親になってくれと頼まれているので、出かけてくる」と言い、教会へ行って壺を取り出し、脂の多い皮をなめてしまう。

帰ってくると、「赤ちゃんはなんという名前がついたの?」というネズミの質問に、「皮なめ」と答える。

しばらくすると、 ネコはまた「名づけ親になるよう頼まれた」と言って出かけ、牛脂を半分食べてしまう。
「今度の赤ちゃんは何という名前?」というネズミの質問に、「半分食べ」と答える。

じきにまたネコは出かけ、牛脂を全部たいらげてしまい、「赤ちゃんの名前は?」というネズミの質問には「すっかりたいらげ」と答える。

冬が近づき、自分たちの蓄えのことを思い出したネズミは、牛脂の壺を見にゆこうと言う。

牛脂の壺はもとの場所にありましたが、中はからっぽでした。ネズミは言いました。
「ああ、これでどうなっていたのか、やっとわかったよ。きみは本当の友達だったのに。名づけ親をつとめたときに、みんな食べてしまったんだね。
まず、皮なめで、次は半分食べで、それから――」

ネコは怒鳴りました。「黙れ! あと一言でも言ったら、おまえを食っちゃうぞ」 「すっかりたいらげ」と、ネズミが言いかけたとたん、ネコはとびかかって、ネズミをつかみ、のみこんでしまいました。

世の中って、こんなものです。

なんとも暗い結末である。

「コルベス氏は悪い人?」

最後にもう一つ、「コルベス氏」〔四一〕を見てみよう。

オンドリとメンドリが、ハツカネズミに馬車を引かせ、旅に出る。ネコがやってきて、「どちら へ?」とたずねると、オンドリは「コルベス氏の家に」と答える。

この「コルベス氏」というのがいったい何者なのか、説明はまったくない。

ネコはいっしょに 馬車にのる。さらに、石うす、タマゴ、カモ、留め針、縫い針が旅の一行に加わる。一行はコルベス氏の家に到着するが、コルベス氏は不在だった。
それで、全員が家のあちこちに隠れる。
そこへコルベス氏が帰ってきました。

コルベス氏は暖炉のそばに行き、火をおこそうとしまた。
すると、ネコがコルベス氏の顔じゅうに灰を投げつけました。コルベス氏は急いで台所に行き、顔を洗おうとしました。
すると、カモが水をかけました。

手ぬぐいで拭こうとすると、タマゴがころがってきて、つぶれ、コルベ ス氏の目にこびりつきました。コルベス氏は一息つこうと椅子にこしかけました。

すると、留め針が刺しました。
コルベス氏は腹を立ててベッドにもぐりこみま した。ところが、頭を枕にのせると、縫い針が刺したので、コルベス氏はあっと叫んで、気が狂ったように外にとびだそうとしました。ところが、戸口までくると、石うすがとびおりて、コルベス氏を殺してしまいました。
コルベス氏は本当に悪い人だったにちがいありません。

コルベス氏なる人物がいったい何者なのか、どうして殺されなければならないのか、最後までわからない。

じつは、「コルベス氏は本当に悪い人……」という 最後の一文は、第三版(一八三七年)を出版するときにヴィルヘルム・グリムが書き加えたものである。

これだけひどい目にあうのだから、きっと悪い人だった のだろう、というわけだ。
だが、これはいかにも「とってつけた」結末だ。

『首をはねろ!』の著者マレの解釈によると、オンドリとメンドリは新婚夫婦であり、オンドリは物語の後半ではコルベス氏となって登場する。
旅の一行に加 わった連中はすべて女性的特性をあらわす。

この話は、「隠微な女性的暴力による陰謀の犠牲になる」男性の話、すなわち、悪妻になぶり殺される夫の話なのだ、という。
だが、これはずいぶんと穿(うが)った解釈だ。  

この話は「ブレーメンの音楽隊」〔二七〕と似ている。

「ブレーメン」でも、動物たちが家の中に隠れて、泥棒たちに襲いかかる。
だが、「ブレーメン」の動 物たちは、ロバもイヌもネコもオンドリも、厄介(やっかい)払いになったり殺されそうになっている、いわば「失業者」であり、攻撃の対象は泥棒という明ら かな悪玉である。

「コルベス氏」に登場する動物たちは別に弱者ではないし、コルベス氏は悪人ではない。

また、この話は「猿蟹合戦」にもひじょうによく似ている。
だが、「猿蟹合戦」の場合は、「仇討(あだう)ち」という大義名分がある。それにたいして、コ ルベス氏襲撃にはなんの理由もない。暴力のための暴力という感じである。それで、なんとなく不気味なのだ。
 
だが、考えてみると、「ブレーメン」や「猿蟹合戦」の襲撃シーンにも、こうした「暴力のための暴力」がもつ快感がひそんでいるような気もする。それを、 仇討ちとか、泥棒退治という大義名分で覆(おお)い隠しているのではなかろうか。
「コルベス氏」はそうした要素だけを取り出したものなのかもしれない。

「三回殺される白雪姫」

『グリム童話集』には、なんとなく奇怪な話がこのほかいくつもあるが、それらについては実際に『グリム童話集』を読んでいただくことにして、そろそろ本題 に戻ろう。

『グリム童話集』が広く知られているとは言いきれない第二の理由は、グリム童話をいくつか知っているという人も、たいていは「原典」で読んだのではなく、 アレンジされたもので読んでいる(あるいは聞いたり観たりしている)ということである。

日本で初めて『グリム童話集』の全訳が出たのは一九二四年(大正十三年)のことで、訳者は金田鬼一(これは改訳されて現在も岩波文庫で読める)。

その他 に、高橋健二氏による全訳(小学館)や、矢崎源九郎氏他による全訳(偕成社文庫)もあるが、これらの版で読んだという人よりも、話を単純化した絵本で読んだとか、ディズニーの映画で観たという人のほうが圧倒的に多いだろう。

最近ではテレビのアニメーションで観たという子どもも多いはずだ。
したがって、ストーリーの大筋は知っているが、細部は知らない、ということも多い。

たとえば、白雪姫が、行商人に変装した后(きさき)に毒リンゴで殺さ れることは、誰でも知っていると思うが、后が三度にわたって白雪姫を殺そうと企てるということは知らない(忘れた)人も多いだろう。

一度目は紐で、二度目は櫛で、三度目はリンゴで、白雪姫は殺されそうになるのである。
小澤俊夫氏が「グリムのメルヒェンと現代」(谷口幸男・他『現代に生きるグリム』岩波書店)の中で引用しているアンケートでは、「三回殺されることを 知っていましたか」という質問にたいし、「知っていた」と答えた人は全体の約半数である。

これは若い母親や幼稚園の先生を対象としたアンケートなので、不特定多数を対象としたアンケートなら、「知っていた」と答える人の割合はもっとずっと低いだろう。  なお、同じアンケートで、「あなたは子どもの頃、『白雪姫』を何で読みましたか」という質問にたいし、三分の二以上の人が「絵本」と答えている。

以上の例は、グリム童話の特徴的な物語をピックアップしたものですが、すべてに「死」が関わっています。最後は、殺されるか、みんな死んでしまう、のである。

グリム童話は、なにより、物語そのものが「つまらない」し、とてもではないが、児童文学などと言えるものではないのです。

「コルベス氏は悪い人?」にあるように、相手がいい人かどうかよりも、「そういう行いをする人は、情け容赦なく殺すべきなのだ」と無理矢理、こじけているようでならないのです。

グリム童話とは、いったい何のために書かれたのでしょう。
少なくとも、子供の情操教育のために書かれたものでないことははっきりしました。

以下、グリム童話の初版にほぼ忠実に作られた動画があります。
また、ここから先、この記事を読んでみよう、見てみようという方だけこの動画を観てください。
3本、ご紹介してあります。

私は、この動画を観てから1時間ほど経つのですが、まだ気分が悪いです。
ただ、この動画は日本で作られたにも関わらず中国人向けに、中国語訳のテロップが入っているのが面白いです。
また、閲覧数が多いのも興味深いです。中国の人たちは、グリム童話の「罠」を知っていて、同胞・中国人たちに警告を発しているのでしょうか。それとも中国共産党によってアップされたものでしょうか。こんなふうに考えていくと、面白いです。

【ヘンゼルとグレーテル】
世界恐怖童話故事 - 第一集 - 漢索與葛麗泰 (上)
http://www.youtube.com/watch?v=RZ8OCUL6Wss

世界恐怖童話故事 - 第一集 - 漢索與葛麗泰 (下)
http://www.youtube.com/watch?v=I-5oSPaC7fA&feature=related

※本当は、ヘンゼルとグレーテルは狼に食べられてオシマイ。
  当時は、口減らしのために子供を森に捨てていたという悲惨なお話。
http://members.jcom.home.ne.jp/0350371001/works/works_4_c.html

【青ひげ】
世界恐怖童話故事 - 第二集 - 藍鬍子 (上)
http://www.youtube.com/watch?v=kZWWc8kzG1Q&feature=related

世界恐怖童話故事 - 第二集 - 藍鬍子 (下)
http://www.youtube.com/watch?v=pPoMpJVDMzs&feature=related

【灰かぶり=シンデレラ
世界恐怖童話故事 - 第三集 - 灰姑娘 (上)
http://www.youtube.com/watch?v=HjuEKHEmEEY&feature=related

世界恐怖童話故事 - 第三集 - 灰姑娘 (下)
http://www.youtube.com/watch?v=NsBHpYGmbbg&feature=related

いったい、この猟奇的な物語から、どんな教訓を汲み取ればいいのでしょう。
それとも、単なるホラーとして楽しめ、というのでしょうか。
まったく管理人には解読不能なのです。

しかし、少なくとも、
「ヘンゼルとグレーテル」からは、「恩人であっても殺してもいい」。
「青ひげ」からは、「裏切り者は死を持ってあがなうのが当然だ」。
「シンデレラ」からは、「貧者も、唆しによって富裕になれる」。
と教えているように思えます。

このうち、少なくとも、「ヘンゼルとグレーテル」はイルミナティ養成のために使われている童話だというのですから、もっと奥深い意味があるのでしょう。

グリムのメルヘン神話は捏造だった

【グリム童話にちなむ町々】
http://www.ne.jp/asahi/masashi/watanabe/grim/grimj.htm

フィリップとヤーコブ、ふたりのグリム兄弟は、フランクフルトの郊外、ハーナウ(グリム童話集作者の生誕地)をから北ドイツのブレーメンまで、ドイツ中央部を南から北へ貫く通称「メルヘン街道」沿いに歩き、大勢の人々から聞き取った民間伝承を元にして書かれたもの、とされています。

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そのほぼ中間地点にあるザバブルグ城は、上のソースによれば、
「ザバブルグ城は、15世紀頃、この地方を統治していたヘッセン公の狩猟用城館で………グリム兄弟が童話を収集していた19世紀頃、誰も住み手がい なかったらしい。このような状況から童話が生まれたようです。城の周辺にはいばらが現在でも沢山繁茂しています。

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このザバブルグ城は、「眠れる森の美女」(グリム童話では「茨姫」)の舞台になった場所で、現在は観光ホテルになっているようです。1泊18500~35000程度で泊まれるとのこと。(宿泊代込みツアー料金)
http://www.german-ex.com/tour/detail/444/2319
http://pt365tabito.blog123.fc2.com/blog-entry-196.html

さて、このグリム童話の作者、グリム兄弟は、いったい誰から話を聞いたのでしょう。
http://www.shosbar.com/grimm/grimm31.html

いままで、『グリム童話集』の成立に関しては、長いこと、次のように信じられていた――グリム兄弟はドイツ各地の農家を訪ねて歩き、古くからドイツに伝わる民話を、 教養のない「農家のおばあさん」たちの口からじかに聞いて、それを書きとめ、いっさい手を加えずに(つまりアレンジしたりせずに)出版したのだ、したがっ てこの童話集に収録されている話はどれも純粋にドイツの昔話である、と。

しかし、兄弟には、理想的なメルヘンの語り手を捜し出するつもりなど最初からなかった、ということである。

つまり、兄弟の仕事の目的は、メルヘンを、民衆の間で語り継がれてきたそのままの形で記録するという、学術調査ではなかった。最初から彼らの念頭にあったのは「出版」である。(とくにブルジョワ階級の)読者に 広く受け入れられるような「読み物」をつくること、それが彼らの目的だったのである。それならば、時間と費用をかけて広くドイツ中をまわり、メルヘンの理想の語り手を捜し出す必要はないわけである。

この点からすると、「メルヘンおばあさん」の神話をつくりあげたことは、やはり責められてしかるべきだろう。学者としての対面を保つために嘘をついた、 と言われても仕方のないところである。

グリム兄弟はメルヘン街道を旅して、いちいち村人たちに声をかけたりして民話を収集することなどせずに、実際は、フランスのユグノーの血を引くドロテア・フィーマンやハッセンプフルーク家の女性たちに聴き取りをしていたのです。彼女たちは、それぞれ教養のある淑女であったわけですから、グリム兄弟が創り上げた「メルヘン伝説」は、真っ赤なウソであったということになります。

カトリック社会であるフランスの新教徒(ユグノー)は、ユダヤ人と似た立場にあり、大量虐殺にも遭遇しています。グリム兄弟が話を聴いた、これらのご夫人方は、まぎれもなくユグノー教徒の流れを汲む人たち。

おりしも、米国で自由憲法が採択され、以後、ユグノーの血筋を持つ人たちが世界最大の化学メーカー、デュポンを始め、次々と世界に冠たる企業群を作り上げるひとつの大きなエネルギーとなったことは否定できないでしょう。

このユグノーの動きをつぶさに分析すれば、英国の傀儡的人工国家・米国の存在理由と、これから起こるであろう全体主義の国家の輪郭が浮き彫りにされてくるのではないでしょうか。

それにしても、フリーメーソンや、イルミナティが養成のために使うこれらの寓話・童話をグリム兄弟に伝えたご婦人方は何者なのでしょう。謎は深まるばかりです。

ヘッセン家とロスチャイルド

グリム童話の舞台のメイン・ステージとなったヘッセン家のザバブルグ城。

実は、ここからヘッセン家の「千年王国の悲願」と、それを受け次いだロスチャイルドの関係が始まったようです。

以下は、
【ロスチャイルドの主人「ヘッセン家」①~④】からの抜粋です。
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=212186
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=212188
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=212189
http://www.rui.jp/ruinet.html?c=400&i=200&m=212190

ヘッセン=カッセル方伯フリードリッヒ二世らは、一七七七年、かつての騎士団を統合した結社「聖堂騎士団」を乗っ取ってしまいます。 そしてフリードリッヒ方伯の次なる野望は、ヨーロッパメイソンの統一支配でした。

そのころ、新大陸へ渡った反グレートブリテン派のメイソンは英仏新大陸戦争で英国正規軍に鎮圧されます。英国正規軍の主力はヘッセン家が貸し出した10万 人の傭兵です。

ヨーロッパでオカルト色の強いメイソンは「古式黄金薔薇十字団」として組織されていましたが、その他の啓蒙主義者たちは、反国王、反オカルト、反イエズ ス会、親アメリカに傾いていました。

1776年の「独立宣言」で本国に対する宣戦布告をし、独立戦争に持ち込んだアメリカのメイソンはヨーロッパ中のメイソンに新国家アメリカへの支援を求め ました。

この事態にヘッセン=カッセル方伯(五九歳)は、新大陸へ反メイソンリーのグレイトブリテン正規軍傭兵3万人を送り込むだけでなく、ヨーロッパの反新大陸 メイソンリー工作を引き受け、メイソン統一支配に乗り出しました。

ヘッセン=カッセル方伯フリードリッヒ二世(五九歳)は、「千年王国」の野望の実現に向け、メイソンのオカルト化を強力に進めていきます。

一方、バヴァリアの小さな啓蒙組織だった「イルミナティ」はヘッセン家から破門されたクニッゲ男爵の支援を受けて神聖ローマ帝国(ハプスブルグ家)側に取 り込まれ、反ヘッセンの大組織に仕立て上げられます。

七四年に創設されたヴァイスハウプト(三二歳)の啓蒙主義結社「イルミナティ」は、バイエルンの地方組織にすぎず、「イエズス会」残党の激しい攻撃にさら され、メイソンリーに援助を求めていました。おりしも、八〇年、「黄金薔薇十字団」の黒幕のヘッセン=カッセル方伯の腹心クニッゲ男爵(二八歳)は、嫉妬 による陰謀に巻き込まれ、宮廷から追放されてしまいます。そして、彼は、「イルミナティ」に乗り込み、たちまち啓蒙主義メイソン五百名以上を参加させ、こ れを反黄金薔薇十字団運動の拠点としてしまいました。

ヘッセン家とロスチャイルドとのかかわりはこのころ始まったと伝えられています。

「古式黄金薔薇十字団」の黒幕だったヘッセン=カッセル方伯の息子ヴィルヘルム九世(43~即位85~1821、四四歳)もまた動き出し、フランクフルト に事務所を持つ「帝国郵便総監」トゥルン=タクシス公家が財政危機に陥っているのを聞きつけると、彼は、宮廷に出入りしていた同地出身の弱小銀行家マイヤーアムシェル=ロートシルト(四三歳)を送り込んで交渉に当たらせ、同公に大金を貸し付け、自分の配下に取り込んでしまいます。

これによって、オースト リア=神聖ローマ帝国の外交通信は、すべてヘッセン=カッセル方伯ヴィルヘルム九世に筒抜けとなりました。

ヘッセン家のお抱え金庫番となったマイヤー・アムシェル・ロスチャイルド、この才長けたユダヤ商人はご主人様に尽くす忠犬でした。徐々にヘッセン家の信頼 を獲得していったロスチャイルドは、後にヘッセン家に劇的な勝利をもたらします。

1806年ナポレオン侵略でヘッセン=カッセル方伯は亡命し、カッセルを奪ったナポレオンが欧州を席捲しました。ナポレオン軍は軍事力でドイツ西南部を支 配、神聖ローマ帝国を事実上解体してしまいます。

しかし時代はすでに「軍隊の戦争」から「経済の戦争」に変化してしまっていたのです。 領土を奪われたヘッセン家ですが、ナポレオン軍が勝とうが負けようがとにかく戦争すればするほどヘッセン家に金が転がり込む仕組みとネットワークがロスチャイルドによって構築されていたのです。

ナポレオン失脚後に起こる戦争は、当事者(国家)ではなく背後で支配する者に利益をもたらすためのものになりました。
 しかし、われわれが影の支配者と見ていた、金融を支配する「金貸し」もまた、雲の上にいて姿を見せない支配者の出先機関に過ぎなかったのでしょうか?

以上
【参考】「西欧近世文化史 第7章 メイソンリーの理想と現実」
玉川大学 純丘曜彰講義資料 リンク


グリム兄弟は、こうした時代背景にあって、「彼ら」から選ばれた人間だったのでしょう。
「暴力・欺瞞・恐怖」を人々の脳内にあるプシコイド領域に塗りこめるために、陰の人々にユグノーの血筋を引く淑女との出会いを「お膳立て」され、洗脳ツールである「グリム童話集」を完成させるために。
ちょうど、カール・マルクスが資本論という弁証法の「スパイウェア」を「彼ら」の支援によって完成させたように。

【メルヘンに注意】
http://www.shosbar.com/grimm/grimm22.html
ユングの言う脳内のプシコイド領域に「恐怖意識」を叩き込まれると、知らずのうちに「彼らに服従するように」なってしまう。
それを育成するのには、子供のうちから始めるべきだと「彼ら」は言う。

こんな風に↓
http://www.youtube.com/watch?v=8hSvacxqR1o
アメリカの子供達は、毎日、こんなものを見せられて、抗生物質や食品添加物の入った食べ物を食べ、悪魔の洗脳音楽・ロックをBGMとして聴いているのです。 今日のアメリカの姿は、大人たちの「悲劇的な楽観主義」が原因です。

そういえば、このメルヘン街道沿いにあるハーメルンで13世紀、子供達の大量失踪事件がありましたが、これもグリム童話の題材として、グリム兄弟は取り上げています。

このハーメルンの笛吹き男こそが悪魔である、と解釈する評論家が多いのですが、それでは単純すぎますね。

私には、このハーメルンの笛吹き男は、グリム童話そのものであり、あるいはマルクスの資本論を象徴しているように思えて仕方がありません。

「ハーメルンの失踪した子供たち」は、誰に言われるでもなく、「自発的に、自ら進んで」親と決別し、ハーメルンの笛吹き男の引率によって、「新天地」への旅に出たのです。

しかし、その新天地は、私達にはわかりません。ひょっとしたら、地獄なのかもしれません。
マルクス主義という世界最大の詐欺、虚構によって世界が暗黒に叩き落されたように。

「世界は壮大な唆しに陥れられたこと」を今になって悟っても遅いのです。

グリム童話は、子供達にどんな「唆し」をするのでしょう。
世相を見れば、もう答えが出ているのかも知れません。
もっとも、「それも時代の流れだ、仕方がない」と己に言い聞かす大人たちこそ、グリム童話に「やられちゃった」人々なのかも。




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